AWSクラウドサポートエンジニアとは?キャリアチェンジの策を解説
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AWSクラウドサポートエンジニアとは?キャリアチェンジの策を解説
アンドエンジニア編集部
2024.04.11
この記事でわかること
AWSクラウドサポートエンジニアについて、業務内容や年収、目指すメリットがわかる
AWSクラウドサポートエンジニアは高い専門知識、コミュニケーションスキル、英語力が求められる
AWSクラウドサポートエンジニアになるには、ITエンジニアとしての経験とAWS資格の取得が有効

AWSクラウドサポートエンジニアとは?

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「AWSクラウドサポートエンジニア」(略称:CSE)は、Amazon Web Services(AWS)の多岐にわたるサービスを利用する顧客が、 AWS上で顧客が直面したさまざまな技術的な問題の解決を担当するエンジニアです。

AWS顧客には専門知識を有するエンジニアも多いことから、クラウドサポートエンジニアは高い技術力やコミュニケーション力を必要とします。現在、AWSは200を超える(2024年3月)サービスを提供しており、 クラウドサポートエンジニアは10の技術分野に分かれて、チーム単位で活動しています。

この記事では、AWSクラウドサポートエンジニアの業務内容と年収、メリット、クラウドサポートエンジニアに向いている人、必要な資格などについて解説します。AWSクラウドサポートエンジニアを目指してキャリアチェンジを検討している方はぜひ参考にしてください。

【参考】:サポートエンジニアリング | AWS Japan Recruitment

AWSのサービス一覧は?豊富なサービスを活用しよう!

AWSクラウドサポートエンジニアの業務と年収

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AWSクラウドサポートエンジニアはどのような業務をこなしているのでしょうか? ここではサポートエンジニアの業務内容と年収について確認しておきましょう。

業務内容

AWSのサポートセンターは、24時間365日の対応となっており、また本番システムのダウンなどの緊急事態では、1時間以内に応答する体制になっています。そのため、クラウドサポートエンジニアは7:00から21:00の間でシフト勤務を行っており、一部には激務だと見る向きもあります。

では、実際にどのような業務があるのかを見てみましょう。

◼️技術的サポート 顧客からの問い合わせやトラブルシューティング要求に対応し、AWSのサービスや技術に関する問題を迅速に解決します。具体的なエラーメッセージの解析やシステムの設定変更、最適化の提案などが含まれます。

◼️知識の共有 顧客にAWSの最適な利用方法やベストプラクティスを伝え、彼らのクラウド利用を効果的にサポートします。チームメンバーや他のエンジニアとの情報共有を通じて、サポートの質を向上させる役割も果たします。

◼️新サービスや機能の導入サポート AWSは日々新しいサービスや機能をリリースしています。クラウドサポートエンジニアは、これらの新しい技術を顧客に導入する際のサポートやアドバイスを提供します。

◼️顧客のビジネスニーズの理解 顧客のビジネスやプロジェクトの目的を深く理解し、それに合わせたAWSのサービスやソリューションの提案を行います。これにより、顧客のビジネスが成長し、変化するニーズに迅速に対応できるようサポートします。

◼️連携と協力 クラウドサポートエンジニアは、AWS内の他のチームや部署と連携し、顧客の問題解決やニーズの満足のために協力します。特に、新しい技術やサービスの導入、大規模なプロジェクトのサポートなど、複雑なケースでは、複数の専門家との連携が不可欠です。

◼️その他 サポートの一環として、AWS主催のイベントで登壇や発表を行うこともあり、顧客に対してクラウドやAWSに関する啓蒙活動を行うこともあります。また、他にメンターによるOJTや、月に1度は勤務日を自己研鑽に使える制度もあり、業務時間中にもスキルアップに時間を割けます。

【参考】:クラウドサポートエンジニア| Amazon.jobs

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年収

AWSクラウドサポートエンジニアの年収を見ていきましょう。AWSクラウドサポートエンジニアの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」から、近い職種のネットワークエンジニアの年収を参考にすると、20代の平均年収は380万円、30代では427万円です。(※2024年3月執筆時点)

経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から、近いと思われる職種の「IT保守(顧客向け情報システムの保守・サポート)」を参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、AWSクラウドサポートエンジニアは一般平均年収と同程度だと分かります。

クラウドファーストと言われる時代に入り、クラウドエンジニアの需要はさらに高まっていくでしょう。クラウドのさまざまな分野に精通したAWSクラウドサポートエンジニアのキャリアパスは豊富にあり、キャリアアップを図ることで、さらなる年収アップが期待できます。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月から2020年12月の間でマイナビエージェントに登録いただいた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

AWSクラウドサポートエンジニアのメリット

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クラウドファーストと言われる時代、世界最大のクラウドサービスを提供するAWSで、クラウドサポートエンジニアとして働くことで、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

高年収とキャリアアップ

AWSは給与を公開していませんが、SNSなどの口コミによるとエンジニアの平均的な年収よりも高いと見られます。クラウドサポートエンジニアは高い技術スキルが求められるエンジニア職です。さらにAWS認定資格の取得によって、キャリアアップが期待できます。

最先端技術

AWSはクラウドコンピューティングのトップ企業であり、最新のクラウド技術やサービスを提供しています。クラウドサポートエンジニアはAWSの新機能やサービスに常にアクセスでき、最先端の技術に触れることができます。

問題解決と知識共有

顧客からの問い合わせやトラブルシューティングを通じて、問題解決能力が向上します。また他のエンジニアとの知識共有を通じて、自身のスキルを高めることができます。

多様なプロジェクトと業界

AWSの顧客は多岐にわたり、さまざまな業界で活躍しています。クラウドサポートエンジニアはさまざまなプロジェクトに携わる機会があり、幅広い経験を積むことができます。

柔軟な働き方

AWSはリモートワークを推進しており、クラウドサポートエンジニアは自宅や遠隔地からでも働くことができるなど、フレキシブルな労働環境を享受できます。

エンジニアがリモートで働くメリットやデメリット・その方法について紹介

認定資格とスキルアップ

AWSは多くの認定資格を提供しており、社員教育にも熱心です。クラウドサポートエンジニアはこれらの資格取得機会に恵まれ、スキルアップしやすい環境にあります。

【参考】:サポートエンジニアリング | AWS Japan Recruitment

AWS認定試験12種類を解説!認定資格に挑戦するメリットとは?

AWSクラウドサポートエンジニアに向いている人

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AWSクラウドサポートエンジニアは、顧客の成功をサポートする重要な役割を担っていることから、次に挙げる資質を有していることが求められます。技術的なスキル以外に、コミュニケーション能力や問題解決能力を有する人がこの職種には向いています。

技術分野への関心が高い

AWSクラウドサポートエンジニアは、クラウド技術の深い知識を持つ専門家です。技術に対する興味と好奇心が高い人が向いています。

コミュニケーション力が高い

顧客からの問い合わせやトラブルシューティング要求に迅速かつ的確に対応するため、コミュニケーション能力が求められます。顧客と円滑にコミュニケーションを取りながら、問題を解決できる人が適しています。

英語力が高い

AWSは国際的な企業であり、英語力が必要です。状況により海外のサポートチーム、海外の開発チームや運用チームとの連携が必要な場合がありますが、やりとりは基本的に英語です。

AWSクラウドサポートエンジニアになるには

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AWSクラウドサポートエンジニアになるための準備とキャリアパスについて確認しておきましょう。AWSのサポートエンジニアは、AWSを利用するユーザに対して技術的な問題の解決やサポートを行います。以下のポイントを参考にしてください。

技術スキルを高める

AWSの基本的な知識を身につけましょう。AWSの公式ドキュメントやトレーニングコースを活用して学習できます。ネットワーキング、セキュリティ、データベース、アプリケーションなど、AWSの幅広いサービスについて理解を深めてください。

【参考】:AWS 初心者向け資料 | AWS クラウドサービス活用資料集 【参考】:AWS 認定試験 : Exam Readiness(試験準備コース)が日本語実写版になりました | Amazon Web Services ブログ

【AWS入門】ITエンジニアなら知っておくべきAWSの基礎知識

AWS認定資格を取得する

AWS Certified Solutions ArchitectやAWS Certified Developerなど、AWSの認定資格を取得することで、スキルを証明できます。資格試験の難易度は高いですが、準備をしっかり行うことで合格の可能性は高まります。

【参考】:AWS 認定 | AWS トレーニングと認定

AWS認定資格とは?難易度やおすすめの学習ロードマップを紹介
AWS資格の難易度はどれくらい?内容や初心者におすすめの勉強方法を解説

英語力を高める

AWSの公式ドキュメントやサポートケースは英語で提供されるため、英語でのコミュニケーション能力が求められます。新卒の場合はTOEIC(R)テスト 600 点が1つの目安ですので、キャリア(中途)採用、第二新卒採用を目指す方はそれ以上を目標にしましょう。

【参考】:新卒採用 | AWS Japan Recruitment

コミュニケーションスキルを高める

サポートエンジニアはユーザとのコミュニケーションが重要です。問題解決や説明を効果的に行えるよう、コミュニケーションスキルを高めましょう。

実務経験を重ねる

インターンシップやフリーランスの仕事、個人プロジェクトなどでAWSを実際に使ってみましょう。AWSはメールアドレスがあり、ネットワーク環境がある方であれば、誰でも無料でさまざまなサービスを試せます。AWSに関わる実務を重ねることが求められます。

AWSの最新トレンドに目を向ける

AWSは日々進化しているため、最新のトレンドや新機能にも目を向けましょう。AWSクラウドサポートエンジニアは、AWSの基礎からスタートし、経験を積んでいくことでキャリアを築いていけます。

選考対策を行う

AWSのキャリア採用は書類選考→面接(一次、二次の2回)の流れになっており、エンジニア職は技術テストがあります。

AWSでは評価軸として行動指針であるOLP「Our Leadership Principles」がありますので、このOLPを理解した上で応募書類の作成、面接対策を行うことをおすすめします。また、AWSへの転職支援で実績のある有力な転職エージェントを活用するとさらに効果的でしょう。

【参考】:カルチャー | AWS Japan Recruitment

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AWSへのキャリアチェンジを成功させよう

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当記事では、「AWSクラウドサポートエンジニア」の業務内容と年収、メリット、AWSのクラウドサポートエンジニアに向いている人、必要な資格などについて解説しました。

AWSクラウドサポートエンジニアは頼れる心強いサポートエンジニアとして顧客の評判は高く、幅広くさまざまな経験が積めて、豊富なキャリアパスがあることから、人気の職種です。

AWSへのキャリアチェンジを成功させるには、しっかりとした対策を行う必要があります。しかし、書類選考対策や面接対策は、経験のない方には難易度が高いでしょう。

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