CompTIA Cloud Essentials+とは?
CompTIA Cloud Essentials+は、クラウドコンピューティングの意義やクラウドの導入によるメリットとデメリットを判断して運用できる知識とスキルを証明する国際的な認定資格です。
この資格を取得することで、クラウド業務で「必須」となる知識を身につけられ、さらにキャリアパスを実現する上で必要なスキルを習得できます。
CompTIA Cloud Essentials+は、ビジネス部門とIT部門の人材のスキルを証明する認定資格であり、クラウド導入の意思決定をする際に検討するべき要件を理解し、適切にクラウド導入を推進することができます。
【参考】:CompTIA Cloud Essentials+ | ADDITIONAL PROFESSIONAL|CompTIA JAPAN)
CompTIA Cloud Essentials+はユーザサイドで活躍
CompTIA Cloud Essentials+は、クラウドサービス利用の立場から、その導入意思決定や推進を行う立場でクラウドサービスに関わります。CompTIAにはクラウドに関する認定資格として「CompTIA Cloud+」がありますが、その違いはスキルを活かしやすい分野にあります。
CompTIA Cloud+はIT寄りの認定資格であり、クラウドコンピューティング環境で働くITエンジニアに必要な知識とスキルを評価します。一方、CompTIA Cloud Essentials+はユーザサイドでクラウドサービスの利用の可否、利活用に関するスキルが評価されます。
この記事では、CompTIA Cloud Essentials+の受験を検討している方に向けて、CompTIA Cloud Essentials+の基本情報、難易度、試験情報、取得後のキャリアなどについて解説します。
【参考】:CompTIA Cloud Essentials+ | ADDITIONAL PROFESSIONAL|CompTIA JAPAN
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CompTIA Cloud Essentials+の基本情報
ここでは、CompTIA Cloud Essentials+の概要、試験概要などの受験に際して押さえておきたい基本的な情報について解説します。
【参考】:CompTIA認定資格について | CompTIA認定資格|CompTIA JAPAN
CompTIA Cloud Essentials+の概要
CompTIA Cloud Essentials+は、世界的に知られる非営利IT業界団体のCompTIAが主催するCompTIA認定試験の1つです。CompTIA認定試験は、ネットワークやセキュリティ、クラウドなどのIT業務分野における実践力/応用力を評価する試験であり、世界中で50万人以上の資格取得者がいます。
CompTIA Cloud Essentials+は、クラウドコンピューティングに関する知識やスキルを証明する資格であり、クラウドの導入や運用におけるビジネス原則やベストプラクティス、クラウドのガバナンスやリスク管理などの分野において、問題解決を行う能力が評価されます。
受験者には特に高いITスキルは求められませんが、クラウドに関わるビジネス部門やIT部門の人材として、クラウドの意思決定や推進に貢献できることが期待されています。
また、求めるスキルレベルも特にありませんが、システムエンジニアやインフラエンジニアとユーザの橋渡し役として活躍が求められるため、ビジネス分野の経験に加えて、基本的なITスキルを有するのが望ましいでしょう。
試験実施概要
CompTIA Cloud Essentials+の試験実施に関する情報は以下の通りです。実施概要は変更される可能性がありますので、最新情報は公式サイトで確認しましょう。
▪試験番号:CLO-002 ▪受験資格:特になし ▪試験時間:60分 ▪問題数:最大75問(単一/複数選択問題) ▪試験内容と出題割合: 1.0:クラウドのコンセプト(24%) 2.0:クラウド環境下でのビジネス原則(28%) 3.0:マネジメントとテクニカルオペレーション(26%) 4.0:ガバナンス、リスク、コンプライアンス、セキュリティ(22%) ▪合格率:非公開 ▪合格ライン:100~900のスコア形式で720スコア以上 ▪願書受付期間:随時 ▪試験日程:通年実施 ▪受験地:全国100ヵ所以上の試験センター(CBT方式) ▪受験料:¥10,817(税込) ▪合格発表日:試験後即時 ▪受験申込:ピアソンVUE ▪資格の更新:不要(CompTIA資格の多くは3年間の有効期限が設けられ、資格更新が必要)
【参考】:CompTIA Cloud Essentials+ | ADDITIONAL PROFESSIONAL|CompTIA JAPAN 【参考】:CompTIA関連アカウントのシングルサインオン(SSO)の移行について|CompTIA JAPAN 【参考】:CompTIA認定資格試験の予約と支払い方法|CompTIA JAPAN 【参考】:CompTIA :: ピアソンVUE
CompTIA Cloud Essentials+を活用できる職種の年収
CompTIA Cloud Essentials+の資格を活かせる職種としては、社内SEが挙げられます。
社内SEは「マイナビエージェント 職種図鑑」によると平均年収は512万円(※2023年11月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近しい職種である「エンジニア/プログラマ」を参考にすると、平均年収592万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、社内SEは一般平均年収よりも、やや高いことが分かります。
CompTIA Cloud Essentials+は社内SE、クラウドエンジニア、クラウドサービスを担当するコンサルタントやソリューション営業などのユーザ部門や営業部門を中心としたキャリアパスが想定され、キャリアチェンジによって年収アップの可能性があります。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
CompTIA Cloud Essentials+の勉強方法
ここでは、CompTIA Cloud Essentials+の難易度や勉強方法、テキストなどについて紹介します。受験を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
難易度
CompTIA Cloud Essentials+の合格率などは公開されておらず、難易度は不明です。SNSなどの合格体験記から判断すると、ITを学んだ経験者であれば、参考書や問題集で一通り勉強すれば、独学で合格できるレベルと考えてよさそうです。
勉強法
CompTIAはそれぞれの資格に対応する公式教材やテキストが提供されていますので、これらの参考書を用いて独習することをおすすめします。
■ CompTIA Cloud Essentials+の類似問題 CompTIA Cloud Essentials+には過去問や本格的な問題集が見当たりません。どのような試験が出るのか分からないと不安だという方は、公式サイトに類似問題と解答が公開されていますので、ここで先に自分の実力を試してみるとよいでしょう。
【参考】:CompTIA Cloud Essentials+ 類似問題|CompTIA JAPAN
■ CompTIA Cloud Essentials+の学習教材 CompTIAからCompTIA Cloud Essentials+の教材が販売されています。最新の出題範囲をカバーしており、図解入りで分かりやすいコンテンツで、重要な用語と略語用語集が含まれます。業務に合わせたレッスンごとに確認問題が付いています。書籍は米国からの発送です。
▪著者:Damon Garn ▪ページ数:271ページ ▪出版社:CompTIA ▪発売日:2019/11/12
【参考】:The Official CompTIA Cloud Essentials+ Self-Paced Study Guide 書籍 日本語版(試験番号:CLO-002)
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CompTIA Cloud Essentials+資格取得者のキャリアパス
CompTIA Cloud Essentials+試験に合格して資格認定を受けた後のキャリアパスについて見ていきましょう。CompTIA Cloud Essentials+はエンジニア経験をベースにすることで、クラウドのプロとして様々な分野で活躍できるでしょう。
【参考】:認定資格の種類と概要 | 資格の種類/概要|CompTIA JAPAN
クラウドエンジニア
クラウド環境における技術者で、クラウド上でサーバの設計や構築、ネットワーク整備などのインフラを担います。また、上位職ではクラウド移行に関する要件分析や企画書作成も行います。インフラエンジニアからクラウドサービスに関する知識を強化することで目指せる職種です。
クラウドコンサルタント
企業のクラウド移行についての計画策定、実行支援を行うことが主な役割です。
具体的には、クラウドコンピューティングの基本的な概念やアーキテクチャ、クラウドサービスの種類、クラウド導入におけるリスクやセキュリティ、クラウド導入の戦略的な計画、クラウド導入におけるビジネス上のメリットとデメリットなどについて理解しています。
クラウドセールスエンジニア
クラウドサービスの販売を担当する営業職の1種であり、クラウドサービスの提案や導入支援、アフターサポートなどを行います。具体的には、顧客企業のニーズをヒアリングし、クラウドサービスの提案や説明を行い、契約締結後は導入支援やアフターサポートを行います。
CompTIA Cloud Essentials+を取得してクラウドサービスのプロとして活躍しよう
ここまで、CompTIA Cloud Essentials+の概要、試験の実施概要、資格取得者のキャリアパスなどについて解説しました。世の中はクラウドファーストで、オンプレミスから急速にクラウドに移行しており、クラウドに関わるエンジニアやコンサルタントの需要が増えています。
CompTIA Cloud Essentials+資格を取得することで、クラウドに関わる仕事を中心に、活躍機会が大きく広がることでしょう。
とはいえ、転職をするには仕事の合間に資格試験の勉強を行いながら、膨大な求人情報から CompTIA Cloud Essentials+資格を活かせる企業を探し、条件交渉まで行わなければなりません。そのためには企業とのコネクションがあり、非公開求人情報を豊富に有する有力な転職エージェントの手を借りる必要があります。
そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。
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