オラクルマスタープラチナとは?高難易度のDB資格に挑戦しよう
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オラクルマスタープラチナとは?高難易度のDB資格に挑戦しよう
アンドエンジニア編集部
2024.01.28
この記事でわかること
オラクルマスタープラチナは、オラクル社のデータベース認定資格の最難関レベルの資格
オラクルマスタープラチナの試験は実践力が問われる実技試験形式で行われる
オラクルデータベースは世界的にも高いシェアを占め、その資格取得によって活躍の機会が広がる

オラクルマスタープラチナとは

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オラクルマスター プラチナとは、オラクル社が提供するデータベース管理システム「Oracle Database」の技術力認定試験の最高レベルの資格です。この資格を取得するには、オラクル認定コースの研修を2コース受講し、2日間の実技試験に合格する必要があります。

オラクルマスター プラチナは、Oracle Databaseのエキスパートとして認められる資格であり、全世界的に有効です。この資格を有することで年収やキャリアアップに大きなメリットがあります。

しかし、合格率は非公表であり、取得者数も少ないとされています。そのため、この資格に挑戦するには、高いモチベーションと努力が必要です。ここでは、オラクルマスタープラチナの概要、メリット、試験に役立つ参考書や勉強法などについて解説をしていきます。

【参考】:ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 実技試験 / 移行試験 | Oracle University

オラクルマスタープラチナは最高位の資格

オラクルマスタープラチナの資格取得には、データベースに関する専門家として、さまざまな活躍の場が想定できます。プラチナはデータベースシステムの開発責任者や、ITコンサルタント、IT監査など専門性を活かした職種に繋がるオラクルマスターの最高位の資格です。

またオラクル社は世界的な企業であり、オラクルデータベースの専門家として海外で活躍することも夢ではありません。そのため、オラクルマスタープラチナは、データベースの専門家として更なる活躍を目指したいエンジニアにおすすめの資格です。

この記事では、オラクルマスタープラチナの受験を検討している方、資格を活かして活躍の場を広げたい方のために、試験の概要、難易度、勉強方法などについて解説していきます。

【参考】:ORACLE MASTER Platinum 取得者コミュニティ Platinum Club | Oracle University

オラクルマスターブロンズ資格の取得は不要に

オラクルマスター試験は2020年より新体系の「ORACLE MASTER 2019」に移行しています。これに伴い、シルバー試験の受験資格として必要だったブロンズ資格の取得が不要になりました。

そのため、ブロンズ資格を軽視するような意見もありますが、基礎からしっかり身に付けたい方はブロンズ試験から挑戦し、ある程度経験や自信がある方はシルバー試験やゴールド試験にいきなり挑戦しても構いません。このようにオラクルマスター試験は自由に受験ができるようになりました。

【参考】:ORACLE MASTER 2019 認定パス  | Oracle University

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オラクルマスタープラチナの概要

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ここから、オラクルマスタープラチナの概要、受験資格、難易度、資格を活用できる職種の年収など、プラチナ資格に関する基本情報について紹介します。

オラクルマスタープラチナの位置づけ

オラクルマスタープラチナは「ORACLE MASTER Platinum DBA 2019」が正式名称です。「ORACLE MASTER 2019 認定パス」の最上位資格で、その下には上級者向けの「ORACLE MASTER Gold DBA 2019」があります。

以下、中級者向けの「Silver:シルバー」、初級者向けの「Bronze:ブロンズ」と続きます。このプラチナの認定資格によって証明されるスキルは「ミッション・クリティカルなシステムにおける最適な設計・構築・運用を行うスキル」です。

オラクルマスターブロンズとは?資格試験の概要や活用できる仕事を解説!
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オラクルマスタープラチナの受験資格

オラクルマスタープラチナの受験には、10g以降のゴールド資格を有している必要があります。10gとは具体的には2004年に出荷が開始された「Oracle Database 10g」に対応した認定資格、「ORACLE MASTER Gold Database 10g」を指しています。

【参考】:ORACLE MASTER Portal - be an ORACLE MASTER - | オラクル認定資格制度 | Oracle University

オラクルマスタープラチナの資格取得要件

オラクルマスタープラチナの資格取得要件は、以下の3条件です。

▪ゴールド資格(10g以降)を有している ▪実技試験:ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 12c 実技試験(12COCM)に合格している ▪オラクル認定コースの研修を2つ受講している(受講費として数十万円程度必要となる)

このように、資格取得要件が厳しい点はプラチナ資格の難点ですが、それに見合うだけの価値があるということです。

【参考】:要履修コース一覧(DB) | Oracle University

オラクルマスタープラチナの受験概要(実技試験)

オラクルマスタープラチナの試験はオラクル指定の会場で受けます。他のグレードとは異なり、ピアソンVUEのテストセンターでの受験ではありません。また限られた試験日程は限られたスケジュールの中から選択します。以下、受験概要について一覧にまとめたので参考にしてください。

▪認定資格名: ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 ▪試験会場: JTP株式会社 品川トレーニングセンタ ▪試験の申込先:Oracle University コンタクトセンター宛てにメールにて ▪受験料:231,000円(税込) ▪受験日:年間4回実施、公式サイトより日程選択 ▪時間:2日間 ▪出題形式: 実技問題がモジュールごとに出題され、それぞれ所定時間内に解答する ▪合格ライン:未公表、ただし全てのモジュールについて合格ライン(60%)に達していること ▪合格発表:試験の3週間後に受験者に連絡

【参考】:ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 実技試験 / 移行試験 | Oracle University

オラクルマスタープラチナを活用できる職種の年収とは

オラクルマスタープラチナ資格を取得したエンジニアの年収は、どれくらいの金額が期待できるのでしょうか。プラチナ資格を取得した人は、データベースのプロフェッショナルとしてシステムコンサルタントに就く人もいます。ここではシステムコンサルタントの年収を見ていきましょう。

システムコンサルタントの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング」によると610万円(※2023年11月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、システムコンサルタントは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。

オラクルマスタープラチナ取得者の職種はITエンジニアの中でも最上流工程を担当する立場であり、年収もそれに見合った額が提示されるでしょう。また、この資格を突破した方は、ぜひ他の難易度の高いIT資格の取得を検討してみましょう。

IPAの情報処理技術者試験からプロジェクトマネジャやITストラテジストなど、仕事の幅を広げられる資格の取得に努めることで、さらに活躍範囲を広げ、高年収を得られる可能性が高まります。

【参考】:試験区分一覧 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 【参考】:マイナビエージェント職種別年収ランキング ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

オラクルマスタープラチナの難易度など

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ここでは、オラクルマスタープラチナの難易度や試験範囲、資格取得のメリットなどについても解説します。

オラクルマスターは難しい?試験区分と出題範囲から難易度を解説

オラクルマスタープラチナの難易度や勉強時間

オラクルマスターは試験結果に関する情報は非開示としています。そのため受験者数、合格者数から合格率や難易度を判定することはできません。しかし、SNS上の声や、オラクル社員のレポートなどから、オラクルマスタープラチナの難易度の高さをうかがい知ることができます。

「オラクルマスター資格取得者」の人数は日本全国で25万人程度ですが、その内、プラチナ資格の取得者はわずか0.1%(約250人)程度しかいないとのことです。

勉強時間に関しては、業務経験年数や習熟度によって異なり、一概には言えませんが、合格者のSNSなどから判断すると最低でも半年から1年程度は必要と見られます。

【参考】:ORACLE MASTER 認定資格取得のススメ

オラクルマスタープラチナの試験範囲

オラクルマスタープラチナの出題範囲は以下の通りです。出題範囲はゴールドの試験範囲と被っている部分がありますが、ゴールドよりも深いレベルでの知識と実践力が求められます。

▪一般的なデータベースとネットワークの管理 ▪バックアップ・リカバリ ▪データ管理 ▪パフォーマンスの管理 ▪Data Guardの構成 ▪Real Application Clustersの構成

【参考】:ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 実技試験 / 移行試験 | Oracle University

オラクルマスタープラチナ取得のメリット

オラクルマスタープラチナは大変難易度の高い試験ですが、その分、資格取得の大きなメリットがあります。直接的なメリットは高年収や資格手当などの金銭的メリットが想定されますが、それ以外にも有形無形のメリットが挙げられます。

■ 高い技術力の証明となる オラクルマスタープラチナは、Oracle Databaseの最高レベルの資格であり、資格保有により、Oracle Databaseの管理や運用に関する高度なスキルを客観的に示すことができます。履歴書や名刺などに記載することで、ビジネス上でも有利に働きます。

■ キャリアアップに繋がる オラクルマスタープラチナは、取得者が少なく希少性の高い資格です。そのため、企業からの需要や評価も高く、より年収の高い企業への転職や昇進のチャンスが増えるでしょう2。また、資格手当や報奨金を支給している企業もあります。

■ 実務に役立つ オラクルマスタープラチナはOracle Databaseに関するプロフェッショナルであり、その勉強によって高い知識に加え実践力を磨けます。そのため、データベースシステムの構築や運用、改善などで主導的立場に就くことができます。

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オラクルマスタープラチナの勉強対策

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ここではオラクルマスタープラチナの合格に必要な知識や技術を身に付け、試験対策に有効な勉強方法について解説します。

参考書で学ぶ

ここでは、オラクルマスタープラチナの試験対策に有効な参考書を紹介します。オラクルマスタープラチナは非公開試験のため、試験内容が公開されておらず、市販の参考書でもオラクルマスタープラチナを対象とした参考書や問題集がまだ発売されていません。

そこで、オラクルマスターゴールド向けの参考書をベースに、オラクルから出されている関連ドキュメントと併せて学習することをおすすめします。

■ オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ  次の書籍はORACLE MASTER Gold DBA 2019の試験対策書で、日本オラクルが監修しています。Oracle Database 19cの管理や運用に関する基礎から応用までを網羅しており、プラチナの試験にも共通するトピックが多く含まれているため、必読の1冊です。 ▪著者:株式会社コーソル 企画&マーケティング部・渡部 亮太・舛井 智行・峯岸 隆一・日本オラクル株式会社 監修 ▪ページ数:944ページ ▪出版社:翔泳社 ▪発売日:2022年05月27日

【参考】:オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ

オラクルマスター プラチナ・ラーニング・サブスクリプションを利用

Oracle Databaseの管理や運用に関する高度なスキルを習得し、ORACLE MASTER Platinum DBA 2019の資格を取得するためのクラウド型オンライン学習サービスです。このサービスでは、以下のような特徴があります。

▪試験: デジタルコースに沿って、実際のOracle Database 19cの環境で演習を行うことができ、実践的なスキルを身につけることができます。

▪ラーニングパス: ラーニング・サブスクリプションでは、資格取得に必要なスキルを効率的に学習するためのラーニングパスが用意されています。ラーニングパスに沿って学習を進めることで、無理なく必要なスキルを習得できます。

▪1年間のアクセス: ラーニング・サブスクリプションは、1年間有効です。その間は、いつでもどこでもデジタルコースや実機演習にアクセスできます。また、新しいコースや機能が追加された場合も利用できます。

【参考】:ORACLE MASTER Platinum Learning Subscription - Japan ONLY

オラクルマスタープラチナを取得し、データーベースのプロとして活躍しよう

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ここまで、オラクルマスタープラチナの試験概要や難易度、勉強方法を解説しました。プラチナは大変難易度の高い資格ですが、取得することでデータベースのプロフェッショナルとして高い評価を得て、様々な活躍機会に恵まれることでしょう。

実際にオラクルマスターを有する人材の募集は豊富にあり、好条件でデータベースのプロを求める企業も少なくありません。

とはいえ、独力で転職活動を行うのは容易いことではありません。転職準備を進め、自分の夢を叶えられそうな企業を探し、企業研究や、条件交渉、面談対策など行うべきことは少なくありません。

そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。 

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