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Pythonのバージョン確認方法!コマンドラインとプログラムから確認するには?
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Pythonのバージョン確認方法!コマンドラインとプログラムから確認するには?

アンドエンジニア編集部
2024.11.18
この記事でわかること
Pythonのバージョンは、コマンドラインやプログラムから簡単に確認できます
バージョンの確認は、環境のミスマッチを防ぎ、アプリの動作を安定させることができます
プログラムからの確認は、APIの違いなども吸収した互換性の高いコード作成にも有効です

Pythonのバージョン確認方法

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Pythonのバージョンは、コマンドラインからオプションを指定したり、プログラムコードから関数を呼び出したりすることで確認できます。バージョン情報が分かれば、環境のミスマッチや動作の確認などに使用することができます。ここでは、バージョンの確認の仕方を学んでいきます。

なお、Pythonのバージョンの違いは、以下のドキュメントのプルダウンメニューにあるバージョン一覧から必要なバージョンを選択して確認できます。

【参考】:Python Docs: Python 3.13.0 ドキュメント

コマンドラインからバージョンを確認する

Pythonは、コマンドラインオプションからバージョンを確認することができます。Windowsではコマンドプロンプトから、LinuxやmacOSはターミナルから起動します。使用するには、 ”-V” または ”--version” をPythonの実行オプションに指定します。

Windowsの実行例は次の通りです。2024年10月時点で最新のPython 3.13.0を使って、実行した結果を表示します。

C:\>python --version
Python 3.13.0
C:\>python -V
Python 3.13.0

表示されるバージョンの数字は、メジャー番号、マイナー番号、マイクロ番号の順にドット(”.”)で区切られて表示されます。最新版では、メジャー番号は大規模なバージョン変更で3、マイナー番号は小規模な変更で13、マイクロ番号はバグの修正でこの例では0を示しています。

環境の違いを見ると、メジャー番号が異なると互換性がなく、マイナー番号の違いは軽微な違いにとどまります。マイナー番号固有のプログラミングを行っている場合などは、マイナー番号を確認して動作を指定できます。

なお、一部のWindows環境では、バージョン番号なしの ”Python” のみが表示される場合があります。このようにPythonだけが表示される場合は、「設定」「アプリ」の「アプリ実行エイリアス」を確認してください。

python.exeやpython3.exeの「アプリインストーラ―」を、「オン」から「オフ」に変更することで正しく表示されます。

【参考】:Python Docs: コマンドラインと環境

より詳細なバージョンの確認方法

先に学んだように、コマンドラインで ”-V” または ”--version” をオプション追加すると、簡易な3つの番号が戻るのみでした。

ここでは、より詳細なバージョンの確認方法を学んでいきます。詳細バージョンを確認するには、コマンドラインオプションに ”-VV” と大文字のVを2回入力します。実行の結果、次のようにバージョン番号の数字に加えて、ビルド情報が表示されます。

C:\>python -VV
Python 3.13.0 (tags/v3.13.0:60403a5, Oct  7 2024, 09:38:07) [MSC v.1941 64 bit (AMD64)]

なお、Pythonを引数なしに起動すると、起動時にほぼ同等の情報が表示されますので、起動時に確認することも可能です。

C:\>python
Python 3.13.0 (tags/v3.13.0:60403a5, Oct  7 2024, 09:38:07) [MSC v.1941 64 bit (AMD64)] on win32
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>

LinuxやmacOSでのバージョン確認方法

多くの LinuxやmacOSではPythonがプリインストールされており、バージョン番号がいくつかあります。ターミナルから ”python” で起動しない場合は、 ”python3” とメジャー番号の3を末尾に指定してみてください。Python3がインストール済みの場合は、末尾に3を指定することで起動します。

Windowsの場合も、WSL(Windows Subsystem for Linux)でPythonを起動する場合は、UbuntuにインストールされているPythonを使用しますので、 ”python3” とバージョン番号の3を指定します。

macOSでは、Homebrewを使用している場合も多いでしょう。Homebrewの場合は、 ”brew install python” で最新版をインストールできます。

【参考】:Windows Learn: Linux 用 Windows サブシステムとは 【参考】:Homebrew

バージョンが確認できない場合の対処方法

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Pythonのバージョン確認時に、エラーなど何らかのメッセージが表示される場合があります。ここでは、バージョンが確認できない場合の対処方法について学んでいきます。セットアップ直後などは、何が原因かわからないことがありますが、確認のポイントを解説していきます。

Pythonがインストールされていない

Pythonがインストールされていない場合は、実行時にコマンドがない旨のメッセージが表示されます。Windowsでは、次のようなメッセージが表示されます。

C:\>python
'python' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。

C:\>

WSLやUbuntu、macOSなどでも”python3”の起動実行時に ”Command 'python3' not found” のようなメッセージが表示されます。この場合は、インストール済みのパッケージを確認し、インストールされていないのであれば公式サイトからダウンロードするか、パッケージマネージャを用いてインストールします。

【参考】:Python Downloads

Pythonのインストール方法:初心者向けインストール方法を1から解説!
Ubuntuとは?今更聞けないLinuxとの違いや使い方を解説!

Pythonの実行パスが設定されていない

Pythonの実行パスが設定されていない場合も、未インストール時と同様に実行時にコマンドがない旨のメッセージが表示されます。

Windowsの場合は、 ”set PATH=%PATH%;Pythonパス” のようにパスを追加します。このパスは、Pythonのインストーラでインストール先に指定したパスで、 ”C:\Users\User名\AppData\Local\Programs\Python\Python313” などです。

スタートメニューの「設定」の「システム」「バージョン情報」から「システムの詳細設定」を開いて、「システムのプロパティ」の「環境変数」から変更することもできます。

Linuxの場合は、 ”/usr/bin/python3” が実行コードです。macOSでは、通常 ”/usr/local/bin” が用いられますが、XCodeからインストールされるpython3では ”/usr/bin/python3” が使われる場合があります。ファイルやリンクは、誤って削除しないように注意しましょう。

Pythonのコマンド入力に誤りがある

Pythonのコマンドラインオプションに誤りがあると、エラーが表示されます。エラーが表示される場合は、Python自体はインストールされていますので、オプション指定したコマンド入力を確認します。オプション名の大文字と小文字、ハイフンの数が異なると、エラーが表示されます。

”-V” は大文字のVで、ハイフンを2回続けたり小文字のvを指定したりした場合はエラーとなります。同様に、 ”--version” の場合は、ハイフンを2回続けないとエラーとなります。

切り分け方法は、コマンドラインの引数なしに ”python” あるいは ”python3” を実行すると良いでしょう。コマンドラインの引数なしに実行できれば、Python自体は正常に動作しています。

Pythonのプログラムからバージョンを確認する

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Pythonのプログラムからバージョンを確認するには、提供されるモジュールをimportし、呼び出します。具体的には、sysとplatformをimportするだけで、バージョン情報を取り込むことができます。sysはシステム情報を取り込み、platformは実行環境に関する情報を取り込みます。

【参考】:Python Docs: sys --- システム固有のパラメーターと関数 【参考】:Python Docs: platform --- 実行中プラットフォームの固有情報を参照する

sysとplatformを用いてバージョン情報を取り込む

Pythonでは、sysとplatformを用いてバージョン情報を取り込むことができます。取り込んだ結果は、表示したり変数に取り込んで使用したりできます。次のサンプルコードが実行例で、platform.python_version()がシンプルな3つの番号のみ、sys.versionが詳細バージョンです。

import sys
import platform

print(platform.python_version())
print(sys.version)

3.13.0
3.13.0 (tags/v3.13.0:60403a5, Oct  7 2024, 09:38:07) [MSC v.1941 64 bit (AMD64)]

「sys.version_info」でアプリの動作を変更する

sys.version_infoを使うと、メジャー番号、マイナー番号、マイクロ番号などのようにバージョン番号をタプルとして取り込むことができます。個々の番号を確認し、動作を振り分けることができます。サンプルコードは次の通りで、最初にメジャーバージョンが最新か確認し、続いてマイナーバージョンも確認する例です。

import sys
import platform

print(sys.version_info)
if (sys.version_info.major == 3):
  print("メジャーバージョンは最新です")
  if (sys.version_info.minor == 13):
      print("マイナーバージョンも最新です")
  else:
      print("マイナーバージョンもアップデートしましょう")
else:
  print("最新のメジャーバージョンへバージョンアップしましょう")

旧バージョンのPython環境3.8.10で実行してみます。

sys.version_info(major=3, minor=8, micro=10, releaselevel='final', serial=0)
メジャーバージョンは最新です
マイナーバージョンもアップデートしましょう

最新のバージョンをインストールすると、次のように表示されます。

sys.version_info(major=3, minor=13, micro=0, releaselevel='final', serial=0)
メジャーバージョンは最新です
マイナーバージョンも最新です

Pythonのバージョン確認は簡単にできる

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Pythonのバージョン確認は、コマンドラインオプションやプログラムコードから簡単にできることが、理解できたと思います。バージョンの違いをアプリケーションが把握できますので、APIの違いなども吸収して互換性の高いコードを作成することができ、おすすめです。

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