エンベデッドシステムスペシャリストとは?年収と将来性を解説
thumb_ecnensyu_01
エンベデッドシステムスペシャリストとは?年収と将来性を解説
働き方・キャリアパス
アンドエンジニア編集部
2022.07.26
この記事でわかること
エンベデッドシステムスペシャリストはIoTを含む組み込みシステムの深い知識が求められる
スマート家電を含むIoT市場は今後さらに広がり、エンベデッドシステムスペシャリストの重要が高まる
試験合格により年収アップや転職の機会に恵まれ、エンジニアとして成長が期待できる

エンベデッドシステムスペシャリストとは

img_esnensyu_01

エンベデッドシステムスペシャリストは、組み込みシステムに関するハードウェアとソフトウェアの要求仕様書に基づき、システムの開発・実装・テストを実施します。以下で、エンベデッドシステムスペシャリストの詳しい仕事内容について解説します。

エンベデッドシステムスペシャリストの仕事内容

エンベデッドシステムスペシャリストは、主にハードウェア製造業や電子システム開発会社のエンジニアとしての仕事を担当します。実務では、顧客の要望を引き受け、要望に沿ってシステムを構築します。

他のエンジニアと異なる点は、何度も顧客と話し合いをするため、エンジニアとしてのスキルの他にコミュニケーションスキルが欠かせない点です。エンベデッドシステムスペシャリストの具体的な仕事内容は、大きく分けて以下の3つがあります。

1.組込みシステムの設計書や仕様書を作成する

顧客とのコミュニケーションを密に取って要件を定義し、主にカスタムプロジェクトとして設計・開発・構築を主導します。今後のメンテナンス等を考え、再利用可能なモジュール化を進めて保全性を高めることも重要です。

2.完成した仕様書を基に開発から実装などを行う

仕様書に沿ってシステムを設計・開発・構築します。システムは専用に特化されたものも多く、カスタムLSI・PLCの開発等のハードウェア関連や、エンベデッドOS・マイクロコード等のソフトウェア関連などがあります。

3.システム完成後は、開発環境の調整をする

セキュリティ保守やトラブル対応などのアフターサポートを行います。作業は安全性・効率性・信頼性を考慮しながら要件に適合させるため、高い専門性が求められます。

なお、システム完成までの上記の工程は1人ではなく、チームで行うのが一般的です。エンベデッドシステムスペシャリストが他のチームメンバーを指導し、開発を主導します。

IoTエンジニアとは?気になる年収や将来性を解説!
組み込み系言語とは?拡大する組み込みシステムの用途についても解説!

システムエンジニア(SE)の一種

エンベデッドシステムスペシャリストは、システムエンジニア(SE)の一種です。SEはシステムの開発やプログラマーを担当したり、ITインフラを担当したりするITスペシャリスト等に細分されます。

エンベデッドシステムスペシャリストは、その中で特に組み込みシステムのハードウェアやソフトウェアに専門性を持ち、該当領域の指導的な役割が期待されています。

システムエンジニア(SE)とは?仕事内容や年収、必要スキルを解説!
ITスペシャリストとは?仕事内容や将来性、おすすめの資格を紹介

エンベデッドシステムスペシャリストの年収

img_esnensyu_02

ここでは、エンベデッドシステムスペシャリストの年収について解説します。エンベデッドシステムスペシャリストへ転職しようと考えている方は、参考にしてください。

平均年収

マイナビエージェントでは職種別の年収ランキングを公開しています。そのランキングによると、エンベデッドシステムスペシャリストの年収は公開されていませんが、似ている職種であるシステムエンジニア・プログラマの平均年収は443万円となっています。

これはあくまで平均であり、業種・業界によっては平均年収がさらに高い可能性もあります。

【参考】:職種別平均年収ランキング|求人・転職エージェントはマイナビエージェント

【参考】:プログラマ・システムエンジニア(制御・組み込み)の求人・転職・中途採用|求人・転職エージェントはマイナビエージェント

専門性を高めてスキルを上げると年収アップも可能

特定領域へ特化した組み込みシステムの専門性をより高めることで、ステップアップが期待できます。より高い専門性を持つことは重要なアピールポイントとなる他、高い品質を保ったシステム開発を保証できます。

そのため、新規事業や新規開発を検討する際の重要な相談先と認知され、より市場価値の高い人材となることも可能でしょう。

また専門性に加えて多様な案件に対応できるスキルがあれば、さらに活躍の場が広がります。多用なスキルがあれば、ITコンサルタントやITアーキテクトなどに転職することもできます。転職先の企業や職種によっては、今より高収入を目指せるでしょう。

ITコンサルタントの仕事は激務?人気の職種なのはなぜ?

エンベデッドシステムスペシャリスト試験について

img_esnensyu_03

エンベデッドシステムスペシャリストにおすすめの資格として、情報処理技術者試験のエンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)があります。合格すると、国家資格に合格した組み込みシステムの専門家として公的・対外的に認知されます。

ここでは、エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)について解説します。

【参考】:エンベデッドシステムスペシャリスト試験

資格取得のメリット

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)は、情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格です。資格を取得することで、自身の保有する知識と豊富な経験を、公的・対外的に証明できます。

エンベデッドシステムスペシャリストの知識と経験に基づいた高品質な設計能力や、仕様に合致した安心・安全なシステム設計を行うスキルがあることを証明することで、自身の市場価値を高めることができます。

資格取得者は高度なスキルを持っていると認められるため、開発現場では上位職へのチャレンジや重要なプロジェクトを任されることもあるでしょう。

試験の難易度

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)の難易度は、数ある高度情報処理技術者試験のうちスキルレベル4に相当する難易度の高い資格です。スキルレベル4は、情報処理技術者試験のレベル区分でも最高ランクとなっています。

難易度は高い試験ですが、実務経験や下位資格の取得等の受験資格がないため、誰でも受験できます。

合格率

情報処理技術者試験を担当する情報処理推進機構(IPA)の発表によると、令和3年度秋期試験の合格率は18.3%です。過去の合格率もおよそ16〜17%で推移しています。他のレベル4の高度情報処理技術者試験の合格率は、約14〜15%です。

平均年齢

令和3年度秋期に実施されたエンベデッドシステムスペシャリスト試験の合格者の平均年齢は、32.9歳です。

他の同じ高度試験であるプロジェクトマネージャ試験の平均年齢は37.8歳、データベーススペシャリスト試験の平均年齢は30.4歳です。このことから、合格にはある程度の経験とキャリア、そして知識をしっかりと蓄えてからの受験が必要ということが分かります。

【参考】:平均年齢

どのくらいの勉強時間が必要?

エンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格するために必要な勉強時間は、実務経験がある人の場合、1日3時間の勉強時間が半年程度必要と言われています。応用情報レベルの知識がない場合は、プラス100時間ほど勉強時間を確保する必要があります。

個人差はありますが、難易度が高いため十分に勉強時間を確保することが大切です。実務と並行しながら、毎日コツコツと勉強する時間を確保しましょう。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験におすすめの参考書3選

img_esnensyu_04

ここでは、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の勉強でおすすめの参考書を3冊紹介します。

情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2022年版

次期試験に再出題される可能性の高い問題を厳選した参考書です。全高度試験の午前Ⅰと午前Ⅱの両方の対策ができます。解説付きのため、類似問題にも対応可能です。総合的な分析によって、その年度に合った最適な問題を精選しているため、効率の良い勉強ができます。

▪著者:松原 敬二

▪ページ数:672ページ

▪出版社:翔泳社

▪発売日:2021/10/11

【参考】:情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2022年版

情報処理教科書 エンベデッドシステムスペシャリスト 2021~2022年版

本書は、午前II・午後I・午後IIの対策に絞った参考書です。午前II演習の対策では、再出題の可能性が高いと思われる過去問を100問収録しています。また午後I・午後II試験については、図の描き方・計算問題の解き方などが、図・表を用いてわかりやすく解説されています。

▪著者:牧 隆史、松原 敬二

▪ページ数:620ページ

▪出版社:翔泳社

▪発売日:2020/09/23

【参考】:情報処理教科書 エンベデッドシステムスペシャリスト 2021~2022年版

2022 エンベデッドシステムスペシャリスト 総仕上げ問題集

令和3年度秋期試験の分析と、直近3期分の本試験問題が収録されています。過去問対策として活用できるのはもちろん、解答・解説が詳細に記載されているため参考書としても役に立ちます。本番前に実力を確かめるのにおすすめです。

▪著者:アイテックIT人材教育研究部

▪ページ数:638ページ

▪出版社:株式会社アイテック(iTEC)

▪発売日:2022/05/25

【参考】:2022 エンベデッドシステムスペシャリスト 総仕上げ問題集

エンベデッドシステムスペシャリストの需要

img_esnensyu_05

現在スマート家電・ドローン・ロボット等が普及し、スマート家電等に内臓される組み込みシステムも需要が高まっています。そのため、組み込みシステムを専門的に扱うエンベデッドシステムスペシャリストの需要も高まっていると言えます

また、IoTを含む組み込みシステムは、リアルタイム性やレスポンス保証など、通常の業務システムより厳しい品質と高い安全性が求められます。

そのため、組み込みシステムの開発では、システムに要求される機能・性能・品質・信頼性・セキュリティ面の仕様を、ハードウェアとソフトウェアの要件に適合する高度な知識と実践能力が必要です。

特に特定用途に特化したシステムにおいては、さらに高い専門性が要求されるでしょう。このことから、高度な専門知識を持つエンベデッドシステムスペシャリストの需要は今後ますます高まるでしょう。

【参考】:プログラマ・システムエンジニア(制御・組み込み)の求人・転職・中途採用|求人・転職エージェントはマイナビエージェント

エンベデッドシステムスペシャリストを目指して年収アップを目指そう

img_esnensyu_06

今日の組み込みシステムは、その用途の多様性によりさらに高い専門性が求められます。適応領域は年々拡大しており、スマート家電や小型デバイス・ドローン等多岐にわたります。組み込みシステムの開発を専門とするエンベデッドシステムスペシャリストも、活躍の場が広がっています。

高い専門知識と技術を証明するのに、エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)の受験もおすすめです。資格を取得することにより対外的にスキルをアピールでき、自身のキャリアアップにもつながります。

将来性の高いエンベデッドシステムスペシャリストに転職したい場合は、自分のスキル・希望・企業との相性などを考慮して転職先を決めることが大切です。しかし、特にIT業界未経験の方ですと、どんな企業が自分に合っているのか、わからないことも多いでしょう。

そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。

マイナビITエージェント【公式】IT・Webエンジニアの求人・転職エージェント

マイナビIT エージェントは、IT・Webエンジニア向け、無料の転職⽀援サービスです。

IT・Webエンジニアの転職事情に詳しいキャリアアドバイザーが、あなたのご経験やスキルをお伺いし、転職活動のプランをご提案します。

アドバイザーは企業側と直接連携を取れるので、求人票に載っていない情報も確認することができます。こちらで、働き方などをしっかり確認の上、応募企業を選んでいくのが良いでしょう。

未経験からのキャリアチェンジは心身ともに本当に大変だと思います。少しでもご自身の負担を減らすべく、エージェントサービスを活用して、失敗のない転職活動に臨んでいただければ幸いです。

『マイナビ エージェント』なら、
IT業界に精通した専任アドバイザーと豊富な求人で、
あなたの転職を丁寧にサポートします。
気になる人のTwitterをフォローしよう!
アンドエンジニア公式LINEでは
新着記事やエンジニアに役立つ情報をお届け!
日々のキャッチアップをお手伝いします!
マイナビITエージェント

編集部オススメコンテンツ

はじめて転職される方へ
IT・Webエンジニアの「よくある転職活動のお悩み」や「転職活動の流れ」とは?
マイナビITエージェント
Sponsored

アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから

お問い合わせ・情報提供
エンジニア求人

編集部おすすめコンテンツ

はじめて転職される方へ
IT・Webエンジニアの「よくある転職活動のお悩み」や「転職活動の流れ」とは?
マイナビITエージェント
Sponsored

アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから

Powered by マイナビ AGENT