Pythonはインフラエンジニアに必要?その理由や活用方法を解説
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Pythonはインフラエンジニアに必要?その理由や活用方法を解説
アンドエンジニア編集部
2024.04.20
この記事でわかること
近年、インフラエンジニアにはプログラミングスキルが求められるようになってきている
インフラエンジニアがプログラミング言語を習得することで、クラウドサービスの操作やインフラの制御を行うことができる
Pythonはクラウドインフラ構築に活用できて比較的習得しやすいため、インフラエンジニアにおすすめである

Pythonはインフラエンジニアに必要?

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近年、インターネットやITサービスの利用が拡大しており、企業のIT基盤を支えるインフラの重要性が高まっています。

従来のインフラエンジニアには、サーバ構築やネットワーク機器設定などの物理的なハードウェアの知識が求められ、プログラミングスキルはそれほど重要視しない傾向がありました。

しかし、インフラ構成をコード化して管理する手法や、クラウドインフラの普及により、インフラエンジニアにもプログラミングが役立てられる機会が増えてきました。

特に、Pythonはクラウド環境でのインフラ構築に使用できることや、扱いやすいプログラミング言語であることから、インフラエンジニアにも幅広く使われるようになってきています。

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インフラエンジニアにもプログラミングの必要性が高まっている

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これからのインフラエンジニアは、プログラミングスキルを身につけて効率的にインフラを運用し、クラウドインフラに適応することで、活躍の場を広げることができると考えられます。

これからインフラエンジニアを目指す方も、すでにインフラ業務に携わっている方も、Pythonをはじめとしたインフラエンジニアがよく使うプログラミング言語の習得を検討するとよいでしょう。

この記事では、プログラミング言語を活用できるインフラエンジニアになりたい方のために、インフラエンジニアの概要や、プログラミングの活用方法、Pythonをおすすめする理由について解説します。

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インフラエンジニアの概要

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ここでは、インフラエンジニアの概要を確認しましょう。インフラエンジニアの仕事内容や近年普及が進むクラウドインフラについて説明し、インフラエンジニアの年収についても解説します。

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの主な仕事は、ネットワークやサーバなどのITインフラストラクチャを構築し、運用することです。

上流工程と呼ばれる設計や構築、下流工程と呼ばれる運用・保守などの工程を通して、顧客の要望に応じたネットワークインフラが滞りなく稼働するための業務を行います。

インフラエンジニアには、LANやWAN、VPNなどのネットワーク形態や、TCP/IPやDNSなどの主要技術など、ネットワークの幅広い知識が必要とされます。

また、近年では情報セキュリティの必要性が高まっていることから、ネットワークやサーバのセキュリティを確保するための知識と技能も求められます。

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クラウドインフラとは

近年のインフラ構築では、自社に物理サーバやネットワーク機器を設置して管理・運用するオンプレミスから、クラウドインフラへ移行させる動きが増えています。

クラウドインフラでは自社に物理インフラを持たなくても、仮想サーバやストレージ、データベースなどの機能をインターネット経由で利用して、インフラを構築することができ、コストダウンにつながります。

世界中で広く使われているクラウドインフラサービスとして、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスのAWSや、MicrosoftのAzureなどが挙げられます。

AWSやAzureではクラウドインフラを構築・管理するためのツールで様々なサービスが提供されており、用途に合わせて最適なサービスを選ぶことができます。

【参考】:アマゾン ウェブ サービス(AWS クラウド) 【参考】:クラウド コンピューティング サービス | Microsoft Azure

クラウドサービスとは?種類やメリット・デメリットをわかりやすく解説

インフラエンジニアの年収とは

インフラエンジニアに近いと考えられる、システム運用エンジニアの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は448万円(※2024年3月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT運用・管理(顧客情報向け情報システムの運用)を参考にすると、平均年収608万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、インフラエンジニアは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。

インフラエンジニアがより高収入を目指すには、最新のネットワーク技術やセキュリティ技術などの知識を学んでスキルアップを続けることが重要です。

さらに幅広い案件で活躍するためには、クラウドインフラに対応できるスキルを身に着けることも求められています。

【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

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インフラエンジニアにとってのプログラミング言語の重要性

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インフラエンジニアにとって、プログラミング言語はどのような場面で役に立つのでしょうか。クラウドインフラを構築する時、コードによるインフラの制御をする時、フルスタックエンジニアとして働きたい時などが挙げられます。

クラウド環境でのインフラ構築

クラウド環境におけるインフラ構築では、プログラミング言語が活用されています。各種クラウドコンピューティングで提供されているサービスを効率的に利用するには、スクリプトやプログラムの作成が必要です。

例えば、AWSの場合には各種プログラミング言語向けに、AWSのサービスを簡単に利用できるSDKが提供されています。

クラウドインフラの利用は今後ますます進むと考えられるため、これからのインフラエンジニアは、クラウドサービスをより活用するためプログラミングスキルの習得が求められています。

【参考】:AWS デベロッパーセンター

インフラの操作を制御できる

近年、プログラミングを用いて構築および管理を行うInfrastructure as Code(IaC)が注目を集めています。IaCを使用すると、プログラミング言語を用いたコードでインフラ構成を定義して使用することで、再現性・流用性のメリットが生まれます。

そのため、従来の手作業による構築方式に比べて自動化による作業効率の向上を図ることができます。

IaCを実装するためには、プログラミング言語を用いたコードでインフラ構成を定義する必要があるため、プログラミングスキルが必要です。

フルスタックエンジニアとして活躍できる

近年、IT技術の進化にともなってクライアントの要求は多様化しており、フルスタックエンジニアの需要が高まっています。

フルスタックエンジニアは、インフラの設計・運用から、HTML、CSS、JavaScriptなどのフロントエンド、JavaやC言語などを使うサーバ、データベースなどのバックエンドまでの作業を1人で行うエンジニアです。

開発・運用工程の全てを担うことができるため、スタートアップ企業や新規サービス開発において特に重宝されます。

インフラエンジニアがプログラミングスキルを習得することで、フルスタックエンジニアとしての活躍の場が広がります。

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インフラエンジニアにPythonの習得が向いている理由とは

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インフラエンジニアが習得するのに向いているプログラミング言語として、Pythonが挙げられます。Pythonはクラウド環境の構築に使える、比較的習得しやすいという理由で広く使われています。

クラウドサービスの操作に活用できる

Pythonは、クラウドサービスのインフラ構築に活用できるプログラミング言語です。Pythonは多くのクラウドサービスでサポートされており、クラウドインフラの設定や操作で使用することができます。

クラウドサービスの操作を自動化するためのライブラリも豊富に用意されており、AWS CLIなどを活用することで、クラウドリソースの構築や管理をPythonスクリプトから実行することも可能です。

そのため、Pythonを習得すれば、これから増加することが見込まれるクラウドインフラ構築の機会にも活躍できるでしょう。

【参考】:Python | AWS デベロッパーセンター

比較的習得しやすい

Pythonは比較的シンプルな文法構造を持ち、初学者にも習得しやすい言語として知られています。豊富なライブラリが多数あることも、Pythonの特徴の1つです。

また、Pythonは読みやすいコードを書くことができるため、複数のインフラエンジニアが関わるインフラの構築や管理にも適しています。

そのため、インフラエンジニアがプログラミング言語を習得する場合、扱いやすく、業務に役立てられるPythonの習得を検討することをおすすめします。

その他のおすすめプログラミング言語

Pythonの他にも、インフラエンジニアが学んでおくと役立つ言語がいくつかあります。

インフラエンジニアが直接コードを書く機会はそれほど多くはないかもしれませんが、インフラエンジニアが関わるサービスやシステムがWebベースであれば、HTMLやJavaScriptの知識があると良いでしょう。

また、Javaはサーバサイド開発に広く使われており、特に大規模なサービスではバックエンド開発に採用されることが多いです。インフラエンジニアがJavaを学ぶことで、インフラを利用するバックエンドエンジニアとの意思疎通がスムーズになるメリットがあります。

このように、インフラエンジニアにとっても理解しておきたいプログラミング言語はいくつかありますが、プログラミングの習得は時間がかかるものです。

そのため、実際にプログラミングを活用してインフラ業務を行う企業で働くのもおすすめです。インフラエンジニアの現場経験を積みながらプログラミング言語を学べて、効率よくスキルアップが図れるでしょう。

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Pythonを習得してインフラエンジニアとして活躍しよう

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ここまでの説明で、インフラエンジニアにもプログラミングスキルが求められるようになってきていること、中でも特に、Pythonがインフラエンジニアの業務でさまざまな場面で活用されていることがわかったでしょう。

プログラミング言語を勉強してインフラエンジニアとしてステップアップしたい場合、研修が手厚い企業に転職するのも良い方法です。

しかし、1人で転職活動を行うのは大変なものです。数多くの求人情報から希望に合った企業を探す必要があり、自分のスキルをアピールするための資料やポートフォリオを作成するのにも時間がかかります。

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