Windows 11のクイックアクセス
クイックアクセスとは、Windows 10以降に搭載されているエクスプローラーの追加機能を指します。最近使用したファイルを表示したり、よく使うフォルダーを表示したりすることができます。Windows 11においても、従来通りにクイックアクセスが利用できます。
クイックアクセスを使用するには
クイックアクセスはエクスプローラーの追加機能ですので、使用するにはWindowsのエクスプローラーを起動します。クイックアクセスはあらかじめ有効となっていますので、エクスプローラーを起動するとホーム画面の上部に表示されます。
Windows 11でのエクスプローラーの変更点
クイックアクセスに表示されるデフォルトのフォルダーアイコンには、「デスクトップ」「ダウンロード」「ドキュメント」「ピクチャ」「ミュージック」「ビデオ」があります。これらは、左側のナビゲーションウィンドウにも表示されます。
Windows 11 22H2以降のエクスプローラーには、表示に変更があります。従来は「このPC」にも表示されていましたが、バージョンアップに伴い「このPC」の表示はされなくなりました。多少なりとも要望に基づき、表示が簡素化されたと判断できます。
【参考】:エクスプローラーの デスクトップ、ドキュメント、図 フォルダーにアクセスする方法
Windows 11のクイックアクセスを使ってみる
ここからは、実際にWindows 11でクイックアクセスを使用していきます。Windowsの初期設定で有効となっていますので、操作を悩まず使用することができます。具体的な操作方法は、以降で図解していきます。
クイックアクセスを表示する
クイックアクセスを表示するには、エクスプローラーを起動するだけです。次の図をご覧ください。タスクバーのエクスプローラーのアイコンをクリックすると、エクスプローラーが起動されます(①)。そのホーム画面で、最初に表示されるのがクイックアクセスです(②)。
クイックアクセスを使う
エクスプローラーを立ち上げると、クイックアクセスがデフォルトで表示されます。使用するには、表示されているアイコンをクリックします。左側ナビゲーションウィンドウをクリックするか右フォルダー表示ウィンドウのアイコンをダブルクリックすると、指定したフォルダーが表示されます。
クイックアクセスに登録する
クイックアクセスに登録するには、次の図のように該当フォルダーを選択し、右クリックメニューから「クイックアクセスにピン留めする」をクリックします。フォルダーの場合は、クイックアクセスに、ドキュメントなどのファイルの場合はお気に入りに追加することができます。
次の図は、クイックアクセスに登録後のメニューとエクスプローラーの表示です。クイックアクセスに登録した内容は、タスクバーのエクスプローラーアイコンの右クリックメニューに表示されます(①②)。実際に開いたエクスプローラーにも表示されています(③)。
クイックアクセスの並べ替え
クイックアクセスに登録したフォルダーの表示順は、変更することが可能です。次の図をご覧ください。並べ替えを行うフォルダーを左ナビゲーションウィンドウから選択し、ドラッグアンドドロップで任意の順番に移動します(①②)。
ドラッグアンドドロップの際に、別のアイコンの上でドロップした場合には、そのフォルダー内に移動してしまいますので、確実にドラッグアンドドロップを行います。フォルダーに表示されるアイコンとアイコンの隙間にドロップすれば成功です。
ドラッグアンドドロップが完了すると、左ナビゲーションウィンドウの表示位置が変わるとともに、右側のフォルダー表示ウィンドウの順番も更新されます(③④⑤)。
クイックアクセスの削除
クイックアクセスの削除は、「クイックアクセスからピン留めを外す」から行います。この項目は、左ナビゲーションウィンドウの右クリックメニュー表示から行います(①②)。
同様に、右フォルダー表示ウィンドウのフォルダー選択から右クリックメニュー表示によって「クイックアクセスからピン留めを外す」を選択することもできます(③④)。
この操作方法は、タスクバーに表示されるエクスプローラーアイコンの右クリックメニューでも同様です。次の図をご覧ください。フォルダーを開く場合は、タスクバーのエクスプローラーから右クリックメニューを表示させて、直接フォルダーを開くことができます(①②)。
クイックアクセスを削除する場合も同じ手順で行います。タスクバーのエクスプローラーアイコンの右クリックメニューを表示させて再度右クリックメニューを表示します。ここで「クイックアクセスからピン留めを外す」をクリックし、登録を削除することもできます(②③)。
クイックアクセスのオプション設定を活用する
これまでの説明で、クイックアクセスの基本操作が理解できていると思います。ここからは、応用編としてエクスプローラーのオプション設定について解説していきます。エクスプローラーのオプション設定の代表的な使用方法について、以降で解説していきます。
クイックアクセスにピン留めできない
クイックアクセスへの登録手順を紹介してきました。紹介した登録方法でクイックアクセスにピン留めできない場合には、エクスプローラーのオプション設定を確認することをおすすめします。
具体的な操作方法を次の図に示します。エクスプローラー右上の「・・・」をクリックし、「オプション」を選択します(①②)。
フォルダーオプションが表示されますので、「プライバシー」に表示される項目の、「最近使用したファイルを表示する」「頻繁に使用されるフォルダーを表示する」の2つにチェックが入っていることを確認します(③)。
チェックが外れていると正しくクイックアクセスに表示されませんので、チェックを追加し、「OK」をクリックします。
クイックアクセスに自動追加させたくない
クイックアクセスは、自動的に追加されるようデフォルト設定されています。アクセス履歴に基づき追加されますので、勝手に追加されたと思う場合は、自動追加が行われている状態です。クイックアクセスに自動追加させたくない場合は、必要なオプション設定のチェックボックスのチェックを外します。
具体的な操作方法は、次の図の通りです。エクスプローラーの「・・・」をクリックし、「オプション」を選択します(①②)。フォルダーオプションが表示されますので、「プライバシー」の「最近使用したファイルを表示する」のチェックを外します。
すると、これまで表示されていた「最近使用していた項目」の内容が表示されなくなります(③④)。
次にフォルダーオプションから、「プライバシー」の「最近使用したファイルを表示する」「頻繁に使用されるフォルダーを表示する」の2つのチェックを外します。次の図をご覧ください。
フォルダーオプションの2つのチェックを外すことで(①②)、左ナビゲーションウィンドウの表示が簡素化されます(③④)。「クイックアクセス」「最近使用していた項目」からも、きれいに自動追加されていた項目が消えてしまいました(⑤⑥)。
前述の通り、デフォルト設定では自動的に使用履歴から追加がされてしまいます。この表示がごちゃごちゃして整理したい人は、このオプション設定を試してみると良いでしょう。プライバシー項目の、「エクスプローラーの履歴を消去する」右側の「消去」をクリックすることで、履歴自体を削除することもできます。
設定の変更内容が分からなくなった場合には、次の図のようにフォルダーオプションの1番下の「既定値に戻す」をクリックすることで、初期設定に戻すことも可能です(①②)。
クイックアクセスの設定をカスタマイズして活用しましょう
クイックアクセスは、Windows 10以降で使用できるエクスプローラーの追加機能です。手動でクイックアクセスに追加することもできますし、自動追加の機能を停止することもできます。Windows 11では、エクスペリエンスの改善が進んでいますが、要望に合わない場合は、カスタマイズを行うことも必要な作業と考えましょう。
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