Pythonを勉強する前に知っておきたいこと
ここではまず、Pythonを勉強する前に知っておきたいことについて解説します。Pythonとはそもそも何か、Pythonで初心者が作れるものやPython2とPython3の違いについても説明します。
Pythonとは?
Pythonはプログラミング言語の1つであり、AI開発やWebアプリ開発に多く使われています。そのほか、データ解析やゲーム開発、ブロックチェーン開発などでも活躍しており、特にAI開発は最近注目されている分野であるため、Pythonの人気も高まっています。
Pythonは文法も平易な上に、ソースコードも読みやすいように設計されているため、初心者におすすめの言語とされています。また、PythonにはDjangoをはじめとした優秀なフレームワークが多くあり、アプリ開発を効率的に行うことが可能です。
このように言語として優秀な性質をいくつも持っているため、Pythonはこれから学習する言語としてとてもおすすめです。
【参考】:python japan:プログラミング言語 Pythonの紹介
Pythonで初心者が作れるものは?
Pythonを使用することで、初心者でも比較的簡単にさまざまなものが作れます。例えば、初心者がPythonで作れるものには以下のようなものがあります。
・スクレイピングプログラム Web上から情報を抽出し、扱いやすいようにまとめるプログラム
・Excel自動化ツール 既存ファイルを整えたり、複数のファイル内データを使って計算を行ったりできるツール
・画像検出プログラム 顔認識や物体検知が行えるプログラムで、検出した顔や物体の色を変えたり、モザイクをかけたりする処理も自動で行える
・簡単なアプリ Todoリストやメモ帳といった、1種類のデータテーブルで作成できるシンプルなアプリ
Python2とPython3の違いとは?
続いて、Pythonを学ぶ前に知っておきたいのが、Python2とPython3の違いです。Pythonは度々バージョンアップを行っていますが、Python2から3になる際に大きく変更がされました。
Python2系にあった欠陥の修正とともに文法が全く異なるものとなったため、Python2を学習してしまうと文法を覚え直さなければなりません。
また、Python2は2020年でサポートが終了しているため、開発現場で現在使われることはありません。Python初心者の方は必ずPython3を学習しましょう。参考書を購入する際も、Python3に対応しているかチェックすることが大事です。
PythonでWebアプリ開発を行うための学習ロードマップ
PythonでWebアプリ開発を行うための学習ロードマップをまとめました。Pythonをこれから勉強しようと考えている方は、次の手順で行うと効率よく身につけられるでしょう。
Step1:Pythonの文法を理解する
まずは、Pythonの文法を理解しましょう。「Hello World」の出力方法からはじまり、入出力、分岐、ループ、など各文法を1つずつ覚えていきます。文法を勉強する際は、オンラインで学習できるサイトを使うのがおすすめです。スマホで手軽に学習できますし、無料の練習問題が掲載されているサイトもあります。
プログラミング学習はまず文法の理解を深めることが肝心です。文法の理解が不十分なまま開発に取り組むと、分からない箇所をその都度調べなくてはならず多くの時間がかかってしまいます。
Step2:Pythonのよく使う関数・メソッドを覚える
次に、Pythonのよく使う関数やメソッドを学習します。Pythonには数多くの関数・メソッドが用意されており、Webアプリを開発するにはこれらを使いこなす必要があります。関数・メソッドは全てを覚える必要はなく、よく使うものを重点的にマスターすると良いでしょう。
参考書やリファレンスを眺めるだけでなく、実際にコードを実行して結果を確かめると記憶に定着しやすくなります。関数・メソッドを覚えれば、Pythonの基礎を習得したといえます。
Step3:Pythonでスクレイピングを行う
Pythonの基礎を習得したら、実際にスクレイピングを行ってみるのがおすすめです。具体的には、天気予報のサイトから東京の天気情報だけをエクセルに書き出す、といったことです。
スクレイピングは初心者でも短い時間で実装できるので、1度やってみましょう。わからない点は参考書やリファレンスを見ながら行います。実際に動くものが作れると、Pythonの楽しさも実感できるはずです。
Step4:Webアプリ開発に必要なスキルを習得する
Webアプリを開発するにはPython以外のスキルも必要になります。具体的にはHTML・CSS、MySQLなどです。HTML・CSSはWebページの文書やレイアウト作成に使う言語で、MySQLはデータベースを操作するための言語です。
HTML・CSSもMySQLも、学習サイトを使って基礎から学ぶのがおすすめです。Pythonに比べると難しくなく覚えることも少ないので、恐れずに取りかかることが肝心です。
Step5:簡単なWebアプリを作成する
最後に、簡単なWebアプリを作成しましょう。実際にWebアプリを開発することで実践的なPythonのスキルが身につきます。最初は掲示板など機能が少ないアプリから挑戦するのがおすすめです。
Webアプリを自分で作れば、転職時に制作物として企業に提出することができます。制作物を提出することでスキルレベルの証明ができ、実務未経験でも内定を獲得できる確率が高まります。
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Pythonを勉強するコツ
ここでは、Pythonを勉強するコツについてまとめました。プログラミング学習は挫折率が高いので、これらのコツを意識して勉強を進めていくのがポイントです。
学習の目的を決める
最初にPythonで何を作りたいのか、学習の目的を決めましょう。目的を決めないまま勉強するとモチベーションが続かなくなってしまいます。PythonはWebアプリ開発やAI開発、データ解析などで活躍する言語ですので、これらの分野から選択しましょう。
ただし、AI開発は初心者には難しいため、先にWebアプリ開発などを目指すのがおすすめです。
学習スケジュールを立てる
学習スケジュールを立てることも肝心です。1週間ごと、1ヶ月ごとのノルマを決めて、学習進捗を管理するようにしましょう。Pythonは習得しやすい言語ですが、それでもしっかり理解するためには、100時間以上の勉強時間が必要になることもあります。
スケジュールなしで勉強すると、どこまで学習が進んだのかわからなくなり、モチベーションが保てなくなりがちです。
分からない点は質問する
Pythonを勉強していて分からない点は、経験者に質問するのが1番です。プログラミングは分からないところを1つ放置すると、どんどん分からない箇所が増えていってしまうため、その日のうちに解決する習慣をつけましょう。
身近に経験者がいない場合、ネットの質問サイトを利用するのも手です。質問サイトに開発環境と分からない点を書き込むと、有志の方が教えてくれることがあります。
実際に手を動かして学習する
プログラミング学習は、実際に手を動かしながら行うのがポイントです。参考書をただ読み続けてもなかなか理解は深まらないでしょう。参考書に書いてあるサンプルコードは、実際に書いてみて自分の環境で実行してみることが大切です。実行結果を実際に確認することで、記憶に定着しやすくなります。
サンプルコードを書く際に、タイプミスなどでエラーが出ることがありますが、エラーの解決方法はネットで調べるようにしましょう。そうすることで、エラーの解決方法に関する知識も同時に身につけられます。
Pythonを勉強するメリット
ここからは、Pythonを勉強することで得られるメリットを紹介します。勉強のモチベーションを高めるためにも、どのような利点があるのかを事前にチェックしておきましょう。
収入アップが見込める
プログラマーの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は344万円(※2024年1月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」からエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、プログラマーの平均年収は、調査媒体によってバラつきがあることが分かります。
プログラマーを含むITエンジニアの報酬は実績が重要視される傾向があるため、さらに年収を上げるには、スキルアップを図る方法が効果的です。Pythonを学ぶことでできることが多くなり、結果的に将来のキャリアアップや収入アップに繋がる可能性が高まります。
【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
仕事の幅が広がる
Pythonは今や、JavaScriptと並ぶ人気のプログラミング言語です。当然ながらPythonを採用する企業は増えているため、習得することで評価が高まり、活躍の場は大きく広がります。
Webやアプリの開発はもちろん、これからますます需要が高まると見られるAI開発でも、Pythonは欠かせない存在です。Pythonを学び習得すれば、より広い分野の仕事に携われるようになるでしょう。
需要が高いから転職にも有利
Pythonは人気があり需要の高い言語であるため、多くの企業がPythonを扱えるエンジニアを探しています。そのため、Pythonを習得していることは転職の際に大きな武器になります。
さらに有利な条件で転職を考えるなら、プロのキャリアアドバイザーがぴったりの求人を案内してくれる転職エージェントの活用をおすすめします。
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Pythonの勉強におすすめの参考書10選
最後に、Pythonを学ぶのにおすすめの本をまとめました。初心者がPythonを1から学ぶのに最適な本を10冊紹介します。
シリコンバレー一流プログラマーが教える Pythonプロフェッショナル大全
人気のオンライン講座が、さらにパワーアップして書籍化されました。シリコンバレーのトップIT企業で活躍している著者が、世界標準のPythonスキルを丁寧にまとめています。基礎から応用、一流コードスタイルまで、海外企業でも通用する一流のプログラミング技術が1冊で学べます。
▪著者:酒井 潤 ▪ページ数:480ページ ▪出版社:KADOKAWA ▪発売日:2022/8/16
【参考】:シリコンバレー一流プログラマーが教える Pythonプロフェッショナル大全
現場ですぐに使える! 最新Pythonプログラミング逆引き大全450の極意
本書は、Python初心者向けに、インストール方法から始まり、基礎知識やライブラリ、開発で使える実践的なテクニックなどを逆引き形式で引けるコンパクトな事典です。基礎知識の他に、AI/大規模言語モデルの技術やGitに関しても学べるため、Python学習においては手元に1冊置いておきたい本です。
また、付録としてサンプルのダウンロードもできます。
▪著者:金城 俊哉 ▪ページ数:902ページ ▪出版社:秀和システム ▪発売日:2023/12/09
【参考】:現場ですぐに使える! 最新Pythonプログラミング逆引き大全450の極意
エキスパートPythonプログラミング 改訂4版
本書を読むことで、Pythonプログラミングにおけるノウハウや最新のプログラミング環境について学べます。Pythonエンジニアが普段どういったツールやテクニックを活用して仕事を行っているのか、現場でのベストプラクティスを紹介しています。
▪著者:(著)Michał Jaworski、Tarek Ziadé、(訳)新井 正貴、稲田 直哉、渋川 よしき、清水川 貴之、福田 隼也 ▪ページ数:584ページ ▪出版社:アスキードワンゴ ▪発売日:2023/7/21
Pythonプログラミングパーフェクトマスター[最新Visual Studio Code対応 第4版]
本書は、Pythonの基本文法やAIの基礎知識、開発環境であるVisual Studio Codeのインストールから初期設定までを丁寧に解説している本です。初心者向けに「そもそもPythonって何?」というところからスタートし、読み進めるうちにPythonの理解度が深まる構成です。
また、本書によってAIチャットボットの開発を体験しながら学べるため、体系的な習得ができるでしょう。
▪著者:金城 俊哉 ▪ページ数:716ページ ▪出版社:秀和システム ▪発売日:2023/10/24
【参考】:Pythonプログラミングパーフェクトマスター[最新Visual Studio Code対応 第4版]
Python×APIで動かして学ぶ AI活用プログラミング
本書は、Pythonライブラリのstreamlitを活用して計算アプリや物体検知アプリ、画像編集アプリの作成手順を紹介しています。AI技術はこれからのデータサイエンティストやマーケッターには必須のスキルであり、それに必要な知識や技術を体系的に学べます。
また、OpenAIのGPTを活用したアプリの作成も可能であり、近年注目されるツールを学びながら触れることもできます。
▪著者:下山 輝昌、黒木 賢一、宮澤 慎太郎 ▪ページ数:340ページ ▪出版社:秀和システム ▪発売日:2023/10/27
【参考】:Python×APIで動かして学ぶ AI活用プログラミング
Pythonではじめるゲーム制作 超入門 知識ゼロからのプログラミング&アルゴリズムと数学
本書は、知識ゼロからでもPythonを活用したゲーム作成ができるプログラミング入門書です。プロのゲームクリエイターによって、ゲーム作成に必要な基礎知識やアルゴリズムだけでなく、数学の知識についても解説されています。
本書ではモグラ叩きやテニスゲーム、カーレース、シューティングゲームなどのゲームを、数学やプログラミング未経験者でも無理なく学びながら制作することができます。
▪著者:廣瀬 豪 ▪ページ数:296ページ ▪出版社:インプレスブックス ▪発売日:2023/09/05
【参考】:Pythonではじめるゲーム制作 超入門 知識ゼロからのプログラミング&アルゴリズムと数学
スッキリわかるPython入門 第2版
本書は、変数やデータ型、コンテナなどを含むPythonの基礎知識をわかりやすく解説している本です。人気シリーズの入門書として定評があり、Python学習におけるコツをおさえることで初心者が学びやすく、挫折もしにくい作り方になっています。
また、本書にはPCやスマホのWebブラウザで手軽にプログラミングできるツールを導入しているため、実践的な学習が可能です。
▪著者:国本 大悟、須藤 秋良、株式会社フレアリンク(監修) ▪ページ数:416ページ ▪出版社:インプレスブックス ▪発売日:2023/11/06
【参考】:スッキリわかるPython入門 第2版
ChatGPTと学ぶPython入門 「Python×AI」で誰でも最速でプログラミングを習得できる!
本書は、Pythonを使用したプログラミングの基礎知識や、ChatGPTを扱う上でのプロンプトスキルなどが学べる参考書です。非エンジニアでも業務でプログラミングを活用したい、ChatGPTを仕事で役立てたいといった方におすすめです。
また、記載されているプロンプトプログラムのデータは全てダウンロードして活用できたり、「困った時に使えるプロンプト集」が収録されていたりなどの特典もあります。
▪著者:熊澤 秀道 ▪ページ数:248ページ ▪出版社:翔泳社 ▪発売日:2023/11/22
【参考】:ChatGPTと学ぶPython入門 「Python×AI」で誰でも最速でプログラミングを習得できる!
Pythonデータサイエンスハンドブック 第2版
本書は、Pythonでデータ処理を行うエンジニアにおすすめな、データサイエンスにおけるツールを使いこなすための実用的な情報を解説している本です。おさえておきたい基本や便利なコマンドが紹介されており、データ分析や機械学習についての理解が深まるでしょう。
▪著者:Jake VanderPlas、菊池 彰(訳) ▪ページ数:576ページ ▪出版社:オライリー・ジャパン ▪発売日:2024/02/17
エラーで学ぶPython 間違いを見つけながらプログラミングを身につけよう
本書は、実践的なプログラミングスキルを習得するために、Pythonを活用するうえで起こるエラーやバグなどを見つけて解決していく参考書です。プログラミング初心者向けに、「真似る」「変える」「創る」の3段階構成によって、段階的な学習ができます。
さまざまなエラーの対処法を知ることで、思考力が強化され、対応力も兼ね揃えたエンジニアを目指せるでしょう。
▪著者:中野 博幸(著)、稲垣 俊介(解説)、堀田 龍也 (監) ▪ページ数:192ページ ▪出版社:日経BP ▪発売日:2024/01/22
【参考】:エラーで学ぶPython 間違いを見つけながらプログラミングを身につけよう
Pythonを効率的な勉強方法で習得しよう
本記事ではPythonの勉強方法について解説しました。Pythonの学習ロードマップや、学習するメリットがわかりました。
Pythonはプログラミング言語の中でも簡単であり、初心者でもすぐに身につけることが可能です。ただし、プログラミング学習は挫折率も高いため、基礎から少しずつマスターしていくのが良いでしょう。
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