ChatGPTの公式アプリが登場
ChatGPTを提供するOpenAIは、2023年5月18日iOS版のChatGPTアプリの提供を開始すると発表しました。その翌週26日には、対象地域を拡大し日本を含む30カ国以上にIOS版を提供すると明らかにしました。その後5月末までに、152カ国の地域に対象を拡大しています。
日本語対応アプリとして、スマホからの利便性が高まることが期待されます。
【参考】:ChatGPT 【参考】:Introducing the ChatGPT app for iOS 【参考】:ChatGPT Supported Countries 【参考】:Twitter OpenAI Official
ChatGPTを使うには
これまでChatGPTを使うには、ブラウザ版のみがリリースされていました。ブラウザ版はPCやスマホ搭載のブラウザが対応します。今回アプリ版がリリースされたことで、お好きな方法でAIチャット機能を利用することができます。アプリ自体は無料で提供され、登録した料金プランにより必要なサービスが受けられます。
【参考】:ChatGPT 【参考】:ChatGPT Pricing
ChatGPTアプリのリリース内容
ChatGPT アプリは、外出先でどこでもChatGPTを使いたいというユーザの声に応えてリリースするものです。デバイス間での履歴の共有や、音声認識システムを用いた音声入力をサポートします。アプリでは有料の「ChatGPT Plus」サブスクリプションプランの方は、GPT-4機能が利用できます。
6月8日にリリースしたv1.2023.152では、iPadOSにネイティブ対応を開始しました。6月12日リリースのv1.2023.159では「Shared Links」機能が搭載され、チャット内容を別のメンバーと共有することが可能になりました。
Android版についても、今後リリースを予定しているとしています。
【参考】:Introducing the ChatGPT app for iOS 【参考】:Introducing ChatGPT Plus
ChatGPT アプリでは、出先で必要な情報を調べたりアドバイスを得たりなど、正確な情報を即座に得ることができます。チャットの結果を共有してチームのアイデア整理や、自身の学習ツールとしての活用などが可能です。
【参考】:Introducing the ChatGPT app for iOS
ChatGPTアプリの使い方
ChatGPT アプリはiOS・iPadOSでサポートされます。iPhoneとiPadともに対応します。アプリは、App Storeからダウンロードします。以降では、実際にApp Storeを使ってChatGPTの使用方法を解説していきます。
App Storeを起動する
ChatGPT アプリはiOS・iPadOSに対応しますので、iPhoneあるいはiPadで利用することができます。ここでは、ネイティブ対応を開始したiPadを用いて、解説していきます。
次の図のように、画面上の「App Store」のアイコンをタップし、App Storeを起動しておきます(①②)。続いて、検索の入力フィールドで”chatgpt”などと入力します(③)。
iPadOSのネイティブ対応は、v1.2023.152以降ですので、すでにインストール済みの方は、このApp Storeからアプリを更新します。
App StoreからChatGPTアプリをインストールする
App Storeの入力フィールドに”chatgpt”などと入力すると、候補のアプリが表示されます。次の図は、実際の検索表示例です(①②)。
ここでは、本物の公式アプリの他にいくつもの同等のアプリが多く表示されます。確実に公式アプリを選択するには、アプリの真正確認をすると良いでしょう。
次の図のように、アプリ名をタップすると、詳細情報が表示されます。ここで表示される、ChatGPTアプリの「アイコン」はモノクロの公式ロゴ、「デベロッパ」は「OpenAI」、「販売元」が「OpenAI, L.L.C」、「著作権」が「OpenAI OpCo L.L.C.」、これらが公式アプリの真正情報です(①②③④)。
アプリのインストールは他のアプリと同様に、「入手」あるいは「雲マーク」をクリックして行います。
ChatGPTアプリを起動する
ChatGPTアプリを起動するには、表示されている「ChatGPT」アイコンをタップするだけです。初回実行時には、アイコンをタップすると次の図のようにアカウントの新規サインアップ、あるいはログインが求められます(①②)。
サインアップ情報は、ウェブ版と同等の内容が求められますが、AppleやGoogleのアカウントをお持ちの方は、連携認証が可能です。
ログインが正常に完了すると、チャットを開始することができます。初回のみ次の図のように、利用条項が表示されますので、内容を確認後「Continue」をタップしチャット画面を表示します(①②)。
チャット画面では、右上の「・・・」でサブメニューを表示させることができます。例えば次の図のように、「Settings」をタップすると設定画面が表示されます(①②)。音声入力で使用する言語は「Main Language」が「Auto-Detect」に設定されています。
通常は変更不要ですが、音声入力に問題がある場合は「Japanese」とすると、明示的に日本語に設定することもできます(③)。
ChatGPTアプリを使用する
ChatGPTアプリを使用するには、ウェブ版と大した違いはありません。プロンプト領域に質問を入力し、右側の矢印のアイコンをタップします(①②)。
この例では、以下のように質問を入力しました。
「最近体重が気になります。おすすめのエクササイズはありますか?」
質問に対して、次の図のように回答を得ることができます(①②)。申し分のない回答です。
ChatGPTアプリで音声入力を使用する
ChatGPTアプリでは、音声入力でプロンプトを入力することができます。次の図をご覧ください。
最初に、プロンプト領域右側の「波形」のアイコンをタップします(①)。初回のみマイクのアクセス権を求めるダイアログボックスが表示されますので「OK」をタップします(②)。マイクが使用可能になると、右側に青いボックスが表示され、音声入力が開始します(③)。
ここで、音声で質問を伝えて、終了時に青い領域をタップします(④)。
音声入力が完了すると、次の図のように認識された文字列がプロンプト領域にペーストされています(⑤)。もし、伝えた内容が正しく認識されていない場合は、適宜修正して右端の矢印のアイコンをタップします(⑥⑦)。
実際のプロンプトは次の通りです。最初は”儲かる”が”モーカル”となっていたので、手直しをしました。
「将来儲かるビジネスのネタを教えてください。」
プロンプトが正しく伝わると、次の図のように結果がチャットに表示されます(①②)。すぐにビジネスに活用できそうなアイデアを得ることができました。
ChatGPTのチャット内容を共有する
ChatGPTのチャット内容を共有するには、「Shared Links」機能を用います。2023年6月12日リリースのv1.2023.159からサポートされています。次の図をご覧ください。
チャット画面の右上の「・・・」をタップし、メニューから「Share chat」をタップします(①②)。
続いて次の図のように、「Share link to chat」の画面がポップアップ表示されます。ここで、「Share link」をタップすると、共有先のアプリや操作などの候補が表示されます(①②)。任意の共有先を選択することができます。
ChatGPTアプリの登場でどこでもAI活用が可能に
ChatGPTアプリがリリースされ、iOSを皮切りにアプリ版の展開が進んでいます。日本を含む多くの国で利用できるため、ウェブ版を含めて選択の幅が広がります。Android版のサポートが待たれますが、ChatGPTの利用シーンはどんどん広がるでしょう。
ChaTGPTアプリは良き助言者として、生活からビジネスまで利用者を手助けしてくれるでしょう。
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