CompTIA A+とは?資格の概要やメリット、勉強方法を解説!
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CompTIA A+とは?資格の概要やメリット、勉強方法を解説!
アンドエンジニア編集部
2024.02.12
この記事でわかること
CompTIA A+はIT技術のコアテクノロジーに関するスキルを認定する資格試験であり、IT人材育成に役立つ
CompTIA A+はベンダーニュートラルな認定資格であり、様々なIT開発現場で活用できる
CompTIA A+の試験はエントリーレベルの資格だが、2科目から構成されており、両方に合格が必要

CompTIA A+とは

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近年、IT化やDX推進が盛んになり、多くの企業でIT化を推進するための IT人材の育成が進んでいます。しかし、IT需要の高まりに対して、人材が不足している状況です。経済産業省でも、IT人材の育成を活発化させる施策を進めています。

【参考】:IT人材の育成(METI/経済産業省)

CompTIA A+は、こういったIT人材を育成する上で役立つ、IT技術のコアテクノロジーに関するスキルを持つことを認定する資格試験です。試験を通してITのプロフェッショナルに必要な基礎知識を学ぶことができます。

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CompTIA A+は様々なIT系の開発現場や職種で活用できる

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CompTIA A+は、特定のベンダーに依存しないベンダーニュートラルな認定資格です。CompTIA A+を取得することで、トラブルシューティング、ネットワーク、セキュリティなどについて、様々なOSやデバイスでのベストな対応を学ぶことができます。

ITエンジニアの職種は、分野や役割に応じて多岐に渡りますが、CompTIA A+で学べる基礎的なITスキルは、どのエンジニアでも役立てられるでしょう。現代の開発環境では、デバイスやOSの混在も珍しいことではなくなっており、様々な開発現場で活躍したいITエンジニアの方に特におすすめしたい資格試験です。

この記事では、CompTIA A+の取得に興味がある方のために、CompTIA A+の概要や試験内容・勉強方法などについて解説していきます。

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CompTIA A+の基本情報

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ここでは、CompTIA A+の概要や、試験要項、有効期限、活用できる職種の年収など、資格に関する基本的な情報について説明します。

CompTIA A+の概要

CompTIA A+は、アメリカの非営利IT業界団体であるCompTIAが主催しています。ITのコアテクノロジーから、ITインフラ、セキュリティ、データ分析など様々なITスキルを認定するCompTIA認定資格の1つです。

CompTIA A+は、世界中で100万人以上が取得しており、信頼される世界標準の認定資格として企業に広く認知されています。

【参考】:CompTIA A+ | CORE|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)|CompTIA A+認定資格概要

CompTIA A+は2科目で構成

CompTIA A+の試験は、「CompTIA A+ 220-1101」と「CompTIA A+ 220-1102」の2科目で構成されています。CompTIA A+取得のためには、この2つの試験の両方に合格することが必要です。

また、3年ごとに認定資格試験の出題範囲を見直し、必要に応じて大幅な改訂が行われます。

【参考】:CompTIA A+ | CORE|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)|CompTIA A+出題範囲

CompTIA A+の試験要項

試験は、ピアソンVUEの全国100ヵ所以上のテストセンターで受験可能で、受験日はテストセンターの空きがある時間帯であればいつでも受験可能です。

試験方法はテストセンターのパソコンを使用して行われるCBT(Computer Based Testing)方式で、試験の制限時間は90分です。問題数は最大で90問で、出題形式は選択肢から回答を選択する単一/複数選択です。

また、試験内容には、画面上に表示されるシミュレーション環境で設定やトラブルシューティングを実施する、「パフォーマンスベーステスト(シミュレーション)」が含まれます。

1試験分の受験料は、以下の通りです。 「CompTIA A+ 220-1101」と「CompTIA A+ 220-1102」のそれぞれ、試験費用がかかるので注意しましょう。

■一般価格         :CompTIA A+ ※1試験分 31,787円(税込) ■メンバー価格       :CompTIA A+ ※1試験分 25,485円(税込) ■CAPP Academic Partner価格:CompTIA A+ ※1試験分  9,767円(税込)

CompTIA米国本部へのメンバー登録や、CAPP Academic Partnerに参加している学校機関やトレーニング機関で学習していれば、割引価格で試験を受けることができます。

【参考】:認定資格試験価格 | CompTIA認定資格|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局) 【参考】:CompTIAメンバー | CompTIAとは|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局) 【参考】:CAPP Academic Partner | CompTIAとは|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)

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CompTIA A+の有効期限と資格維持

CompTIA A+の認定資格は、取得から3年間が有効期限です。資格を維持するためには、CompTIA A+ 改訂試験の合格か、CompTIA A+の上位資格にあたるCompTIA認定資格の取得が必要です。

または、CompTIA以外の承認されたIT認定資格の取得やCEUの対象となるアクティビティの実施により、更新に必要な「20」CEU(継続教育ユニット)の申請、CE(継続教育)費用の支払いで認定を継続することもできます。

【参考】:CompTIA A+ | CORE|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)|CompTIA A+ 更新/リニューアル

CompTIA A+を活かせる職種の年収

CompTIA A+を活かせる代表的な職種であるシステムエンジニアの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は431万円(※2023年5月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装)を参考にすると、平均年収593万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、システムエンジニアは一般平均年収と比べて、同程度からやや高めであることが分かります。

システムエンジニアは、顧客企業の要求に最適なシステム開発を行う職種です。より多くの企業の案件に対応できるよう、様々なOSやシステム構築環境に対応できる知識やスキルを培うことで、さらに高収入を目指すことができます。

【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

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CompTIA A+取得のメリット

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CompTIA A+の取得には、ITエンジニアとして必要とされるIT技術のスキルを身につけ、ステップアップに役立てることができるというメリットがあります。

ITの幅広いスキルを身につけることができる

CompTIA A+の認定を取得することで、IT業界に携わるにあたっての基盤となるさまざまなスキルを習得できます。

ハードウェアやデバイス、Windows OS、Mac OS、Chrome OS、Android、Linux OSなどの様々なOS、ソフトウェアやネットワークのトラブルシューティングなどに関する知識を得て、現場で役立てることができます。

また、近年注目されているデバイスやネットワークのセキュリティ、モバイルデバイスやクラウドコンピューティングについても学べます。ITエンジニアとしての知識とスキルの幅を広げることができるでしょう。

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ITエンジニアとしてのステップアップにつながる

CompTIA A+は世界標準の認定と認証を持つ資格であり、ISO/ANSI認定を取得しています。厳格な開発プロセスと品質保証の国際規格に基づくものと認定され、CompTIA A+は国際的にも高い信頼性を保証しています。

【参考】:プレスリリース : CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)

ITエンジニアのスキルは明確に示しにくいものですが、CompTIA A+の取得によって、世界基準でITエンジニアに必要とされる基本スキルを身につけていることが証明できます。自社内での待遇改善に役立ったり、転職の際のアピールポイントにしたりすることもできるでしょう。

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CompTIA A+の難易度と勉強方法

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CompTIA A+を受けようと考えるとき、気になるのはその難易度でしょう。どれくらいの難易度で、合格のためにはどのような対策勉強が有効なのでしょうか。

CompTIA A+の難易度

CompTIA A+の合格率は公開されていないため、明確な数値で難易度を表すのは困難ですが、エントリーレベルの資格に位置付けられており、試験の難易度自体はそれほど高くないとされています。

しかし、CompTIA A+を取得するには、「CompTIA A+ 220-1101」と「CompTIA A+ 220-1102」の2つの試験に合格する必要があります。これらの試験は、少なくとも12ヶ月の実務経験で得られる知識とスキルが基準になっており、試験範囲も広いためしっかりと試験勉強を行なって試験を迎えましょう。

試験対策は公式トレーニング教材やWeb模擬試験を活用

CompTIAの公式サイトには、過去問はありませんが、試験対策のためのトレーニング教材が提供されています。これらの教材は、「CompTIA A+ 220-1101」と「CompTIA A+ 220-1102」に公式対応した教材で、重要なトピックを詳しく解説しています。こちらを使って繰り返し勉強しましょう。

また、CompTIAが認定しているトレーニング教材である、Web模擬試験も有用な対策ツールです。模擬試験は、実際の試験と同じ形式や難易度で問題が出題されるため、自身の理解度や準備の進捗を確認するのに役立ちます。

【参考】:CompTIA A+ | CORE|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)|トレーニング 【参考】:【TACの法人向け通信教育】CompTIA Web模擬試験 | 講座一覧 | 法人向け人材教育サービス - TAC

CompTIA A+を取得してステップアップを目指そう

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ここまで、CompTIA A+についてその概要や取得のメリット、勉強方法などを解説してきました。世界標準の信頼性の高い資格試験であることがお分かりいただけたと思います。

CompTIA A+を取得してITエンジニアにとってコアなテクノロジーを身につけたら、次は、自分が目指すエンジニアを目指して、社内で取り組んでみたい業務に異動を願い出たり、より活躍できそうな企業に転職したりするのもいいでしょう。

しかし、1人で転職活動をすることにした場合、面談の準備や、自分の経歴の洗い出しなど、なかなか大変です。自分が希望する条件で働ける企業を探すのも、そう簡単ではないでしょう。

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