どのJavaScriptライブラリを使えばいいの？

Webサイトに動きを付けるために使用されるプログラミング言語であるJavaScriptは、多様なWebアプリやWebサービス、スマートフォンアプリにも使用され、近年その活躍の場をますます広げています。

JavaScriptライブラリを使用すれば、そのJavaScriptの開発効率を大きく向上させることができます。この記事では、JavaScriptライブラリとはどのようなものかを解説し、おすすめのJavaScriptライブラリも紹介します。どのJavaScriptライブラリを使えばいいか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

JavaScriptの主要ライブラリ3選！学習方法についても解説

JavaScriptライブラリとは

JavaScriptライブラリにはどのような特徴、メリットがあるのでしょうか。また、ライブラリと似たように扱われるフレームワークとの違いについても解説します。

JavaScriptライブラリは、JavaScriptのプログラムを書きやすくするために、使用頻度の高いコードや効果などを再利用できるようにまとめたものです。多くの人が使える汎用的な機能を部品にしたものをセットしたファイル（.js）として提供され、その中から使いたい機能を選んで使います。

JavaScriptライブラリを使用すれば、JavaScriptプログラマーは自分で1からコーディングをすることなく、用意された再利用可能なコードを活用してコーディングできます。

これまでの多くのJavaScriptエンジニアがJavaScript開発の効率化・利便性の向上のために、様々なJavaScriptライブラリを開発してきたため、膨大な種類のJavaScriptライブラリがあります。

同じ機能を実現するライブラリも多く、どれを使えば良いか分からないこともあるでしょう。失敗しにくいJavaScriptライブラリの探し方としては、まずできるだけ多く使われているライブラリをチェックし、自分が実現したい機能が含まれていないかを確認することです。

ライブラリに似た存在として扱われるものに、「フレームワーク」があります。フレームワークは、開発の骨組みを提供するものです。開発のためのテンプレートを用意し、それに沿って必要な機能を追加することでスムーズにプログラミングできる仕組みがフレームワークです。

開発時に便利なコードやよく使う小さなシステムをまとめたのがライブラリ、テンプレートを埋めるようにコーディングすることで効率よく開発を進められるのがフレームワーク、という違いがあります。

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JavaScriptライブラリを使用すると、アプリケーションやWebサイト作成の工数を大幅に削減することができます。ライブラリを使えば、自分でコーディングしなくてもすでに使用実績のあるコードを再利用して、バグの少ない効率的な開発を行うことができます。

また、JavaScriptライブラリはチームにおける開発でも活用できます。JavaScriptライブラリを使用することで、簡潔で短いコードでプログラムを記述でき、開発チームの他のプログラマが見ても読みやすくなるため、多人数での開発をもっとスムーズに進められるでしょう。

JavaScriptのライブラリを学んで活用できる仕事

JavaScriptライブラリを学ぶと、どのような仕事で活用できるのでしょうか。主にWeb系の開発や、スマートフォンのアプリケーション開発などが挙げられます。

JavaScriptはWebアプリケーション・Webサービスの開発によく使われます。ユーザが操作する画面表示を担当するフロントサイドエンジニアが主にJavaScriptを使用しますが、内部処理を行うサーバサイドも、JavaScriptとPHPやRubyと組み合わせて開発することもできます。

JavaScriptライブラリを使用すれば、自分で試行錯誤せずに必要な機能を実装でき、作業の効率化を図ることができます。

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Webの画面をデザインするWebデザイナーも、JavaScriptの知識があると重宝されます。Webサイトに動きを持たせることができるJavaScriptは欠かせないプログラミング言語であるため、画面のデザインにも深い関わりがあるためです。

JavaScriptライブラリが使われている既存のWebサイトも多いため、JavaScriptライブラリの知識があればデザイン改修などの作業もスムーズに行うことができます。

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JavaScriptは使用するプラットフォームを選ばず、パソコンやスマートフォンなどの異なるプラットフォーム、異なるOSでも動作できるため、スマートフォンアプリ市場でも需要が高い言語です。JavaScriptライブラリを使用できれば、スマートフォンアプリ開発の効率化を図ることができます。

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JavaScriptのライブラリを活用できる主な職種であるフロントエンドエンジニアの年収は、「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は385万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、フロントエンドエンジニアは一般平均年収よりも、やや低めからやや高めであることが分かります。

フロントエンドエンジニアは、JavaScriptライブラリを活用してHTML・CSSなど画面開発スキルを向上させたり、PHPやRubyなどサーバサイドの技術も習得したりすることで市場価値が向上し、年収が高くなりやすい傾向があります。

【参考】：マークアップエンジニア／フロントエンジニアの平均年収・給料（給与）を紹介｜マイナビエージェント ※【平均年収 調査対象者】 2015年〜2016年末までの間にマイナビエージェントにご登録頂いた20代・30代の方 【参考】：IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別（P7） 【参考】：民間給与実態統計調査-国税庁

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知っておきたいJavaScriptライブラリ

ここでは、数多いJavaScriptライブラリの中からまず押さえておきたい、多くのJavaScriptの現場で使われている、実績のあるおすすめのJavaScriptライブラリを紹介していきます。

jQueryは、JavaScriptのコードを簡潔にするために開発されたライブラリで、JavaScriptが持つ様々な機能を簡単に実装できるのが特徴です。よく使われるJavaScriptライブラリのランキングなどでは常に上位に挙がる、人気のJavaScriptライブラリの1つです。

アニメーションなどの視覚効果の追加を容易にしたり、Ajaxを簡単に実装したりすることもできます。さらに、文法がシンプルで他のライブラリに比べて習得が容易であるため、初心者の方にもおすすめのライブラリです。

【参考】：jQuery

jQueryとは？特徴・できること・導入方法・使い方を解説！

JavaScriptは一般的にフロントエンドで使用されることが多いですが、Node.jsは、JavaScriptをサーバサイドで動かすことができるライブラリです。

サーバと非同期通信を行い、通信待ちを発生させずに大量の通信を処理できるため、リアルタイムな通信が必要とされるアプリケーションでも多く利用されています。

【参考】：Node.js

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React.jsは、Facebook社（現・Meta Platforms社）が開発した、ユーザーインターフェースに関する機能に特化したJavaScriptライブラリです。仮想的なDOMの状態をメモリにキャッシュし、差分のみを再描画することで非常に高速な描画を実現しているのが特徴です。

FacebookやInstagramだけでなく、Yahoo!やGitHubが提供するエディタ「Atom」などにも採用され、注目を集めているJavaScriptライブラリの1つです。

【参考】：React – ユーザインターフェース構築のための JavaScript ライブラリ

Reactとは？入門編！意味や将来性を初心者にもわかりやすく説明

JavaScriptライブラリを活用するには

JavaScriptライブラリを探して使いたいものを見つけたら、実際に使ってみましょう。ここではライブラリの導入方法やバージョン、さらにJavaScriptライブラリを有効に使う方法について解説します。

JavaScriptライブラリを使うには、主に以下の方法があります。

1.JSファイルをダウンロードする JavaScriptライブラリの公式サイトやGitから、対象のライブラリのJavaScriptファイル（.js）をダウンロードして、動作させたい場所に設置します。JavaScriptライブラリを使用する最も一般的な方法です。

2.CDNを利用する CDNは「CDN（コンテンツデリバリーサービス）」の略で、デジタルコンテンツをインターネット上で効率的に配送するための仕組みです。JavaScriptライブラリの開発元がCDNに置いたライブラリのURLを指定するだけで、Webページを読み込んだ時に自動的に使用できます。

JavaScriptライブラリはJavaScriptの開発を効率化させる便利な仕組みですが、脆弱性が発見される場合もあります。そのままにしておくとセキュリティ面で安全が保たれないため、JavaScriptライブラリは常に最新のバージョンを使用するようにしましょう。

JavaScriptライブラリを使いこなすことで、JavaScript開発者としてのスキルアップが期待できます。そのためには、開発内容に応じて最も適切なものを使用することがポイントです。

気になるJavaScriptライブラリを実際に使ってみたり、仕様を確認したりするなど、たくさんのJavaScriptライブラリに触れて、違いを知っておきましょう。

JavaScriptライブラリを使いこなせるようになったら、JavaScript開発者としてさらに活躍できる職場を探すのも良いでしょう。

JavaScriptライブラリを職場や転職で活かす

JavaScriptは多くのWebアプリやWebサービスで活用されており、安定して高いニーズのある言語です。そのJavaScriptの開発効率を向上させるJavaScriptライブラリについて学んで、今よりも高条件の案件にチャレンジしたり、転職に活用したりすることを検討してみてください。

しかし、JavaScriptライブラリの知識を活かして転職する場合、JavaScriptを役立てられる企業の募集を探し、企業への自分のスキルのアピールも行わなければならないため、転職活動はなかなか大変なものです。

そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。 

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