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ChatGPTが遅い、途中で止まる?その原因と対処法を解説
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ChatGPTが遅い、途中で止まる?その原因と対処法を解説

アンドエンジニア編集部
2024.07.26
この記事でわかること
ChatGPTが重くなる、突然遅くなるといったトラブルには主に6つの原因が想定される
ChatGPTのトラブルを解決するには、それぞれの原因に対する有効な対処法を試みること
対処法で解決しない場合には、OpenAIの公式サイトにてチャットで問い合わせると良い

ChatGPTが遅い?

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ChatGPTは、ユーザの様々なリクエストに対して瞬時に回答してくれる大変便利なツールですが、時折その応答が遅くなることがあります。この問題は、ユーザの期待を外してしまう可能性があり、ChatGPTの効率的な利用を妨げる要因となります。

この記事では、ChatGPTの回答が遅くなる主な原因を掘り下げ、その対処法について具体的に解説していきます。原因としては、サーバの負荷、ネットワークの不具合、使用するデバイスの性能などが考えられますが、それぞれに対してどのように対応すればいいのか、解決策を提示します。

この問題で悩む方の一助となれば幸いです。また、ChatGPTに限らず、他のアプリやサービスとも共通する問題もありますので、ぜひ最後まで読み進めてください。

【参考】:ChatGPT: Optimizing Language Models for Dialogue

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ChatGPTが突然遅くなる原因

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ChatGPTを利用していると、重いと感じたり、レスポンスが返ってこなかったりすることがあります。またエラーメッセージが表示され、処理が止まってしまうこともあります。こうした現象は、無料のフリープランだけではなく、有料のChatGPT Plusでも発生します。

では、どのようなトラブルがあるのか、なぜ起きるのか、1つずつ見ていきましょう。

インターネット接続の問題

ChatGPTはユーザのリクエストに従って、サーバ側で処理を行い、その結果をユーザに返します。すなわち、ネットワーク接続に問題があると、リクエストがサーバに伝わらない、レスポンスをユーザに返せないという問題が生じます。

サーバ負荷の問題

ChatGPTのサーバは世界中のユーザから集まった様々な要求に従って、同時に膨大な処理を行っています。この処理が一気に集中してしまうと、サーバ側に大きな負荷が掛かり、全てのリクエストを処理することができず、遅延が発生します。

オーバーフローとなって待ち行列が長いエラーとしてユーザに通知されたり、タイムアウトとなって待ち行列から強制削除されることがあります。

複雑なプロンプトによる遅延

長く複雑なプロンプトは、ChatGPTの応答速度を低下させる可能性があります。長いプロンプトは、より多くの単語やフレーズを含むため、ChatGPTが処理する情報量が増加します。

また複雑なプロンプトは、長文や複雑な文法構造を含む場合があり、ChatGPTが解析するのに時間がかかり、なかなか結果が表示されないという現象が発生します。

ChatGPTのプロンプトとは?回答精度を高めるための秘訣を解説

エラーが発生している

ChatGPTの処理でエラーが発生すると、遅延や停止がおきます。具体的には画面上にエラーメッセージが表示され、ChatGPTが処理を続行できなくなります。また、ChatGPTの処理が途中で止まり、それ以降応答せずに画面が真っ白になり、何も表示されない場合もあります。

同時に実行しているタスクが多い

ChatGPTを利用しながら他のタスクを同時に実行していると、応答速度が低下することがあります。特にスペックが低いパソコンやスマートフォンでは、ChatGPTの処理が遅い時には、同時実行のタスクがないか確認した方がいいでしょう。

端末のスペックが低い

利用しているパソコンやスマートフォンのハードウェア性能が低い場合も、ChatGPTの処理速度が遅くなります。CPU、メモリ、ストレージなどの性能が十分でない場合は、処理速度が低下する可能性があります。

ChatGPTが遅い時の対処法7選

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ChatGPTが遅くなった時には、どのように対処すれば良いのか、どうすれば早くすることができるのかについて対処法を見ていきましょう。

インターネット接続を改善する

ネットワーク接続が原因でChatGPTの処理が遅くなると思われる場合は、接続速度のチェックとネットワーク環境の最適化を行ってみましょう。

■ 接続速度のチェック 速度テストを実施し、現在のインターネット速度を確認します。低速な場合は、プロバイダーに問い合わせるか、プランの見直しを検討しましょう。通信速度の計測は、プロバイダーなどの公式サイトでも行えますが、コマンドプロンプトで、pingコマンドを利用して応答速度を確認する方法を紹介します。

Windows11の場合はタスクバーの検索窓にcmdと入力し、Enterでコマンドプロンプトが起動します。コマンドプロンプトが開いたら、図のようにpingコマンドを入力します。ここでは、Googleのホストドメイン[www.google.co.jp]を利用して試してみましょう。

ここでは、Googleのホストドメイン"www.google.co.jp"をテストとして利用しましょう。接続速度は、応答速度で判断します。図の例では、14msから24msとなっていますが、10ms前後であればかなり速いと言えます。

逆に400msといった大きな値の場合は、回線状況が良くないと判断できます。慢性的に3桁の数字であれば、契約回線の変更を検討した方がいいでしょう。

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【図】:pingコマンドによる回線スピードチェック 

■ネットワーク環境の最適化 ルーターの再起動を行い、接続の安定性を改善します。接続が不安定な場合は、ルーターの位置や設定を見直すことも有効です。再起動してからpingテストを行い、改善が見られたか否かを確認しましょう。

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サーバ負荷の問題

ChatGPTのサーバは曜日や時間帯によっても混み具合が異なります。また、ChatGPTのサーバの混み具合は、[OpenAI Status]ページで確認することができます。

ページの下の方に、「Past Incidens」として障害情報が載っており、また各日の混雑状況が色分けして表示されますので、ある程度の状況は把握できます。また、サーバ側の問題で遅い場合には、時間をずらすか、他のAIサービスを利用することをおすすめします。

【参考】:OpenAI Status

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【図】:Open AI Statusの画面 

ChatGPTサーバの死活状況だけを把握したい場合は、X(旧Twitter)に、「OpenAI障害情報」がありますので、こちらで確認する方法もあります。

【参考】:OpenAI障害情報|X

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【図】:Open AI 障害情報 

複雑なプロンプトによる遅延

プロンプト(Prompt)とは、コンピュータやAIと対話する際に入力するリクエストや質問のことです。ChatGPTなどのAIでは、長く複雑なプロンプトは理解に時間がかかり、応答速度を低下させる可能性があります。応答速度を改善するには、以下の点に気をつけてプロンプトを入力することをおすすめします。

・何を求めているのか、目的を明確に記述する ・質問は具体的且つ簡潔にする ・問いかけはストレートに行う

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エラーが発生している

ChatGPTの応答速度が低下する場合、次のようなエラーが発生していることが考えられます。以下のようなエラーが表示された場合は、エラーの状況によって対処法が変わります。

■「サーバが混み合っています」 このエラーは、OpenAIのサーバが過負荷状態にあることを示します。特にアクセスが集中する時間帯や大規模なリクエストがあるときに発生します。時間を置いてから改めて利用しましょう。

■「エラーコード 500」 サーバ側の内部エラーを示しています。ChatGPTの処理中に予期しない問題が発生した場合に表示され、通常はOpenAI側で修正が行われるまで待機する必要があります。

■「ログインエラー」 アカウント情報や認証に問題がある場合に表示されます。入力した情報が正しいか再確認し、必要に応じてパスワードをリセットすることが推奨されます。

■「ネットワーク接続エラー」 インターネット接続が不安定な場合に発生します。接続を確認し、必要に応じてネットワーク設定を見直すことが重要です。

■「タイムアウトエラー」 リクエストが指定された時間内に完了しなかった場合に発生します。プロンプトが長く複雑な場合や、ネットワークの遅延、サーバの処理能力が関係していることがあります。

同時に実行しているタスクが多い

ChatGPT以外に他のタスクを同時にいくつも実行している場合に、応答速度の低下が見られることがあります。対処法としては、不要なアプリケーションを閉じるか、タスクの優先順位を決めて、優先度の高いタスクから順番に処理するようにしましょう。

WindowsでChatGPTを利用している場合は、タスクマネージャーを利用して、リソースを多く消費しているタスクを停止させるといいでしょう。リソースとはCPUやメモリのことです。それぞれの消費量が多いタスクを見つけ、停止して問題がなければタスクを終了させましょう。

タスクマネージャーを起動するには、タスクバーを右クリックするとタスクマネージャーのショートカットが表示されますので選択します。

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【図】:Windows11>タスクバー>タスクマネージャー 
Windows11のタスクマネージャーの起動方法を解説!活用法も併せて紹介

端末のスペックが低い

パソコンやスマートフォンが旧式で端末のスペックが低い場合には、ChatGPTの処理遅延が起こります。ChatGPT以外のアプリケーションを実行させても、慢性的に処理が遅い場合は、新しい機種に買い換えるか、メモリを増設するなどの対策が必要です。

ここでは、設定アプリを用いたWindows11パソコンのスペック確認手順を紹介します。

(1)画面左下の「スタート」メニューをクリックします。 (2)「設定」をクリックします。設定画面が開いたら、左ペインから「システム」をクリックします。 (3)右のメニュー最下部にある「バージョン情報」をクリックします。

バージョン情報ではOS名、バージョン、プロセッサ、メモリ、ストレージなどの情報が表示されます。

Windows11ではメモリは最低4GB必要ですが、できれば8GB以上がおすすめです。

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【図】:設定>システム>バージョン情報>デバイスの仕様 

OpenAIのサポートに問い合わせる

ここまで紹介した対策でも問題が解決しない場合には、OpenAIの公式サポートに問い合わせすることをおすすめします。問い合わせ方法は基本はチャットですが、問い合わせは英語のみで、日本語での問い合わせはできません。

またメールでの問い合わせ先は公式サイトに表記されていませんので、メールでの回答などを期待する場合は、チャットでリクエストしてみましょう。また英語に自信がない方は、ChatGPT以外のAIツールを通訳代わりに利用するとよいでしょう。

■ チャットでの問い合わせ方法 OpenAIの公式サイトにアクセスし、ページの右下にチャットアイコンがありますので、ここをクリックすると画面右に問い合わせメニューが表示されます。

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【図】:OpenAI 公式サイト> チャットアイコン

チャットアイコンをクリックして、問い合わせメニューが表示されたら、メニュー最下部中央のメッセージアイコンをクリックします。これでOpenAIのサポートチームとやり取りが可能になります。

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【図】:OpenAI 公式サイト> チャットアイコン>問い合わせメニュー>メッセージアイコン

■ FAQを利用する 先程のメッセージアイコンの右隣にHelpアイコンがあります。ここをクリックすると、問題の報告や、FAQの参照などができます。

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【図】:OpenAI 公式サイト> チャットアイコン>問い合わせメニュー>Helpメニュー 

快適なChatGPT環境を

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本記事では、ChatGPTの処理遅延の原因と対処法について解説しました。想定される原因としては、インターネット接続に関わる問題、サーバの負荷増大、複雑なプロンプトの入力、同時実行タスクの多さ、使用デバイスのスペック不足、処理エラーの発生などがあります。

また、それぞれの原因を1つずつ解消していく方法についても解説しました。全て対処しても問題が解決しない場合には、OpenAIのサポートに問い合わせましょう。トラブルシューティングは地道な作業ですが、問題解決能力が高まり、他の問題にも応用できます。

ChatGPTが思うように動かないと悩む方は、ぜひこの記事を参考にして、快適なChatGPT利用環境を整備してください。

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