ITパスポート試験は独学で合格できる?
IT全般の知識を幅広く身につけたいなら、ITパスポート試験は手始めに最適な試験と言えます。独学で合格を目指せる試験とされていますが、実際に合格できるか不安に思う方もいるのではないでしょうか。この記事では、独学でITパスポートに合格できる理由や勉強法について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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独学で合格できる理由
ITパスポート試験は、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が主催する経済産業省認定の国家資格の中でも入門レベルに位置付けられています。ITパスポート試験はシステムエンジニアのような幅広い知識を求められる職種を目指す第一歩として有効な資格です。
ここでは、ITパスポート試験が独学でも合格できる理由について紹介します。
【参考】:【ITパスポート試験】情報処理推進機構
難易度が高くない入門資格
ITパスポート試験の合格率は年度にもよりますが50%前後で、同じIPAが主催する基本情報技術者試験が40%前後、応用情報技術者試験が25%前後であることを考えると、比較的難易度が低い試験だと言えます。
合格に必要な勉強時間は、ITの知識のない人でも100時間程度、基礎知識がある人の場合は40時間程度が目安とされています。
【参考】:【ITパスポート試験】統計情報 【参考】:統計情報 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
教材が豊富
ITパスポート試験では、過去問と同じ観点の問題が毎年出題されています。そのため、過去問を繰り返し解くことが合格への近道です。過去問と解答は公式サイトに掲載されていますが、解説がないため独学で合格を目指す場合にはテキストや問題集を活用するのがおすすめです。
ITパスポート試験は人気の高い資格のため、参考書や問題集が豊富にあり、独学で合格しやすい資格と言えます。
【参考】:【ITパスポート試験】過去問題(問題冊子・解答例)
受験者の体験談を参考にできる
どのような試験でも、全く予備知識なしで挑むと不安や緊張から実力を出し切れず、合格が難しい可能性があります。もちろん、身近に経験者がいれば参考にできますが、そうでない人の方が多いでしょう。
ITパスポートは人気が高い資格のため、合格までの勉強法や体験談をネット上に投稿している人が多く、ある程度イメージを固めて挑むことができます。
ITパスポート合格者の年収
ITパスポートはIT全般の網羅的な知識を身につけられる資格のため、システムエンジニアとの親和性が特に高いと言えます。システムエンジニアは、ITシステムの企画から設計・構築・開発・運用・保守に至るまで幅広い領域に携わる職種であり、網羅的な知識・技術を求められる職種です。
システムエンジニアの平均年収は「マイナビエージェント職種図鑑」によると、431万円(※2024年12月執筆時点)と算出されています。また、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」における「エンジニア/プログラマ」の平均年収を参考にすると、592万円でした。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、システムエンジニアは国内の平均年収と同等か、それより高い年収が設定されていると言えます。
ITパスポートは年収UPが期待できる資格ではないため、基本情報技術者試験のような上位資格や、MOSのような実技も挑戦していくと良いでしょう。
【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
独学でITパスポート試験に合格するための勉強法
ITパスポート試験は独学で合格することが可能ですが、何から手を付けたらいいのか分からない方もいるのではないでしょうか。効率的に学習を進めるには王道の勉強法を知っておくことが重要です。
ここでは、参考書や問題集の選び方から勉強の進め方までを紹介します。
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適切な参考書・問題集を選ぶ
まずは、取り組む参考書や問題集を選びましょう。しかし、ITパスポートの関連書籍は豊富にあるため、どれが1番良いのか迷うかもしれません。
基本的には試験範囲を網羅していればどの書籍を選んでも独学で合格は可能ですが、図解が豊富で解説が丁寧な書籍を選ぶと理解しやすいでしょう。また、最新の技術トレンドからの出題もあるため、受験する年度の最新版を選ぶことも重要です。
ここでは、上記の条件に当てはまる書籍として「いちばんやさしい ITパスポート」をおすすめします。
▪著者:高橋 京介 ▪出版社:SB Creative ▪ページ数:576 ▪出版日:2023年12月15日 【参考】:【令和6年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
模擬試験で自分の実力を測る
試験には合格ラインがあるため、まずは模擬試験を受験して、自分の現在位置を知りましょう。模擬試験用ソフトウェアはIPAの公式サイトからダウンロードでき、本番と同じCBT方式の試験を受験できます。
【参考】:CBT疑似体験ソフトウェア
どのような問題が出題されるのか、合格ラインに達しているかを知ることで、具体的なイメージを持って学習を進めることができます。
過去問を繰り返し解く
ITパスポート試験は出題範囲がある程度決まっており、その中から出題されます。そのため、過去問を繰り返し解いてパターンを覚えることが攻略の近道です。問題文の用語と正解の回答のパターンを記憶できれば、ある程度安定して得点できるようになるでしょう。
【参考】:【ITパスポート試験】過去問題(問題冊子・解答例)
分からない問題を参考書で復習する
パターン学習は試験対策として強力ですが、すべての問題をパターン学習だけで正解することは難しいでしょう。何度解いても間違えてしまう問題は、参考書を読み込んで理解を深める必要があります。
ITパスポートを取得して次への一歩を踏み出そう
ITパスポートは入門資格に位置づけられた試験で、独学でも十分合格は可能です。しかし、効率良く学習を進めるには適切な参考書・問題集を選び、繰り返し過去問を解いて得点率を上げる必要があります。
ITパスポート試験に合格した場合は、システムエンジニアなどの網羅的な知識を必要とする職種に転職すると良いでしょう。転職活動では企業選びや応募書類の作成、面接対策など、試験対策とは違った勉強が必要です。独学では不安な場合は、転職の専門家である転職エージェントに相談するのがおすすめです。
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