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CCT資格とは?試験概要、難易度、勉強法、メリットを解説
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CCT資格とは?試験概要、難易度、勉強法、メリットを解説

アンドエンジニア編集部
2025.02.25
この記事でわかること
CCT資格試験は、シスコ技術者認定資格の入門レベルに位置づけられる
CCT資格試験にはCollaboration、Data Center、Routing and Switchingの3分野がある
CCT資格は資格認定の有効期間は3年間で、資格維持には再認定を受けるか上位資格取得が必要

CCT資格試験とは?

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Cisco Certified Technician(CCT)とは、シスコ技術者認定の入門レベルに位置づけられ、ネットワークエンジニアとしてのキャリアをスタートさせたい方にとって、最初のステップとして最適な資格です。

CCT資格保有者は、顧客のサイトで重要なシスコネットワークおよびシステムデバイスの診断、復旧、修復、交換ができる能力を持っています。CCT資格には複数の種類があり、一部の試験は英語のみで実施されています。日本語に対応している試験もあるため、詳細については各試験の情報を確認しましょう。

【参考】:Cisco Certified Technician(CCT)| Cisco

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CCT資格の位置づけ

シスコ技術者認定資格には、大別すると5つの資格があります。以下では、シスコ技術者認定資格における、それぞれの資格の役割を難易度順にまとめました。

■ CCT (Cisco Certified Technician) ネットワークの基礎知識や基本的な操作スキルを認定するエントリーレベルの資格です。ただし、このCCT資格は上位資格CCNAの受験前提資格ではありませんので、ネットワークの基礎知識を有する人は、CCNAからトライしても良いでしょう。

【参考】:Cisco Certified Technician(CCT)| Cisco

■ CCNA (Cisco Certified Network Associate) ネットワークの基礎知識、ルーティング、スイッチング、ネットワークセキュリティなどの幅広い知識を認定するアソシエイトレベルの資格です。ネットワークに関する基礎知識を有する人は、CCTを受験せずにCCNAを目指すことが多いです。

【参考】:CCNA - Training & Certifications |Cisco

CCNAとは?試験概要や難易度、勉強方法についてわかりやすく解説

■ CCNP(Cisco Certified Network Professional) CCNAの上位資格であり、より高度なネットワーク知識やスキルを認定するプロフェッショナルレベルの資格です。

【参考】:CCNP Enterprise 認定とトレーニングプログラム|Cisco

CCNPとは?難易度は中級レベル?受験資格や受験方法を詳しく解説!

■ CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert) シスコ技術者認定の最高峰資格であり、非常に高度なネットワーク知識とスキルを認定するエキスパートレベルの資格です。ネットワークエンジニアとしてトップレベルを目指す方におすすめします。

【参考】:CCIE Enterprise Infrastructure 認定とトレーニングプログラム|Cisco

CCIEの難易度はどれくらい?試験内容・勉強法・年収を徹底解説!

CCT資格の3つの分野

CCT(Cisco Certified Technician)資格は、ITエンジニアを目指す上で非常に重要な基礎知識とスキルを証明する資格です。CCT資格には以下の3つの専門分野があり、それぞれ試験内容や対象者が異なります。

■ CCT Collaboration CCT Collaboration認定は、シスコ コラボレーション エンドポイントと運用環境のオンサイトサポートおよびメンテナンスに必要なスキルに重点を置いています。CCT Collaborationの試験は英語のみで実施されます。日本語での受験を希望する場合は、他のCCT資格を検討してください。

この分野の技術者は、シスコのコラボレーション エンドポイント モデル、アクセサリ、ケーブル、インターフェイスを特定できる必要があります。

【参考】:Supporting Cisco Collaboration Devices |Cisco

■ CCT Data Center CCT Data Centerは、データセンターのインフラに関する知識を問われる資格です。サーバー、ストレージ、ネットワークなど、データセンターを構成する様々な要素に関する知識が求められます。データセンターエンジニア、クラウドエンジニアを目指す方に適しています。

【参考】:Supporting Cisco Datacenter Networking Devices|Cisco

■ CCT Routing and Switching CCT Routing and Switchingは、ネットワークの基礎知識、特にルーターとスイッチに関する知識を問われる資格です。ネットワークエンジニアを目指す上で、最初に取得しておきたい資格の1つと言えるでしょう。

【参考】:Supporting Cisco Routing and Switching Network Devices |Cisco

ネットワークエンジニアになるには?未経験者にオススメの勉強法や役立つ資格を解説

シスコ技術者認定CCT資格試験の実施概要

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シスコ技術者認定 CCT資格試験の実施概要について確認しておきましょう。

▪資格名称:シスコ技術者認定 CCT(Cisco Certified Technician) ※次のいずれかの試験を選択  ・CCT Collaboration:100-890 CLTECH 試験  ・CCT Data Center:010-151 DCTECH 試験 ・CCT Routing & Switching:100-490 DCTECH 試験 ▪受験資格:受験者に関する制限なし ▪試験時間:90分 ▪出題数:60~70問 ▪受験申込:随時受付 ▪受験日程:随時実施 ▪受験方法:ピアソンVUEテストセンターでの受験、もしくは自宅などからオンライン受験(監督付き) ▪受験料:125ドル ▪合格発表:結果は通常48時間以内にオンラインで確認

【参考】:Cisco Systems // ピアソンVUE

試験の申し込み

シスコ技術者認定試験は基本的にピアソンVUE(CBT方式の試を提供するサービス会社)が運営しており、試験申し込みにはピアソンVUE公式サイトにアクセスし、専用アカウントの作成が必要です。

ピアソンVUEのサイトで、受験したい試験、試験日時、試験会場を選択して予約し、受験料はクレジットで支払います。予約が完了すると、登録したメールアドレスに確認メールが届きます。

【参考】:試験予約(受験者の方) |ピアソンVUE

CBT試験とは?概要やメリット、採用されている資格一覧を紹介!

CCT資格の難易度

CCT資格はネットワークエンジニアの登竜門的位置づけにあります。現状多くのネットワークエンジニア希望者は、CCT資格を飛ばして上位資格のCCNAを受験することが多いようです。

CCTの難易度に関するデータは開示されていません。ネットワークや通信機器に関する基礎的な理解が求められ、実務経験がなくても合格可能なレベルですが、試験範囲やSNSなどの合格者の声から推測すると、100時間程度の勉強時間は必要と考えられます。

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CCTは2025年2月9日に廃止予定

シスコの公式サイトによると、現在のCCT認定は2025年2月9日に廃止され、新しいCCTフィールドテクニシャン認定試験が開始されます。

新しいCCT フィールド テクニシャン認定は、3種類に分かれていたCCT資格試験が1本化された『Supporting Cisco Devices for Field Technicians (FLDTEC) v1.0 800-150試験』を受験することになります。

現行制度でのCCT資格試験は2025年2月9日で終了し、また認定トレーニングも2025年8月9日で廃止されます。

【参考】:FLDTEC Exam Topics|Cisco 【参考】:CCT Updates|Cisco 【参考】:Supporting Cisco Devices for Field Technicians v1.0 (800-150)|Cisco

CCT資格の有効期間

CCT資格の有効期限は3年間です。資格を維持するには、有効期限内に再認定を受ける必要があります。認定有効期限3年以内にシスコ生涯学習プログラムを通じて、対象のプログラムを完了することで再認定が有効になります。

ただし、再認定を受けるには、次の条件を満たす必要があります。

・認定有効期限までに再認定を受ける ・上位レベルの認定を取得する ・継続教育(CE)クレジットを利用する

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CCT資格を取得するメリット

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CCT資格試験に合格することで得られるメリットは多岐にわたります。以下に主要なメリットを紹介します。

キャリアアップ

ネットワークエンジニアやテクニカルサポートの仕事に就職や転職する際に、CCT資格を保有していることで有利になります。未経験者でもCCT資格を取得していれば、基礎知識を持っていることの証明になり、採用担当者にアピールできます。

スキルアップ、知識の体系化

ネットワークの基礎知識やシスコ製品の基本的な操作方法を体系的に学ぶとともに、実際のネットワーク環境で必要となる基本的なトラブルシューティングや設定変更などのスキルを身につけることができます。また、CCNAなどの上位資格取得を目指す上で、CCT資格は基礎固めとして役立ちます。

国際的な資格

CCT資格は国際的な資格であるため、海外や外資系企業でも通用します。また、CCT資格取得に向けて学習することで、ITスキル、取り分けネットワークスキルが向上し、自信につながります。

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CCT資格試験合格者の年収

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CCT資格を活かせる仕事として、ネットワークエンジニアがあります。「マイナビエージェント職種図鑑」によると、380万円(※2025年1月執筆時点)と算出されています。

また、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」における「エンジニア/プログラマ」の平均年収を参考にすると、592万円と算出されています。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、ネットワークエンジニアは就業当初は国内の平均年収より低くめですが、キャリアアップするにつれてより高い年収が設定されていると言えます。

ネットワークの重要性は年々高まっており、水道や電気と同じく、個人の生活においても欠かせない重要インフラとなっています。ネットワークエンジニアに対する需要は、デジタル化やクラウドサービスの普及などにより、今後も高まっていくと予想されるので、スキルアップやキャリアアップでさらに年収はアップしていくでしょう。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑/IT ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

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CCT資格試験の勉強方法

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CCT資格試験の学習については、次のステップで順を追って進めていきましょう。まずは試験範囲を確認して学習計画を立て、活用する教材を選びます。続いて、基礎知識の習得、実践的なスキルの習得、模擬試験の活用、復習と進めていきます。以下、それぞれに関して紹介します。

学習計画を立てる

学習計画を立てる際は、まずシスコの公式サイトでCCT試験の範囲を確認し、必要な知識やスキルを把握することから始めましょう。

その後、試験日までの期間と自分の学習時間を考慮し、無理なく学習を進められる計画を立てることが重要です。試験範囲は変更される可能性があるため、常に最新の情報を確認しましょう。

学習教材の選定

シスコが提供する学習プラットフォームである「Cisco U.」を活用することで、ポッドキャストやビデオ、チュートリアルなどのリソースにアクセスできます。その他、Udemyなどのオンライン学習プラットフォームも活用できます。

【参考】:Cisco U. | Explore - All|Cisco 【参考】:Cisco CCT Data Centerのトップコース |更新日: [2025年1月] 【参考】:Cisco Certified Technician (CCT) Routing & Switching RSTECH | Udemy |更新日: [2025年2月]

知識の習得

実際の学習では、まずはネットワークの基礎知識(TCP/IP、OSI参照モデルなど)をしっかりと理解し、併せて、シスコ製品の基本的な操作方法や設定方法を学びます。

基礎知識が身についたら、実際にシスコ製品(ルーター、スイッチなど)を操作し、設定やトラブルシューティングのスキルを身につけていきます。他、Cisco Packet Tracerなどのシミュレーターを活用することも有効です。

模擬試験の活用と復習

練習問題や学習した内容を定期的に復習し、知識の定着を図ります。模擬試験を繰り返し解くことで、試験の形式や出題傾向を把握し、弱点を克服します。

【参考】:CCT Data Center認定 010-151試験問題集、Cisco 010-151参考書:Supporting Cisco Datacenter Networking Devices (DCTECH) 【参考】:Cyber Technician (CCT) 212-82資格試験問題集Certified Cybersecurity Technician)

CCT資格を活かしてさらなる活躍を

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ここまで、シスコのCCT資格取得について、試験概要、難易度、資格取得のメリット、学習方法などについて解説しました。CCT資格は非常にベーシックな資格ですが、ネットワークエンジニアを目指す上で、登竜門となる大切な資格です。

とはいえ、CCT資格はあくまでも初歩的な資格であり、CCT資格があれば就職、転職が保証されるとは限りません。CCT資格を取得し、ある程度自信が付いたら、上位のCCNAの資格取得を目指すと良いでしょう。

また、無事にCCT資格を取得できても、膨大なエンジニアの求人情報から、自分に最適な企業を見つけ、独力で転職準備を進めるのは簡単なことではありません。

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