Microsoft 365 Copilotとは?使用するメリットや概要・料金プランなど解説
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Microsoft 365 Copilotとは?使用するメリットや概要・料金プランなど解説
アンドエンジニア編集部
2024.05.25
この記事でわかること
Microsoft 365 CopilotはMicrosoft Officeアプリと連携し、生産性向上や業務の効率化を促進する
Microsoft 365 Copilotにはメリット・デメリットがあり、理解した上での適切な利用が求められる
Microsoft 365 Copilotには、CopilotからCopilot Pro、Copilot in Windows11などさまざまなプランがある

Microsoft 365 Copilotとは

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Microsoft 365 Copilot(正式名称:Copilot for Microsoft 365)は、OpeAIのGPT-4を利用した生成AIツールで、2023年8月から提供が開始されています。Microsoft 365 Copilotは、ExcelやWordなどのMicrosoft Officeアプリに組み込み、組織の生産性向上や業務の効率化を促進するためのツールです。

基本的に法人向けのサービスでしたが、2023年11月以降はCopilot Proを契約し、且つMicrosoft 365 PersonalまたはFamilyのサブスクリプション利用中の個人ユーザも利用できるようになりました。

この記事では、Microsoft 365 Copilotは何ができるのか、いつから使えるのかなど、概要や他のプランとの違いを中心に解説しますので、どのCopilotを利用するか迷っている方は参考にしてください。

【参考】:Microsoft Copilot for Microsoft 365 - 機能とプラン | Microsoft 365 【参考】:Microsoft 365 のプランの比較 | Microsoft 365

「Microsoft 365 Copilot」を発表!使い方や搭載されるAI機能とは

Copilotとは

Copilotは、Microsoftが提供するAI技術を活用したサービスで、主に法人向けの「Microsoft 365 Copilot」と個人向けの「Microsoft Copilot」の2種類があります。

Microsoft 365 CopilotはMicrosoft 365の各種アプリと連携し、作業効率化や高度化を実現する主に法人向けサービスです。一方Microsoft CopilotはWebブラウザ上で利用できるAIアシスタントツールで、Windows11の機能として無償で提供されています。

【参考】:Microsoft Copilot | Microsoft AI

Microsoft Copilotとは?最新AIチャット機能を紹介

Microsoft 365とは

Microsoft 365は、WordやExcel、PowerPointなどのOfficeアプリに加え、OneDriveやTeams、SharePointなど、Microsoftクラウドサービスをまとめて利用できるサブスクリプションサービスです。従来のOffice 365の後継サービスとして、2020年に名称変更されました。

Microsoft 365はインターネット環境下での利用が前提となるクラウドサービスで、データはOneDriveに自動的にバックアップされます。

利用プランは、個人向けのMicrosoft 365 Personalと、法人向けのMicrosoft 365 Businessの大きく2種類に分かれています。

【参考】:Microsoft 365 - サブスクリプションで Office アプリを使用 | Microsoft 365

Microsoft 365 Copilotの概要

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Microsoft 365 Copilotの特徴を機能面から見てみましょう。Microsoft 365 Copilo主な機能は以下の通りです。

自然言語による指示での作業実行

直接、自然言語で指示を出すことで作業が実行されます。例えば、「◯◯の表を参照して、1年間の時系列の売上レポートを作成して」といった指示をすると、自動的にイメージしたレポートが作成されます。

自然言語処理とは?注目される理由やできることをわかりやすく解説

ドキュメントの自動要約

指定した長文のドキュメントを要約することができ、重要なポイントを迅速に把握することが可能になります。特に社内におけるドキュメントの要約などには威力を発揮します。

会議の議事録作成

オンライン会議の内容を自動的に書き起こし、指示に従って議事録や要約などを作成することができます。そのため、議事録係は不要となり、議事録の作成作業も大幅に効率化できます。

メールの作成支援

メールの宛先、メールの送信内容を指示するだけで、目的に合ったテンプレートを提案したり、自動的にビジネスメールを作成したりできます。また作成済みのメールの校正をしたり、送信日時の予約を行ったりすることもできます。

Excel分析の支援

Excelデータを読み込んで、データの分析やグラフ作成を支援することができます。また関数を知らなくとも、自然言語で「平均値を求めて」「傾向分析をして」といった指示をするだけで、Excel作業を自動的に行います。

PowerPointの資料作成支援

Word文書からPowerPointのスライドを作成し、必要に応じてグラフや画像を挿入したり、要約文を作成したり、体裁を整えたりといったことができます。ただし、実際に使ってみたという人の感想によると、まだまだ学習が足りないのか、希望通りの資料をうまく作れないという声もあるようです。

Microsoft 365 Copilotのメリットとデメリット

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Microsoft 365 Copilotを利用することで、どのようなメリットを得られるか、またデメリットや気をつけるべき点はあるのでしょうか?それぞれを見ていきましょう。

メリット

Microsoft 365 Copilotの主なメリットとしては、作業効率の向上、業務の高度化など4項目を挙げることができます。

1.作業効率の向上 自然言語による指示での作業実行や、ドキュメントの自動要約など、AIによるアシスト機能により、事務作業の大幅な効率アップが期待できます。

2.業務の高度化 ビジネスで重要な意思決定に必要なデータ分析や提案資料作成支援など、Copilotの高度なAI機能を活用することで、作業中心の業務から、思考や創造、意思決定などのより高度な業務にシフトさせることが可能になります。

3.情報漏洩対策 Microsoft 365 Copilotは企業が必要とするセキュリティ要件を満たしたサービスとなっており、クラウドで懸念される情報漏洩への対策がしっかり行われており、安心して利用することができます。

4.Microsoft 365とのシームレスな連携 Microsoft 365が提供するTeams、Excel、Word、PowerPoint、OutlookなどのOfficeアプリとシームレスに連携することで、効率的なオフィス作業を実現できます。

デメリット

ここまで述べたように、Microsoft 365 Copilotにはさまざまなメリットがありますが、ここではデメリットと注意すべき点について触れておきましょう。これらに注意して導入することをおすすめします。

1.コスト面 法人向けプランの価格は、従業員300名未満で1人月額4,750円(税抜)からと、従来のMicrosoft 365の法人プランよりも高額です。最安値のMicrosoft 365 Business Basic:899円/月と比較すると4,000円/月近い差があります。

2.個人向けプラン Microsoft 365 Copilotは個人向けプランが追加され、個人利用も可能ですが、法人向けの機能が全て利用できるわけではありません。

3.日本語対応が不十分 Microsoft 365 Copilotは英語版がベースになっており、一部の機能では日本語対応が不十分な場合があります。そのため、利用してみて違和感が出てくることがあります。

4.AIの精度 Copilotの精度が必ずしも100%ではないため、時には誤った結果が出力される場合があります。そのため、Copilotから入手した情報について、ファクトチェックが必要になることがあります。

Microsoft 365 Copilot他のプランとの違い

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AIアシスタントツールのCopilotが登場してから、さまざまなCopilotのサービスが追加されており、何を選択すれば良いのか迷うところです。ここでは、Microsoft 365 Copilotと他のプランとの違いについて見ていきましょう。

Copilot

個人向けに提供される無償プランです。 WebやWindows、macOS、iPadOSで利用可能であり、利用できるのはテキスト、音声、画像を使用したチャット機能や、ドキュメントやWebページの要約機能、文章や画像コンテンツ生成機能など、基本的な機能です。

Copilot Pro

個人向けに提供される月額3,200円の有料プランです。Copilotの全ての機能に加え、AI画像の生成や編集、優先的なサポートなどが利用できます。またWord、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteなどと連携して利用ができます。

ただし、すでにMicrosoft 365 PersonalまたはFamilyのライセンスがあることが条件です。

Copilot for Microsoft 365

法人向けに提供される月額4,750円(税抜)~の有料プランです。無料版の提供はありません。Copilot Proの機能に加え、セキュリティ要件を満たした企業向けのサービスが利用できます。ただし、Microsoft 365の料金が別途かかります。

また、Copilot for Microsoft 365を有効化するには、ユーザアカウントへのライセンス割り当てが必要です。

【参考】:Microsoft Copilot for Microsoft 365 のユーザーを有効にする | Microsoft Learn

Copilot in Windows11

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Windows11の22H2以降のバージョンに標準搭載される無償プランです。Copilotの基本的な機能のみを利用できます。

Windows Copilotが新登場!優秀なAI機能の概要を解説

各プランの比較

各プランの主な違いをまとめると以下の通りです。

【Copilot】 ・対象:個人 ・価格:無償 ・主な機能:基本的な機能

【Copilot Pro】 ・対象:個人 ・価格:3,200円/月 ・主な機能:Copilotの機能に加え、AI画像の生成・編集、優先的なサポート

【Copilot for Microsoft 365】 ・対象:法人 ・価格:4,750円/月~ ・主な機能:Copilot Proの機能に加え、セキュリティ要件を満たした企業向け

【Copilot in Windows11】 ・対象:個人 ・価格:無償 ・主な機能:Copilotの基本的な機能

Microsoft 365 Copilotを活用しよう

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ここまで、Microsoft 365 Copilotの概要、メリットやデメリット、他のプランとの違いなどについて解説しました。事務作業において、Officeアプリを利用する機会が多い企業や組織では、Microsoft 365 Copilotを活用することで、大きな業務効率の向上効果が得られるでしょう。

活用するには活用事例を積み重ねた上で、水平展開をすることが重要です。全社的なコンセンサスを得て導入実験部署を決め、効果目標を定めた上で実験を行い、期待通りの効果が得られたのかについて効果測定をした上で全社展開することをおすすめします。

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