ネットワークスペシャリストの年収、仕事内容、メリットなど徹底解説
ネットワークスペシャリスト年収
ネットワークスペシャリストの年収、仕事内容、メリットなど徹底解説
キャリア・働き方
アンドエンジニア編集部
2021.09.30
この記事でわかること
国家資格であるネットワークスペシャリストは難易度の高い試験だが、取得によって大きなメリットを受けられる。
ネットワークスペシャリストの年収は、システムエンジニアやサーバーエンジニアよりも高い。
ネットワークスペシャリストの将来性は高く、活躍できる分野が豊富にある。

ネットワークスペシャリスト資格とは?

ネットワークスペシャリスト

ネットワークのプロを目指すなら、ぜひとも取得しておきたい資格の1つに「ネットワークスペシャリスト」があります。

一部には「ネットワークスペシャリスト資格は意味ない」という声もありますが、価値があるのか否かも含めて「ネットワークスペシャリスト」資格の取得を目指すエンジニアの皆さんに向け、資格の概要・年収・仕事内容・将来性などについて解説していきます。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、情報処理推進機構(通称IPA)主催の国家試験である「情報処理技術者試験」の1つです。 ネットワーク関係の仕事に関わっている方はもとより、ネットワークに精通したネットワークエンジニア、インフラ系のエンジニアを目指している方にもおすすめしたい資格試験です。

ネットワークスペシャリスト試験の難易度、合格率

ネットワークスペシャリスト試験は「高度情報処理技術者試験」と規定され「スキルレベル4」に分類される、難易度の高い試験です。合格率は15%前後と、かなり狭き門と言えます。出題範囲は多岐にわたり、網羅的であり、マネジメント系やストラテジ系分野の出題もあります。

現役のネットワークエンジニアでも2~3ヵ月程度は真剣に勉強しないと合格できないレベルと考えてください。

ネットワークスペシャリストとCCNPの違い

ネットワーク分野の試験としては、ネットワークスペシャリスト以外にCCNPがよく知られています。どちらを受ければ良いのか悩む方もいらっしゃるでしょう。 CCNP(Cisco Certified Network Professional)は民間資格で、ネットワーク機器で有名なシスコシステムズ主催のプロフェッショナルレベルの技術者認定試験です。

ネットワークとしては出題範囲が比較的狭く、3科目を別々に受験できる点、自分のスケジュールに合わせて受験できることなどから、受験のハードルは高くはありません。また知名度が高く、企業での評価も高いと言えます。難点は受験料の高さです。

3科目合格しないとCCNPの資格は得られませんが、ネットワークスペシャリスト1回の試験で済みます。CCNPの難易度はネットワークスペシャリストのレベル4に対して、レベル3程度です。

一方、ネットワークスペシャリストは国家資格という点でCCNPと大きく異なりますが、日本のIT業界での評価はCCNPと同程度と考えて良いでしょう。試験は年1回4月実施の一発勝負です。受験料は5,700円(税込)とCCNPの20分の1です。

ネットワークスペシャリストの年収

収入

ネットワークスペシャリスト試験が難易度の高い試験であることは分かりましたが、ネットワークスペシャリスト試験に合格すると、どの程度の年収を得られるのかが気になるところです。

年収は年齢や企業規模や個社ごとの給与基準によっても大きく異なるため、他の職種との相対比較で見ることになります。

ネットワークスペシャリストの年収比較

職種別の平均年収については以下の通り、ネットワークスペシャリストはシステムエンジニアやサーバーエンジニアよりはやや高いレベルという結果になりました。いずれも未経験者や新卒を除いた経験者を対象にした年収です。

■プロジェクトマネージャー  670万円 ■システムエンジニア           455万円 ■サーバーエンジニア     462万円 ■ネットワークスペシャリスト 526万円

ネットワークスペシャリストは求人ボックスを、その他はマイナビエージェクト職種別平均年収ランキングの数字です。

ネットワークスペシャリストの資格手当や報奨金

ネットワークスペシャリストが優遇されるものの1つに、資格手当があります。企業にとって、国家資格や民間資格を有する社員の存在は顧客からの信頼度を高め、受注を増やす上では有利に働きます

そのため、特にIT系企業では資格取得を奨励する企業が多くあり、ネットワークスペシャリストの資格を取得すると資格手当や報奨金を支給されるケースが少なからずあります。 

以下、調査事例を参考までに掲載しておきます。

取得資格                    手当          報奨金

■CCNP                  19,250円   43,333円 ■ネットワークスペシャリスト      9,500円       83,636円

資格を取得して転職に生かしたい方は、転職先に資格手当制度があるか否か必ず確認しましょう。

参照先:Tech総研転職・IT系資格で会社にいくらもらえるか 

ネットワークスペシャリストスキルを活かせる仕事

仕事

ここでは、ネットワークスペシャリストのスキルを活かせる主な仕事について見ていきましょう。以下に挙げる仕事がネットワークエンジニアの領域となりますが、全ての分野を担当するネットワークエンジニアもいれば、特定分野で活躍する方もいます。

ネットワークの要件定義

クライアントやユーザーの要望、抱える問題点などからネットワークシステムの構築やリプレイスに関する要件定義を行います。ここでは専門知識に加え、顧客とのコミュニケーション能力が問われます。

ネットワーク設計

顧客の要望や、現状分析から見出した問題解決のために、新たなネットワークシステムの設計を行います。ネットワーク以外にサーバーやOSなどの知識・セキュリテイ・アプリケーションに関する知識などが求められます。 ネットワークの障害はシステムに与える影響が甚大であるため、耐障害性を重視した設計が求められ、またネットワーク障害が発生した際の回避策も設計の中に盛り込まれている必要があります。

ネットワーク構築

ネットワーク設計書に基づき、各種ネットワーク機器の導入・設定・配置・接続テストなどを行います。

ネットワーク保守

ネットワークシステムに障害や故障が発生した際に、復旧対応を行います。状況によっては、自ら設置機器の交換を行うこともあります。このフェイズは迅速な対応が求められるため、豊富な経験や知識、判断力が問われます。

ネットワーク監視・運用

多くの場合ネットワークは常に稼働しており、24時間365日の状態監視が欠かせません。基本的にはシステムによる監視が行われ、監視システムが異常と判断した際にネットワーク運用担当者にアラートメールなどが届くようになっています。

また物理的な障害が発生しなくとも、サイバー攻撃によってネットワークがダウンすることもありますので、セキュリティに関する深い知識が求められます。

ITプロジェクトリーダー、マネージャー

ネットワークスペシャリストはソフトウェア開発やプロジェクトマネジメントに関するスキルも求められ、時にはITプロジェクトのリーダーやマネージャーとして活躍するケースもあります。ネットワークの専門知識以外に、マネジメント系やストラテジ系の経験や知識が求められますので、専門領域外にも常に関心を持ち、積極的に経験することが必要です。

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ネットワークスペシャリストのメリット

メリット

ネットワークスペシャリストはスキルレベル4と難易度が高く、なかなか合格するのが難しい試験ですが、それでも挑戦する人が多いのは、この資格取得に大きなメリットがあるからです。受験資格には年齢や学歴の制限はないため、大学生でも受験が可能です。

では、ネットワークスペシャリストにはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

年収アップが期待できる

最近は国家資格や有力資格の取得に手当や報奨金を出す企業が増えています。これにより、年収ベースで10万円から20万円ほどアップする可能性があるため、年収アップをモチベーションに受験する人が少なくありません。

転職に有利

クラウドが主流の時代となり、ネットワークに対する期待がさらに高まっています。 一方ではネットワーク技術者の需要増加に供給が追い付かない状況にあり、ネットワークスペシャリストの採用を強化している企業が増えており、即戦力として期待できるネットワークスペシャリストは好条件で転職できる職種の1つと言えます。

活躍の機会が増える

ネットワークスペシャリスト資格を有する人はネットワーク以外のマネジメント系、ストラテジ系のスキルなど、豊富なスキルを有する人が多く、さまざまなプロジェクトで必要とされています。そのため、活躍の場が多くあり、出世の機会に恵まれる可能性が高いでしょう。

ネットワークスペシャリストの将来性

将来性

ネットワークスペシャリストは難関の試験ですが、その将来性は高いのでしょうか?それとも、AIなどに置き換わっていくのでしょうか?ここでは、ネットワークエンジニアやネットワークスペシャリストの将来性について見てみましょう。

ネットワークエンジニアの将来性は高い

ずばり、ネットワークスペシャリストの将来性は高いと言えます。クラウド時代が到来し、何もかもがネットワークに依存する社会になりました。有線回線は光回線が主流となり、モバイル通信も5Gと高速通信の時代を迎えました。

しかし一方で、ネットワークへの依存度が高まった結果、災害でネットワークが止まると、経済や生活そのものに重大な支障を生じることになります。したがって、安全なネットワークの確立は非常に重要なテーマとなっているのです。こうした事からも、ネットワークエンジニアへの期待は益々高まっていくことでしょう。

単なる技術屋は不要の時代

オンプレミス型の自社サーバー、自社ネットワークの時代は終わり、クラウドやネットワークはパッケージとして導入する時代に入りました。またAIなどの技術の進展により、これまで人が行っていたネットワーク保守や監視の世界は次第に自動化が進んでいます。これまでの技術屋の登場する幕が減少しているのです。

ネットワークの専門家よりは、ネットワークに強いゼネラリストが求められるようになっています。そうした意味から、ネットワーク以外でもあらゆる分野で強みを発揮できるネットワークスペシャリストへの需要はさらに高まっていくと考えられます。

ネットワークスペシャリストを目指す皆さんの考えは間違っていません。ぜひ自信を持ってネットワークスペシャリストにチャリンジしてください。

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