ChatGPTをLINEで使えるAIチャットくんとは
ChatGPTは、OpenAIが提供するチャットAIサービスで、人間のような自然な会話ができることで知られています。
しかし、ChatGPTを利用するには、簡単ではありますがアカウント登録も必要となるため、利用開始するかどうかで迷っている方もいるでしょう。
そんな方にとって便利なサービスとして、LINE上でChatGPTを気軽に活用できる「AIチャットくん」が話題を呼んでいます。
AIチャットくんは、LINE上でChatGPTと対話を行えるAIチャットボットです。ChatGPTへの登録は不要で、スマートフォンを使ってChatGPTによるAIとやり取りできます。
この記事では、LINEでChatGPTを気軽に使いたい方のために、AIチャットくんの概要や使い方を図解していきます。
AIチャットくんの概要
AIチャットくんは、LINE公式アカウントを友だち登録するだけで、ChatGPT側の登録などは登録しなくてもすぐに利用できます。
AIチャットくんはChatGPTのAPIを利用しており、ユーザからのメッセージに対してChatGPTが回答を生成しています。
LINEの友だちとトークを行う際と同様の操作で、LINE上でChatGPTを気軽に活用できるのがAIチャットくんの特徴です。
LINEで「AIチャットくん」を友だち追加する方法
LINEでAIチャットくんを利用するには、まずはAIチャットくんをLINEの友だち登録する必要があります。実際の手順を説明していきましょう。
まず、LINEアプリを開いて、ホーム画面の検索ボックスから公式アカウントを検索しましょう。
検索キーワードとして「AIチャットくん」と入力すると、AIチャットくんの公式アカウントが表示されます。そこから「友だち追加」ボタンを選択するだけで登録が完了します。
このように簡単な手順で「AIチャットくん」をLINEの友だち登録が完了し、使用する準備ができました。
LINEでのChatGPT「AIチャットくん」の利用方法
AIチャットくんとの対話の方法は、他のLINEトークルームと同様に、メッセージを送信するだけです。
ここでは、実際にAIチャットくんとの会話をどのように行うかを見ていきましょう。あらかじめ用意されている質問を試すことも、自分で自由に質問することもできます。
用意された質問から選択する方法
AIチャットくんでは、あらかじめ簡単な質問例が用意されています。初めての利用で、どのような受け答えをしてくれるか確認したい方はまずこちらを試してみると良いでしょう。
画面の「使い方」をタップすると、いくつかのカテゴリと質問項目が表示されます。気になる項目を選んで問いかけてみましょう。
自由な質問をする方法
自分で自由に質問をするには、「キーボードを開いて話しかける」をタップして質問文を入力します。
下の図では、集中力を持続させる方法について質問してみました。すると、AIチャットくんは、集中力を保つための様々なアイデアを回答してくれます。
回答を受け取った後は、回答の中でもっと詳しく聞きたいことがあれば、こちらからさらにそれについて問いかけることもできます。
プロンプトを工夫して役立つ回答を得よう
AIに指示を出すためのテキストのことを、プロンプトと呼びます。AIチャットくんからより適切な回答を引き出すには、プロンプトに工夫が必要です。
より役に立つ回答を得るためには、プロンプトを具体的に書くことです。抽象的な質問よりも、具体的で明確な質問に対して、より的確な回答を得ることができます。
また、プロンプトは要点をできるだけ簡潔に押さえた質問の方が、適切な回答を得やすくなります。
プロンプトの内容で得られる回答の質は大きく変わるので、うまく質問する練習を重ねながら、AIチャットくんの回答を最大限に活用しましょう。
AIチャットくんの特徴
ここでは、AIチャットくんの特徴について説明します。AIチャットくんはChatGPTをベースにした自然な受け答えを行うことができ、質問するたびに異なる回答をしてくれます。また、音声で質問することも可能です。
ChatGPTをベースにした自然な回答
AIチャットくんは、OpenAIが開発した生成AIであるChatGPTを活用したチャットボットです。そのため、ChatGPTの高度な自然言語処理能力を用いて、人間のような自然な言葉遣いで応答してくれます。
事前に登録しておいた回答を提示する従来のチャットボットと異なり、文脈を理解した上で適切な返答を生成することが可能です。
また、質問の意図が曖昧な場合でも、文脈から最も適切な解釈を導き出そうと試みたり、判断に必要な情報を得るためにユーザへ問いかけを行ったりします。
このように、人間が相手の時と同じように対話を進められる高い言語理解・生成能力を持つChatGPTを利用していることが、AIチャットくんの大きな強みです。
毎回回答が異なる
AIチャットくんは、同じ質問でも、問いかけるたびに毎回異なる回答を提供してくれます。例えば、「今夜の献立を考えて」とお願いしたら、最初はカレー、次はトンカツを提案してくるかもしれません。
これも、生成AIであるChatGPTを利用し、高度な自然言語処理技術と膨大な学習データに基づいて回答を生成しているためです。
そのため、AIチャットくんに問いかけて回答をもらうたびに、新鮮な発見や気づきを得ることができるでしょう。
音声入力も可能
AIチャットくんは、OpenAIが開発した音声認識モデルWhisper APIを活用することで、音声入力機能にも対応しています。この機能により、テキスト入力に加えて、ユーザは音声でもAIチャットくんを活用することができます。
AIチャットくんの音声入力機能を使用するには、AIチャットくんのトーク画面のマイクアイコンをタップします。そして、赤い丸のボタンをタップして、録音したい内容をはっきりと発声します。
Whisper APIが自動的に音声をテキストに変換し、AIチャットくんに送信され、そのテキストを解析して、適切な回答を返してくれます。
AIチャットくんの活用事例
AIチャットくんは実際にどのようなことに活用できるのでしょうか。ここでは例として、夕食のレシピ提案、文章作成の支援、ビジネスのアイデア出しの質問をしてみましょう。
夕食のレシピ提案
食事のメニューを決めるのは、思いのほか大変なものです。食べ物の好みや使う材料、食べる人数などに応じて、作る料理や材料の分量を決めなければなりません。
そんな時には、AIチャットくんに料理のレシピを提案してもらえます。下の図では、「大人2人、子ども2人の分量」「鶏肉を使う」「栄養バランスが取れている」という条件でレシピを提案してもらいました。
回答された料理が好みに合わない場合や、条件を満たしていないと思うときは、もう1度質問してみると良いでしょう。
例えば、「もっと野菜も一緒に摂れるレシピを教えてください。」と聞けば、より条件に合う別のレシピを教えてくれるはずです。
様々な用途の文章作成の支援
AIチャットくんは単に質問に答えるだけでなく、様々な用途の文章作成を支援してくれます。ユーザがテーマや構成を指定すれば、自然な日本語で文章を生成します。SNSの投稿文のひな形作りから、ビジネス文書の作成、小説の執筆など、幅広い用途に活用できます。
下の図では、仕事で自分が気づいた便利な作業効率アップのコツをSNSに投稿したい場合の文章の例を尋ねました。
自分ではなかなか思いつかないハッシュタグの例まで挙げてくれています。
このように、AIチャットくんに文章作成を手伝ってもらうことで、効率的に作業を進められるため、様々な文書作成の手間を大幅に軽減できるでしょう。
ビジネスのアイデア出し
AIチャットくんは、ビジネスのアイデア出しも支援してくれます。新商品やサービスの企画段階において、アイデアをゼロから出すことは大変な労力が必要な場合が多くあるでしょう。
そこで、AIチャットくんに助けを借りることで、アイデアを形にするきっかけを得ることができます。 下図は、新商品を多くの人に知ってもらうためのプロモーション企画のアイデアを聞いてみた例です。
SNSやオンライン広告の活用を提案してくれました。このようにアイデアを出してもらうことで、どこから考え始めるかの指針ができるでしょう。
もちろん、ここから気になる案について具体的に取り組み方を聞いたり、まったく別のアプローチがないか聞いたりすることもできます。
ユーザが入力した情報から、AIチャットくんが様々なアイデアを提示してくれるため、短時間で多様な案を検討することができます。
AIチャットくんの利用の注意点
ChatGPTの利点を生かして活用できるAIチャットくんですが、使用するに当たって気を付けたいこともあります。ここでは、その注意点について解説します。
無料版には制限がある
AIチャットくんの無料版は、1日5通までのやり取りに制限されています。これを超えて質問しようとすると、上限に達したメッセージが表示され、回答を得られません。
有料版を利用すると、やり取りに制限がなくなります。AIチャットくんの有用性を実感して、頻繁に利用したいと考える場合は有料版を検討した方が良いでしょう。
3日間の無料体験も実施されているため、3日間の使用で本当に役立つか試してみて、不要であれば無料体験のうちに解約することもできます。
サーバがダウンしていると使えない
AIチャットくんは、OpenAIが提供しているChatGPTのAPIを利用しています。このため、AIチャットくんの動作はOpenAIのサーバ状況に大きく依存しています。
OpenAIのサーバがダウンした場合、ChatGPTのAPIにアクセスできなくなるため、AIチャットくんも利用できなくなってしまいます。
例えば、OpenAIのサーバがメンテナンス作業などのために一時的に停止している場合や、トラフィックの集中などによって過負荷状態に陥り、サービスが停止した場合などが挙げられます。
このような状況下では、AIチャットくんに質問を投げかけても、返信が返ってこなくなります。サーバが復旧して通常状態に戻れば、AIチャットくんも再び利用可能になります。
回答に間違いがある場合がある
AIチャットくんは、ChatGPTの利用により自然で複雑なやり取りが可能ですが、ChatGPTの特徴として回答に誤った情報が含まれる危険性があることに注意が必要です。
ChatGPTは高度な自然言語処理が可能な生成AIですが、その回答はあくまでも機械的な学習によって生成されたものであるため、誤った情報や偏りが含まれる場合があります。また、最新の情報を含む会話には正しく返答できない可能性があります。
そのため、AIチャットくんを利用する場合、得られた回答に誤りがないかを確認しながら利用することが大切です。
AIチャットくんを使ってLINEで気軽にChatGPTを活用しよう
ここまで、AIチャットくんの概要や使い方、注意点について解説してきました。AIチャットくんを活用することで、ChatGPTをベースにした対話をLINEで気軽に行えることが分かったでしょう。
AIチャットくんの特徴と注意点を理解した上で使用すれば、ビジネスや日常において、様々な用途で気軽にChatGPTを活用することができます。
ChatGPTを使ったことがない方には、無料版でもぜひ1度試してみてください。 まるで人間と話しているようなAIチャットボットとの自然な会話のやり取りは、これまでにない新鮮な体験に感じられることでしょう。
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