Windows 11でパソコンから音が出ない?原因と対処方法【画像で解説】
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Windows 11でパソコンから音が出ない?原因と対処方法【画像で解説】
アンドエンジニア編集部
2023.12.13
この記事でわかること
Windows 11の音量操作は、タスクバーのアイコンから「クイック設定」で行うことができます
「クイック設定」から音量の設定やデバイスの選択などで、多くの問題が解決できます
さらにトラブルシューティングツールを起動し、必要な手立てをすることも可能です

Windows 11で音が出ない場合にすべきこと

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オーディオデバイスには色々な種類があり、USBでPC接続できるので活用の幅が広がっています。Windows 11に限らないことですが、会議などでPCを使用中に突然音が出なくなったら焦ってしまいます。

ここでは、最初にどのように確認すべきか概要をお伝えし、続いて実際の操作方法を図解していきます。

まずは最初に確認できることから

Windows 11では、基本操作はタスクバーに表示されているアイコンから行うことができます。次の図のように、右下部分にアイコンが配置されています。

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 【図】:タスクバーのアイコン表示と位置

音に関する確認・設定はスピーカーのアイコンから行います。このアイコンをクリックし、音量調整やオーディオデバイスの選択を行うことができます。そのため、うまくいけばすぐに解決してしまいます。

Windows11のタスクバーは移動できない?便利なカスタマイズ方法を紹介

Windows 11で音が出ない原因はいくつかある

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Windows PCの音の出ない原因はいくつか考えられます。Windows 11のデバイスの動作を理解すると、音の出ない原因がよりはっきりわかります。ここからは、それぞれの原因について解説していきます。

音量が低いまたは聞こえない

Windows 11では、音量調整やミュート機能があります。Windowsの設定、あるいは外部スピーカーなど出力デバイスの接続時には、音量が絞ってあったり、ミュート状態(無音)の場合は、音が聞こえません。音量調整のボリュームが、一定以上のレベルとなっていることが必要です。

オーディオ出力デバイスが複数ある

Windows PCでは、スピーカ内蔵型が多いと思います。その他に最近ではUSB接続のデバイスが多数あります。例えば、ボイスポイントやヘッドセット、イヤホンなど多岐に渡ります。

Windows 11では、複数の出力デバイスがある場合はどのデバイスから音を出力するか選択することができます。このデバイスの選択が間違っていると、思ったように音が出ないことがあります。

オーディオ出力デバイスの設定ミス

オーディオ出力デバイスには、ミキサーやチャンネル設定などを拡張機能として追加調整できるものもあります。デバイスの設定は、接続デバイス毎に決められています。デバイス設定を誤ってしまうと、想定通りの音が出ないことがあります。

オーディオ出力デバイスの故障や配線の問題

イヤホンやヘッドホン・スピーカーなども劣化により、故障の場合があります。外部デバイスの場合は、配線が緩んでいる場合も同様に音が出ない原因となります。

USB Type-Aは、設計上の挿入耐久性がおよそ1,500回ほど確保されていますが、それ以上の回数の抜き差しを行うと異常をきたす場合もあります。そのため、頻繁に脱着を繰り返すとコネクターが緩んでしまう場合もあります。

デバイスドライバーの問題

あまり多くはないと思いますが、サードパーティ製のオーディオデバイスの場合、OSのバージョンに合わせて専用ドライバーが提供されることもあります。OSとの組み合わせでドライバーが正常動作していない場合も、音が出ない原因となります。

Windows 11で音が出ない場合の操作を学ぶ

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これより、具体的な復旧のための操作方法を図解していきます。症状に応じて、手順に違いがあります。ここではそれぞれの確認と操作を順に解説していきます。トラブルシューティングの方法についても、その中で触れていきます。

音量のレベルを確認する

音量のレベルが低い場合は、ミュートになっていたり、音量が絞られていたりします。次の図をご覧ください。

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 【図】:オーディオデバイスのアイコン操作方法

タスクバーのスピーカーのアイコンをクリックすると、「クイック設定」という操作パネルが表示されます(①②)。この「クイック設定」の表示に着目します。ここでスピーカーのアイコン横がスライダーとなっており、音量を調整することができます。

極端に左側にスライドされていると、音が聞こえませんので、右側にスライドします(③⑤)。スピーカーのアイコンにX印がついているのは、ミュート(無音)状態です(④)。

アイコンをクリックするかボリュームスライダーを操作すると、X印から通常のスピーカーのアイコンに表示が更新されますので、通常の音声出力が再開されます(④⑤)。

オーディオ出力デバイスが複数ある

内蔵スピーカーに加えて、USB接続のオーディオデバイスが追加されている場合があります。確認方法は、次の図をご覧ください。

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 【図】:オーディオデバイスの出力先確認と選択

「クイック設定」の音量設定の右側に追加設定のリンクが表示されています(①②)。これをクリックすると、内蔵スピーカーのみの場合は、1行だけデバイスが表示されています(③)。複数デバイスが接続されている場合は、接続の数だけ表示されています(④)。

ここで行の先頭に青色でマークされているデバイスが、現在の出力デバイスです。出力先をクリックすると、青色のマークが移動し、そのデバイスが選択されているか分かります(④⑤)。この状態で正しい出力先を選択すると、想定通りに音声が出力されるはずです。

オーディオ出力デバイスの詳細設定

オーディオ出力デバイスは、プロパティと呼ばれる詳細情報から追加設定することもできます。次の図をご覧ください。

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 【図】:音量の追加設定の表示

先ほどと同様に、「クイック設定」の音量表示右側をクリックすると、デバイス一覧が表示されます(①②)。この画面の左下の「その他の音量設定」をクリックします(③)。

これにより次の図のように、「設定」アプリの「サウンド」画面が表示されます。

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 【図】:オーディオ出力デバイスの詳細設定

ここで設定したいデバイスを選択し、右側の「>」をクリックします(①②)。個々のオーディオ出力デバイスの詳細設定画面が表示されますので、音量の調整や左右バランスなどを行います(③)。

ここで「テスト」をクリックすると、設定情報に基づいてテスト音が再生されます(④)。音が聞こえたら正常です。この操作は下の図のように、「設定」アプリの「サウンド」で、「すべてのサウンドデバイス」からも表示させることができます(①②)。

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 【図】:すべてのサウンドデバイスの表示と確認

オーディオ出力デバイスのトラブルシューティング

オーディオ出力では、物理的なイヤホン・ヘッドホン・スピーカーなどのデバイスからOSやアプリの設定などが関係します。音が出ない原因がはっきりしない場合には、トラブルシューティングの仕組みを使うと良いでしょう。

「設定」アプリの「サウンド」には、次の図のように「サウンドの一般的な問題のトラブルシューティング」機能があります。ここで「出力デバイス」をクリックすると、オーディオ出力のトラブルシューティングが開始します(①②)。

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 【図】:トラブルシューティングの開始

問題検出が進むと、次の図のようにどのデバイスを調査したいかクリックします(③)。必要に応じてオーディオ機能拡張を表示させることもできます(④)。その後、動作チェックの結果が表示されますので、内容を確認します(⑤)。

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 【図】:トラブルシューティングの結果

デバイスドライバーの確認と更新

デバイスドライバーに機能拡張や不具合の修正などがある場合には、更新が必要です。適切なドライバーが入っていないと、「音声出力装置が見つかりません」とエラー表示されることもあります。特にサードパーティー製品を接続している場合には、更新手順を理解しておくのが良いでしょう。

実際にドライバーの状態を確認するには、デバイスマネージャーを使用します。次の図をご覧ください。

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 【図】:デバイスマネージャーの起動

ここで「スタート」を右クリックし、メニューから「デバイスマネージャー」を選択します(①②)。この操作で、デバイスマネージャーが起動します。ここで「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラ―」をダブルクリックし、項目メニューを展開します(③)。

項目のメニューが、次の図のように表示されたら該当するドライバーをダブルクリックすると、デバイスのプロパティが表示されます(①)。ここではデバイスの状態が表示されますので、「このデバイスは正常に動作しています。」の表示の場合は、ドライバーの動作は正常です(②)。

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 【図】:ドライバーの稼働状況の確認

エラーが表示されていたり、サードパーティから最新ドライバーが提供されている場合は、更新するのが良いでしょう。

具体的な操作は、次の図のようにデバイス表示を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します(①②)。デバイス表示をダブルクリックして、デバイスのプロパティを表示させ、「ドライバー」のタブから「ドライバーの更新」を選択する方法でも、ドライバー更新が可能です(①③)。

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 【図】:ドライバーの更新

ドライバーの更新方法は、通常は「ドライバーを自動的に検索」にします(④)。ドライバーが指定されており、公式サイトからダウンロード済みの場合は、「コンピューターを参照してドライバーを検索」を指定して、手動でドライバーのファイルを指定することもできます。

各メーカーの情報を確認する

各PC・デバイスメーカーでは問題発生時の情報を提供しています。上記手順で解消しない場合は、それぞれの公式サイトを確認することをおすすめします。

【参考】:富士通 Windows 11 スピーカーから音が出ません 【参考】:NEC Windows 11でパソコンから音が出ない場合の対処方法 【参考】:Surface のサウンドおよびオーディオ アクセサリのトラブルシューティング

【参考】:Dell オーディオ再生の問題で音が出ない問題のトラブルシューティング 【参考】:HP PC - スピーカーから音が出ない 【参考】:Lenovo パソコンから音が出なくなった場合の対処方法 【参考】:ASUS スピーカーやマイクのサウンド不具合に対して

問題の切り分けはある程度自力でできます

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Windows 11での切り分けで用いるソフトウェアはいくつかありますが、トラブルシューティングの際に利用するものは、特定のコマンドになります。そのため手順が分かれば、問題の切り分けの多くは自力で対応できるようになります。突然の問題発生に対応できるように、事前に手順を確認することをおすすめします。

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