CCNAの試験日はいつ?
CCNAを申し込むにあたって、まずは試験が開催される時期や試験日の変更方法、受験料、支払い方法など基本的な部分を解説します。
随時申し込み可能!好きな日程を決められる
CCNAは申し込みの受付期間を設けていないため、随時試験の申し込みができるようになっています。所定の機関から申し込みを行うことによって、手続きが完了する仕組みです。日程は自由に選択でき、受験希望日の前日までに受験料の支払いなどの手続きを進めます。
試験は土日祝でも対応可能ですが、実施場所によって異なるため、各所にあるテストセンターの受験可能日程を確認してください。また、試験日の他に実施する時間が細かく分かれていることもあり、申し込み状況によって変化するため注意しましょう。
さらに、CCNA以外の資格試験が行われている場合もあるため、予約が埋まっているケースもあります。受験可能な会場は全国で100ヶ所以上あるため、複数の会場を決めておくといいでしょう。各受験会場は「ピアソンVUE」にて確認できます。
【参考】:CCNA 認定とトレーニングプログラム 【参考】:ピアソンVUE:テストセンターリスト
申し込みの流れ
申し込みの流れは、最初にCisco社のホームページより試験申込関連のページにアクセスし、アカウントを作成します。アカウントがないと、テストセンターへ申し込みを行う際の必要な情報を登録することができません。
氏名や住所などを入力し、アカウントのサインアップを行います。その後、「登録しているユーザーに関する情報」を入力し、サインイン後に試験の申し込みを行います。試験予約をして希望のテストセンターを選び、日時と時間を指定し、受験料の支払い手続きを終えれば完了です。
【参考】:CCNA 認定とトレーニングプログラム 【参考】:ピアソンVUE:テストセンターリスト
受験時には運転免許証等の顔写真付きの身分証明書が必要になるので、忘れないように準備します。申し込み後に様々な注意事項が記載された情報をチェックできるので、事前に一読しておきましょう。
CCNAの受験料と支払い方法
CCNAの受験料は、42,900円(税込)です。(2023年10月時点)
基本的にオンラインで申し込みを行い、支払い方法はクレジットカードもしくは事前購入しているチケットです。テストセンターで直接現金でも支払えますが、テストセンターによって支払い方法が異なるので注意しましょう。
なお、企業でCCNA取得支援を行っている場合は、バウチャーという割引券を提供していることもあります。企業によっては無料でCCNAを受験することもできるので、相談してみるのも方法の1つです。バウチャーをもらえたらオンラインで申し込む際にバウチャーコードを入力し、割引後の受験料の支払いをします。
受験日を変更したい場合は?
ピアソンVUEによると、試験によって変更・キャンセルに伴う手数料がかかる場合があるようです。また、変更・キャンセルが可能な期間も試験によって異なります。予約時に送信されるEメールに試験プログラムのポリシーが記載されているため、詳細はそちらを確認してください。
CCNAの受験日の変更・キャンセルは、以下の手順で行います。
1.予約済みの試験を選択 サインイン後に、ダッシュボードの「今後の受験予約」をクリックし、手続きしたい試験を選択します。「予約の詳細」ページに進み、「予約変更」または「キャンセル」をクリックします。
2.画面の指示に沿って手順を完了 画面の指示に沿って進み、完了ページが表示されれば手続き完了です。同時に、登録した連絡先に予約変更・キャンセルの内容が記載されたEメールが届きます。
CCNAのオンライン試験はカンニング可能?
CCNAは試験会場に直接出向く受験方法と、自宅で受験できるオンライン試験があります。自宅で試験を受けるにあたって、気になるのは「カンニングできるのではないか?」という部分です。
CCNAに限らずシスコ技術者認定試験のうち、試験コードが700から始まる試験全てがオンライン試験を受けることができます。
2020年12月よりスタートしたオンライン試験、従来は試験監督がカンニング防止のために目を光らせていましたが、自宅で受験する際は細かい基準を設けることでカンニングを予防しています。具体的には、以下の要件を満たす必要があります。
・静かなプライベートスペースを利用できること ・OnVUEソフトウェア ・Webカメラを備えた信頼性の高いデバイス ・政府発行の身分証明書 ・高速で安定したインターネット接続
また、オンライン試験に参加する前にシステムチェックを行って合格する必要があります。さらに、オンラインテストソフトウェアには人工知能で補完されたライブプロクターが採用されており、顔認識や眼球の動きを追跡するアイトラッキングといった技術を搭載しています。そのため、万が一セキュリティ違反があるとすぐに報告されます。
以上の点から、オンライン試験で試験監督が不在でもカンニングするにはかなり難しい状況であるといえます。
【参考】:シスコ認定試験のオンラインテスト
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CCNAが役立つ職種や年収例について
CCNAはどういった職種で活かすことができるのでしょうか。ここでは、CCNAの資格を役立てられる職種と、参考年収を紹介します。
資格を役立てられる職種
CCNAの資格を役立てられる職種としては、ネットワークエンジニアやテクニカルサポートが挙げられます。
ネットワークエンジニアは、コンピューターネットワークの構築・保守・管理を行う職種であり、ネットワーク関連のあらゆる業務に携わるエンジニアです。CCNAを取得することで、ネットワークに関する基本的なスキルを保有していることを証明できます。
テクニカルサポートは、消費者や取引先から寄せられる、自社製品やサービスに関する問い合わせに対応する職種です。パソコン・家電・ソフトウェア製品などを担当することが多く、ネットワークに関する知識が欠かせないため、CCNAを勉強する上で得られる知識が役立つでしょう。
資格取得者の年収例
資格取得者の年収例として、CCNAが役立つ職種の1つであるネットワークエンジニアを例に紹介します。
ネットワークエンジニアの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は380万円(※2023年10月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、ネットワークエンジニアの年収は調査媒体によって差が大きいことが分かります。
ネットワークエンジニアとして年収をアップさせるには、CCNAを始めとした資格を取得し、キャリアアップに活かす方法がおすすめです。
【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
勉強スケジュールを立てて試験日を設定
CCNAへの合格を目指す中で、自信を持って試験に臨めるか不安になる人も少なくありません。試験日から逆算して勉強のスケジュールを立てる必要があり、自分に合う勉強方法を探しましょう。
パソコンを活用して試験日に向けた勉強を行う
Cisco社で取り扱うルータやスイッチなどの製品はとても高額であるため、試験日までに準備できない場合は他の勉強方法を検討しましょう。Cisco社や出版社などが提供しているテキスト、またはオンラインレッスンの活用がおすすめです。
CCNAは出題される範囲が非常に幅広いため、まずはネットワークの基礎知識やCisco社の各製品についてコマンドなどについて、どの程度理解しているかチェックします。闇雲に勉強を始めるのではなく、まずは自身の実力を把握してから試験日を設定します。
模擬試験を提供している参考書やサイトを利用し、本当にその試験日で合格できるかどうかテストしましょう。100時間以上の勉強時間が必要な場合もあるため、再度スケジューリングの調整が必要です。
シミュレーション問題に備えてコマンドをマスター
CCNAでは様々な問題が出題されており、ネットワーク関連の知識だけでなく、プログラミングやマネジメント関連の知識も問われます。その中でCisco製品を活用して正しくネットワークを組めるか判断するため、シミュレーション問題など複雑な構成をしている問題を解かなければなりません。
製品に触れられない人は、基礎知識以外の様々なコマンドの問題に時間を要するでしょう。学習サイトなどでも各種コマンドについて学べますが、どうしても時間がかかってしまいます。
Cisco社の製品は独特のコマンドを提供しており、CCNAでは総合的な知識を問われることが多いです。実際に製品に触れないと覚えられないこともあるため、短期間で受験する場合はそこを十分理解して試験に挑んでください。
使用方法や設定方法をスムーズに理解するまで反復学習を行うため、素早く解答できるまでは時間がかかるでしょう。試験日を決める際には、ある程度日数を設けてシミュレーション問題などの対策を行えるような調整が必要です。
ゴールを設定する感覚で試験日を決める
あらかじめCCNAの受験日を決めておき、勉強のスケジューリングを行うことは心理的にも有効です。締め切り効果によって試験日から逆算して勉強を進めることによって、モチベーションを維持できます。
試験日を設定しないと勉強はだらだらと続きやすくなりますが、ゴールを最初に明確にしておくことで試験日までモチベーションを保てます。
スピーディーに問題を解く練習が必要
問題を解くスピードが問われるCCNAの対策としては、スピーディーに答えられる練習がおすすめです。基礎学習に時間を使いたくない人は、ただひたすらに問題集を解いていきましょう。
またCCNAは2020年に改定を行ったため、新たな基準の内容を理解する時間も必要です。情報を豊富にまとめている参考書などを活用し、しっかりと時間を作って勉強を行いましょう。以下に、おすすめの参考書を2つ記載するのでぜひ参考にしてください。
・「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301」 IT技術専門スクールの講師陣が監修した本書は、合格に向けたメソッドがたっぷりと盛り込まれているため、独学でもこれ1冊で十分でしょう。出題頻度の高いテーマを記載していたり、コマンドの出力結果を多数記載していたりと、効率的な学習が可能です。
著者:林口 裕志/著、浦川 晃/著、中道 賢/監 ▪ページ数:888ページ ▪出版社:翔泳社 ▪発売日:2020/6/24 【参考】:シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301
・「徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応]」 出題範囲が広く、対策が難しいCCNAを攻略するために、問題を解くだけで自然と知識が身に付くようになれる参考書です。各問題にはネットワーク初心者でも理解できるように丁寧な解説がされてあり、勉強を進めるにあたってつまずきにくくなっています。
著者:株式会社ソキウス・ジャパン ▪ページ数:688ページ ▪出版社:インプレスブックス ▪発売日:2021/4/21 【参考】:徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応
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CCNAは合格後も勉強が欠かせない
CCNAは合格後もスキルアップが求められる資格です。合格してから検討すべき項目も出てくるので、試験日を決めて勉強を進めていく際に、モチベーションを保つ方法や将来を考えながら勉強を継続しましょう。
合格後は3年以内の更新か上級資格への挑戦が必要
CCNAに合格した後は、Cisco社が合格認定を行います。認定されたらそれで終了ではありません。CCNAには3年の有効期限があり、3年間何もしていないと失効してしまうので注意しましょう。
CCNAを保持している間に、CCNPなどの上位資格を狙う際には勉強の範囲がこれまでよりもさらに拡がります。また、改定があれば更新時にも新たな知識を備える必要があるので、再び試験日から逆算した勉強が必要です。
モチベーションを保ちながら無理なく学習する
多くの人が参考書やCCNA関連の学習サイトなどで勉強を行いますが、一気に詰め込んでしまうと挫折しやすくなります。また経験などで実力の差が出てくるので、事前に模擬試験を行って自分の実力を知っておくとスケジューリングしやすくなるでしょう。
経験が浅く問題を多く解くのが苦手な人は、解答が正確でなくても構いません。まずは問題の内容をよく理解し、出題される用語1つ1つの意味を理解することが重要です。ネットワーク関連の知識習得には多くの専門用語が登場するので、どうしても時間がかかってしまいます。
一通り無理なくやり切れるスケジュールから始めていきましょう。
問題集や参考書を繰り返し活用することで知識が定着しやすくなります。基準となる理解度を決めておくことで、出題内容の理解度を限りなく100パーセントに持っていけるかどうか、残り時間と比較しながら判断できるようになります。
CCNAの試験日を決めてから勉強を継続させることが重要
CCNAは難易度が高く、実際の試験では常に正確な知識を問われます。問題形式も択一問題だけでなく、穴埋め問題やシミュレーション問題など幅広く出題されます。時にはネットワーク関連の知識を問う上で必要なコマンドなども問われることでしょう。
試験日を設定するには、まずは知識の理解度をチェックしてからスケジューリングを行う方法がおすすめです。
CCNAの資格を取得することで、キャリアアップや転職の際に大いに役立ちます。その際に企業選びをしっかりと行うことで優良企業に出会いやすくなりますが、数多くある求人の中から探すのは一苦労でしょう。
そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。
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