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メタバースとは?語源や用途・採用テクノロジーを幅広く解説
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メタバースとは?語源や用途・採用テクノロジーを幅広く解説

アンドエンジニア編集部
2022.02.25
この記事でわかること
メタバースとは、通信ネットワーク上に作成された3次元の仮想空間を指します
アバターを用い、仮想空間の中を参加者が自由に行動できるようにしたものです
現実と仮想の垣根を超えた各種サービスや活動が実現でき、新商圏としても期待されます

メタバースとは

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メタバースとは、通信ネットワーク上に作成された3次元の仮想空間を指します。わかりやすく言うと、インターネット上の仮想空間の事です。複数のユーザーが参加可能で、その仮想空間の中を参加者が自由に行動できるようにしたものです。通常仮想空間の中で参加者を識別するために、アバターを用います。

2021年頃からメタバースという言葉が注目されており、商業利用の新しい空間としても着目されています。

メタバースの語源

メタバースは英語でMetaverseと記述します。MetaverseはMeta-verseに分解でき、Meta(超)と宇宙(Universe)から成る造語です

語源は、1992年に発表したニール・スティーヴンスン作のスノウ・クラッシュ(Snow Crash)で仮想空間のサービス名として登場したことが起源とされています。

注目のきっかけとなったのは、2000年代中ごろに流行った、Linden Lab社の提供するSecond Lifeです。Second Lifeでは、3次元空間で新たな生活を送れるようビジネス・ファッション・教育・生活をアバターを用いて体験し、コミュニケーションを図ることができます。仮想通貨リンデンドル(L$)を用いてサービスや商品の購入も可能のため、利用者が急増しました。 【参考】:Second Life

Second Lifeサービスではメタバースという呼び方をしていないため、メタバース的なサービスとして名称が徐々に認識されていきました。2020年多くの仮想空間サービスが登場したことにより、改めてメタバースとともにSecond Lifeの名称がクローズアップされました。

Facebookの社名変更

Facebook(フェイスブック)社は2021年11月、社名をメタ、正式名称:メタ・プラットフォームズ(Meta Platforms)に変更しました。従来の基幹事業であるFacebookやInstagramはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)として維持していきますが、仮想空間の構築に注力していくことを表明しています。

メタ社の公式情報によると、メタバースがソーシャル・コネクションの進化形ととらえて、事業の主軸をメタバースにシフトしていくことを表明しています。 【参考】:Meta

メタバースでできること

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メタバースのやり方は簡単で、プラットフォームに接続するアプリから登録するだけです。メタバースでは、現実空間と仮想空間の垣根を超えた各種サービスや活動が実現できます。具体的には以下のことが挙げられます。

コミュニケーション機能 アバターによる他のメンバーとの交流が、簡単にできます。現実社会では人との接触機会が限られていますが、仮想空間では地球の裏側の人ともアバターを通じて知り合いになることができます。

空間の共有 現実社会では、距離的な制限でイベント参加が難しい場合も、仮想空間では発表会やイベント等の空間を共有しより有益な活動が可能となります。バーチャルライブも人気があります。

遊ぶこと 自分の趣味な特技を活かした活動や、ゲームを単独あるいは利用者と協力してゲームを楽しむことができます。

仮想空間の探索・探検 未知の仮想空間を探索・探検することも楽しみの1つです。特に海外旅行等を楽しんでいる方も、時空を超えてバーチャルツアーや創造的な仮想空間の世界を堪能することができます。

ビジネス利用 テレワークを円滑に行うために、バーチャルオフィスのニーズが高まっています。メタバースではバーチャルオフィスを使い、リモート会議を実施したり、セミナーを開催したりすることができます。

商業活動 商業活動が許容されていますので、仮想空間および現実空間の商品や資産の売買が可能です。デジタルコンテンツを販売したり、仮想空間の資産売買を行うことができます。現実社会の売買でも利用できますので、個人のショッピングや商業目的の売買取引も行うことができます。

メタバースのメリット

メタバースでは以下のようなメリットがあり、利用が拡大しています。

コミュニケーションが円滑 アバターを通じたコミュニケーションのため、対面でのコミュニケーションが苦手な方をはじめとして他の国や地方の方々とのコミュニケーションも地理的な障壁なく、コミュニケーションの幅と質を向上させることができます。

現実空間と仮想空間の垣根を超えた活動 仮想空間は昼夜を問わず利用できますので、現実社会でのサービス提供時間やサービス提供地域の制限を受けにくく、より高付加価値なサービスを受けることができます。現実空間と仮想空間の垣根なく売買することができますので提供者・利用者ともメリットが大きいです。

仮想空間の創造的な利用 仮想空間に、新しいサービスやデジタルコンテンツを掲載することができます。創造性豊かなコンテンツはユーザー体感を高めることができます。

新しい市場形成 仮想空間はデジタルビジネスを加速し、アイデアベースで新規事業を開拓することができます。そのためユーザー認知される新しい市場を創造することができます。

コスト削減と効率化 仮想空間では、現実社会で発生する物理的な移動時間や費用、実店舗の維持費等の費用はほとんど発生しません。そのため運用維持のコストを低減しビジネスの収益を高めることができます。

メタバースのデメリット

メタバースはメリットが多いですが、現実空間と仮想空間の垣根なく利用できることから以下のようなリスク・デメリットがあります。

仮想空間に依存 仮想空間に没頭してしまい、依存傾向が表れることがあります。現実社会と距離をとり、現実のコミュニケーションが希薄化してしまう恐れがあります。適度な利用バランスが求められます。

犯罪の助長 仮想空間といえども、商品やサービスの売買も簡単にできてしまいます。そのため、詐欺行為に対する心構えが必要です。安易に他の利用者と情報交換したり、おいしい儲け話に引っかからないような注意が必要となります。

情報漏洩リスク 仮想空間では、より情報セキュリティへの対処が求められます。公開アバターから、個人情報漏洩やプライバシーの侵害が起きないよう、安易な情報共有や公開は極力行わないことも重要です。同様にハッキング等のセキュリティ対策もしっかりと行う必要があります。

メタバースの採用テクノロジー

メタバースでは現実空間と仮想空間の垣根を超えた活動を行います。そのため、多くのテクノロジーが採用されています。メタバースに関する最新テクノロジーは、2022年1月に開催されたCES見本市でも多数見られました。 【参考】:CES

以下が代表的なテクノロジー領域です。

コンピューティング 端末にスマートフォン、バックエンドにサーバーを配置します。スマホ用メタバースアプリも続々登場しています。今後通信の高速化やレスポンス時間の短縮が図られ、さらなる仮想空間を体感することができます。

AR(拡張現実) 現実世界の映像から仮想空間の映像を作り上げます。現実の風景の仮想空間をマッピングできることからバーチャルツアー等で用いられている技術です。

VR(仮想現実) バーチャルリアリティを実現するもので、仮想空間の没入感を高めるために利用します。具体的には3Dのゴーグル(VRヘッドセット)は、視覚効果を高めるために広く利用されています。

センサー さらなる体感を得て没入感を高めるためにセンサー技術が活用されています。一例としてシャツにセンサーを埋め込み、シューティングゲームの挙動や仮想空間でのハグの感覚を得ることができます。温度や香りも仮想空間と現実空間を一体化できるテクノロジー領域です。

NFT(非代替性トークン) NFTはNon-Fungible Tokenの略で、売買可能なデータ単位です。ブロックチェーン技術を用いており、デジタルコンテンツの売買に利用されています。新しい商圏の仮想通貨として期待されています。

企業の参入状況

メタバースはメタ(Meta Platforms)の社名変更で注目されましたが、他にも参入を予定している会社が増えています

Microsoft(マイクロソフト)では、Teamsを進化させた「Mesh for Teams」を提供準備中です。オンラインミーティングにアバターを利用し、コミュニケーション改善を狙います。 【参考】:Mesh for Microsoft Teams が目指す、「メタバース」空間でのより楽しく、よりパーソナルなコラボレーション

2021年12月、Nike(ナイキ)がメタバース関連企業である「RTFKT」を買収し、バーチャルショッピングサイトをメタバースで構築すべくサポートを表明しました。中国のメッセンジャーアプリWechatを運営する会社Tencent(テンセント)も、オンラインゲームを中心としたサービス展開を狙っています。

上記の他にも、ディズニーやラルフ・ローレンもメタバース参入を検討しており、この流れはさらに加速していくでしょう。

メタバースの採用テクノロジーを押さえておきましょう

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メタバースは、テレワークやリモート会議等でも注目されており、単に余暇を過ごすだけではなく生活を豊かにし、新規事業としても新しい商圏として期待されています。ここで使われているテクノロジーは多方面に活用が可能です。技術トレンドを理解するうえでも動向に注目することをおすすめします

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