Notionの有料プラン
Notionは、世界中で3,000万人以上が利用していると言われる、オールインワンのワークスペースツールです。個人利用からチーム利用までカバーされており、メモやタスク管理、データベースなどを1つのプラットフォームで管理することができます。
Notionのプランには無料と有料があり、それぞれで共通する機能と異なる機能があります。この記事では、無料・有料プランの違い、有料プランのバリエーション、料金の違い、できることについて解説します。
Notionの利用を検討している方、有料プランへの切り替えを検討している方、ぜひ参考にしてください。
【参考】:Notion (ノーション) – 全てのチームをひとつのワークスペースで 【参考】:料金プラン:Notion (ノーション)|Notion
プランの一覧比較
Notionのプランについて解説する前に、以下の一覧比較を確認しましょう。 (料金は日本円です)
Notionの無料プラン
Notionの無料プランについて、その概要と特徴を押さえておきましょう。
無料プランの概要
Notionの無料プランは個人利用向けに設計されており、個人アカウントを設定することで利用が可能になります。無料プランでも、タスク管理やメモ機能、ドキュメント作成やデータベースの基本機能が利用でき、個人利用で不自由さを感じることは少ないでしょう。
また、共有機能によって他のユーザとページの共有が可能であり、Notionではブロック数という単位で、作成できるコンテンツのボリュームを制限しています。無料プランでは月間1,000ブロックという制限が設けられていますが、個人利用であれば十分な数です。
ブロックとはテキストや画像、表などのことで、ページはブロックの集合体と言えます。また、他のユーザとページを共有することができて共同編集も可能です。
無料プランの機能
Notionの無料プランでは、どのような機能があるのか、どのような制限があるのか確認しておきましょう。以下の通り、Notionの基本的な機能は全てカバーしています。
・ワークスペースのメンバーと同時編集が可能 ・Slack間で情報のやり取りが可能 ・デスクトップやモバイル、タブレットなど、あらゆるデバイス間でのデータの同期が可能 ・メンバーを1名追加可能、2名以上トライアル扱いとしてブロック制限が適用 ・ファイルのアップロードは1ファイルあたり最大5Mbまで ・最大10人までのゲスト招待可能 ・ページの変更履歴の保管期間は最大7日間 ・メンバーのアクセスレベルのコントロールが可能 ・APIへのアクセス可能
無料プランの特徴
Notionの無料プランは、Notionの最もベーシックなプランです。どのような特徴があるのか、確認しておきましょう。
■ コスト負担ゼロ 無料で多機能なツールを試せて利用することができるため、特に個人や小規模プロジェクトに適しています。
■ 多機能 タスク管理、ノート作成、データベース管理など、Notionの幅広い機能を1つのツールで利用できます。
■ シームレスな連携 他のユーザと簡単に共有や共同編集ができるため、チームでの使用にも適しています。
■ アップグレードの容易さ 無料プランでNotionの基本機能に慣れた後、有料プランに簡単にアップグレードすることができます。
Notionの3つの有料プラン
Notionの有料プランは、プラス、ビジネス、エンタープライズの3種類があります。それぞれの機能や料金について見ていきましょう。
【参考】:Notionサイトの提供と料金 – Notion ヘルプセンター
プラスプラン
プラスプランは比較的小規模なグループでの利用に適しています。フリープランの機能に加えて、以下の機能が利用できます。
・メンバー招待の制限はなし(ただしメンバーごとに料金は発生) ・最大100人までのゲスト招待が可能 ・ファイルアップロードの容量制限はない ・管理者専用設定機能があり、ワークスペース毎に様々な設定が可能 ・コンテンツの全てをまとめて、MarkdownやHTMLに出力可能(PDF出力はできない) ・直近30日間の更新履歴管理とアクセスが可能 ・利用料金は1メンバー当たり1,650円
ビジネスプラン
企業や組織で、複数のチームを連携させて利用したいケースに適しており、プラスプランが持つ機能に加え、次のような機能が提供されます。
・最大250人までのゲスト招待が可能 ・SAML SSO(Security Assertion Markup Language Single Sign-On) を利用して従業員のによるアクセス管理が可能 ・プライベートチームスペース作成と、権限・セキュリティの詳細設定が可能 ・全てのコンテンツを一括Markdown、HTML、PDFに出力可能 ・最長90日間、全ての更新履歴にアクセス可能 ・利用料金は、1メンバー当たり2,500円
エンタープライズプラン
大規模な組織に適した高度な管理機能やサポートが特徴です。ビジネスプランの機能に加えて次の機能を利用できます。
・ゲストを最大で250名まで招待可能(ただし、販売契約時にカスタマイズ可能) ・SCIM(System for Cross-domain Identity Management)「複数の様々なドメイン」経由でユーザプロビジョニング(ユーザのアクセス権管理プロセス)にアクセス可能 ・ワークスペースやチームスペースのレベルで、高度なセキュリティ設定が可能 ・監査ログによるワークスペースの活動概要確認が可能 ・全てのページの更新履歴に完全アクセス可能
どのプランを選択するべき?
Notionのプランは4種類あるため、選択に悩むケースも想定されます。ここでは1つの判断基準を示しますので、最適なプラン選択の材料としてください。
またNotionは大変便利なツールですが、公開設定を誤り、セキュリティ管理を疎かにすると機密情報の漏えいに繋がる危険性もありますので、プラン選択では注意が必要です。
個人で利用する場合
個人で利用する場合は、無料のフリープランで十分でしょう。ただし、大きなサイズのファイルをアップロードしたい、ワークスペースをPDFでダウンロードしたい、GitHubなどの外部データベースと連携したい方で、予算的な問題がない方はプラスプランをおすすめします。
チームで利用する場合
数人程度のチームで利用する場合は、フリープランでも問題はありません。ただし、個人利用ではフリープランでもブロック数の制限はありませんが、チーム利用では2名以上はトライアル扱いとなり、1,000ブロックの制限が行われます。
そのため、チーム利用でブロック数制限が不安なケース、大きいサイズのファイルをアップロードする、GitHubなどの外部データベース連携を行う場合にはプラスプランをおすすめします。
中小企業で利用する場合
中小規模の企業利用では、プラスプランの利用をおすすめします。ただし、ページ履歴※を90日間残したい、外部ユーザの100人以上招待が発生する、ページ閲覧や編集の個人管理を行いたい場合にはビジネスプランをおすすめします。
※Notionのページ履歴とは、その期間内であれば、好きな時点に戻せる機能です。コンテンツの作成を失敗し、以前の状態に戻したい時には有効な機能です。
大企業で利用する場合
大規模な企業や組織で利用する場合は、ビジネスプラン以上をおすすめします。特に、監査ログが求められる、権限管理をきめ細かく行う、ページ履歴は無制限で残す、高度なセキュリティ管理が求められる企業ではエンタープライズプランがおすすめです。
Notionを実際に試してみよう
この記事では人気のオールインワンツール、Notionのプランの概要と、その選択基準について紹介しました。
Notionのプラン変更はサイドバーの設定から簡単にアップグレード、ダウングレードが行えます。Notionを利用する際は、実際に試してから最適なプランを選択すると良いでしょう。Notionを実際に活用して、ぜひ業務やプロジェクトの効率化を図りましょう。
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