JavaScriptはフロントエンド開発に必要？
近年、WebサイトやWebアプリケーションは単なる情報提供の場から、動的なページ構成でユーザにインタラクティブな体験を与える存在となっています。
そのため、ユーザが快適にコンテンツを閲覧できるよう、動きのあるアニメーションやクリックに応じた視覚効果の変化など、様々な機能が求められるようになりました。フロントエンド開発は、このようなWebサイトやアプリケーションの表示・動作部分を担っています。
そして、フロントエンド開発において多く用いられているのがJavaScriptです。JavaScriptはページに動的な機能を付与するプログラム言語として欠かすことができません。
JavaScriptを習得してフロントエンド開発に役立てよう
フロントエンドエンジニアにとって、JavaScriptは必須のスキルです。JavaScriptを活用することで、ボタンクリックに応じて要素のスタイルを動的に変更したり、スライダーやモーダルウィンドウなどの UIコンポーネントを実装したり、サーバとの非同期通信を行うことが可能です。
フロントエンド開発で活躍したいプログラマーにとっては、ユーザが快適で使いやすいWebサイトやアプリケーションを構築するために、JavaScriptのスキルの習得が重要であると言えるでしょう。
この記事では、フロントエンド開発に携わりたい方のために、JavaScriptとフロントエンド開発の概要や、必要とされるスキル、JavaScriptフレームワークなどについて解説していきます。
ぜひ『マイナビIT エージェント』をご活用ください！
JavaScriptによるフロントエンド開発の概要
ここでは、まずフロントエンド開発の仕事内容と、JavaScriptがどのような言語であるかを確認しましょう。また、JavaScriptを活用できる職種の年収についても解説します。
フロントエンド開発の仕事内容
フロントエンド開発は、Webサイトやアプリケーションの表示・動作部分を担当する役割です。 主な仕事内容は、Webデザイナーが作成したデザインをもとに、Webページの構造と見栄えを実装するとともに、ページの動的な機能を実現することです。
Webサイトだけでなく、WordPressなどのCMSを使ったコンテンツ管理システムの構築やカスタマイズも、フロントエンド開発に含まれます。CMSデザインテンプレートのカスタマイズや、プラグインの導入・設定などを行います。
JavaScriptとは
JavaScriptはプログラミング言語の1つで、Webブラウザ上で動作するスクリプト言語です。HTMLに出力された結果を書き換えることで、ページに動きをつけることができます。
例えば、ページ上の広告にアニメーションをつけたり、ボタンをクリックすると要素の色や形状が変化したりするなど、ユーザとのインタラクションを実現する言語として用いられます。
JavaScriptは様々なWebブラウザに広く搭載されており、「js」と省略して表記されることも多くあります。
名前からプログラム言語のJavaと関係があると誤解されがちですが、実際にはJavaとは全く異なる独立した言語です。
フロントエンドエンジニアの年収とは
フロントエンドエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は385万円（※2024年3月執筆時点）、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、フロントエンドエンジニアは一般平均年収よりも、やや低めから高めであることが分かります。
フロントエンドエンジニアで高収入を目指すためには、Web画面の構築に必須であるHTMLやCSSを深く理解し、JavaScriptのフレームワークやライブラリも使いこなせるよう、スキルを向上させることがポイントです。
【参考】：マイナビエージェント職業別年収ランキング ※【平均年収 調査対象者】 2015年〜2016年末までの間にマイナビエージェントにご登録頂いた20代・30代の方 【参考】：IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別（P7） 【参考】：民間給与実態統計調査-国税庁
フロントエンド開発に必要なスキルとは
フロントエンド開発にはJavaScriptが欠かせませんが、ここではその理由を説明します。また、JavaScript以外に必要とされるスキルや、バックエンドとの違いについても解説します。
JavaScriptがフロントエンド開発で人気の理由とは
JavaScriptは、Webページに動きを与えることができる言語です。イベントハンドリング、DOM操作、Ajax通信などの機能を提供し、利用者にインタラクティブな体験を与えることができるため、リッチなコンテンツのWebページを作るのに欠かせない存在です。
また、JavaScriptがフロントエンド開発で広く活用される理由として、豊富なフレームワークやライブラリの存在も挙げられます。
React.js、Vue.js、jQueryなどのフレームワークやライブラリの活用により、チーム開発における効率的な作業分担が可能になり、大規模なプロジェクトにも対応できます。
また、コードの品質を高め、保守性の良いアプリケーションを作り上げることにもつながります。
フロントエンド開発で使われる言語
Webページやアプリケーションのフロントエンド開発において、まず必須とされるのがHTMLとCSSです。
HTMLは、Webページの構造と内容を定義する言語です。タグによって、テキスト、画像、リンクなどの要素を配置し、構造化されたドキュメントを作成します。WebサイトやWebアプリケーションの基礎となる重要な言語です。
CSSは、HTMLで作成された要素のスタイルを指定する言語です。フォント、色、レイアウト、アニメーションなどの視覚的な側面を細かく制御することができます。
また、JavaScript以外でWebページに動的な要素を追加できる言語として、JavaScriptに型付けを導入した言語であるTypeScriptもトレンドとして注目を集めています。
PHPも、動的なWebページを生成するのによく使用される言語です。主にサーバサイドのスクリプト言語として広く利用されていますが、WordPressなどのCMSがPHPで開発されているため、フロントエンドエンジニアにとっても馴染みのある言語です。
フロントエンドとバックエンドの違い
WebサービスやWebアプリケーションの開発では、フロントエンドとバックエンドの役割分担が行われています。
フロントエンド開発は、ユーザが直接目にするインターフェースの構築を担当します。具体的には、HTMLでコンテンツの構造を組み立て、CSSでスタイルを整え、JavaScriptでインタラクティブな動作を実装することです。
一方、バックエンド開発はウェブアプリケーションの裏側の、ユーザから見えない部分の構築を担います。バックエンド開発者は、サーバ上でデータの処理やデータベースの管理、ユーザ認証など、様々な機能を実装します。
フロントエンド開発におすすめのJavaScriptフレームワーク
JavaScriptが活用される理由として、フレームワークの存在が挙げられます。ここでは、フロントエンド開発に役立つ代表的なJavaScriptのフレームワークについて解説していきます。
React.js
React.jsは、Facebook社が開発したWebサイト上のUIパーツを構築するためのJavaScriptライブラリです。
JavaScript の構文の拡張であるJSXを使用することで、JavaScriptとUIを密接に結びつけることができます。
Reactの大きな特徴は、1度Reactを習得すればWebアプリだけでなく、モバイルアプリの開発にも活用できる点です。
【参考】：React.js
Vue.js
Vue.jsはファイルサイズが小さく高速に動作することが特徴のフレームワークです。 柔軟性も高く、HTML、Javascript、CSSを1つのファイルにまとめて管理できる単一ファイルコンポーネントが便利です。
また、シンプルで学習しやすいフレームワークでもあり、JavaScript初学者でも使いやすいのが特徴です。
【参考】：The Progressive JavaScript Framework
jQuery
jQueryはJavaScriptの機能を拡張するライブラリです。ブラウザの互換性問題を解決し、DOM操作やイベント処理、Ajaxの記述を単純化することができます。
シンプルな構文と、ブラウザ間の挙動の違いを吸収するクロスブラウザ対応の優れた機能性から、長らくフロントエンド開発の現場で広く利用されています。
近年、React.jsやVue.jsなどのフレームワークへの移行が進んでいますが、jQueryのスキルは未だに重要視されています。
多くの企業で運用されているレガシーシステムの保守や改修に活かすことができるため、フロントエンド開発者にとって、jQueryの知識は必須と言えるでしょう。
【参考】：jQuery
多様なフレームワークを学ぶには
フロントエンド開発の現場では、使用されるフレームワークが異なる場合があります。 そのため、JavaScriptのフレームワークを学ぶには、様々な開発現場で実際に触れてみることが効果的です。
また、企業によってはJavaScriptやフレームワークの研修を行い、エンジニアのスキル向上をサポートする体制が整っている場合もあります。
自らのスキルアップを目指すなら、様々な現場で働ける企業や、研修が手厚い企業を探して転職するのも良い手段と言えるでしょう。
エンジニア転職のご相談はぜひ
『マイナビIT エージェント』へ！
JavaScriptを学んでフロントエンド開発で活躍しよう
ここまで、フロントエンド開発では動的なWebページを実現するとともに、開発の効率化や高品質化を目的にJavaScriptが活用されていることを説明しました。
JavaScriptを習得することでWebサイトやアプリを構築できます。JavaScriptを習得したら、フロントエンドエンジニアとして活躍できる企業へ転職を考えるのも良いでしょう。
しかし、1人で転職活動を行うのは大変なものです。自分に合った企業を見つけるためには、多くの企業について調べる必要があります。また、面談でもスキルシート作成や自己PRなど、1人で準備するのは大変です。
そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。
マイナビIT エージェントは、IT・Webエンジニア向け、無料の転職⽀援サービスです。
IT・Webエンジニアの転職事情に詳しいキャリアアドバイザーが、あなたのご経験やスキルをお伺いし、転職活動のプランをご提案します。
アドバイザーは企業側と直接連携を取れるので、求人票に載っていない情報も確認することができます。こちらで、働き方などをしっかり確認の上、応募企業を選んでいくのが良いでしょう。
未経験からのキャリアチェンジは心身ともに本当に大変だと思います。少しでもご自身の負担を減らすべく、エージェントサービスを活用して、失敗のない転職活動に臨んでいただければ幸いです。
IT業界に精通した専任アドバイザーと豊富な求人で、
あなたの転職活動を丁寧にサポートします。
編集部オススメコンテンツ
アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから
