ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違いとは?
未経験からエンジニアを目指す場合、インフラ系のエンジニアは有効な選択肢の1つですが、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニア、インフラエンジニアなど複数の職種があり、その違いがよくわからないという人も多いのではないでしょうか。
実はそれぞれ担当する技術領域や業務、取得するべき資格など細かな違いがあるので、今回は、ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違いにフォーカスして解説していきます。ぜひスキルアップや転職の参考にしてください。
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スペシャリストかゼネラリストか
ネットワークエンジニアはその名の通りネットワークのスペシャリストですが、インフラエンジニアの1種でもあります。インフラエンジニアはネットワークだけでなく、サーバやデータベース、クラウドなどインフラ全般を扱うゼネラリストです。
インフラエンジニアは技術領域が広いからネットワークエンジニアの上位職なのかというとそうではなく、専門職か総合職かという違いです。
仕事内容の違い
ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの仕事内容について違いを見ていきましょう。
■ネットワークエンジニアの仕事内容 ネットワークエンジニアの仕事内容は、主にデータセンターやサーバルームなどの施設でルーターやネットワークスイッチ、ケーブルなどを使用してコンピュータ同士の接続や通信を確認するものです。
■インフラエンジニアの仕事内容 インフラエンジニアの仕事内容は、ネットワークエンジニアの仕事内容に加えて、サーバやデータベース、クラウドなどインフラ全般の設計・構築・運用が含まれます。また、オンプレミスだけでなくAWSやAzureなどのクラウドサービスを取り扱うこともあります。
需要と年収の違い
ネットワークエンジニアとインフラエンジニアは同じインフラ系のエンジニアではありますが、担当する技術領域が違うためか、平均年収には差があります。
しかし、どちらもITシステムに欠かすことのできない需要の高い職種であり、全国的な平均年収と比較すると年収が高めに設定されているようです。ここでは、両者の年収を比較してみましょう。
ネットワークエンジニアの平均年収は、「マイナビエージェント職種図鑑」によると380万円(※2024年8月執筆時点)です。また、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」における「エンジニア/プログラマ」の平均年収を参考にすると、592万円とされています。
次に、インフラエンジニアです。代表的な職種であるサーバーエンジニアの平均年収は、「マイナビエージェント職種図鑑」によると429万円(※2024年8月執筆時点)です。また、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」における「エンジニア/プログラマ」の平均年収を参考にすると、592万円とされています。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアは、国内の平均年収と比較しても平均以上の給与水準にあることが分かります。
なお、作業者からプロジェクトマネージャーなどのキャリアアップによって、上記以上の年収を得ることも可能です。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑/ネットワークエンジニア 【参考】:マイナビエージェント職種図鑑/サーバーエンジニア ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
未経験から目指すならどっちがおすすめ?
未経験からインフラ系のエンジニアを目指す場合、ネットワークエンジニアとインフラエンジニアのどちらが最適な選択肢なのか気になる方も多いのではないでしょうか。
まずはネットワークエンジニアからスタートしよう
平均年収ではインフラエンジニアの方が高いですが、ネットワークだけでなくサーバやクラウドなど、より広範囲な知識や技術を身に付ける必要があるため、ハードルが高いかもしれません。
まずはネットワークエンジニアからスタートして、実務経験を積みながらサーバやクラウドといった他の技術領域を習得した後に、インフラエンジニアを目指すというキャリアパスがおすすめです。この場合、ネットワークに特化したスペシャリストになる選択肢も取れます。
未経験からネットワークエンジニアになる方法
未経験からネットワークエンジニアを目指すには、ネットワークの基礎知識を身に付ける必要があります。まずは書籍やWeb上の学習リソースを利用して、TCP/IPというネットワークの基礎的な通信プロトコルについて理解するところから始めましょう。
基礎が理解できたら、資格学習や実技の習得を進め、未経験者の採用に積極的な企業の求人に応募していきます。
ネットワークエンジニアからインフラエンジニアになる方法
ネットワークエンジニアになれたら、実務経験を積みながらプライベートではサーバやクラウドなど、他の技術領域についても習得していきましょう。ネットワークエンジニアもインフラ領域のエンジニアですので、サーバーエンジニアやクラウドエンジニアといった近い職種への転向はしやすい環境と言えます。
実力を磨きつつ、インフラ志望であることをアピールして、チャンスを逃さないようにしましょう。また、ネットワークに特化したスペシャリストを目指す場合でも、ネットワーク以外の領域について理解している方が良いため、他の技術領域の勉強は無駄になりません。
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ネットワークエンジニアからキャリアアップしていこう
最終的にインフラエンジニアを目指すにしても、ネットワークのスペシャリストを目指すにしても、まずはネットワークエンジニアになるところがスタートラインです。
未経験からネットワークエンジニアになるためには知識や技術の習得といったスキルアップも重要ですが、それと同時に企業選びや面接対策などの転職活動にも力を入れる必要があります。
スキルアップと転職活動をどちらも自力で両立するのは簡単なことではないため、転職活動については専門家である転職エージェントの利用がおすすめです。
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