未経験でプログラマーになるのはきつい?
プログラマーなどのエンジニア職は、未経験だと転職が難しいイメージを持つ方はいるでしょう。仕事内容からして、難しそうなことをやっている印象を受ける方も多いと思われます。必要なスキルも多いように感じられ、文系は難しく理系しか目指せないイメージがあります。
また、IT企業にブラックなイメージを持っている方も多く、残業が多かったり休日出勤が発生したり、「仕事がきつい」という先入観を持つ方も少なくありません。
「プログラマーの仕事に興味を持っていても「自分には無理だ」と最初から諦めてしまう人も多いですが、イメージだけで諦めてしまうのは非常にもったいないです。実際はプログラマーといってもさまざまな種類があり、必要なスキルや働き方はそれぞれ異なるため、未経験でも目指せる企業は多くあります。
プログラマーは未経験からでも目指せる
プログラマーはイメージとは裏腹に、未経験からでも目指しやすい仕事の1つです。その理由の1つに、エンジニア職の求人倍率は毎年高いことが挙げられます。
マイナビエージェントでは2022年3月現在、全体の公開求人数が35,308件なのに対し、アプリケーションエンジニアは8,049件もあります。エンジニア職は1人あたりの求人数が多いため、未経験者でも採用される確率が高いと言えます。
また、エンジニア職の中でもプログラマーは未経験から転職しやすい傾向があります。エンジニア職には、ほかにもシステムエンジニアやプロジェクトリーダーなどの仕事があります。これらの仕事はシステムの仕様を検討したり顧客と打ち合わせを行ったり、といった上流工程の仕事が中心であり、プログラマーと比べると、手を動かすスキルに合わせてソフトスキルを必要とします。
これらの仕事に比べればプログラマーは手を動かす作業がメインになってくるので、未経験者でも目指しやすいです。
【参考】:アプリケーションエンジニアの求人・転職・中途採用|マイナビエージェント
プログラマーの仕事内容とは
プログラマーが普段どのような業務を行っているのか知らない方も多いでしょう。そこで、プログラマーの仕事内容について詳しく解説します。
システムの開発
プログラマーは、システムエンジニアが作成した設計書を元にシステムを実際に作成します。プログラミング言語と呼ばれるコンピュータが読める言語を用いて、コンピュータが命令通りに動くように指示を出します。単に仕様通りに動くだけでなく、処理の効率さやソースコードの見やすさも考慮しながら行わなければなりません。
開発に使う言語はシステム開発の種類によって異なり、スマホアプリならKotlin・Java・Swift、WebアプリならPHP・Python・Rubyなどの言語が使われることが多いです。
システムのテスト
プログラマーはシステムが正しく動くかテスト作業も行います。プログラム単体でテストしたりシステム全体を通じてテストしたりし、システムにバグがないようにチェックします。バグが見つかった場合は修正を行い、再度テストを行います。
プログラマーの仕事はテスト自体を担当することもあれば、テストの仕様書を作成する場合もあります。
システムの運用・保守
プログラマーは完成したシステムの運用・保守も行います。システムが継続して動き続けられるように、古いプログラムの改良を行ったり、トラブルが起きそうな箇所のチェックを行ったりします。
プログラマーが未経験だときついと言われる3つの理由
プログラマーは「きつい」「やめとけ」と言われることも多い職種です。なぜそのように言われるのか理由についてみていきましょう。
必要なスキルが多い
プログラマーになるにはプログラミングスキルが必要です。プログラミングは傍から見ると難解そうに感じることが多いですが、実際はプログラミング言語によって難易度は変わります。CやJavaなどは難しい反面、PHPやPythonなどは未経験でもさほど難しくはありません。
なお、プログラマーは数学も必要と思う方は多いですが、一般的なシステムやアプリを開発する場合は高度な数学を使うケースは少ない場合がほとんどです。高度な数学が必要になるのは、機械学習やディープラーニングといった一部の分野のみです。
労働時間が長い場合もある
プログラマーは人手不足の場合が多く、企業によっては1人の負担が大きくて長時間労働が発生してしまうケースもあります。そのため、プログラマーには体力が求められる場面もあります。
また、サーバがダウンするなどのトラブルが発生した場合、早急に解決へと向かわないといけないため休日出勤が発生する可能性もあります。プログラマーを目指すなら、このあたりは覚悟しておくべきでしょう。
しかし、最近では働き方改革などの影響もあり、残業や休日出勤がそこまで多くない企業も増えています。また、テレワークの導入で通勤時間などを短縮できる場合もあります。
客先常駐の案件もある
企業によっては、顧客先のオフィスに常駐して働く形態を取っている場合もあります。いわゆるSESと呼ばれるものです。顧客先で働く場合、顧客先の指示に従わなくてはならず、ストレスを感じる人もいます。また、仕事のモチベーションも上がりにくいという方もいるでしょう。しかし、IT企業すべてが客先常駐形態というわけではなく、自社で働ける企業も多くあります。
それでもプログラマーを目指すのがおすすめの3つの理由
プログラマーの仕事はきついと言われることが多いのは事実です。しかし、一方でプログラマーの仕事には魅力的なことが多くあるのも実態ですので、そちらも紹介します。
仕事を失いにくい
プログラマーは需要が高く、失業しにくい点が大きなメリットです。スマホやインターネットの普及により、スマホアプリやWebアプリを使うユーザーが増えています。また、企業も社内システムを使って生産性を上げたいと考えています。システム開発の案件は多くあるため、プログラミングスキルを身につければ仕事に困ることはありません。
収入を上げやすい
プログラマーは収入を上げやすい特徴があります。システムエンジニアやプロジェクトリーダーなどの上流工程の仕事にキャリアアップすれば、責任が重くなるのに伴い給料も上がる場合が多いです。
また、プログラマーのままでもスキルを極めれば、ゼネラリストやフリーランスエンジニアとして働く道も広がります。フリーランスになれば実力次第で年収を上げることが可能です。
最近では学習できる環境が整っている
プログラマーはスキルが必要な仕事ですが、最近では学習しやすい環境が整っており未経験でも参入しやすくなっています。具体的には、オンラインで学習できるサイトが多くあったり、初心者でも理解しやすい参考書が販売されていたりします。昔は難解な専門書を読んで勉強するしかありませんでしたが、今は随分学習ハードルが低くなっています。
【参考】:マイナビIT エージェント
プログラマーにおすすめの資格
未経験からプログラマーを目指すなら、資格を獲得して基礎スキルを身につける方法がおすすめです。ここでは「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」「PHP技術者認定試験」の3つを紹介します。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は「エンジニアの登竜門」と呼ばれている資格であり、プログラミング・アルゴリズム・OS・システム開発の流れなど基本的なことを学べます。合格率は高めであり、大学生でも取得している方が多くいます。プログラマーを目指すならまずはこちらから挑戦しましょう。
【参考】:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、システム開発における上流工程の基礎的な力を身に付けられる試験です。難易度は高めですが、取得すれば転職市場でより評価されやすくなります。基本情報技術者試験を取得したらこちらに挑戦しましょう。
【参考】:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:応用情報技術者試験
PHP技術者認定試験
PHP技術者認定試験はPHPに特化した資格であり、PHPの文法やライブラリなどの基礎スキルに関する問題が出題されます。PHPを学ぶなら取得したい資格と言えます。PHPだけでなく、PythonやRubyなど他の言語も専用の資格が用意されています。
【参考】:PHP技術者認定機構 試験概要
未経験からプログラマーに転職するなら
プログラマーは未経験からでも目指しやすい仕事です。プログラマーを目指すなら資格取得やプログラミングの独学を行い、転職前に必要なスキルを身につけておくのが良いでしょう。IT技術に興味があり継続して勉強ができる方なら、文系・理系関係なくプログラマーとして活躍できます。
しかし、IT企業の中にはいまだに残業時間が多かったり客先常駐形態だったりする場合もあり、プログラマーとして安定して働き続けるためには企業選びが重要です。
そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。
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未経験からのキャリアチェンジは心身ともに本当に大変だと思います。少しでもご自身の負担を減らすべく、エージェントサービスを活用して、失敗のない転職活動に臨んでいただければ幸いです。
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