ITパスポートはCBT方式?通常試験との違いや申し込み方法を解説
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ITパスポートはCBT方式?通常試験との違いや申し込み方法を解説
アンドエンジニア編集部
2022.11.20
この記事でわかること
CBT方式とは、パソコンを使って解答する試験方式のこと
CBT方式は試験日を自分で選択できるため、学習計画を立てやすいなどの利点がある
CBT方式は問題用紙への書き込みは不可だったり、目が疲れやすかったりする点には注意が必要

ITパスポートの受験方式であるCBTとは?

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まずは、そもそもCBT方式とはどういった受験方法なのかについて解説します。また、この記事ではITパスポートと基本情報技術者試験との違いについても説明します。

CBT方式とは?

CBTとは「Computer Based Testing」の略であり、主にパソコンを使用した受験方法を意味します。パソコンの画面に問題が表示され、マウスやキーボードを使って解答していくのが基本です。

CBTと対照的なのがPBT方式(Paper Based Testing)であり、問題が印刷された答案用紙に答えを記述する従来からある試験方式です。

また、IBT方式(Internet Based Testing)というものもあり、自分のパソコンを使用した受験方法です。CBTは会場のパソコンを使って行うため会場に出向く必要がありますが、IBTは自宅で受験することが可能です。

また、IBTの場合はタブレットやスマホでの受験も許可している場合があります。

【参考】:【ITパスポート試験】CBT方式の試験の説明

CBT試験とは?概要やメリット、採用されている資格一覧を紹介!

ITパスポートとは?

ITパスポートとは、インターネットやコンピュータに関する基礎知識を身につけているか確かめられる試験のことです。エンジニアはもちろんのこと、業務でパソコンを活用する多くの社会人が受験しています。

ITパスポートに合格することで、面接でも一定のIT知識があることをアピールすることができます。また、企業によってはITパスポート資格を獲得していると資格手当がもらえることもあります。

ITパスポートとは?詳細や必要性、勉強方法について徹底解説!

ITパスポートと基本情報技術者試験の違い

ITパスポートと基本情報技術者試験はよく比較されます。どちらも情報処理技術者試験の区分ですが、難易度が異なります。基本情報技術者試験はよりエンジニア向けの内容になっており、プログラミングやハードウェアの専門的な知識が求められます。

IT知識に自信がない場合は、ITパスポートから受験した方が良いでしょう。エンジニア職を目指すなら、ITパスポートだけでなく基本情報技術者試験までの合格を目指すことをおすすめします。

基本情報技術者とITパスポートのどちらを受けるか迷った時には

CBT方式とPBT方式の違い・利点

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続いて、CBT方式と通常の筆記で行うPBT方式の違いについて解説します。CBT方式を導入するメリットについても説明します。

試験日などを自分で選択できる

CBT方式の場合、試験日や受験会場を自分で選択することが可能です。ネットさえ繋がれば、どこからでも問題にアクセスできるためです。ITパスポートでは試験の申し込みを行う際に、都合の良い日時・会場を選択できる利点があります。

ITパスポート試験は47都道府県の全国で随時開催されているため、自宅から近い会場を選択しやすいメリットがあります。また、都合の良い日に受験できるため仕事が忙しい方でも受験しやすいでしょう。

学習計画が立てやすい

CBT方式の場合、いつでも試験を受けられるため学習計画が立てやすいのも利点です。日々の仕事が忙しい方でも、無理のないスケジュールを立てることができます。勉強が間に合わない場合、翌月に回すことも可能です。

ただし、試験日が決まっていないとダラダラ勉強してしまう可能性があるため、予め受験日を決めておき、その日に向けて学習計画をしっかり立てることをおすすめします。

受験後にすぐ試験結果を確認できる

CBT方式の場合、受験後にすぐ試験結果を確認することが可能です。結果をいち早く知ることができれば、次の資格にすぐに気持ちを切り替えられます。また、不合格だった場合も間違えた箇所を早期に復習することができ、再受験に向けて対策を練ることが可能です。

ITパスポートを受験する注意点

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続いて、ITパスポートを受験する際の注意点について解説します。CBT方式で初めて受験する方はこれらに気をつけましょう。

問題用紙への書き込みは不可

CBT方式では問題用紙にメモを行うことは当然できません。問題文を読みながら線を引いたり、記述問題の下書きをメモしたりする癖がある方は要注意です。

ただ、ITパスポートのように計算が必要な試験の場合、別途メモ用紙が配布されますので、上手く活用すると良いでしょう。また、筆記用具は貸してくれるため持参する必要はありません。

人によっては目が疲れやすい

CBT方式の試験を受験する場合、常にコンピュータの画面を見続けないといけないため、人によっては目が疲れることもあります。長時間のパソコン使用に慣れていない方は要注意です。

特にITパスポートは合計120分の試験となっているので、途中で集中を切らさないように注意が必要です。事前にCBT模擬体験を行って、慣れておくと良いでしょう。

問題用紙の持ち帰りはできない

CBT方式の場合、問題用紙を持ち帰ることはできません。PBT方式の場合、問題用紙を自宅で持ち帰り、分からなかった箇所の見直しが可能です。自宅で復習したい方はこの点にも気をつけましょう。

自宅での受験はできない

CBT方式は自宅で受験することはできず、会場に出向く必要があります。自宅で受験できる試験もありますが、ITパスポートは2022年現在IBT方式を行っていません。

ただ、ITパスポートの運営を行っているIPAはIBT方式の実証実験を過去に行っていたため、今後IBT方式でITパスポートを受験できるようになる可能性も否定できません。

【参考】:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

CBT疑似体験を行っておくこと

ITパスポートを受験する方は、事前にCBT類似体験を行っておくことをおすすめします。同試験では120分の間に100問もの問題に解答しなくてはいけないため、CBT方式に慣れていないと時間が足りなくなる可能性があります。

ITパスポートは公式サイトからCBT類似体験が可能であり、制限時間内に実際に100問の問題を解くことが可能です。さらに、試験結果画面では各問題の正誤や正解率を確認することができます。

CBT類似体験はCBT方式の練習になるだけでなく、試験合格に必要な基礎知識の確認や、問題を解くペース配分についても確認できます。CBT方式に慣れている方も、CBT類似体験は行っておいた方が良いでしょう。

【参考】:【ITパスポート試験】CBT疑似体験ソフトウェア

ITパスポートの申し込みから受験までの手順

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最後に、ITパスポートの申し込み方法について解説します。利用者ID登録を行うところから、実際に受験するところまでの手順をまとめました。申し込みを行う際の参考にしてください。

参考:【ITパスポート試験】受験申込手順

利用者ID登録を行う

ITパスポートを受験する際には、まず利用者ID登録を行う必要があります。IDを作成するには、パスワードや個人情報の登録が必要です。利用者ID登録を行ったら、利用者IDとパスワードを入力しログインします。

ログインすると利用者メニュー画面にアクセスできるようになり、ここから申し込みが行えます。

申し込みを行う

続いて、ITパスポートの申し込みを行います。受験関連メニューから「受験申込」を選択し、そこから画面の指示に従って処理を行います。試験を受験する地域・会場や試験日、試験開始時間などを選択する必要があります。

受験料を支払う

ITパスポートは申し込み時に受験料を支払う必要があります。受験料は税込み7,500円で、クレジットカードだけでなく、コンビニやバウチャーでも支払うことが可能です。受験料を支払ったらITパスポートの申し込みが完了です。

確認票をダウンロードする

申し込みを完了させると、登録したメールアドレス宛に確認表が送られます。確認表は早めにダウンロードしておきましょう。確認表がないとITパスポートを受験することができません。

受験

申し込みを行った会場へ試験開始時間まで出向き、受験します。試験当日には必ず、確認表と顔写真付き本人確認書類が必要なので忘れず持参しましょう。

確認表は試験当日にダウンロードしようとすると、パスワードが思い出せずダウンロードできないことが多くあります。前日までにダウンロードは済ませておいてください。また、確認表の余白や裏面には何も記入しないでおきましょう。

ITパスポート試験の試験日は?申し込み方法と注意点についても解説

ITパスポート受験前にCBT疑似体験を行うこと

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本記事では、ITパスポートのCBT方式について解説しました。CBT方式の試験を初めて受験する場合、操作方法など戸惑うことが多いかもしれないので、事前にCBT方式での模擬体験を行っておくことをおすすめします。

ITパスポートはエンジニアやパソコンを使う仕事を行う人にとって、基礎知識を固められる優れた試験です。基本情報技術者試験などに比べると難易度が低めで受験料もそこまで高くないので、興味がある方は受験をおすすめします。

ITパスポートを取得するための勉強時間は?詳細やメリットも解説
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