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ChatGPTのプロンプトとは?回答精度を高めるための秘訣を解説
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ChatGPTのプロンプトとは?回答精度を高めるための秘訣を解説
アンドエンジニア編集部
2023.07.01
この記事でわかること
ChatGPTを活用する上で重要な要素はプロンプトの精度にある
ChatGPTのプロンプトには基本パターンがあり、パターンに応じたプロンプト作成が必要
ChatGPTのプロンプトの活用例から学び、最適なプロンプトを作れるようにしたい

ChatGPTのプロンプト

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ChatGPTを活用する上で重要な要素と言えるのが「プロンプト(Prompt)」です。プロンプトは、コンピュータが理解できるコマンド(命令文)を入力して、コンピュータに仕事をさせるためのインターフェースです。

ChatGPTにおけるプロンプトは、ChatGPTに応答を生成させるための指令文や質問文のことを指します。この指令文や質問文には、日常的に使用している言語をそのまま利用することができます。なぜなら、ChatGPTは「自然言語処理」を利用したAIであり、人の言葉を理解する能力を持っているからです。

よく「ChatGPTは思ったほど使えない」という声を耳にしますが、その原因の多くは、回答回答プロンプトに入力した指示や質問が曖昧だったり、適切ではなかったりします。つまり、ChatGPTに正しく指示や質問の意図が伝わっていないためです。

ChatGPTから期待通りの回答やアウトプットを得るには、プロンプトを上手く活用することが重要です。ここではプロンプトの基本的なパターンと実例について紹介しますので、ChatGPTのプロンプトがうまく使えないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

【参考】:ChatGPT: Optimizing Language Models for Dialogue

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ChatGPTのプロンプトの基本パターン

https://cdn.pixabay.com/photo/2016/09/21/11/31/youtube-1684601_1280.png

ChatGPTのプロンプトにはいくつかの基本パターンがあります。ChatGPTを上手く利用するにはプロンプトの基本パターンを知り、どのパターンでプロンプトを作成するのかを考えてから利用するとよいでしょう。

プロンプトエンジニアリングとは?具体例や応用手法も徹底解説
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【画像】:ChatGPT プロンプト入力欄 

質問のプロンプト

多くの方が利用している質問のプロンプトは最もベーシックなパターンです。しかし、ChatGPTは必ずしも正解を返してくれないことがあります。

ChatGPTは、禁止されていること以外は基本的に答えを返そうとします。その際に、自分が知らないこと、学んでいないことは適当に答えようとする傾向があるようです。ただし、間違った回答をした際には、正解を教えてあげると、即座に反省してそれを学習してくれます。

以下は質問のプロンプト例です。「スマホでChatGPTを利用する特典は?」と質問しています。

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【画像】:ChatGPT 質問のプロンプト 

指示のプロンプト

ChatGPTの中では質問よりも指示の方が優先順位が高いようです。「翻訳して」とか「要約して」といった具体的な指示に対しては忠実にそれに従ってくれます。またその指示が具体的であればあるほど、精度の高い回答をする傾向があります。

例えば、「小学生でも分かるようにやさしく翻訳して」「400字以内で要約して」といったChatGPTにとっては面倒な指示ほど、忠実に回答してくれます。

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【画像】:ChatGPT 指示のプロンプト 

創作のプロンプト

創作や創造は人間の得意な領域であり、ChatGPTには苦手な領域だと思われがちですが、実は創作や創造は得意です。ただし、指示が曖昧だと無難な回答にとどまってしまいがちですので、できるだけプロンプトにこだわるようにすると良いでしょう。

ここでは試しにオリジナルの短歌を詠ませてみましたが、あっという間に以下の3句を詠んでくれました。創作力はかなり高いようです。

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【画像】:ChatGPT 創作のプロンプト 

話題設定プロンプト

話題設定とは、特定のトピックを与えて、それに対する情報や意見を生成させるものです。これを利用することでChatGPTと会話をしながら、自分の考えを整理したり、ヒントを得たりすることができます。

以上4つがChatGPTの代表的なプロンプトですが、プロンプト次第でChatGPTが生成する回答が大きく左右されるため、より効果的なプロンプトを追及する「プロンプトエンジニア」という職種も登場しているほどです。

ここでは試しに、ChatGPTの強みと弱みについて尋ねてみましたが、かなり高レベルの回答を生成してきました。

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【画像】:ChatGPT 課題設定のプロンプト 
プロンプトエンジニアとは?プロンプトの基礎や仕事内容、年収を紹介

プロンプトの精度を高めるには?

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ここまでChatGPTのプロンプトに関する、基本パターンを紹介しました。自分がどのパターンでChatGPTを利用しようとしているのかを意識することが重要です。ここでは、さらにChatGPTの回答精度を高める方法について解説していきます。

より具体的な指示や質問をする

ChatGPTにより精度の高い回答を求めるなら、できるだけ具体的なプロンプトにこだわりましょう。曖昧なプロンプトを与えると、期待外れの回答しかしてくれません。試しに、取引先宛の営業メール文案をChatGPTに作ってもらいました。

■ 簡易的なプロンプトの例 「当社(ABCセンター株式会社)はコールセンター事業を営んでいます。A社担当者宛の営業メールの文面を作成してください。初めてのメールなので、長くなりすぎないよう簡潔に。」というプロンプトでChatGPTに営業メール文案作成の指示をしました。以下画像がその結果です。

簡易的な指示しかしていませんが、創作力を発揮して、それなりの文案を示してくれました。ただし、プロンプトが曖昧なため、その回答は具体性に欠けています。

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【画像】:ChatGPT 簡易的なプロンプト 

■ 詳細なプロンプトの例 続いて、より詳細なプロンプトで、営業メール文案の作成を指示してみました。

「以下の情報に従って、A社担当者宛の営業メールの文案を作成してください。」

▪当社(ABCセンター株式会社)の主力事業であるコールセンター事業は10年の実績がある ▪当社は業界トップであるM電気のコールセンターを担当し、高い評価を得ている ▪当社が担当するコールセンターは10社あり、半年に1回の割合で行う顧客満足度調査では平均92%を実現している ▪コールセンターは24時間365日対応可能で、土日祝日はチャットボットを利用した対応を行っている ▪チャットボットを利用することで、顧客を3秒以上待たせないコールセンターを実現している ▪10社のコールセンターを一括管理することで、稼働率を高め、コストミニマムを実現している

以上のプロンプトの結果、以下の文面が示されました。より訴求力のある文章になっており、ほとんど手直しをせずにそのまま使えそうです。訴求すべきことは何か、しっかり整理してChatGPTに指示をすることが結果的に、より精度の高い回答を得る秘訣だと分かります。

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【画像】:ChatGPT 詳細なプロンプト 

回答の文字数を指定する

ChatGPTに回答を求める際に、文字数を指定できます。簡潔な回答を求めたければ、100字以内というように短い文字数を指定し、詳細を求めるのであれば500字以上というように指定すれば、その指示に合わせて回答してくれます。

質問を繰り返す

ChatGPTが返した回答に不備や不足があれば、再度質問をしてみてください。ChatGPTへの質問を繰り返すことにより、回答内容や回答レベルがブラッシュアップされていきます。

複数の回答を求める

プロンプトで複数の回答を求めると、ChatGPTはその要求に応えてくれます。複数の回答から、よりよい回答を選択するように習慣づけると、より良い成果に繋がる可能性が高まります。その反復によって、次第にプロンプトの精度は高まっていくでしょう。

ChatGPTプロンプトの活用例

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 ChatGPTプロンプトの精度を高める方法は分かりましたが、プロンプトの活用例としては、どのようなものがあるのでしょうか?代表的なものを幾つか挙げてみますので、参考になりそうなものがあればぜひお試しください。

アイデアを出させる

アイデアが浮かばず、悩んだ時にはChatGPTに対して、「〇〇に関してアイデアを5つ出してみて」と指示すると、思いつかなかったようなアイデアを示してくれることがあります。トピックはビジネスでも構いませんし、プライベートでも構いません。

例えば、「20歳になる甥の誕生日プレゼントを5つ選んでみて。予算は1万円まで」といった指示でも的確に答えてくれます。考えが浮かばない時にはぜひChatGPTにアイデアを出させましょう。以下がChatGPTの回答です。

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【画像】:ChatGPT アイデアのプロンプト 

記事の要約を指示する

ChatGPTは長文などの要約も得意ですが、ChatGPTの入力文字数は2,000文字程度が上限です。ただし、一般的に知られた小説などは文字数に関係なく指定できます。たとえば、「川端康成の作品、雪国を要約して」といった指示は問題ありません。

またURLを入力情報に指定することはできますが、あくまでもChatGPTが学習しているのは2021年9月までですので、内容は当時の情報がベースになっています。

事務作業をアシストさせる

事務作業でリストを作成したり、表を作成したりすることがありますが、これらもプロンプトでデータを指定することで簡単にリストや表を作成することができますので、アシスタントとして利用すると良いでしょう。

プログラムのバグを見つけさせる

ChatGPT用のプロンプトを使って、プログラムを実行せずにバグの発見が可能です。これまで、デバッグ(バグの発見と除去)はプログラムを実行して動きを確認する必要がありましたが、ChatGPTはソースコードをプロンプトに入力するだけでバグの発見ができます。

プロンプトを利用したソースコードのデバッグは、プログラマーにとっては大変便利な機能です。また逆に、書いてほしいプログラムをプロンプトで指示すると、ChatGPTが基本部分を作成してくれますので、1からコーディングする必要がありません。

翻訳させる

ChatGPTは「自然言語処理技術」を活用した文章生成技術を有しており、翻訳分野では大変精度の高い翻訳を行えます。従来の翻訳ツールによる翻訳結果と比較してみると分かりますが、表現が非常に滑らかになり、機械翻訳とは明らかに異なります。

そのため、外国の取引先にビジネスメールを送信する場合や、海外から届いた外国語の翻訳などで大きな力となるでしょう。

ChatGPTプラグインを利用する

ChatGPT Plusのユーザー向けに提供されているサービスに、「ChatGPTプラグイン」があります。様々なプラグインが開発、提供されています。ChatGPTプラグインとは、サードパーティ製の機能拡張ツールで、ChatGPTのホーム画面上の設定メニューから利用ができます。

プラグインの中には「PromptPerfect」といったプロンプトの改良ツールもありますので、有料ユーザーの方は利用を検討してみてください。

【参考】:ChatGPT plugins|OpenAI 【参考】:PromptPerfect - Elevate Your Prompts to Perfection with AI Prompt Engineering

ChatGPTのプラグインは何ができる?一覧や使い方を解説

ChatGPTのプロンプトを活用しよう

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ここまで、ChatGPT用のプロンプトの使い方、プロンプトの精度を高める方法について解説をしました。ChatGPTの活用を図る上で、プロンプトがいかに重要かが理解できたと思います。プロンプトのベストプラクティスを見出すには、ある程度の試行錯誤は必要です。

ChatGPTは発展途上にあり、解決すべき課題は残されていますが、プロンプトスキルを高めることで、さらに良い結果を引き出すことが可能です。

また、ChatGPTは完全ではありませんし、時には事実ではないことを述べることもあります。特にビジネス利用では最終的には人が確認することが求められます。ChatGPTに任せきりにせず、利用者も責任を負う覚悟で接することが大切です。

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