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Notionの数式とは?その概要とメリット、使い方などを図解
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Notionの数式とは?その概要とメリット、使い方などを図解
アンドエンジニア編集部
2024.09.27
この記事でわかること
Notionでは、データベースのプロパティで、さまざまな演算子や関数を用いて数式を記述できる
Notion数式によりデータ処理の自動化、動的な管理、柔軟な分析などさまざまなメリットを得られる
Notion数式にはタスク管理、経費管理、読書管理、プロジェクト管理などさまざまな使い道がある

Notionの数式とは?

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Notionは、データベースやタスク管理など多機能なノートアプリとして知られています。中でもNotion「数式」は、Notionのデータベースの機能を大きく拡張する重要な要素です。数式を利用することで、計算やデータ抽出を自動化し、情報をより効率的に管理することができます。

Notionをさらに便利に使いこなしたい方、数式を利用することで何ができるのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

【参考】:Notion |すべてのチームをひとつのワークスペースで

Notionとは?基本的な使い方やEvernoteとの違いを解説
【図解】Notionの使い方7ステップ!活用事例や料金も紹介

Notion数式の基本

本記事では、Notion数式を初心者にも分かりやすく解説し、図解を用いて視覚的に理解を深めることを目指します。はじめにNotion数式の基本について紹介します。

■ 数式の書き方 Notionでは、データベースのプロパティを参照し、さまざまな演算子や関数を用いて数式を記述します。数式は「プロパティメニュー」から「数式」を選択し、プロパティを編集することで設定できます。例えば、チェックボックスのプロパティを挿入したい時は、ここで「チェックボックス」を選択するだけです。

他、Notionにはキーボードショートカットが用意されていますので、これらを覚えておくと、キーボード操作だけでNotionの操作が行えます。基本的な構文は関数名(引数1,引数2,…)です。

関数名とは計算を行うための関数の名前であり、例えばsumは合計を計算する関数です。引数とは、関数に渡す値であり、プロパティ名や数値などを指定します。

【参考】:キーボードショートカット – Notion (ノーション)ヘルプセンター

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【図】:データベース「Notion読書記録」の新規プロパティから「数式」を選択
Notionのデータベースとは?作り方・プロパティやビューについて解説!

■ 数式の書き方例 主な数式の書き方の例を挙げてみましょう。

▪️合計: sum(prop("数値")) ▪️平均: avg(prop("数値")) ▪️最大値: max(prop("数値")) ▪️最小値: min(prop("数値")) ▪️条件分岐:if(prop("状態") == "完了", "完了", "未完了") ▪️日付計算: dateBetween(prop("開始日"), now(), "days")

■ 演算子と関数 Notion数式では基本的な四則演算(+、-、*、/)や比較演算子(>、<、==)を使うことで、数値や日付などのデータを操作できます。関数を利用すると、より高度な計算やデータ操作が可能です。

Notion関数とは?データベース操作に必須の機能を覚えよう

■ データ型の扱い 数式で扱えるデータ型には、数値や文字列、日付などがあります。データ型を適切に扱うことで、エラーを避け、正確な計算結果を得ることができます。

■ Latexコマンド LaTeXは、数式を正確かつ美しく記述するための組版システムです。特に、科学論文や技術文書で複雑な数式を扱う際に広く利用されています。Notionは、このLaTeXの機能を一部取り入れることで、数式ブロック内で美しい数式を記述できるようになっています。

【参考】:式 – Notion (ノーション)ヘルプセンター|Notion 【参考】:数式の構文と関数 一覧|Notion (ノーション)ヘルプセンター|Notion 【参考】:データベースの機能を拡張するNotion数式の作成方法

Notion数式を使うメリット

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Notion数式を知り、使うことでどのようなメリットがあるのでしょうか?Notion数式を利用するメリットを6つ挙げてみました。これらのメリットにより、データ管理がより効率的かつ効果的になります。

【参考】:数式の概要 – Notion (ノーション)ヘルプセンター

データ処理の自動化と効率化

数式を使うことで、データの入力や管理を自動化できます。例えば、プロジェクト管理では、タスクの進捗を自動的に計算し、進捗状況をリアルタイムで把握できます。また、経費管理では、合計金額を自動で算出し、時間を節約することが可能です。

一貫性のあるデータ処理

数式を使うことで、データ処理が一貫して行われ、手動によるミスを防げます。例えば、条件分岐(if文)を利用して、特定の条件に基づくデータ処理を一貫して実行できます。

カスタマイズ性

Notionの数式は、他のプロパティと連携して複雑な計算やデータ抽出を行えるため、自分のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。これにより、汎用的なデータベースを作成するだけでなく、特定の業務やプロジェクトに最適化されたシステムを構築できます。

動的なデータ管理

数式を使うことで、日付や数値に基づく動的なデータ管理が可能です。例えば、タスクの締め切りまでの日数を自動的に計算したり、期日が近づいたタスクにフラグを立てたりすることができます。これにより、重要なデータやイベントを見逃すことがなくなります。

柔軟な分析機能

数式を用いることで、データの集計や分析が簡単に行えます。例えば、売上データを合計したり、特定の期間における平均値を計算したりすることで、データに基づく意思決定をサポートします。

視覚的なフィードバック

数式の結果を視覚的に表示できるため、データベースの内容がより直感的に理解できるようになります。例えば、プロジェクトの進捗をグラフィカルに表現したり、経費の超過を色で示したりすることが可能です。

Notion数式に関する基本操作

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ここでは実際にNotion数式を利用した、Notionの基本的な操作について紹介していきます。

Notion数式の作成

Notion数式は主にデータベースで利用するため、データベースを作成するか、既存のデータベースから管理したいものを選択します。ここでは読書に関するタグデータベースを作成してみます。

1.データベースに計算項目のプロパティを追加する Notionデータベースに作成した読書記録に、購入価格と売却価格のプロパティが入っていますが、ここに売却益の欄を追加し、自動的に計算させてみましょう。テーブルビューの右にある[…]をクリックして、「ビューのオプション」を表示し、「プロパティ」を選択します。

プロパティから「+新しいプロパティ」を選択してクリックします。続いて表示された種類から「Σ数式」をクリックすると、「#売却価格」の右隣に「数式」のプロパティが表示されますので、プロパティ名称を「売却益」として[Enter]キーを押します。

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【図】:Notionデータベース「読書記録」に新たな数式プロパティを追加する
Notionの2種類のテーブルとは?使い方や使い分けを図解

2.追加したプロパティに計算式を入力する 読書記録のデータベースに「Σ売却益」のプロパティが追加できたら、計算式を入力します。ここでは、#購入価格のプロパティをクリックし、続いて計算式の「-」を入力し、#売却価格のプロパティをクリックすると、計算式が設定されます。

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【図】:Notionデータベース「読書記録」に追加する数式プロパティに数式を入力する

数式の入力が済んだら、完了ボタンをクリックします。すると、下図のように「Σ売却益」のプロパティが追加され、各行の計算結果が表示されました。

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【図】:Notionデータベース「読書記録」に「Σ売却益」のプロパティが追加された

3.他の数式を使ってみる ここまで利用した読書記録に、読書した日から今日まで何日経過したかを計算するプロパティを追加してみましょう。これまでと同様に、「Σ経過日数」という名称の数式プロパティを追加し、数式として以下のものを追加します。

dateBetween(now(), prop(""日付""), ""days"")"

この「dateBetween関数」は期間の長さを計算するNotionの関数です。ここでは第一引数である現在の日付「now()」と、第二引数の日付との期間を求めています。第三引数の「days」は日数で示すという意味です。

他に「years」や「month」、「weeks」、「hours」などが使えます。関数は次のように入力します。入力したら、[完了]ボタンをクリックすると、数式が各セルに反映されます。

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【図】:Notion関数の「dateBetween関数」(期間の長さを求める関数)の例

Notion数式の活用事例

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Notionの数式は単なる計算だけでなく、さまざまなシーンで活用することで、作業効率を大幅にアップさせることができます。以下に、具体的な活用事例をいくつか紹介します。

タスク管理

Notion数式の活用は、個人やチームのタスクの状態や進捗を管理するのに有効です。

■ 期日までの残り日数 dateBetween(prop("期日"), now(), "days") という関数式で、タスクの期日までの残り日数を自動計算できます。

■ 進捗状況 タスクの状態を「未着手」「進行中」「完了」などのプロパティで管理し、数式を使って進捗率を自動計算できます。

■ 優先度付け 複数の条件を組み合わせ、タスクの優先度を自動で算出することができます。

経費管理

経費の管理は個人や組織に関わらず必須のタスクです。Notion数式は個人やチームの経費管理に利用すると、経費のコントロールがしやすくなります。

■ 合計金額 複数の経費項目の合計金額、科目ごとの合計額などを自動計算できます。

■ 予算との差異 予算額と実際の支出額を比較し、残額や超過額を自動で表示できます。

■ カテゴリ別集計 経費をカテゴリ別に分類し、各カテゴリの合計金額を計算できます。

読書管理

個人の読書管理にNotionはよく利用されます。Notion数式を利用することで、次のような項目の管理が簡単に行えます。

■ 読了日からの経過日数 読了日から今日までの日数を計算し、読んだ本の古さを把握できます。

■ 読書ペース 1ヶ月あたりに読んだ冊数を計算し、自分の読書ペースを把握できます。

■ 未読本のリスト 読了日が空欄の書籍を抽出することで、未読本のリストを作成できます。

その他

上記以外にNotionの数式は、プロジェクト管理、データベースの自動化、在庫管理、健康管理、学習記録の管理など、さまざまな管理に利用できます。

ここに挙げた例は、Excelでも実現可能なものはありますが、チームや複数の人で共有したり、分担したりする場合にはNotionの方が柔軟性があり、自由度は高いでしょう。

Notionの数式を活用してみよう

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ここまで、Notionの数式について、数式の基本、数式を使うメリット、数式に関する基本操作、活用事例について紹介しました。

Notion数式を理解し活用することで、Notionを使ったデータ管理のレベルが飛躍的に向上します。Notionのコミュニティに参加し、他のユーザとの交流を深めることで、さらなる学びを得ることができます。

Notionの数式は、データベースの活用範囲を大きく広げる強力なツールです。この記事で紹介した基本的な知識を参考に、ぜひさまざまな数式を試してみましょう。

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