CCNA取得者の年収とは?
社会のIT化が進み、ITサービスの基盤となるネットワークを構築・運用するネットワーク・インフラ系エンジニアの需要が高まっています。
さらなるスキルアップを目指すネットワークエンジニアの方や、他のITエンジニアの職種からネットワークエンジニアへの転職を考える方も多いでしょう。
CCNAは、ITネットワークやインフラに関するスキルを持つことを証明する、ネットワークエンジニアを目指す方におすすめの資格です。世界的にも認知度の高いネットワーク系資格試験として良く知られています。
資格取得の目的は人それぞれですが、年収アップも大きな目的の1つです。CCNAを取得することで年収が上がるのであれば取得したい、と考えている方もいるでしょう。CCNAの取得者の年収はどのくらいなのでしょうか。
CCNA取得でネットワークエンジニアとしての市場価値をアップできる
ネットワークエンジニアとして活躍している方は、世界で広くネットワークエンジニアの資格として知られるCCNAを取得することで市場価値が高まり、年収の向上が期待できるでしょう。
また、ネットワーク・インフラ系の職種が未経験の方も、CCNA取得は転職や就職において大きなアドバンテージとなります。
この記事では、CCNAの取得後の年収を確認して受験を検討したい方のために、CCNA取得者の年収や、ITエージェントにおけるCCNA資格保有の求人案件の年収について説明し、あわせてCCNAの概要や取得のメリットについても解説します。
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CCNAを取得した場合の年収とは
ここでは、CCNAを主催するシスコ社が提供する資料や、ITエージェントの求人情報を元に、CCNA取得者の年収を解説します。また、CCNAを活用できる職種の年収がどれくらいであるかもあわせて確認しましょう。
CCNA取得者の年収はどれくらいか
シスコ社が提供する資料では、CCNA取得者の年収は78,000ドル(2023年10月現在で1,100万円程度)であると記載されています。もちろん、所属する企業や携わる案件によっても年収は変わるため、CCNA取得者の年収の最高水準が1,100万円程度であることが示されていると考えられるでしょう。
また、マイナビITエージェントで検索キーワードを「CCNA」として求人情報を探した場合、年収は企業により大きく幅がありますが400万円~700万円程度が最も多く見られます。
【参考】:cisco.com | 15cs5024-rs-infographic-jp.pdf 【参考】:マイナビITエージェント
CCNAを活用できる職種の年収とは
CCNAを活用できるネットワークエンジニアの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は380万円(※2023年10月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、ネットワークエンジニアは一般平均年収よりも、やや低めから高めであることが分かります。
ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計・構築・運用・保守などの業務を行います。より高度なネットワークを設計するスキルを身に着け、顧客の要望に応じたネットワーク構築を柔軟に行える豊富な経験を積むことで、より高収入となる傾向があります。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
CCNAの概要
CCNA取得者の年収についてチェックしたところで、次はCCNAがどのような試験であるかを確認しましょう。ここでは、CCNAのシスコ技術者認定における位置付けや試験の概要について説明します。
シスコ技術者認定とは
シスコ技術者認定は、アメリカの大手ネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズが主催するネットワーク系の認定試験です。
シスコ技術者認定は、エントリー・アソシエイト・プロフェッショナル・エキスパートのそれぞれの4つのレベルに分かれています。それぞれのレベルには、分野やテーマに応じた複数の試験があります。
また、シスコ技術者認定はすべての試験で3年間有効です。再認定を取得するには再認定の対象となる試験を受けて合格したり、継続教育プログラムのトレーニングを受講したりする必要があります。これにより、常に最新のネットワーク技術を学ぶことができます。
【参考】:シスコ認定のレベル 【参考】:再認定ポリシーの改定
CCNAはアソシエイトレベルの資格
CCNAはシスコ技術者認定でアソシエイトレベルに位置づけられ、ネットワークを最適化して管理するスキルの認定を目的としています。受験の前提条件はありませんが、シスコ製品を使った1年以上の業務経験があることが推奨されています。
CCNAの上位試験として、プロフェッショナルレベルのCCNP・エキスパートレベルのCCIEがあります。CCNAを取得してネットワークスキルを磨き、CCNPやCCIEにチャレンジするエンジニアも多いです。
【参考】:CCNA 認定
CCNAの試験概要
CCNAの試験は、ピアゾンVUEの全国100箇所以上あるテストセンターの中から希望の受験地を選んで受験することができます。試験日も選んだテストセンターの受験可能日であれば自分の都合の良い日に決めることが可能です。
受験の申し込みは、シスコの試験の予約サイトにログインして行うことができます。ログイン後に希望のテストセンターや受験日を選択し、受験料を支払うことで予約は完了です。
【参考】:Cisco Systems | シスコ技術者認定試験
CCNAの試験範囲
CCNAの試験では、ネットワークの基礎、ルーティングやIPv4・IPv6などのIP接続などを中心に、以下の出題範囲・比率で問題が出題されます。試験時間は120分です。
■ネットワークの基礎・・・20% ■ネットワークアクセス・・・20% ■IP接続・・・25% ■IPサービス・・・10% ■セキュリティの基礎・・・15% ■自動化とプログラマビリティ・・・10%
【参考】:CCNA 試験のトピック| Cisco
CCNA取得のメリットとは
CCNAを取得することにより、ネットワークエンジニアとしてのスキルアップ、資格手当の受給、就職や転職での活用など多くのメリットがあります。
ネットワークエンジニアとしてのスキルチェックができる
ネットワークエンジニアとして現場で実務に携わっていると、現場の環境によって身に着けられるスキルや知識が偏ってしまうこともあります。
CCNAの受験を通してネットワークに関するスキルを基礎から体系的に学び直すことができ、ネットワークやセキュリティへの理解度を確認して、その幅を広げることができるでしょう。
また、他のITエンジニアとしての経験を積んでいるけれどネットワークエンジニアやインフラエンジニアは未経験・実務経験なしという方でも、CCNAを取得することで基礎的なネットワークスキルやシスコ製品の知識を習得することができます。
社内で資格手当がつく場合がある
企業の中には、CCNA取得によって給与に資格手当が加算される制度を導入しているところもあります。ネットワーク構築を提供するITインフラ企業などは、社員がCCNAを保持していると取引先企業からの信頼も得やすいため、資格手当を付けるに値するのです。
CCNAの取得のために研修を用意したり、受験料の補助を出したりする企業もあるでしょう。受験の前に会社に確認しておくことをおすすめします。
就職や転職で有利になる可能性がある
CCNAの取得にはシスコ製品やネットワークに関する幅広い知識が求められます。そのため、CCNA保有者はネットワーク関連のスキルを客観的に証明できるという大きなメリットがあります。
また、シスコ製品は国内外で広く使われているネットワーク機器のため、CCNAを持っていればネットワークエンジニアとしての転職を目指す場合にも市場価値が高まり、有利に転職を進められる可能性が高まります。
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CCNAを取得してキャリアアップに活用しよう
ここまで、CCNA取得者の年収を解説し、さらに資格の概要や取得のメリットについて解説してきました。CCNAを受験することで年収アップやネットワークエンジニアとしてのスキルアップにつながるイメージが持てたのではないでしょうか。
ITインフラ業界では信頼できるネットワークエンジニアを常に求めているため、キャリアアップのためにCCNAを取得して転職を考えるのも良いでしょう。
しかし、転職活動を行うには、取得したCCNAを活用できて自分の成長が見込める企業を探してアプローチしなければなりません。また、スキルの棚卸し・職務経歴書の作成・面談対策なども行う必要があるでしょう。
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