ChatGPTの学習に役立つ本
世界を変えると言われるChatGPTの登場で、人工知能(AI)の認知度が一気に高まっています。皆さんの中にはChatGPTについて知識を深めたい、ChatGPTの利用スキルを磨きたいと考える方も少なくないでしょう。
とはいえ、ネットにChatGPTの情報は溢れていますが、自分のニーズや知識レベルに合う情報を見つけ出すのは簡単ではありません。体系的にまとめられた本で学ぼうと考えても、ChatGPTに関する本は大変多く出版されており、どの本を購読すべきか迷う方も少なくないでしょう。
この記事ではChatGPTに関する基礎知識を身に付けたい方、ChatGPTを活用してみたい方、ChatGPTを利用したシステムを開発したい方など、ChatGPTのおすすめ本を知りたい方々に向けて、最新のChatGPT関連本を10選を紹介していきます。ぜひお役立てください。
ChatGPTを学ぶメリット
私たちがChatGPTについて学ぶことで、どのようなメリットが得られるのでしょうか?ChatGPTの学習におすすめの本を紹介する前に、ChatGPTを学習するメリットについて確認をしておきましょう。
ChatGPTを使う側に立てる
ChatGPTは日々進化を続けており、既にChatGPTを活用する企業や自治体が増えてきました。また、仕事にChatGPTを活用している人も見かけるようになりました。私たちはChatGPTの存在を無視して過ごすことが難しくなっているようです。
今後ChatGPTと接していくには、ChatGPTに対する理解を深めることで、どう接していけばよいのかが分かるようになります。受け身の立場ではなく、ChatGPTを主導する立場、使いこなす立場に立つことができるでしょう。
ChatGPTの活用法が分かる
ChatGPTには得意な分野や苦手な分野があります。ChatGPTを活用する際には、ChatGPTの仕組みや得手不得手を理解しておく必要があります。ChatGPTの活用事例やプロンプトの使い方などを学ぶと、より効果的な活用策が見えてきます。
特にビジネスでChatGPTの活用を検討している方には、活用法や活用事例を中心に書かれた本は大いに参考になることでしょう。
仕事の効率が上がる
ChatGPTは、私たちの仕事や趣味をアシストしてくれるパートナーです。ChatGPTに適切な指示を与えると、私たちが期待しているレベルの回答を返してくれます。例えば、プログラミングの補助、Excelの表作成、メール文案の作成など、私たちが行っている仕事の大半はChatGPTが代替できます。
私たちの仕事がChatGPTなどのAIによって淘汰されるのではなく、ChatGPTを利用して私たちの仕事の効率や質を上げたいという方は、解説本で学ぶことでその方法が分かります。
ChatGPTの学習におすすめの本 10選
ここでは、ChatGPTの学習におすすめの本を10冊紹介します。ChatGPTの基本を学びたい人、ChatGPTの活用をすすめたい人、ChatGPTエンジニアを目指したい人におすすめの本を紹介していきます。
10選はランキングではありませんので、順序は気にせず、ChatGPT関連書籍を選ぶ際の参考にしてください。
仕事や勉強 生活をもっと楽しく。 エンジニアじゃない人のための ChatGPT 超入門(初心者向け)
ニュースなどで言葉だけは聞いたり見たりしたことはあるものの、ChatGPTについて全くの素人だという方におすすめの超入門書です。登場人物の会話をベースにした内容で、ChatGPTの初歩から丁寧に解説しています。
ChatGPTの得意なこと、不得意なこと、活用シーンや事例まで網羅されており、ChatGPTの基本を押さえておきたい人には最適です。
▪著者: 日本ビジネス研究会 ▪出版社: 株式会社日本ビジネス出版 ▪ページ数: 144ページ ▪出版日: 2023年6月2日
【参考】:仕事 勉強 生活をもっと楽しく。 エンジニアじゃない人のための ChatGPT 超入門
先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来(初心者向け)
ChatGPTについての初心者向けの書籍で、ChatGPTとは何か、その実力、技術的背景、今後の可能性、残された課題、ビジネスでの事例などが解説されています。ChatGPTについて基本から知りたい人、対話型AIに関心がある人、ビジネスで参考にしたい人などに一読をおすすめします。
▪著者: 古川 渉一 , 酒井 麻里子 ▪出版社: インプレス ▪ページ数: 176ページ ▪出版日: 2023年4月6日
【参考】:先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来
ChatGPTの衝撃 AIが教えるAIの使い方(初心者向け)
ChatGPTの基本や仕組みから、ビジネスや専門分野、日常や遊びなどの世界における具体的な活用例まで紹介している入門書です。ChatGPTの使い方、使う際の注意点やリスクなども書かれており、ChatGPTを実際に使ってみたい初心者、ChatGPTの有効活用方法について知りたい人におすすめの書です。
▪著者: 矢内 東紀 ▪出版社: 実業之日本社 ▪ページ数: 192ページ ▪出版日: 2023年5月29日
AIが書いたAIについての本(初心者向け)
ChatGPTなどのAIは本を要約するだけではなく、自ら本を書くこともできます。この書籍はまさに書名が示す通り、著者は「AI」です。テキスト文章以外に、挿絵もAIによって作成されています。
とはいえ、AIが勝手に本を書いているわけではありません。
AIに仕事をさせるには、AIが理解できるように適切な指示を出す必要があります。AIは分析や認識は得意ですが、人が持つ「創造性」や「感性」などはまだ苦手な領域です。そこで、人とAIが互いに弱い部分をカバーし合うことで、相乗効果が生まれます。そのような考え方で本書を読み進めるとよいでしょう。
▪著者: AI、ジェームス・スキナー (監修) ▪出版社: フローラル出版 ▪ページ数: 384ページ ▪出版日: 2023年3月20日
【参考】:AIが書いたAIについての本
【完全図解】日本一わかりやすいChatGPT仕事術大全 (プレジデント2023年 6/30号) (ビジネスパーソン向け)
AIが必須と言われる時代に生き残る生き方、働き方、稼ぎ方から、仕事での活用法、意外な使い方、ChatGPTとExcelやWord、PowerPointとの合わせ技など盛り沢山な内容で、ChatGPTの達人たちのノウハウが満載です。
ChatGPTの基礎から応用まで幅広く図解で解説されており、ビジネスパーソンからエンジニアまで役立つ本と言えます。
▪著者: PRESIDENT 編集部 ▪出版社: プレジデント社 ▪ページ数: 120ページ ▪出版日: 2023年6月9日
【参考】:【完全図解】日本一わかりやすいChatGPT仕事術大全
先読み!IT×ビジネス講座 画像生成AI(ビジネスパーソン向け)
本書は画像生成AIに関する未来予測もさることながら、その技術や使い方も詳しく書かれています。今話題の画像生成AIはどのような技術からなるのか、どのように使えばよいのか、著作権の問題はないのか?などの疑問に的確に答えてくれます。
ビジネスでの活用法、画家やイラストレーターが活用する方法、未来の画像生成AIはどうなるのかなどが分かります。
▪著者: 深津 貴之 、水野 祐、酒井麻里子 ▪出版社: インプレス ▪ページ数: 184ページ ▪出版日: 2023年3月23日
【参考】:先読み!IT×ビジネス講座 画像生成AI
ChatGPT 120%活用術(ビジネスパーソン向け)
ChatGPTを始めるためのアカウント登録から、ChatGPTを使う上での注意点、ビジネス文章の作成や編集例、Excelの使い方をChatGPTに教えてもらう方法、Bingチャットと使い分ける方法などが載っています。
ビジネスパーソンで、ChatGPTを最初から習得したい人、ビジネスでChatGPTを活用する方法を知りたい人に役立つ内容が満載です。
▪著者: ChatGPTビジネス研究会 ▪出版社: 宝島社 ▪ページ数: 160ページ ▪出版日: 2023年5月10日
【参考】:ChatGPT 120%活用術
ここまできた!人工知能の最前線: 「ChatGPT」から法律問題まで最新AI事情を余さず解説 (初級エンジニア向け)
AIは身近な存在になっていますが、AIとは何者なのか、AIの利用にはどのような問題があるのかなど、意外に知られていないことが多くあります。
本書ではAIの進化の歴史、文章生成の仕組み、自動生成AIの成果物に関する法的な課題など、AIについて理解を深めるために不可欠な事柄や、「AIプログラミング」について解説しています。
▪著者: I/O編集部 (編集)、 新井 克人、清水 美樹、河瀬 季、久我 吉史、森 博之、西村 太一、その他 ▪出版社: 工学社 ▪ページ数: 160ページ ▪出版日: 2023年4月25日
【参考】:ここまできた!人工知能の最前線: 「ChatGPT」から法律問題まで最新AI事情を余さず解説 (I/OBOOKS)
大規模言語モデルは新たな知能か――ChatGPTが変えた世界(初級エンジニア向け)
ChatGPTは大規模な自然言語モデルと言われていますが、自然言語処理の概念を理解しないと、ChatGPTは理解できません。
ChatGPTを支える大規模自然言語モデルとは、どのような仕組みになっているのか、大規模自然言語モデルによって何が可能となり、私たちの生活にどのような影響があるのか、などについて本書は深堀りしていきます。AIエンジニア、機械学習エンジニアを目指す方にはおすすめしたい1冊です。
▪著者: 岡野原 大輔 ▪出版社: 岩波書店 ▪ページ数: 136ページ ▪出版日: 2023年6月20日
【参考】:大規模言語モデルは新たな知能か
BERT/GPT-3/DALL-E 自然言語処理・画像処理・音声処理 人工知能プログラミング実践入門(エンジニア向け)
本書では、今話題の「大規模自然言語処理モデル」や「画像生成、画像認識」「音声処理」などの主要なフレームワークについて、それらの解説、使い方、インストール方法や各種設定、データセットの準備から学習・推論まで、くわしく解説されています。
やや難解な部分もあるため、初学者よりは、ある程度機械学習を学んでいるエンジニア向けの内容となっています。
▪著者: 布留川 英一 ▪出版社: ボーンデジタル(購入はAmazon) ▪ページ数: 312ページ ▪出版日: 2021年9月1日
【参考】:BERT/GPT-3/DALL-E 自然言語処理・画像処理・音声処理 人工知能プログラミング実践入門
ChatGPTを積極的に活用しよう
ここまで、ChatGPTに関するおすすめの本10選を紹介してきました。興味が湧いた書籍、購入したい書籍は見つかったでしょうか。ChatGPTを学ぶことは、単に知識欲を満たすだけではなく、個人、組織を問わずさまざまなメリットがあります。
これからの社会を占い、ビジネスに利用することもできます。また、エンジニアの方はChatGPTをプログラム開発に生かすこともできるでしょう。この機会にChatGPTを使いこなせる人材を目指し、さらなる活躍に活用してみてください。
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