プロンプトエンジニア資格に関する情報が少ない理由
プロンプトエンジニアとは、AIを思い通りに動かすための指示文(プロンプト)を書く仕事です。ChatGPTを始めとするチャットサービスが話題となっている関係で、プロンプトエンジニアという仕事の注目度も高まっています。
それに伴い、プロンプトエンジニアを目指すために勉強を始める方も多くいます。また、プロンプトエンジニア関係の資格を取得したいと考える方もいるでしょう。
しかしながら、プロンプトエンジニア関連の資格があるのか分からない人は多いのではないでしょうか。プロンプトエンジニア自体が最近登場した言葉であるため、ネットにも情報が少ないです。
資格があれば、その資格の出題内容に沿って学習することができます。何を学習すれば良いかが明確になるため、学習効率を高められる可能性もあります。
プロンプトエンジニア専門の資格はないが関連資格ならある
2023年6月現在、一般向けとして提供されているプロンプトエンジニア専門の資格はありません。とはいえプロンプトエンジニアは注目度が高い仕事ですので、今後資格が誕生する可能性はあります。
また、プロンプトエンジニア資格ではないものの、プロンプトエンジニアとして働くうえで重要なスキルを身につけられる資格は数多くあります。プロンプトエンジニアを目指す方は、それらの資格取得を目指してみることをおすすめします。
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プロンプトエンジニア関連の資格を取得する前に
プロンプトエンジニア関連の資格を取得する前に、知っておきたいことについて解説します。プロンプトエンジニアに必要なスキル・知識や、プロンプトエンジニアの年収についてまとめました。
プロンプトエンジニアに必要なスキル・知識
プロンプトエンジニアに必要なスキル・知識は次のとおりです。
- AI関連の知識:チャットサービスを始めとするさまざまなAIツールを使いこなす必要がある
- 自然言語処理:AIがどのように日本語や英語を理解しているか知ることで、AIに対してどのように質問すべきなのか見えてくる
- 文章力:AIが理解できるように分かりやすく質問するための文章力が必要
- 英語力:日本語よりも英語でAIに質問した方が、ネット上に情報量が多い分有益な情報を得やすい
- プログラミング:AIが作成したソースコードを改良してツールを開発することもある
プロンプトエンジニアは、人工知能に的確に指示を出し希望通りの出力結果を得られるようにする必要があります。そのためには、このようなスキル・知識を高めることが重要です。
プロンプトエンジニアの年収
プロンプトエンジニアの年収データは該当しないため、代わりにプロンプトエンジニアと親和性の高いデータベースエンジニアの年収データを紹介します。
データベースエンジニアの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は424万円(※2023年6月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、データベースエンジニアは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。
プロンプトエンジニアは現在注目度が高まっている仕事ですので、年収も高まっていくことが予想されます。
【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
プロンプトエンジニア関連の資格
プロンプトエンジニアの専門資格はありませんが、プロンプトエンジニアに必要なスキルを得られる資格は多くあります。今回はその中でもおすすめ資格を4つ紹介します。
G検定
G検定は人工知能をビジネスで活用するための知識があることを確かめるための検定です。人工知能がどのように使われているのかや、ディープラーニングの活用方法など、ビジネス方面の問題が多く出題されます。数少ない人工知能関連の資格ということもあり、多くの方が受験しています。
受験費用は13,200円(税込)、試験時間は120分であり、試験方式はCBT(パソコンを使って問題を解く形式)です。
【参考】:G検定
E資格
E資格は機械学習などを実装できるスキルがあることを確かめるための検定です。G検定がビジネス寄りなのに対して、E資格はエンジニア向けです。線形代数などの数学関連の問題や、開発環境構築に関することなど、技術的な問題を中心に出題されます。
プロンプトエンジニアを目指すなら、どちらも取得しておくことが望ましいでしょう。受験費用は33,000円(税込)、試験時間は120分であり、試験方式はCBTです。
【参考】:E資格
Python3エンジニア認定基礎試験
Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基礎スキルを問われる試験であり、Pythonの基礎文法や仕組みに関する問題が出題されます。人工知能が作成したコードを修正するためには、基礎的なプログラミングスキルが必要です。プログラミング言語の中でもPythonは多くの企業で使われています。
受験費用は10,000円(税別)、試験時間は60分であり、試験方式はCBTです。
【参考】:Python3エンジニア認定基礎試験
TOEIC
TOEICは英語によるコミュニケーション能力を問われる試験です。ChatGPTなどのチャットサービスでは、日本語よりも英語で質問した方が有意義な回答を得られる可能性が高いです。そのためプロンプトエンジニアは、ある程度の英語力を身につける必要があります。
受験費用は7,810円(税込)、試験時間は120分(リスニング45分、リーディング75分)です。
【参考】:TOEIC
プロンプトエンジニアに転職するには?
続いて、プロンプトエンジニアに転職する方法について解説します。転職を本格的に検討している方はぜひ参考にしてください。
人工知能を活用した実績を作る
現職で人工知能を活用した実績を作ることができれば、転職時に面接でアピールすることが可能です。たとえば、ChatGPTを使って社内ツールを作成し業務効率化に貢献した、など具体的な実績があれば採用担当社から評価されやすくなります。
転職エージェントを活用する
プロンプトエンジニアは注目度の高い仕事ではあるものの、求人数はまだ少なめです。一般的な求人サイトでは、自分にマッチした求人が見つかりにくい可能性があります。
プロンプトエンジニアの求人を探す際は、転職エージェントを活用することをおすすめします。エージェントに登録することで、求人サイトには掲載されていない求人も閲覧することが可能です。また、担当者が自分に合った求人を探してくれるため、効率的に転職活動ができます。
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プロンプトエンジニアに転職したいなら
本記事では、プロンプトエンジニア関連の資格について解説しました。プロンプトエンジニアを目指すならどのような資格を取得すれば良いのか、お分かりいただけたかと思います。
人工知能に的確な指示を出せる人材の市場価値は、今後さらに高まる可能性があります。さまざまな仕事が人工知能に奪われると予想される時代、エンジニアも新しいスキルを身につけ、時代についていけるようにすることが大切です。そのための第一歩として資格を活用するのはおすすめです。
とはいえ、資格を取得するだけでプロンプトエンジニアに転職するのは難しいかもしれません。面接に合格するには、資格を通じて得たスキルを実際の業務でどのように活用できるのか、具体的に話せる必要があります。
しかしながら、転職活動に慣れていない方は面接対策を自分で行うことが難しいでしょう。
そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。
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