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E資格とはどんな試験?概要や難易度と取得のメリットを解説!
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E資格とはどんな試験?概要や難易度と取得のメリットを解説!

アンドエンジニア編集部
2023.04.29
この記事でわかること
E資格はAIやディープラーニングの高度な知識やスキルを証明できる、高難易度の資格試験
E資格はディープラーニングを実装するエンジニア向け、G検定はAIを事業に活用するためのジェネラリスト向けの資格試験である
E資格を取得することで、成長中のAI市場で活躍できるスキルがあることを証明できる

E資格とはどのような資格か

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E資格は、JDLA(日本ディープラーニング協会)が認定するAIエンジニアやデータサイエンティスト向けの資格で、ディープラーニングの理論を理解し実装まで行える能力を有していることを認定するものです。

今後、AIを導入する分野が広がるにつれて、AIエンジニアの需要も増えることが予測されます。E資格の取得で高度なAI・ディープラーニングスキルを証明できるため、AIエンジニアとして働きたい人にはおすすめの資格です。

E資格を受けても意味ない?取得のメリットや活用できる職種を解説!

E資格についてよく知り受験を検討しよう

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ディープラーニングとは、AI(人工知能)に情報を学習させる機械学習の手法の1つです。近年、AIやビッグデータの活用が進み、ディープラーニングの分野の発展も大いに注目を集めています。AIによる画像生成や、対話型AIチャットボットの登場も話題となってAIへの関心はさらに高まりつつあります。

E資格は、認定プログラムの受講が受験の条件とされており、取得することで、ディープラーニングの知識だけでなく、開発の現場でも活用できる技術を持つことが認定されます。そのため、自らのスキルを証明するために、E資格の受験を考えるエンジニアの方も多いでしょう。

この記事では、E資格の取得を検討する方のために、E資格の試験の概要や難易度、受験のメリットなどを解説します。ぜひ、E資格についてよく知り、自分にとって必要な資格かどうかチェックするための参考にしてみてください。

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E資格の概要

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まず、E資格の要項、受験の前提となる認定プログラム、試験範囲などの概要について解説します。また、同様にディープラーニングに関連する資格であるG検定との違いや、E資格を活用できる職種の年収などについても説明します。

E資格の試験要項

E資格は、会場に用意されたコンピューターで試験を受けるCBT方式で実施されます。全国各地の試験会場で行われ、受験者は希望の会場を選択して受験します。

次回の試験日程については、2023年8月25日(金)・26日(土)・27日(日)です(※2023年4月執筆時点)。 出題は選択問題で100問程度が出題され、試験時間は120分です。 受験費用は、一般33,000円、学生22,000円、会員:27,500円(すべて税込)です。

【参考】:E資格とは - 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】

CBT試験とは?概要やメリット、採用されている資格一覧を紹介!

E資格の認定プログラム

E資格の試験を受けるためには、高等教育機関や民間事業者が提供する教育講座である、JDLA認定プログラムを、試験日の過去2年以内に修了していることが必要です。

JDLA認定プログラムは多くの団体や機関が運営しており、受講することでディープラーニングに関する理論や実装方法を学ぶことができます。

運営団体により対面授業やeラーニング、オンライン授業など様々な受講方法を選ぶことが可能で、必要な費用や期間も異なるため、自分に合った認定プログラムを探して受けると良いでしょう。

【参考】:E資格とは - 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】|JDLA認定プログラム

E資格の試験範囲

E資格の試験範囲は、「応用数学」「機械学習」「深層学習」「開発・運用環境」の4つの分野です。 JDLAによるE資格の試験範囲(シラバス)によると、以下が試験範囲とされています。

■応用数学 確率・統計・情報理論

■機械学習   機械学習の基礎・実用的な方法論・強化学習

■深層学習   順伝播型ネットワーク・深層モデルのための正規化・深層モデルのための最適化・畳み込みネットワーク・回帰結合型ニューラルネットワークと再帰的ネットワーク・生成モデル・深層強化学習・グラフニューラルネットワーク・深層学習の適用方法・距離学習・メタ学習・深層学習の説明性

■開発・運用環境 ミドルウェア・エッジコンピューティング・分散処理・アクセラレータ・環境構築

また、Facebookが開発を主導したPython向けの機械学習ライブラリである「PyTorch」、Google社が開発した機械学習用フレームワークである「TensorFlow」のどちらかのフレームワークを使った実装も行われます。

【参考】:E資格とは - 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】|JDLA認定プログラム|E資格の試験範囲(シラバス)

G検定との違いとは

JDLAが主催するAI関連の資格試験に、G検定もあります。E資格の「E」はエンジニア、G検定の「G」はジェネラリストを意味しており、E資格がディープラーニングを実装するエンジニア向けの資格であるのに対し、G検定はビジネス向けで、AIを事業に活用するためのジェネラリストを対象とした検定です。

G検定では、ディープラーニングを活用するために必要な、より基礎的な内容が問われます。技術的な側面よりも、AIをどう使うかに注目し、受験者のAIリテラシーの向上を目的とした資格です。

E資格はJDLA認定プログラムの受講を通して実装スキルを身につける必要があり、G検定よりも難易度が高くなっています。そのため、E資格へのステップアップの前段階としてG検定を受ける受験者もいます。

【参考】:G検定

G検定とはどのような資格?難易度や勉強方法、活かせる仕事も紹介

E資格を役立てられる職種の年収

E資格を活用できるAIエンジニアに近い職種であると考えられる、製品開発/研究開発エンジニアの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は477万円(※2023年4月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、AIエンジニアは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。

AIエンジニアは、機械学習やディープラーニングの専門家であり、高い知識やスキルを求められます。AIエンジニアとしての経験や開発実績を積み、高度なスキルを身につけることでより高い年収を得られる傾向があります。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

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E資格の難易度

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E資格を受けることを考えたとき、気になるのはその難易度です。E資格はどの程度の難易度なのでしょうか。合格者数や合格率も紹介して解説します。

E資格の合格者数と合格率

E試験の近年の受験者数と合格者数は、以下のようになっています。初回の開催が2018年で、その後、毎年2回ずつ開催されています。

受験者数は年を追うごとに増加の傾向にありますが、合格率は全体を通して約70%前後となっています。

開催回 受験者数 合格者数 合格率 2018 337 234       69.4% 2019#1 387 245 63.3% 2019#2 696 472 67.8% 2020#1 1,042 709 68.0% 2021#1 1,688 1,324 78.4% 2021#2 1,170 872 74.5% 2022#1 1,327 982 74.0% 2022#2 897 644 71.8%

【参考】:資格試験について - 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】|受験者数の推移

E資格の難易度とは

合格率が約70%程度ということから、難易度がそこまで高くないように感じられますが、受験者はJDLA認定プログラムを受講しており、ある程度の知識と経験を持っていることから、実際の難易度は高いです。

また、実際の試験は、試験時間120分で100問程度の問題を解かなければならず、1問当たり1分程度のスピードで問題を解き進める必要があります。多肢選択式の出題ではありますが、必要な知識を即座に引き出して素早く回答を判断するには、豊富な知識とスキルが求められることも、高い難易度を誇る理由です。

E資格の難易度はどのくらい?出題範囲、合格率や感想から徹底考察

E資格を受験するメリット

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E資格を受験することによるメリットは数多くあります。成長中の分野であるAIやディープラーニングのスキルを学べることや、合格者コミュニティへ参加できること、転職やキャリアアップに役立つことなどが挙げられます。

成長中のAI・ディープラーニングの知識を体系的に学べる

IT化やDX化が急速に進む近年、AIビジネス分野も大きく成長しています。しかし、一方で、IT人材、特にAI関連のエンジニアは不足の傾向にあり、技術力の高いAIエンジニアは重宝されます。

E資格を取得することでAIやディープラーニングを体系的に学ぶことができ、実装レベルのスキルも身につけることができます。多角的に機械学習に関する知識を理解することができ、AI開発の現場でも活躍できるAIエンジニアになることができるでしょう。

ディープラーニングとは?機械学習との違いもわかりやすく解説

合格者コミュニティの参加資格を得られる

JDLA資格試験(E資格/G検定)に合格すると、合格者専用のコミュニティであるCDLE(Community of Deep Learning Evangelists/シードル)に参加することができます。

オンライン上のコミュニケーションだけでなく、JDLA主催の「合格者の会」やCDLEメンバー主催の勉強会などを通して、ディープラーニングの専門家が最新のAI技術などについて情報交換を行うことができます。AIエンジニアとしては、このCDLEに参加できるメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

【参考】:E資格2023#1合格者の皆様へ - 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】|合格者コミュニティCDLEへのご招待

転職やキャリアアップに活用できる

E資格を取得することで、転職や就職において有利に働く可能性があります。AIエンジニアは人材不足の傾向があり、特にスキルを有する人材は重宝されます。

E資格は、ディープラーニングに関する知識だけでなく実装スキルがあることも証明する資格です。そのため、即戦力となるAIエンジニアを求める企業にとって、E資格を取得していることはアピールポイントとなります。

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E資格を取得してディープラーニングスキルを証明しよう

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ここまでE資格について解説しました。難易度が高い分、AI技術やディープラーニングについての高度な知識や、実装スキルを証明できる資格であることがお分かりいただけたと思います。

しかし、E資格を取得してAIエンジニアとしてのステップアップを目指すために転職を行うことを考える場合、1人で転職活動を行うのは大変なものです。E資格の取得者を高く評価してくれる企業を探し、面談では自分のスキルや経歴をうまくアピールする必要があります。

そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。 

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