統計検定2級とは?合格するための勉強法や資格が活かせる仕事も紹介
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統計検定2級とは?合格するための勉強法や資格が活かせる仕事も紹介
アンドエンジニア編集部
2023.02.19
この記事でわかること
統計検定2級は実務レベルの統計の知識や技能を証明する試験
統計検定2級の勉強法は試験対策テキストや過去問を活用
統計検定2級は統計やデータを扱う仕事や転職に活かせる

統計検定2級とはどのような試験?

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統計検定2級は、5等級ある統計検定の中でもデータを読み解き、ビジネス上の問題解決に活かすことができる、実務レベルの知識や能力を客観的に証明する検定試験です。

当記事では統計検定2級の試験概要や難易度、合格に向けた勉強法や活かせる職種について解説していきます。

【参考】:統計検定公式-統計検定2級

統計検定2級で問われる知識

統計検定2級では、微分・積分・総和・確立計算など大学基礎課程レベルの統計学の知識を駆使して問題を解決する能力を中心に問われます。また、高校数学レベルの計算問題も確実に対応できる必要があります。

既に統計検定3級に合格していたり、大学で理数系を専攻していたりする方の場合はその知識を活かして受験の難易度を下げることができますが、統計に初めて触れる方にとっては難易度の高い試験に感じるかもしれません。

統計に詳しくなく、統計検定3級も取得していない方は、まずは統計検定3級を取得を目指すことをおすすめします。

また、資格を活かすためには、統計学の知識を活かせる職種に転職することも重要です。統計検定2級合格をアピールできる職種や求人の見つけ方が分からない場合は、転職エージェントに相談してみるとよいでしょう。

統計検定1級とは?取得するメリットや勉強方法を徹底解説!
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統計検定2級の概要

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統計検定2級は、一般社団法人日本統計学会が認定する統計学に関する民間の資格試験である統計検定試験のうち、大学基礎課程で習得する統計学の知識や、活用の理解度を問う試験です。

試験の概要

統計検定2級試験は、コンピュータ上で実施するCBT方式で、出題形式は4〜5つの選択肢から1つの正解を選ぶ選択方式です。また、問題数は35問前後、試験時間は90分です。

なお、試験には電卓の持ち込みが許可されており、四則演算や百分率、平方根などの計算に利用できます。統計検定は計算問題も多く出題されるため、素早くミスなく計算を行うには電卓の利用が有効です。忘れずに使い慣れた電卓を持ち込むようにしましょう。

ただし、関数機能を持つ電卓は利用できませんので、持ち込まないように注意が必要です。

CBT試験とは?概要やメリット、採用されている資格一覧を紹介!

試験の難易度

試験の合格ラインは100点満点中60点以上で、合格率は公式が発表している2021年6月20日の受験データによると34.1%でした。

【参考】:統計検定公式-受験データ

統計検定の受験者の中には、統計検定3級の合格者や理数系を専攻している学生、統計を仕事にしている会社員やフリーランスなどが含まれている可能性を考えると、難易度はやや高いと言えるでしょう。

統計検定2級合格者の年収

統計検定2級を取得するエンジニアの年収はどの程度なのでしょうか。主な取得者であるデータサイエンティストを、ITを活用して企業の問題を解決する専門家であるITコンサルタントと仮定して見ていきます。

ITコンサルタントの年収は、「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は512万円(※2023年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近いコンサルタントを参考にすると、平均年収928万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、ITコンサルタントは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。

エンジニア全体の中でもデータサイエンス分野の需要は、AIやビッグデータのニーズの高まりに伴って、今後も高まっていくと予想されています。専門性もあり、ITエンジニアの平均よりも高い年収が期待できるでしょう。

【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2019年12月~2020年5月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

データサイエンティストの年収はいくら?必要なスキルや資格も紹介

統計検定2級の勉強法

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統計検定2級の概要や合格者に多い職種の具体的な年収例を知って、データサイエンティスト検定の受験を考え始めた方もいらっしゃるかと思います。ここからは、検定合格に向けた実際の勉強法について紹介します。

参考書を活用する

統計検定では、等級ごとに出題範囲を網羅した公式テキストを発行しており、これを利用することで過不足なく学習することが可能です。まずは学習内容の全体像を掴む目的で、統計検定2級の出題範囲を網羅した公式テキストを一読することから始めましょう。

■改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定3級対応 データの分析 ▪著者:日本統計学会 ▪ページ数:272ページ ▪出版社:東京図書 ▪発売日:2015/12 【参考】:改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定2級対応 統計学基礎

概要を理解したら、続いて公式問題集や過去問を解いてみましょう。実際に問題を解くことで、試験問題の出題傾向や自分の理解度、苦手分野などが徐々に分かっていきます。

■改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定3級対応 データの分析 ▪著者:日本統計学会 ▪ページ数:204ページ ▪出版社:実務教育出版 ▪発売日:2023/01/18 【参考】:日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[CBT対応版] 【参考】:統計検定公式-過去問題

合格を目指して正答率をアップさせるには、公式テキストを読み解いてその知識を使って問題集に挑戦し、分からないことがあれば公式テキストに戻って理解を深めてまた問題集に挑戦するというサイクルが重要です。

これを繰り返していけば、少しずつ知識が定着して正答率が高まり、合格に向かって確実に前進できるでしょう。公式テキストや問題集だけでは難解すぎるという場合には、統計学の入門書などから知識を補完すると理解の助けになります。

合格に必要な勉強時間としては、統計の知識がない方だと50〜60時間程度、統計の知識がある方は20〜30時間程度と言われています。

統計検定2級を活かせる仕事

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統計学は様々な分野に活かせる汎用的な学問ですが、特に需要の高い職種を挙げるとするならば、データサイエンティストやマーケター、コンサルタントや研究者などがあります。

統計検定では、2級以上が履歴書に記載して即戦力として評価されやすいと言われていますが、自分がどの職種に適性があるのかイメージが沸かない方も多いかもしれません。

自身の適性を知るには転職エージェントを活用することも有効です。多数の求職者と向き合い、求人企業とのマッチングを手掛けてきた経験から、実際の転職に向けた企業選びやキャリアパスの作り方などのアドバイスを受けることができます。

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データサイエンティスト

データサイエンティストは、企業などが抱える膨大なデータを分析・解析したり、データに基づいて今後を予測したり、売り上げ向上やコストの削減に貢献する有益な知見を導き出す職種です。

データの分析や解析には統計学の知識も用いるため、相性の良い職種と言えます。

未経験からデータサイエンティストになるには?必要なスキルを解説

マーケター

マーケターは、市場のニーズを把握して、商品やサービスの売り上げをアップする仕組みを考える職種です。SNSの隆盛によってマーケティング手法は多用化しており、マーケターの需要も増加しています。

市場動向を探るために統計学の知識を活用でき、相性の良い職種と言えます。

コンサルタント

コンサルタントは、自身の専門知識や経験に基づいて、顧客の抱える問題や課題に対する解決策をアドバイスする職種です。経営や業界知識はもちろん、統計学を学んでいるとより説得力のあるコンサルティングが可能になります。

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研究職

研究職は、大学や企業、行政機関などに所属して新しい技術や製品を開発したり、事象の解明などを行ったりする職種です。実験や観察によって集められたデータの分析や評価などに統計学を活用します。

統計検定2級を突破してキャリアアップを目指そう

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当記事では、統計検定2級について試験概要や難易度、合格するための勉強方法や検定合格を活かせる仕事も紹介しました。統計学はデータを扱う様々な職種で活用されており、統計検定2級は実践的な知識の証明として就職や転職に役立つはずです。

しかし、統計検定2級を取得しても、統計学を扱う職種にキャリアチェンジしたい場合は、どのように求人を探し、選考を通過するかという課題が残されています。

データサイエンティストなどの専門性の高い求人は比較的数が少ない上、履歴書や面接で求められることも変わってくるでしょう。

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