
Copilot Proとは

Copilotとは、マイクロソフトが提供するAIデジタルアシスタントツールです。個人向けや企業向けにサービスを提供し、無料版と有料版が提供されています。ここでは、有料版であるCopilot Proの概要や無料版との違い、CharGPTなど他のサービスとの違いについて解説していきます。
【参考】:Microsoft Copilot
Copilot Proの概要
Copilot Proは、マイクロソフトが提供するCopilotの個人向け有償サブスクリプションサービスです。月初に受け取るAIクレジットによって、AIサービスへの優先アクセスが可能となります。
同様に、新機能への先行アクセスが提供され、Microsoft Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteにおいてAIアシスタント機能を利用できます。
そもそもCopilotとは
Copilotは、AIベースのチャット機能を起点としてサービスを拡大しています。ユーザーの要求プロンプトへの応答や文章・画像の生成などが可能です。
マイクロソフトアカウントへのサインインによって、チャットの履歴から継続的な会話が行われ、やり取りの結果に応じた応答やパーソナライズが行われます。日本語にも対応しており、ユーザー数も拡大しています。
無料版はアカウントにサインインせずに利用できる特徴を持ちますが、履歴を引き継ぐことができないため、画像生成などのサインイン必須の機能が利用できません。
【参考】:Microsoft Copilot

Copilot Proで何ができる?
Copilotでは、文章の生成や要約、翻訳などのほか、画像や音声の生成など幅広く利用できます。Copilot Proでは、さらに次のように機能とサービスが追加され、メリットがあります。
▪優先アクセス 優先アクセスによって、ピーク時のアクセス制限を受けにくくなります。
▪画像の高速な生成 画像の高速生成の回数を「ブースト」としてカウントしており、ブースト数が多く付与されることで、画像生成を高速に処理できます。
▪オフィス製品からの利用 オフィス製品であるMicrosoft 365から利用することができ、マイクロソフトの製品・サービスが有効活用できます。
このようなCopilot Proでできることの詳細は、後ほど「CopilotとCopilot Proの違い」で解説します。
Copilot Proを使うには
Copilot Proを使うには、マイクロソフトアカウントでサインインし、iOS、Android、WindowsのCopilotアプリ、あるいはウェブからサブスクリプションを選択し、使用します。ユーザー単位の課金制のため、サインインユーザー単位で有償版を選択します。
サブスクリプションの管理は、Microsoftアカウントポータルから行うため、アカウント登録が必須です。有償サブスクリプションが開始する前には、1ヶ月間の無料の試用期間が用意されています。
【参考】:Microsoft Support: Copilot Pro の使用を開始する 【参考】:Microsoftアカウントポータル
Copilot Proと他のサービスとの違い

生成AIサービスには、無料版から有料版まで多くの種類があります。マイクロソフトに限定しても、いくつかの種類があります。ここでは、Copilot ProとマイクロソフトおよびChatGPTなど、他のサービスとの違いを解説していきます。
CopilotとCopilot Proの違い
Copilot自体は無料ですが、Copilot Proはユーザーあたり月額3,200円のサブスクリプションです。AIクレジットを受け取ることで、機能制限を受けずにサービスを利用できます。画像生成で使用するMicrosoft Designerは、画像生成のやりとりでこのクレジットを消費するため、無料クレジットを上回るリクエストを発行する場合は、Copilot Proが必要です。
同様に、無料のCopilotではピーク時のアクセスは制限されますが、Copilot Proでは優先アクセスが可能で、制限を受けません。
画像生成を見ると、「ブースト」と呼ばれる画像生成のターン数が設定されています。無料版では1日15ブースト数に速度が限定されますが、有償版のCopilot Proでは1日100ブースト数まで付与され、高速なAI画像生成が可能です。また、オフィス製品でのCopilotの使用は、Copilot Proの有償サブスクリプションが必要です。
上記のように有料版と無料版では、提供機能や利用環境・利用回数などに違いがあることが分かります。
【参考】:Microsoft Designer
Copilot ProとMicrosoft 365 Copilotの違い
Microsoft 365 Copilotは、企業向けAIアシスタントツールです。大企業向けと一般法人向けのライセンスが提供されます。Copilot Proが一般的なAIアシスタントを行うのに対して、Microsoft 365 Copilotでは仕事用に特化したサービスを提供する点に違いがあります。
具体的にはMicrosoft 365 Copilotの場合、営業やサービス、財務など職務別(ロールベース)のエージェントを提供し、業務の生産性向上を目指します。また、ビジネスに合うエージェントを独自に作成することもできます。またMicrosoft TeamsでのAI利用には、Microsoft 365 Copilotが必要です。
料金は、Copilot Proはユーザーあたり月額3,200円であり、Microsoft 365 Copilotは一般法人向け価格が年間サブスクリプションで月額換算4,497円、毎月払いで月額4,722円で提供されます。
【参考】:Microsoft 365 Copilot 【参考】:Microsoft 365 Copilotの価格

Copilot ProとChatGPT Plusの違い
Copilot Proと他の有料版サービスを比較する場合、ChatGPT Plusとの違いを確認するのが良いでしょう。
ChatGPTはOpenAIが提供する、チャットボット形式の生成AIサービスであり、プロンプトを通じて対話形式で応答できます。有料版であるChatGPT Plusは、月額20USドルのサブスクリプションサービスです。このほか、Pro、Team、Enterpriseなど一般・企業向けのサブスクリプションがいくつか設定されています。
ChatGPT Plusに強みがあるのは、音声入力とカスタマイズ機能です。音声入力はChatGPT Plusでは高度な認識機能がサポートされますが、Copilotでは追加ソフトウェアによるカスタマイズが必要です。音声会話機能も、ChatGPT Plusが先行提供しており、外部サービスとの連携など、GPTsによってあらかじめ設定されているカスタマイズ機能を活用できます。
Copilot Proは、オフィス製品の連携に優位性があります。Microsoft Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteを使う場合は、Copilot Proが生産性向上に役立ちます。Microsoftのオフィス製品を使用する場合は、Copilot Proが第1候補と言えます。
【参考】:ChatGPT 概要 【参考】:ChatGPT 料金

Copilot Proはオフィス製品の要望に応じて選択する

生成AIのサービスが多様化を見せており、無料版も数多くリリースされています。Copilot Proは、マイクロソフトが提供する有料版のAIアシスタントツールです。マイクロソフトは自社の提供する、WindowsやMicrosoft 365などにおいてもCopilotの実装を進めています。
そのため、Copilot Proは有料版としてオフィス製品との連携性に強みがあります。この特徴を理解して、ぜひ利用してみましょう。
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