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金融系SEとは?激務って本当?仕事内容・将来性・必要なスキルを解説!
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金融系SEとは?激務って本当?仕事内容・将来性・必要なスキルを解説!

アンドエンジニア編集部
2023.08.22
この記事でわかること
金融系SEとは、金融業界で使用するシステムの開発・保守・運用に携わるSEのこと
金融系SEは大きなプレッシャーの中でミスのない仕事を求められる職種
金融系SEになる際には持っておくと有利な資格がある

金融系SEとは?

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金融業界は業務の大半に、コンピューターやネットワークを利用したシステムを活用しているため、IT技術への依存性が高い業界であると言えます。そんな金融業界に欠かせないのが、金融系SEの存在です。金融系SEは、一般的なSEとは異なる仕事を担っています。実際のところ、金融系SEとはどういう職業なのでしょうか。

金融系SEは金融システムの要

金融系SEは金融業界に属する企業で利用されている、システムの設計・開発・保守・運用などを行うシステムエンジニアのことです。一口に金融業界と言っても、その中にはさまざまな業種が存在しているため、金融系SEのクライアントや業務内容は多岐に渡ります。クライアントの一例としては、銀行・保険会社・証券会社が挙げられます。

それぞれがさらに細分化されたものが、金融系SEの在籍企業やクライアントとなります。例えば、銀行という区分の中にはメガバンク・地方銀行・信用金庫・ネット銀行などがあります。また、保険会社の中には、生命保険や雇用保険などさまざまな保険を扱っている会社が存在し、証券会社にも証券取引や国債取引などが存在しています。

銀行・保険会社・証券会社の業務に関わるシステムは、社会インフラとしても非常に重要なシステムです。これらのシステムの管理を行う金融系SEは、金融業界において大変重要な存在と言えます。

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金融系SEの年収は高水準

一般的な社内SEの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は512万円(※2023年5月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」からSE/プログラマを参考にすると、平均年収593万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、社内SEは一般平均年収よりも、高めであることが分かります。

金融業・保険業の年収自体が一般平均年収よりも高めなので、金融系SEも実務を積んだり資格を取得したりすることで、さらに年収を上げられる可能性があります。

【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

金融系SEの仕事内容

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金融系SEの仕事内容は、金融業の種類やクライアント・在籍企業などによって変わってきます。ここでは「銀行」「保険会社」「証券会社」における金融系SEが手がけるシステムについて、それぞれ具体例を紹介していきます。

1.銀行

銀行を担当する金融系SEは、「勘定系システム」や「情報系システム」などの開発・保守・運用を行うことが多いです。「勘定系システム」では、預金・引出・貸出などの入金・出金の処理や利息の計算などを行うシステムの開発等を行います。

「情報系システム」では、勘定系システムに蓄積された情報や口座情報・外部の信用情報などのデータを加工したり、正規化したりするシステムの開発等を行います。その他のシステムとして、営業店の事務業務を支援するための、営業支援システムの開発などが挙げられます。

2.保険会社

保険会社を担当する金融系SEは、主に「業務系システム」と「情報系システム」などの開発・保守・運用を行うことが多いです。「業務系システム」では、保険商品の購入や保険料の支払い・保険の利用履歴など顧客管理や契約管理に関わるデータを取り扱うシステムの開発等を行います。

「情報系システム」では、会社の経営や営業を支援するための情報収集や分析・各種帳票の作成を行うシステムの開発等を行います。分析に使用される情報の中には、業務系システムに蓄積されているものも含まれています。

3.証券会社

証券会社を担当する金融系SEは保険会社と同様で、主に「業務系システム」と「情報系システム」などの開発・保守・運用を行うことが多いです。「業務系システム」では、証券の注文や約定・事務処理・顧客管理などに関わるシステムの開発等を行います。

「情報系システム」では、投資や銘柄・国内と海外の情報共有、会社の経営や営業を支援するための情報収集や分析・各種帳票の作成を行うシステムの開発等を行います。

金融系SEに必要なスキル

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金融系SEにはさまざまなスキルが求められます。ここでは、「システムエンジニアとしての基本的なスキル」「臨機応変に対応できるスキル」「コミュニケーションスキル」の3つをピックアップして紹介します。

システムエンジニアとしての基本的なスキル

金融系SEもシステムエンジニアの職種の1つのため、最低限のSEとしての基本的な知識やスキルは必要です。例えば、プログラミング技術やLinuxやWindowsなどのOSを扱える技術があると、基本的な業務を行うことができるでしょう。また、ExcelやWordなどの知識やスキルも必要です。

さらに、金融系SEは業務で事務処理システムの開発に携わることが多いので、書類作成などの知見を深めておくと業務を行う際に役立ちます。

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臨機応変に対応できるスキル

金融業界は国内外を問わず変化の大きい業界です。また、システムトラブルが発生すると、日本だけではなく世界の人々にも影響を及ぼす可能性があります。そのため、金融系SEは世の中の変化や突発的なトラブルなどにも臨機応変に対応できるスキルや、柔軟性を兼ね備えている必要があります。

コミュニケーションスキル

金融系SEはクライアントやチームメンバーなど人と関わる機会が多いため、コミュニケーションスキルが欠かせません。コミュニケーションスキルがあることで、クライアントとシステム開発の企画を行う際や、トラブルが発生した際もスムーズに業務を行えます。

また、コミュニケーションスキルがある人材は業界を問わず必要とされるため、市場価値の高い人材になれるでしょう。

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金融系SEが「つらい」「きつい」といわれる理由

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金融系SEは激務であると言われることがよくあります。金融系SEが「つらい」「きつい」と言われる理由には、「勤務形態が不規則」「ミスすることができない緊張感」「人間関係のストレス」などが挙げられます。それぞれ詳しく紹介していきましょう。

勤務形態が不規則

金融系SEは勤務形態が不規則になる場合が多いため、激務になることがあります。金融系のシステムには24時間365日稼働させなければならないものが多く、メンテナンスなどはシステムへの負荷が少ない夜間や休日に行う場合があります。

また、システムに不具合が発生した場合は昼夜を問わずシステムの修復・復旧に努めなければいけません。そのため、安定した生活リズムを維持することが難しいでしょう。さらに、システムの納期間近は繁忙期となり、残業時間が多くなる傾向にあります。

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ミスすることができない緊張感

ミスをすることが許されないという緊張感は、金融系SEが「つらい」「きつい」と言われる理由の1つです。金融業界ではユーザーからの信頼が命と言っても過言ではありません。

業務の要となる顧客情報などを扱うシステムは、セキュリティが万全であることはもちろんのこと、システムに不具合を発生させないよう細心の注意を払う必要があります。そのため、金融系SEは常に多大なプレッシャーを抱え業務を行うことになります。

例えば、金融システムの設定を変える業務の場合、トラブルが発生すると影響は広範囲に及びます。また、銀行での取引中システムの不具合が発生すれば、ニュースで大きく取り上げられることもあり、ユーザーからの信頼を失う大惨事となる可能性があります。

人間関係のストレス

金融系SEは人間関係において多大なストレスを抱えやすい職種です。まず、システムにトラブルが発生した場合、クライアントの怒りの矛先は金融系SEに向かいます。また、例えば銀行システムに不具合が発生した場合、ユーザーから銀行員へ→銀行員から社内SEへ→社内SEから金融系SEへと情報が回っていきます。

最終的に対応を行う金融系SEには、クライアントのみならずユーザーなど多くの人の怒りが伝わる可能性があります。

さらに、大手の企業では多くの人材が集まり、それぞれのスキルを生かしてシステム開発を行います。ギスギスした雰囲気の中で仕事を行ったり、システムトラブルが発生した際には責任のなすりつけ合いが発生したりと、人間関係においてストレスを感じやすくなってしまうのです。

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金融系SEのメリット

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ストレスが多く、デメリットが多いと思われている金融系SEですが、もちろん他の職種にはないメリットもたくさんあります。ここでは金融系SEのいい面について説明していきます。

需要が多く将来性がある

金融系SEの需要は多く、今後の将来性も期待できるでしょう。理由として、今後さらにキャッシュレス化が拡大していくと予想されているためです。また、金融系システムの分野はフィンテック・ビッグデータ・AIなど、トレンド技術の活用が積極的であることも理由の1つとして挙げられます。

スマートフォンの普及やインターネットサービスの拡大などに合わせて、金融系システムも変化を求められるでしょう。現在はクレジットカード決済やモバイル決済が主流ですが、今後はSNSを用いた送金や決済が行えるシステムの需要が高まると予想されています。

さらに、資産運用を活用する人の増加に伴い、投資に関わるシステムの開発も急務となっています。このように、金融業界ではこの先も新たなシステムが必要とされるため、金融系SEの需要や将来性はますます高まっていくでしょう。

やりがいを感じられる

激務と言われる金融系SEですが、その分自らのスキルが試される大変やりがいのある職種です。自分が携わったシステムが、顧客の大切なお金を管理したり、時には社会インフラに役立てられたりするので、やり遂げたときの達成感は何にも代えがたいものがあります。

知識や技術を高めることで周囲から評価され、さらなる年収アップやキャリアアップが目指せるのも、金融系SEのメリットです。

転職市場での需要が多い

金融系SEを求めている企業は大変多くなっています。例えば、システムをCOBOLなどの古い言語から現在の主流言語へ修正するDX化や、外部のクラウドサービスに乗り換えるクラウド化などで、金融系SEは引く手あまたです。

また、システムのセキュリティ対策でも金融系SEの能力が求められています。そのため、転職市場でも好条件の求人が見つかる可能性があります。金融系SEとしてさらなるキャリアアップを目指すなら、自分のスキルにあった企業を探してくれる転職エージェントの活用をおすすめします。

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金融系SEにおすすめの資格一覧

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金融系SEになる際に持っておくと有利な資格をご紹介します。IT系の資格はもちろん、金融や英語のスキルがあれば、さらに有利になります。

・外務員検定 ・銀行業務検定 ・証券アナリスト ・日商簿記検定2級以上 ・AFP ・TOEIC ・情報処理安全確保支援士試験 ・CISSP認定資格

資格を取得することで、自身のスキルを証明することもできます。有資格者であることはSEとしてのキャリアアップにも役立つでしょう。

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金融系SEは将来性のある職種

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金融系SEの仕事内容・将来性・必要なスキルなどについて紹介しました。金融系SEは「つらい」「きつい」と感じる場面も多々ありますが、金融業界にとってなくてはならない貴重な存在です。金融系SEがいることで、安心して銀行・保険会社・証券会社を利用することができると言っても過言ではありません。

金融システムは今後も多くの場面で必要とされると予想されるため、金融系SEの需要はますます高まっていくでしょう。将来性のある金融系SEは、転職先も見つかりやすい職種です。しかし、自分のスキルと条件にぴったり合う職場を見つけるのは、なかなか難しいことですよね。

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