E資格取得者の年収とは?

近年、AI技術が目覚ましい進歩を遂げているため、ディープラーニングの理論を理解しているエンジニアの需要も高まっています。E資格はディープラーニングの理論を理解し、実装する能力を証明する資格であるため、市場価値の高いエンジニアを目指す上でおすすめの資格です。
一方で、E資格は専門性の高い資格であるため、活かせる職種や具体的な年収を知りたい方も多いのではないでしょうか。この記事では、E資格を活かせる職種や資格を活かした転職方法について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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E資格の概要

E資格とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が認定する資格であり、ディープラーニングの理論や実装に関する専門知識を有することを証明するものです。
ディープラーニング(深層学習)とは、人工知能(AI)が大量のデータから学習して特徴を抽出し、パターンやルールを学ぶ技術です。機械学習の1種で、ニューラルネットワーク(NN)を多層化したディープニューラルネットワーク(DNN)を基本としています。
【参考】:E資格とは - 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】



E資格を活かせる職種

E資格はディープラーニングの理論や実装を理解していることを証明する資格ですが、合格者はどのような職種が多いのでしょうか。ここでは、E資格の取得者が多い職種を3つ紹介します。
データサイエンティスト・データアナリスト
データサイエンティストやデータアナリストは、データを収集・整理・分析して企業のビジネス課題を解決する専門職です。
具体的な業務は、統計学・機械学習・ディープラーニング等のスキル・知識を活用し、膨大なデータから有益な情報を抽出し、数学・統計学・Python等のプログラミング言語を駆使して分析を行います。

機械学習・AIエンジニア
機械学習・AIエンジニアは、機械学習モデルの開発や最適化を行う専門職です。ディープラーニングを行う前のデータの加工や、モデルの選定・学習・評価・デプロイまで、幅広い業務を担当します。
具体的な業務は、モデルの精度向上やパラメータの調整、クラウド環境での機械学習システムの運用などがあります。


データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データの収集・加工・分析を行うためのITインフラを設計・構築する専門職です。ビッグデータを扱う分散処理システムの開発や、データレイク・データウェアハウスの構築、データパイプラインの設計などを担当します。
具体的な業務は、データサイエンティストやデータアナリストが分析しやすいようにデータを整形し、機械学習モデルの本番環境における運用などがあります。

E資格取得者の年収

E資格取得者の年収は職種や所属する企業によって異なります。特にAIや機械学習の分野は発展途上であるため、職種や求人が多様化しており、年収の個人差が大きくなりやすいと言えます。ここでは、参考としてデータベースエンジニアの平均年収について紹介します。
データベースエンジニアの平均年収は「マイナビエージェント職種図鑑」によると、424万円(※2025年3月執筆時点)と算出されています。また、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」における「IT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))」の平均年収を参考にすると、758万円でした。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、データベースエンジニアは国内の平均年収より高い年収を得られる可能性が高いと言えます。
【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
E資格を活かして転職する方法

E資格を取得したら、資格を活かしてキャリアアップし、年収アップに繋げましょう。年収を上げる方法は大きく分けると、社内で昇給を受けるか・転職するかの2択です。
前者は社内にAIやデータ分析に関するプロジェクトがあれば、E資格の取得をアピールして参画できる可能性があります。一方で、社内にまだAIやデータ分析に関するプロジェクトがなく、資格を活かすことが難しい場合もあります。
そのような場合は、資格を活かせる求人を探して応募することをおすすめします。ここでは、E資格を活かして転職活動を行う場合に取り組んだ方が良いことを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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ポートフォリオを公開する
Pythonの実装力やデータ分析のスキルを証明するために、ポートフォリオを作成しましょう。GitHubでリポジトリを公開したり、データ分析のレポートを作成して提示したりすることで、E資格取得者相当の実力を証明しやすくなります。

積極的に実践する
資格を取得するだけで満足せず、実践力を磨きましょう。具体的には、ハッカソンイベントなどに参加するのがおすすめです。ハッカソンとは、チームを組んで特定の課題に取り組み、他のチームと競い合うイベントです。
「CDLE HACKATHON」は、G検定・E資格合格者のみが参加できるハッカソンイベントで、一般公募された企業から提供された事業データをもとに、テーマに沿ったデータ活用ソリューションを構築します。
このようなイベントに参加することで机上の学習や演習では得られなかった実践力を身につけられ、企業担当者や同じ境遇のエンジニアとの交流を持つことができます。
AI導入を推進している企業に応募する
E資格を活かしてキャリアアップするには、ディープラーニングやデータ分析のプロジェクトに参画することが重要です。
そのためには、企業や求人の選び方を工夫する必要があります。具体的には、データサイエンティストやAIエンジニアといった職種で検索するか、AIやデータ分析に関するプロジェクトがあることを確認すると良いでしょう。
システムエンジニアやフロントエンドエンジニアなどの職種に関する求人であっても、AIやデータ分析に関するプロジェクトがある場合はE資格を活かして活躍できる可能性があります。
E資格を活かして市場価値の高いエンジニアになろう

E資格はディープラーニングの知識や実装力を証明する資格で、近年のAI技術の進歩によって需要が高まり注目を集めています。
E資格を活かせる職種はデータサイエンティストやデータアナリスト、AIエンジニアなど様々で、専門性の高さから高い年収が設定されていることが多いです。E資格を活かして転職する場合は、資格だけではなく、ポートフォリオの作成やハッカソンに参加して実践力を磨くなどの取り組みも必要です。
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