ChatGPTの始め方
昨年末に米国OpenAI社が公開した、AIチャットボットのChatGPTが大きな注目を浴びています。ChatGPTはできることが大変多く、他のアプリと連携させたり、優れたチャットボットとしてヘルプデスクで利用したり、アイデア次第で無限に用途が広がっています。
日本では国会でChatGPTが採り上げられたり、TVでも頻繁に特集されたりしていることから、日本人の過半数がChatGPTを認知していると言われています。優れたAIエンジンを搭載したChatGPTの特徴としては、自然言語処理を利用して、実際の人間と会話しているかのような、リアルな文章を生成できる点にあります。
利用してみたいけど始め方が分からない、という方が少なくないかもしれません。この記事では、ChatGPTの始め方、さらにスマホで始める方法を詳しく解説します。ChatGPTを利用してみたい方はぜひ参考にしてください。
【参考】:ChatGPT: Optimizing Language Models for Dialogue 【参考】:ChatGPT Grew Another 55.8% in March, Overtaking Bing and DuckDuckGo | Similarweb
そもそもChatGPTとは
よく知られたChatGPTですが、ここで今1度、ChatGPTとは何かをおさらいしましょう。ChatGPTは誰でも無料で利用できる、対話型の人工知能(AI)です。ChatGPTは米国のスタートアップ企業である「Open AI」が手がけています。
ChatGPTは昨年11月に公開されるやいなや、わずか2カ月間でユーザ数が1億人を超えるという快挙を成し遂げ、「史上最速で普及した」と言われています。ChatGPTは日本語での日常会話も実現しており、長文にも対応しています。
また、自己学習機能を備え、対話を重ねると、こちらの意図を理解して対話内容がブラッシュアップされていきます。このため、まるで人と会話しているようだと話題になり、口コミ効果もあって急速に利用が広がっています。
パソコンでChatGPTを始める方法
ChatGPTそのものを使う方法としては、パソコンやスマホのブラウザを利用する方法が挙げられます。他にChatGPTのエンジンを搭載していると言われる、Microsoft社が提供する「Bing AI」を利用する方法もありますが、ここではパソコンを利用した始め方やアカウントの登録の方法を解説します。
こちらの流れは、スマートフォンからプラウザで「ChatGPTログインページ」にアクセスしても流れは同じです。
ChatGPTのログインページから登録する
ChatGPTは公式サイトのログインページからアカウントを登録します。以下のサイトにアクセスして手順に従って操作してみましょう。
1.公式サイトの「ChatGPTログインページ」にアクセスし、[Sign up](サインアップ)のボタンをクリックします。
2.「Create your account」下のEmail address欄にメールアドレスを入力します。入力が済んだら、[Continue]ボタンをクリックします。
3.続いてPasswordを求められますので、ChatGPT用のパスワードを英数混合8文字以上で設定してください。入力が済んだら、[Continue]ボタンをクリックします。
個人情報を登録する
ChatGPTにメールアカウントやパスワードの登録が済んだら、続いて個人情報を登録します。以下、手順を紹介していきます。
4.登録したメールアドレス宛にOpenAIから「Verify your email address」というタイトルのメールが届きます。メール下部にある[Verify email address]のリンクをクリックすると「Tell us about you」の画面が表示されます。
5.「Tell us about you」の画面で「Firsr name」と「Last name」、その下段に誕生日(DD/MM/YYYY)を入力して、[Continue]をクリックします。次に携帯電話番号入力の画面に遷移します。
6.携帯電話番号入力欄には、先頭に日本の国番号(+81)が入っていますので、携帯番号の先頭の「0」を除いた番号を入力します。
7.認証コード(数字6桁)が携帯にショートメールで届きますので、この認証コードを入力すると、アカウントの保護画面になり、数問のクイズに回答します。回答ミスがあると、再度やり直しになりますので注意しましょう。
8.クイズに全問正解すると、ChatGPTのスタート画面に遷移します。有料のChatGPTを利用したい方は、この画面左下にある[Upgrade to Plus](破線で囲った箇所)をクリックし、「Upgrade plan」を選択します。
支払方法の画面が表示されますので、カード情報・カード所有者名・請求書の住所などのクレジットカード情報を入力し、「申し込む」をクリックします。確認画面では「Continue」をクリックすると、「ChatGPT Plus」の画面に遷移します。
まだChatGPTのアカウントを持っていない方は、一旦、ChatGPTに登録してからChatGPT Plusにアップグレードしてください。画面中央下部のテキスト入力欄(Send a message)欄には、ChatGPTに尋ねたいこと、指示内容などを日本語で入力することで、ChatGPTとの会話が成立します。
9.ChatGPTを試してみます。ChatGPTのトップ画面中央下部のテキストボックスに日本語で「こんにちは」と入れてみます。
日本語で入力すると、ChatGPTはテキストを日本語だと認識して日本語で、「こんにちは!ご質問やお手伝いがありましたらどうぞ。」と返してきました。これで、無料版のChatGPTのアカウント登録は終了です。
スマホでChatGPTを始める方法
スマートフォンでChatGPTを利用する方法は、ブラウザで利用する方法と、OpenAIのスマホ向け公式アプリを使う方法、およびChatGPT関連アプリを利用する方法など、3種類があります。
スマートフォンのブラウザ(CharomeやSafariなど)を利用する方法は、始め方がパソコンとほぼ同じですので、ここでは紹介を割愛し、公式アプリを使用する方法について解説します。
ブラウザを使用する方法:
スマートフォンのブラウザ(ChromeやSafariなど)で、OpenAIのChatGPTの公式ウェブサイトにアクセスして利用します。これによって、パソコンと同様にChatGPTと対話することができます。
OpenAIの公式アプリを使用する方法
OpenAI社はスマートフォンユーザ向けに、独自に公式アプリを開発、提供しています。App Store(iOS)もしくはGoogle Play Store(Android)よりダウンロードして使用できます。アプリのインストールが済んだら、パソコンと同様にアカウントを作成してChatGPTが利用できます。
次のキャプチャー画面は、iOS版のChatGPTアプリの登録画面です。
関連アプリを利用する
ChatGPTの関連サービスや関連アプリとしては、Microsoft社の「Bing AI」を利用するか、ChatGPTのエンジンを搭載した「AIチャットくん」を利用する方法があります。いずれもiOS版、Android版のスマホアプリが提供されています。それぞれの特徴などについて見ていきましょう。
■ Bing AI BingはMicrosoft提供の検索エンジンですが、Bingに新たに搭載された「AIチャット機能」がBing AIです。AIと直接会話ができる以外に、Web上の最新情報をAIが検索しながら回答してくれるのがBing AIの特徴です。
他に、最新のChatGPT-4が使えたり、テキストから画像を生成できたりする点が強みです。ただし、有料版のChatGPTのようなプラグイン機能はありません。現時点(2023年6月)では無料で提供されていますが、登録するにはMicrosoftアカウントが必要です。
【参考】:Bing | AIを活用したウェブ用副操縦士|Microsoft 【参考】:Microsoft アカウントとは - Microsoft サポート
■ AIチャットくん LINEの友達感覚でAIと会話ができるサービスの名称で、ChatGPTのエンジンを搭載しています。悩み相談から、日々の献立提案、メール文作成サポートなど、身近なパートナーとして活用できます。1日5回までなら無料で利用できますが、月額980円のプレミアムプランに加入すると無制限に利用できます。
【参考】:「AIチャットくん | 日本語でGPTとチャットで会話しよう」をApp Storeで 【参考】:AIチャットくん | 対話型AIとチャットしよう - Apps on Google Play
ChatGPTを実際に試してみよう
ここまで、ChatGPTの始め方について、パソコンを利用するケースと、スマートフォンを利用するケースについて紹介しました。ChatGPTはまずは使ってみることが大切です。実際に利用してみて、長所や短所を確認したり、自分に適した使い方を覚えたりして、仕事や趣味で活かすとよいでしょう。
ChatGPTは日々進化しており、アイデア次第では様々な活用方法が考えられます。ChatGPTに興味が湧いた方は、この記事を参考にぜひ利用してみてください。
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