ITエンジニアが海外移住するには?必要なスキル・年収の差・求人状況を解説
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ITエンジニアが海外移住するには?必要なスキル・年収の差・求人状況を解説
働き方・キャリアパス
アンドエンジニア編集部
2023.01.20
この記事でわかること
ITエンジニアはどこでも働ける職業のため、「海外ノマド」に向いている働き方である
就業環境は国によって大きく異なるので、予めしっかりとリサーチすることが求められる
ITエンジニアの海外移住に必要なスキルは「ITスキル」、「語学力」、「コミュニケーションスキル」である

ITエンジニアの海外移住や海外転職

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ノマドとは遊牧民を意味する「nomado」ですが、ノマドワーカーは遊牧民のように1カ所に定住せずに転々と渡り歩く人を指します。今、そんな「海外ノマド」が注目されています。「海外ノマド」は物価が安い、収入水準が高い、働きやすい国に拠点を移して生活をする生き方です。

特にITエンジニアはパソコンとネットワークさえあれば、どこでも働ける職業であるため、「海外ノマド」に向いている働き方と言えます。

海外移住して起業した方の成功体験などを聞き、実際に海外転職を希望している方も少なくないでしょう。ここでは、エンジニアの海外移住や海外転職の方法、必要なスキルやキャリアについて解説します。海外移住や海外転職を目指すエンジニアの皆さんはぜひ参考にしてください。

ITエンジニアの海外転職事情

日本ではDXブームなどによってエンジニアの不足が問題視されていますが、タイやベトナムなどの東南アジア諸国を始めとして、急激な経済成長、IT化の進展、グローバル化によってIT人材の確保が大きな課題になっています。

このため、日系企業以外の現地企業でも海外からの人材受け入れに熱心な企業が増えています。これらを背景に、エンジニアの海外での活躍機会は増えており、海外移住や海外転職を希望するエンジニアも増えるといった状況になっています。

【参考】:経産省「DXレポートサマリー」

DXとは?その意味と日本の現状、DX推進の障壁となる要因を分かりやすく解説!

ITエンジニアの海外転職の方法

ITエンジニアの海外移住、海外転職の方法としては、以下のような方法があります。

1.海外に移住し、現地のローカル企業に直接採用される 2.海外に移住し、フリーランスとして起業する 3.日系企業に海外要員として入社し、同企業の海外拠点要員として現地(海外支社、現地法人)に派遣される 4.海外に移住し、現地の日系企業に就職する

自分のキャリアパス・スキル・語学力などを勘案して、最適な方法を見つけましょう。

海外移住のために準備すること

ITエンジニアが海外移住を成功させるには、事前準備をしっかりと行うことが重要です。ここでは、移住にあたって準備することを4つピックアップしました。

・エンジニアとしてキャリアを積む まずは日本国内でエンジニアとしての実力を磨きましょう。海外転職となると即戦力が期待されることが多いため、海外でも通用するような実績やスキル、キャリアを積みましょう。

・移住先の国の情報収集 海外移住は生活面や住居環境が日本とは大きく異なるため、予めどのような国なのかを調査する必要があります。特に入国やビザに関する規則は変化することが多いため、きちんとチェックしましょう。

・資金を用意する 異国の地で生活するには、当面の生活に困らないための資金を用意しておく必要があります。仕事面や私生活で困らないためにも資金は重要です。

・移住先の求人情報をチェックする 移住先で就職するのか、フリーランスで働くのか、まずは働き方を決めましょう。またフリーランスでは、現地企業から仕事を受注したり、日本企業から受注したりもできます。

日本と移住先の年収の違いは?

経済産業省の資料によると、米国・日本・韓国・中国・インド・ ベトナム・タイ・インドネシアを対象にした調査では、日本と米国の年収の差は2倍ほどあることが分かりました。海外ではIT関連職種は人気の業種であり、満足度も高いことが記載されていることから、米国に限らず満足のいく報酬を得ていることが明記されています。

【参考】:IT人材に関する各国比較調査 結果報告書 :経済産業省

上記を参考に、日本におけるITエンジニアの平均年収を調べてみましょう。ITエンジニアにはさまざまな職種がありますが、ここでは、システムエンジニアの例を参考に紹介します。

「マイナビエージェント 職種図鑑」でのシステムエンジニアの平均年収は431万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)を参考にすると、平均年収568万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、システムエンジニアは一般平均年収と比較して、やや高めの年収を目指せることが分かります。

システムエンジニアは、スキル・実績などによって年収の幅が大きく開きます。海外で活躍できる人材になるには、海外でも通用する資格取得などが有効です。「AWS認定資格」「シスコ技術者認定資格」などがおすすめですが、それ以外の資格は後述します。

【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

ITエンジニアとして海外で実際に働くには?

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ITエンジニアとして海外移住や海外勤務を希望する方にとって、最大の不安は求人の有無ではないでしょうか。いざ海外に行ってみたものの、働き口がなく苦労するのではないか、そんな不安が付きまとっている方は少なくないと思いますが、海外求人は豊富にあり、実際に働くことは可能です。

また、渡航前に国内の求人サイトから応募する道があります。現地に着いてから職探しをしなくとも、日本から渡航先の仕事を得られるのは心強いでしょう。他に語学力とITスキル面の不安もあるかと思いますが、この不安を解消してくれるスクールなどもありますので利用をおすすめします。

転職エージェントを利用する

海外勤務の求人に日本で応募できるのかどうかについて解説します。転職エージェントのマイナビAGENTで、勤務地を海外として条件検索を行うと非公開案件を含めて123件(2022年12月現在)が見つかりました。

気になる求人が見つかれば、仕事が決まるまで懇切丁寧に対応してもらえる転職エージェントの利用をおすすめします。

【参考】:海外 求人一覧|マイナビAGENT

語学やITスキルが身に付けられるスクールを利用する

ITエンジニアとして海外で活躍するためには、相応の語学力とITスキルが必要です。

実は、語学とITスキルを同時に身に付けられるスクールが存在します。海外移住や海外勤務では語学力は必須です。また、語学とプログラミングなどを同時に学べるスクールがあります。海外留学ができるスクールもありますので、そうしたスクールの利用を検討してみましょう。

海外からフルリモートで仕事をする

住みたい国に移住し、海外からフルリモートで仕事を受けるという方法があります。米国などのリモートワーク導入率が高い企業のフルリモート案件の獲得ができれば、ネットワークさえあれば好きな場所から好きな時間に仕事ができます。

非常に自由度の高い仕事の仕方です。フリーランスエンジニアで複数の企業と契約して、自分の住みたい国からフルリモートで仕事をしている方も数多くいます。

フリーランスエンジニアになるメリット・デメリット、年収や将来性
インボイス制度とは?フリーランスエンジニアが受ける影響と対処法

海外移住や海外転職のメリット

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ITエンジニアが海外で働くことのメリットは何でしょうか。まずはこれらメリットの何に対して魅力を感じるのか、自身の考えを整理するところから海外転職の準備をしましょう。

報酬面や生活面

前述した通り、日本と海外では国によって年収が2倍ほど差があります。ITエンジニアが給与水準の高い欧米で働くことで、報酬の大幅アップが期待できます。

【参考】:IT人材に関する各国比較調査 結果報告書 :経済産業省

一方で、物価が日本の半分程度の国で、日系企業に就職してゆとりのある生活を楽しむといった働き方もあります。このように、収入面、生活レベル面でのメリットは見逃せません。

スキル面

プログラミング言語やIT技術はほぼ万国共通です。日本で学んだ知識や経験をそのまま海外で活かすことができます。ITスキルに加え、語学力・コミュニケーション能力・適用力の高さが評価され、グローバル人材として活躍の機会が増えます。

ビジネス環境面

例えばジョージア(旧グルジア)のようにビザなしで1年間就労可能であったり、起業も日本と比較すると簡単であったりする国が世界には少なからずあります。ビジネス環境が整っている国が世界を見渡すと少なからずあるのは海外で仕事をしたい人には大きなメリットです。

【参考】:無査証でのジョージア滞在可能期間の延長

ビジネス面

海外で働くということは世界を相手に仕事をすることでもあり、結果的にビジネスチャンスは大きく広がります。現地企業とのコネクションを作り、人脈を広げることで、帰国後も取引先を拡大することが可能です。

語学力・コミュニケーション面

習うより慣れろで、実際に現地で生活することで着実に語学力は増します。周囲にほとんど日本人がいない環境では、否応なく英語や現地の言葉を使わざるを得ません。海外での勤務は生きた英語や現地語を学べるチャンスであり、キャリアアップのための大きな力となります。

趣味と実益の両立

海外文化が好き、イタリアやフランスのような観光国で旅をしながら仕事がしたい、そんなニーズを持つ方にとっては、完全リモートワークが可能なITエンジニアは海外で活躍するには格好の職種です。リモートワークが当たり前の今日、海外で仕事ができる条件は大きく緩和されていると言えます。

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ITエンジニアの海外勤務で注意すべきこと

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ITエンジニアに限ったことではありませんが、海外で仕事をする上では、いくつか注意しなくてはならないことがあります。このことをあらかじめ理解しておかないと、海外で働くという目的を達成する前にとん挫することがありますので注意が必要です。

就労ビザの基準が国で異なる

海外移住や海外勤務を計画しても、就労ビザが下りなければ計画倒れとなります。ビザ取得の条件は国によって大きく異なります。特に北米やヨーロッパ圏は仕事に関連する学部や学科の卒業が前提になることもあります。エンジニアは理系学部の出身であることが求められる国もあります。

一方で、ビザや永住権が取りやすい国もあります。例えばフィリピン・タイ・マレーシアです。海外で仕事をするには、それぞれの国の事情を予めしっかりリサーチしておくことが重要です。

生活水準や習慣の違い

海外転職や移住は、その国で暮らすことですから、仕事以外に生活水準や習慣の違いをよく理解しておくことが大切です。生活水準が低い国に行けば、少ない支出で楽に暮らせると考えがちですが、生活水準の落差が大きなストレスになることもあります。

仕事さえできれば他は気にしないという方ならともかく、その国の生活水準や習慣については事前に情報を得て、よく知っておく必要があります。

国内受注した案件は移住先でも継続できるか

フリーランスエンジニアの場合、日本で受注した案件を海外の移住先でも継続可能かどうかの確認が必要です。理由としては、源泉徴収のやり取りや送金手数料の観点より、海外居住者への仕事の発注を断っているケースがあるためです。

まず、海外移住した後にフリーランスとして報酬を得た場合、原則として居住国に納税しなければなりません。居住国とは単に住民票を海外に移動させただけでなく、その国に1年以上在住している者のことを言います。ちなみに、海外在住でも日本に住民票がある場合は日本での確定申告が必要です。簡単にまとめると以下の通りです。

【海外在住歴1年以上】 非居住者であるため、源泉徴収の対象にならない。居住国への納税が必要であり、確定申告は不要

【海外在住歴1年未満】 日本居住者であるため、源泉徴収の対象になる。日本への納税が必要であり、確定申告が必要

海外在住歴1年未満は日本への納税および確定申告が必要ですが、わざわざ確定申告のために帰国するのは現実的ではありません。この場合は、日本に「納税管理人」という代理人を設定することで解決します。

【参考】:[手続名]所得税・消費税の納税管理人の届出手続|国税庁

上記の通り、源泉徴収においては居住国が日本・海外どちらかによって要否が変わるため、場合によっては海外移住して1年経過した「非居住者」になった時点で契約終了となるケースも珍しくありません。

ITエンジニアが日本から海外移住するにあたって、現在の取引先と契約を継続させたい場合は、こういった話もきちんと交渉する必要があります。また、渡航後に新たに日本の企業と取引する場合は、クライアントには予め「源泉徴収が必要かどうか」をきちんと伝えておくことでやり取りがスムーズになるでしょう。

【参考】:国税庁:給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引

ITエンジニアに求められるスキルレベル

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ITエンジニアが海外で活躍するために必要なスキルは、「ITスキル」「語学力」「コミュニケーションスキル」の3つです。他に日本人特有のプラスアルファのスキルがあると、さらに活躍の可能性は広がります。

ITスキル

ITスキルではシステム開発の実績、成果などアピールできるものがあると良いでしょう。面接の際に、どのようなプロジェクトにどんな立場で関わり、どのような成果を上げたかについて自信を持って説明できると有利です。そうした経験や実績に加え、世界に通用する資格があると収入アップも期待できます。

世界に通用する資格としては以下のようなものがありますが、それぞれ中級以上の資格を有していると有利です。

▪AWS認定資格 ▪GCP資格 ▪シスコ技術者認定資格 ▪CompTIA認定資格 ▪Microsoft認定資格 ▪Oracle認定資格

特にネットワークエンジニアの場合は、シスコ技術者認定資格を持っていると優遇されることがあります。海外で活躍したい方は、国内資格よりも世界で通用する資格を優先的に取得しておきましょう。

【参考】:AWS認定資格 【参考】:Google Cloud 認定資格 【参考】:シスコ認定 【参考】:CompTIA認定資格 【参考】:Microsoft認定資格 【参考】:Oracle認定資格

AWS認定試験を11種類解説!AWS認定資格に挑戦するメリット
GoogleのGCPについて知り、エンジニアのスキルに生かそう
CCNPとは何か?シスコ認定資格の中では中級レベル?

語学力

海外で仕事を行うには、会話もテキストも基本的には英語です。語学力がなければ、仕事がおぼつかないのは言うまでもありません。この語学力を高め、そのスキルを証明する手段の1つに、TOEIC試験で高得点を上げることがあります。

グローバル人材の確保に積極的な企業では、採用条件や海外赴任条件としてTOEICスコアを開示しているところが少なくありません。600点以上から860点以上までありますが、海外で働くなら700点以上はほしいところです。TOEIC試験を主催している国際ビジネスコミュニケーション協会ではTOEICスコアによる「海外出張や赴任の基準」を公開していますので、参考にしてみてください。

【参考】:海外出張や赴任の基準|TOEIC公式

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルはITエンジニアの中でも、とりわけシステムエンジニアには不可欠のスキルと言われています。クライアントの要望を理解し、その要望を実現するための提案を行うにはコミュニケーションスキルが欠かせません。

特に海外においては、自らの意見をはっきりと述べ、相手と議論を交わせるだけのコミュニケーションスキルが必要です。

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技術力と語学力が海外移住の鍵

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ここまで、ITエンジニアの海外移住や海外転職について、その可能性やメリット、注意すべきこと、必要なスキルについて解説しました。

ITエンジニアはIT技術と語学力があれば、海外で活躍することができる職種です。海外での仕事はハードルが高いと懸念される向きもありますが、むしろ国内よりも海外で活躍するエンジニアは少なくありません。

住みたい国で、好きな仕事をしながら充実した生活を送れるのは多くの人の憧れです。海外生活に興味のあるエンジニアの皆さんは、ぜひ海外移住や海外転職を目指してみましょう。その際、海外転職に強い転職エージェントを活用することで、より良い企業に出会える可能性が高まります。

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