ChatGPTの類似サービスとは?
ChatGPT「チャットGPT」の正式名称は「Chat Generative Pre-trained Transformer」であり、文章生成モデルを指します。ChatGPTを利用してみると、まるで人と会話しているように感じられ、驚かされます。
しかも、プロンプトに入力した質問やリクエストに対し、高度な回答を返してくれるため、様々な場面での活用が想定できます。ChatGPTは翻訳や要約、ライティング、コーディングなどあらゆる要求に応える総合型のサービスで、Google社が開発中の「Bard」と並び評されます。
また他にも類似サービスが次々と登場しています。この記事では、ChatGPTに似たサイト、類似サービスにフォーカスして各サービスを紹介していきます。
【参考】:ChatGPT: Optimizing Language Models for Dialogue
類似サービスを知る意味
大規模言語モデル(LLM)を備えた生成AIと言えばChatGPTが知られており、一般にリリースされてからはまだ1年ほどです。生成AIの世界は日進月歩で進化しており、ChatGPTの類似サービスは既に数百以上あると言われています。
またChatGPT自体も進化と分化を続けており、「ChatGPT Plus」やMicrosoftの「Bing AI」、「Microsoft Copilot」、とChatGPTのエンジンや技術を用いたサービスが次々とリリースされています。さらに、GoogleはChatGPTとほぼ同じような機能を有する「Bard」の開発を進めています。
生成AIはより能力が高まるにつれて、利用価値も向上していきます。様々な利用方法が考案されるとともに、ユーザもChatGPT以外の製品やサービスを知ることで、利用目的に応じてサービスを使い分けることができるようになります。
このように、ChatGPTの類似サービスを知り、その活用法を探ることは生活を便利に豊かにしていく上でも意義があるでしょう。
【参考】:ChatGPT プラスのご紹介|Open AI 【参考】:AI があなたの毎日を支援する、Microsoft Copilot を発表 |Open AI 【参考】:AI を活用した Web 向け副操縦士 |マイクロソフトBing 【参考】:Bard | Google
ChatGPTの代替サービス一覧
ここでは、ChatGPTの代わりとして利用できる代替サービスを紹介します。いずれも無料で利用でき、日本語にも対応しています。まず最初に、どのような類似サービスがあるのか、一覧で確認しましょう。
類似サービスとの比較
ここで紹介するサービスはいずれもChatGPTとよく似たサービスであり、日常的にChatGPTを利用している方なら、違和感なくすぐに利用できます。また、GoogleのBardを除くサービスはすべて何らかの形でChatGPTのエンジンを利用しており、類似度が高いと言えます。
それぞれの違いを知るには、試してみることが大切です。いずれも無料プランがありますので、気軽に試してみましょう。
類似サービスを試す上で注意すべきこと
AIチャットサービスは見た目は同じでもそれぞれ違いがあります。操作性、機能、利用回数や文字数などの制限、正確性、レスポンスなどです。スピードを優先したい方はレスポンスが気になり、業務で利用したい方は正確性が気になるかもしれません。
何に重きをおいて利用するのか目的を明確にしておきましょう。
特に不正確な回答は致命的になります。また、倫理に反する質問や回答を許容していたら、犯罪に利用される可能性があります。さらには、個人情報の扱いにも気をつけましょう。便利なツールはその反面デメリットやリスクもありますので、あらかじめ注意点を把握しておくことをおすすめします。
ChatGPT代替サービス5選
ここでは、ChatGPT代替サービス5選について、それぞれの特徴を紹介します。また、同様に各サービスに対して「サービスの問題点と使用時の注意点」について質問してみました。その結果についても紹介します。
Bard-Google
Google Bardは、Google提供の対話型AIサービスで、自然言語でのやり取りを得意としています。Bardに搭載されている大規模言語モデルのLaMDAは、オープンソースとして提供されることが決まっています。
BardはGoogle検索サービスと連携して、ビッグデータや検索結果から正確な回答を生成します。生成AIを活用し、創造力や生産性の向上に効果を得られます。Bardは現在試験運用中のサービスであり、正式リリースには至っていません。
ChatGPTと大きく異なるのは、1つの質問に対して複数の回答をしてくれる点で、ユーザは自分の期待ニーズに近い回答を選択できることです。またBardは、回答をGoogleドキュメントやGmailにエクスポートすることができます。
【参考】:Bard | Google
■ Bardの主な問題点 Google Bardの主な問題と利用する際の注意点に関し、Bardは以下のように回答しました。「簡潔に」としたことでシンプルな箇条書きで回答してくれました。
Bing AI-Microsoft
Bing AIは、Microsoft提供の検索エンジン「Bing」とGPT-4搭載のAIチャットを組み込んだサービスで、自然言語でユーザからの質問やリクエストに応えられます。Webから最新で正確な情報を収集し、分かりやすく整理して回答します。
またBing AIは単なる情報伝達だけではなく、関連性の高いトピックやサジェストもできます。生成AIを活用して詩や物語、画像などのコンテンツを生成したり、文章の添削や改良を行ったりすることができます。
Bing AIは、Windows 10・11ではMicrosoft Edge のサイドバーからアクセスできるイメージクリエーターという機能を提供しており、テキストから直接画像の生成が行えます。
【参考】:Bing AI|Microsoft
■ Bing AIの主な問題点 Bing AIの主な問題について、次のように回答してきました。段落分けがなく連続したテキストで表現されている点は、他の類似サービスとは異なって見えます。また、語尾が「ですます調」と「である調」で混在しています。
ChatsonicーWritesonic
Chatsonicは、GPT-3.5とGPT-4を利用して作られた会話型AIで、ユーザの音声やテキストによるリクエストに従って、テキストや画像を生成できます。
ChatsonicはChatGPTをベースにしつつも、Google検索を利用してリアルタイムの情報を取得でき、音声や画像出力に対応するなど、ChatGPTよりも多機能な点が特徴です。また、ChatsonicのAPIが提供されており、他のプラットフォームとの統合も可能です。
【参考】:Chatsonic |A ChatGPT Alternative With Superpowers and GPT-4
■ Chatsonicの主な問題点 Chatsonic自身が回答した問題点と注意点は以下の通りです。表示方法はBing AIと似ています。学習データはChatGPT3.5と同じく2021年までですが、学習済みデータに該当する情報がない場合にはインターネットから検索してくれますので、最新の情報にも対応しています。
You ChatーSuSea
YouChatはSuSeaが提供する対話型AIツールで、無制限の画像生成機能があり、9.99ドルでGPT-4の無制限チャットが使えます。このツールの1番の特徴は、無制限の画像生成機能です。テキストから画像を生成でき、これは特にSNSマーケティングや広告作成に有用です。
9.99ドルでGPT-4を使用できるプランもあり、高度な自然言語処理能力を持つGPT-4の機能をフルに活用できます。
【参考】:The AI Search Engine You Control | AI Chat & Apps
■ YouChatの主な問題点 YouChatは問題点と使用上の注意点について次のように回答してきました。回答は整理され、非常に分かりやすくまとめられています。ログイン不要ですぐに使えるのも便利です。
Perplexity AI
Perplexity AIは、自然言語処理において高い性能を発揮する言語モデルであり、OpenAIが開発したGPTシリーズの1つです。Perplexity AIは、大量のテキストデータを学習して、人間のように自然な文章を生成することができます。さらにログイン不要でいきなり使え、ソースも明示されます。
また、Perplexity AIは文章の意味を理解して質問に対する回答を生成することもでき、様々な分野で活用中です。例えば、自動翻訳、自動要約、対話システム、情報検索などに応用されています。
【参考】:Perplexity AI|Novel
■ Perplexity AIの主な問題点 Perplexity AIによる問題点と使用時の注意点は以下の通りです。こちらも分かりやすく丁寧な回答です。また、他のサービスと比べてPerplexity AI自体の評価をポジティブに捉えています。
ChatGPTの代替サービスをうまく使い分ける
ここまで、ChatGPTの類似サービスについて、それぞれの特徴、利用する際の問題点や注意点について紹介しました。いずれのサービスも先駆者であるChatGPTを意識し、さらにはChatGPTのプラグインやアプリを利用したものもあり、ChatGPTとは遜色付けられない出来栄えです。
今回紹介した類似サービスはどれも無料利用が可能であり、日本語対応もされています。実際に使ってみて、自身にとって使いやすいサービスを活用してみるとよいでしょう。
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