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CCSTとはどのような資格?試験難易度やメリットを解説
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CCSTとはどのような資格?試験難易度やメリットを解説

アンドエンジニア編集部
2025.01.14
この記事でわかること
CCSTは、Ciscoが認定するエントリーレベルの国際資格で3つの科目に分かれている
CCSTの難易度はITパスポートと同程度で、初心者でも挑戦しやすい資格
CCSTは未経験分野へのチャレンジをサポートし、キャリアアップの足掛かりとなる

CCSTとは

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ITスキルを証明する資格は数多くありますが、近年始まったもので「CCST」があります。

CCSTは多くのIT資格を運用するCiscoが認定する資格の1つですが、2024年現在、インターネット上で検索してもほとんど情報が見つかりません。 そのため、どのような資格試験か分からない人も多いでしょう。

本記事では、CCSTがどのような資格であるかを説明しつつ、取得のメリットや勉強方法を紹介しています。

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エントリレベルのITスキルを証明するCisco認定の国際資格

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CCSTを一言で表すならば、Ciscoが認定するIT初心者向けの国際資格です。Ciscoは様々なIT資格を認定していますが、本資格は新たに新設された最も初心者向けのエントリレベルの位置付けにあります。

CCSTは「Networking」「Cybersecurity」「IT Support」の3つの科目に分かれています。それぞれがネットワークエンジニア、セキュリティエンジニア、ITサポート職のそれぞれの職種に対応した形です。

情報源が少なく、勉強方法も限られていますが、国際資格でもあるため、グローバル企業で新たなIT分野にチャレンジする足掛かりとして役立つ資格です。自分が目指す分野に合わせて科目を選択し、受験すると良いでしょう。

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CCSTについて

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本題となるCCSTの資格概要について解説します。CCSTは最近始まったばかりで情報が少ないため、公式サイトを主要な情報源として扱っていきます。

【参考】:CCSTについて

CCSTの概要と受験科目の種類

CCSTはCiscoが認定する数ある国際資格のうちの1つです。Ciscoは資格の難易度において、最上位レベルをエキスパート、入門レベルをアソシエイトとして定義してきました。

今回、アソシエイトよりも初心者向けとして「エントリレベル」を新設し、そのレベル向けの資格として登場したのがCCSTです。今までアソシエイトレベルを難しく感じていた初心者に向けて、その第1歩をサポートする位置付けとして新設した形です。CCSTは分野に応じて3つの科目に分かれています。

「Networking」はネットワークエンジニアなどが必要とするネットワーク知識の基本的な知識をカバーした科目です。

「Cybersecurity」はサイバーセキュリティの概念やセキュリティ関連の用語の意味を問う試験です。

「IT Support」はITサポート業務を遂行するのに必要な知識やセキュリティの基本知識をカバーしています。2024年12月時点では、IT Supportのみ日本語の受験に対応しておらず、英語での受験が必須である点は注意しましょう。

CCSTの受験方法

CCSTを受験する場合はどのように受験すれば良いのでしょうか。本資格は2023年から始まった新しい試験であるため、申込ができる窓口は限られています。

Cisco公式サイトからもリンクされている、株式会社オデッセイコミュニケーションズが代表的な申込先としておすすめできるでしょう。

受験はCBT方式であるため、時間や場所を柔軟に決めることができます。受験料は17,600円(税込)で試験時間は50分です。全て選択形式で出題されるため、試験終了後すぐに得点が判明し、その場で合否結果も分かります。

【参考】:CCSTの受験申し込みサイト

CBT試験とは?概要やメリット、採用されている資格一覧を紹介!

CCSTの難易度や合格率

CCSTの難易度はどの程度なのか気になりますが、残念ながら受験者数や合格率の情報は公表されていません。

ただし、CCSTは最も初心者向けのエントリレベルであるため、難易度は高くないでしょう。IPAのITパスポートなどの初心者向けの資格と比べてみると、どちらも受験申込サイトにて出題範囲が公開されているため、ある程度は推測が可能です。

CCST Networkingの出題範囲は、ネットワークにおける基本的な通信プロトコルであるTCP/IP、LANやWAN、Wi-Fi、IPアドレスなどの概念や種類が提示されています。

一方、ITパスポートの中分類22のネットワークの出題範囲を見てみると、同じくTCP/IPやLAN、WANなどが並んでおり、傾向が似ていることがわかります。

これはCybersecurityにおいても同様です。これらの情報から、CCSTの難易度はITパスポートとかなり近いものであることが予想できます。

【参考】:CCSTの出題範囲 【参考】:ITパスポートの出題範囲

ITパスポートの難易度は?合格点や必要な勉強時間、勉強方法を解説

CCST取得者の年収

CCSTを取得できればどの程度の年収が期待できるでしょうか。ここでは、CCST Networking取得者の職種として想定される、ネットワークエンジニアの年収から推定していきます。

ネットワークエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は380万円(※2024年12月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、なので、ネットワークエンジニアは企業や業種によって年収にばらつきがあるものの、低めからやや高めの範囲であると考えられます。

ネットワーク技術を極めることができれば高めの年収も十分狙えますが、CCSTのような入門向けの資格の取得者では低めの年収からスタートする可能性が高いでしょう。より高度な技術を身に付けるためにも継続的に上位資格を目指して学習していくことをおすすめします。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

ネットワークエンジニアの年収は低い?やめとけと言われる職種の将来性

CCSTを受験するメリット

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CCSTがどのような資格試験であるかがわかったところで、次に、取得するメリットについて解説します。ここで挙げたメリットは代表的な一例です。

異なるキャリアへの転職の第1歩にできる

CCSTはそのエントリレベルという立ち位置から、受験分野に関して全くの未経験者を対象とした資格と言えます。

IT技術職の経験者であっても、全く知見がない分野もあるでしょう。全くの未経験分野へのチャレンジを考えている人が、その第1歩としてCCSTの取得を目指すことは、難易度の視点からおすすめできます。

未経験分野を学習していくにあたり、何かしらのマイルストーンがなければモチベーションを維持することは困難です。CCSTの受験をそうしたマイルストーンの1つとして設定することで、継続的な学習に活かすことができるでしょう。

有効期限のない国際資格として外資系企業でも評価される

CCSTを認定するCiscoは世界的に知られたIT企業であり、様々なIT資格を認定しています。Ciscoが認定する資格は国際資格として、世界中のどこでも通用します。そのため、国内であっても外資系企業への転職で活かせるでしょう。

通常、Ciscoの資格には有効期限が設定されており、失効後は再試験が必要です。しかし、CCSTに関してはエントリレベルということで有効期限が設定されておらず、永続的に資格を保持できます。

Ciscoが認定する国際資格でありながら、有効期限がないことは大きなメリットであると言えるでしょう。外資系企業への転職の足掛かりとして有効活用することがおすすめです。

各科目ごとの勉強方法

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最後に、CCSTの各分野について、どのような試験対策をすればいいかを紹介します。新しい資格であることから書籍や過去問は存在せず、公式サイトの情報をもとに代替手段を探すことが中心になるでしょう。

CCST Networking

ネットワーク分野のCCST Networkingですが、受験申込サイトで公表されている出題範囲を見ていくと、ITパスポートの一部範囲と同程度であることがわかります。したがって、基本的な学習は、ITパスポートのネットワーク関連分野を学習していけば良いでしょう。

残念ながら過去問は公式サイト含めて存在しません。そのため、ITパスポートなどの似た出題範囲の問題を解いて練習していく必要があります。公式サイトには専用の学習コンテンツが公開されていますが、英語のみであるため、余程英語が得意でなければ活用は難しいでしょう。

【参考】:CCST Networkingの出題範囲 【参考】:ITパスポートのシラバス

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CCST Cybersecurity

CCST CybersecurityもCCST Networkingと同様に、ITパスポートのセキュリティ関連分野と出題範囲は似通っています。セキュリティの脅威に関する基本知識やリスクマネジメントの考え方と手法は、共に共通した出題分野であるため、こちらもITパスポートの問題を解けるようにしていくと良いでしょう。

ITパスポートと同じ国家資格の情報セキュリティマネジメント試験も関連する資格であるため、ワンランク上の学習として、左記の問題で練習するのも良い考えです。公式サイトにある学習コンテンツは、CCST Networkingと同じく英語版のみの提供であるので、やはりこちらも活用は難しいでしょう。

【参考】:CCST Cybersecurityの出題範囲 【参考】:情報セキュリティマネジメント試験の出題範囲

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CCST IT Support

CCST IT Supportは他の科目と異なり、ITサポートに必要な知識に特化しています。そのような知識とは、具体的に言えばネットワーク、セキュリティ、オペレーティングシステムなどが該当します。これらもITパスポートの出題範囲に含まれていますので、その部分に重点を置いて学習するのが良いでしょう。

しかし、何より注意が必要なのは、CCST IT Supportは現状英語でしか受験できないことです。IT専門知識を英語で理解できている前提がなければ合格は難しいかもしれません。

英語に自信がなければ、日本語で受験できるようになるまで待った方が良いでしょう。

【参考】:CCST IT Supportの出題範囲

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CCSTの資格を活かして働くためには

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本記事ではCCSTがどのような資格であるかを解説しつつ、取得のメリットや勉強方法も紹介しました。CCSTは初心者向けの資格ながら国際資格でもあり、全く新しい分野でチャレンジをするための足掛かりとして活用できるでしょう。

CCSTの取得を目指し、それを活用して転職活動を進めたい場合、始まったばかりで知名度も高くない資格を活かせる企業を独力で見つけていくことは困難でしょう。

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