メタバースエンジニアとは
メタバースエンジニアとは、一言でまとめるとリアルタイムの3D仮想環境のプラットフォームを作る仕事です。このリアルタイムの3D仮想環境を一般的にはメタバースと呼び、ゲームや教育、エンターテインメントの分野で需要が高まっています。
ただし、メタバースエンジニアという職種は、まだ新しくできたばかりの職種で、仕事内容をよく知らない方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、メタバースエンジニアの仕事内容や、メタバースエンジニアになるメリットなどを詳しく解説します。
メタバースエンジニアは未経験でも目指せる?
メタバースエンジニアに興味がある方の中には、業界未経験で転職できるか不安に感じている方も多いでしょう。
結論から言うと、未経験でもメタバースエンジニアの転職をすることは可能です。ただし、メタバースエンジニアはさまざまなスキルが求められる職種ですので、IT知識の習得は必要不可欠です。
メタバースエンジニアに求められる知識に関しては後述で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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メタバースエンジニアの概要
メタバースエンジニアという職種自体が比較的新しい職種のため、具体的にどのような仕事をするのか分からない方も多いでしょう。
ここでは、メタバースエンジニアの仕事内容や年収を紹介します。メタバースエンジニアを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
メタバースエンジニアの仕事内容
メタバースエンジニアの仕事内容は、主に2つあります。
まず1つは、仮想環境の設計と開発です。ユーザが利用する仮想環境に、必要なアセットを制作したりデザイン業務を行ったりします。
例えば、リモートワーク向けのメタバースプラットフォームを構築する場合、メタバース環境内で利用する社員のキャラクターや、机や椅子などを配置する必要があります。メタバースエンジニアはこれらのアセットを、グラフィックやアニメーションの技術を駆使して作成します。
2つ目はプラットフォームの統合と管理です。メタバースのプラットフォームは、複数のシステムを複合的に利用することが多いため、安定したプラットフォームを提供するためにサーバ管理やデータベースの最適化が欠かせません。
さらに、情報漏洩などを防ぐためにネットワークセキュリティを考慮し、パフォーマンスを意識した環境構築のスキルが求められます。
つまり、メタバースエンジニアはグラフィックからサーバサイドのスキルまで、幅広いスキルが求められる仕事です。
メタバースエンジニアの年収について
メタバースエンジニアという職種の年収データはまだなかったため、近い職種サーバーエンジニアの情報を掲載しています。
サーバーエンジニアの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は429万円(※2023年11月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、サーバーエンジニアは一般平均年収と比較すると、年収の幅があることが分かります。
この年収の幅は、経験年数や専門的なスキルの高さが関係していると考えられます。サーバーエンジニアと同様に、メタバースエンジニアも専門性を求められる職種のため、スキルを磨くことで年収アップを目指せるでしょう。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
メタバースエンジニアになるメリット
ここからは、メタバースエンジニアになるメリットを3つ紹介します。メタバースに興味のある方やメタバースエンジニアになりたい方は、ぜひ参考にしてください。
最先端の技術を学べる
メタバースエンジニアは、VRやAR、3Dモデリングをはじめとする最先端技術を学ぶ機会が得られます。最先端の技術を学びながら業務に活用できるため、新しい技術に興味がある方にとってはメリットと言えるでしょう。
キャリアの選択肢が広がる
メタバース自体が比較的新しいプラットフォームで、今後エンターテイメントや教育、医療、不動産業界など、さまざまな業界で活用されることが考えられます。
今後、メタバースエンジニアを目指す方は前職の業界知識を活かしつつ、エンジニアとしてのスキルを高めることも可能です。さらに、メタバースエンジニアに求められるスキルは幅広いため、将来的に他の職種への転職もしやすい点もメリットとして挙げられます。
メタバース分野への発展に貢献できる
社会に新しい価値を提供できる点も、メタバースエンジニアのメリットの1つです。例えば、自分の構築したメタバースプラットフォームで世界中の方が楽しんでもらえるのは、メタバースエンジニアならではのメリットでしょう。
自分が仕事で作ったものが、世の中でどのように役立っているのか実感できるのは仕事へのやりがいにもつながります。
メタバースエンジニアに求められる技術
メタバースエンジニアは、幅広いスキルが必要な職種ですが、具体的にどのような技術が求められるのでしょうか。ここでは、主に必要とされる3つのスキルについて紹介します。
プログラミングのスキル
メタバースエンジニアは高度なプログラミングスキルが必要です。なぜなら、コードの品質がアプリケーションのパフォーマンスに直結するためです。メタバースエンジニアを目指すのであれば、効率的で可読性の高いコードを記述する必要があります。
また、利用するプログラミング言語はプロジェクトによって異なりますが、C#やJava、Pythonなどが多く使われています。さらに、Webベースのメタバースプラットフォームであれば、JavaScriptやHTML5、CSSなどの知識も必要です。
3Dモデリングとアニメーション技術
メタバースプラットフォームの構築には、3Dモデリングとアニメーションの技術が不可欠です。3Dモデリングやアニメーション制作現場では、BlenderやMaya、3ds Maxなどのツールが利用されます。
全てのツールの使い方を理解する必要はありませんが、自分の希望する転職先やプロジェクトで利用されているツールは操作できるようになりましょう。
また、企業の中にはOJTとしてツールの使い方を教えてくれる会社や、研修を用意している会社もあります。技術力を高めながら働くのであれば、そのような企業を選択するのもおすすめです。
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ネットワークとサーバ管理の知識
メタバースプラットフォームを快適に利用するためには、バックエンドシステムをしっかり構築する必要があります。
例えば、数多くのユーザがメタバースプラットフォームに訪問したとき、サーバーダウンしてしまっては大変です。このような事態を避けるためにサーバ設計や管理が欠かせません。
また、プラットフォーム内で発生する対応のデータを効率的に管理するために、データベースに関する知識も必要不可欠でしょう。
メタバースエンジニアの求人に興味があるなら
メタバースエンジニアになるには幅広いスキルが必要だと分かりました。また、メタバースエンジニア自体が新しい職種のため、最新の技術をしっかり習得しておく必要があります。
そのため、未経験からメタバースエンジニアを目指す場合、社員の教育サポートが充実している企業を選ぶことをおすすめします。しかし、業界未経験の方が、そのような企業を自力で探すのは難しいでしょう。
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