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外部設計と内部設計の違いは?それぞれの役割と書き方の注意点を解説
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外部設計と内部設計の違いは?それぞれの役割と書き方の注意点を解説

アンドエンジニア編集部
2024.01.22
この記事でわかること
ソフトウェア開発における設計作業には、大きく分けて外部設計と内部設計の工程がある
外部設計はクライアント視点で、内部設計ではエンジニア視点で設計する
外部設計と内部設計の違いを理解すれば、開発の効率化や製品の品質向上につながる

外部設計と内部設計の違いとは

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ソフトウェア開発における設計作業には、大きく分けて外部設計と内部設計の工程があります。どちらも完成する製品の品質や、プロジェクトの進捗しやすさに大きな影響を与える重要な作業です。

外部設計とは、システム全体の構造やユーザインターフェースなど、外から見える部分の設計を指します。

一方、内部設計は、システムの内部構造やデータベース設計など、システムがどのように機能するかを詳細に定義します。

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外部設計と内部設計の違いを理解してSEを目指そう

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システム開発においてエンジニアが外部設計と内部設計の違いを理解しているかどうかは、開発プロジェクトがスムーズに進むかどうかにも大きく関わります。

特にシステムエンジニア(SE)は自らが外部設計と内部設計を行うポジションであるため、その違いをしっかりと把握しておく必要があります。

この記事では、SEとして活躍したい方のために、外部設計と内部設計の違いや、それぞれの書き方について解説します。

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外部設計と内部設計の概要

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まずは、外部設計と内部設計を理解するための基本的な知識として、システム開発の流れと、外部設計・内部設計の役割を解説します。また、外部設計と内部設計を活用できる職種の年収がどれくらいかもチェックしましょう。

システム開発の流れとは

システム開発の流れは、まず要件定義から始まります。要件定義は、クライアントに業務内容をヒアリングして要望を整理し、システムの基本的な仕様を決める重要な段階です。要件定義の精度が低いと、後になって仕様変更や作業のやり直しが発生する要因となります。

その後、外部設計を行います。外部設計では、システム全体の構造やユーザインターフェースなど、外部から見た部分の設計を行います。

次に、外部設計を基にして内部設計が行われます。内部設計では、システムの内部構造やデータベース設計など、システムがどのように機能するかを詳細に設計します。

内部設計までの工程が終わったら、作成された内部設計書や各種仕様を記した資料に従ってプログラマーが開発を進め、完成を目指してプロジェクトが進行します。

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外部設計の役割とは

外部設計は、要件定義で決められた仕様や機能を満たすシステムの設計を行います。基本設計と呼ばれることもあります。

この段階では、ユーザに向けたインターフェース部分の仕様を設計し、操作画面やデータ出力、セキュリティ、運用規定などを決定します。

外部設計は、ユーザにとってのシステムの使いやすさや信頼性を高める重要な工程です。また、しっかりとした外部設計が行われることで、ユーザがシステムに求めるものが明確になり、後に続く内部設計やプログラミングも行いやすくなります。

内部設計の役割とは

内部設計は、外部設計で決まった仕様を基にして、具体的なシステム内部の動作やプログラムが扱うデータなどの詳細な部分の設計を行います。そのため、詳細設計と呼ばれることもあります。

内部設計では、要求仕様を実現するための機能をプログラム単位に分割し、物理データや入出力を設計することで、プログラミング段階にスムーズに移行できるようにします。そのため、プログラム開発の効率と品質に直結する重要な工程であるといえるでしょう。

外部設計や内部設計を担当する職種とは

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ここでは、外部設計と内部設計の違いを知っておくと役立つ職種として、SEやプログラマーについて説明します。また、SEの年収についてもあわせて解説します。

システムエンジニア

SEは、開発プロジェクトにおいて実際に外部設計と内部設計を行う職種です。一般的にはSEはクライアントへの要求仕様のヒアリング・要件定義から行い、クライアントの要望を反映した外部設計を行います。

また、SEには開発チームのリーダーとしての立場もあります。プログラマー向けの内部設計を行い、コーディングの方針や開発の進捗の管理も行います。

外部設計と内部設計その違いをよく理解して設計を行うことで、クライアントの満足度と、プログラマーの開発進捗の向上が見込めます。

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プログラマー

プログラマーも外部設計と内部設計の意味合いの違いを理解しておくと業務に役立つでしょう。

プログラマーがコーディングを行うときには内部設計書を確認しながらコードを書くことになります。プロジェクトやSEによって内部設計で作成される資料が異なる場合もありますが、プログラマー向けの設計書であるということを理解しておきましょう。

また、作成する機能同士の関連や、ユーザが求める機能がどのようなものかを理解してコーディングするために、外部設計で作成された外部設計書や機能一覧表も役に立つ場合が多いです。

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システムエンジニアの年収

SEの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は431万円(※2024年1月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装)を参考にすると、平均年収593万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、SEは一般平均年収と同程度か、やや高めであることが分かります。

SEは開発プロジェクトの管理と進捗を担うエンジニアで、主に外部設計・内部設計などの上流工程の作業を行います。

多様な案件に対応できる豊富な経験や、開発チームにおけるリーダーシップ、クライアントとのコミュニケーション能力を持つSEはより高収入となる傾向があります。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

外部設計と内部設計の具体的な違いとは

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システム開発の流れと外部設計・内部設計の概要が分かったところで、具体的な違いを見ていくことにしましょう。主に、設計がクライアント視点・エンジニア視点のどちらに立って設計されるかという違いがあり、成果物も異なります。

クライアント視点とエンジニア視点の違い

外部設計と内部設計の主な違いは、クライアント視点でユーザに直接関わる部分を設計するか、エンジニア視点でシステムの内部機能などユーザに見えない部分を設計するかという点です。

外部設計ではクライアントの意見もさらに取り入れながら、ユーザに見える画面や、ユーザが直接触れる機能を設計します。そのため、クライアント視点を重視し、システムの外見や操作性・ユーザビリティについても入念に設計する必要があります。

一方、内部設計では外部設計の仕様をプログラムとして実装できるように、ユーザには見えないデータ処理や内部構造の詳細を決定します。そのため、実際の開発の工程でプログラミングが行いやすいように、エンジニア視点で設計されます。

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成果物の違い

外部設計では外部設計書や機能一覧表が主な成果物です。クライアントの要求を明確にし、システムの外見や操作性を決めるための業務フロー・機能一覧表・システム構成図などが含まれます。これらの資料により、クライアントのニーズやシステムの外見・操作性が明確になります。

また、具体的にクライアントの要求にはなくても、システムが問題なく稼働するために必要となる非機能要件も決定します。システムの可用性・拡張性・データのバックアップ方法・セキュリティに関する仕様などが含まれます。

■外部設計で作成する資料 ・外部設計書 ・機能一覧表 ・非機能要件 など

一方、内部設計では内部設計書が主な成果物です。内部設計書にはデータベース物理設計書・モジュール構造図・クラス図などが含まれ、プログラムの具体的な実装に必要な詳細情報が記されます。そのため、開発メンバーが理解しやすい資料となることが求められます。

■内部設計で作成する資料 ・内部設計書 ・データベース物理設計書 ・モジュール構造図 ・クラス図 ・シーケンス図 など

このように挙げてみると、外部設計ではクライアントと理解を共有できる機能・動作に関わる資料、内部設計ではクライアント視点を離れて実際のコーディングで必要になる資料が成果物となることが分かるでしょう。

外部設計と内部設計のポイント

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それでは、実際に外部設計書と内部設計書を行う場合にはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。ここでは、外部設計所と内部設計書の書き方や注意点について解説します。

外部設計書の書き方と注意点

外部設計書では、業務フローを明確化し、クライアントが行う業務内容の流れを図で示します。わかりやすくシンプルに記載するよう心掛けましょう。また、システムの構成図を作成し、ハードウェア・ソフトウェア・ネットワークなどの構成も明確にしましょう。

作成する上で重要なことは、要件定義との整合性が取れた外部設計書を作成することです。外部設計で定めた内容は、そのまま後の工程に影響を及ぼします。

そのため、外部設計書が要件定義の内容を満たさないと、最終的な成果物はクライアントの要求と異なるものになってしまいます。

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内部設計書の書き方と注意点

内部設計書は外部設計書に基づいて作成します。外部設計書で決定された内容をプログラム視点で具体化し、プログラマーに伝えるために内部設計書を作成します。そのため、外部設計書との整合性を保ちながら書く必要があります。

プログラマーの視点を意識し、誤解を招かない具体的な表現や曖昧さを避けた表現で記載することが重要です。

プログラマーに意図を正確に伝えるために、数値は明確に記載し、決まったフォーマットに従うことが望ましい書き方です。例えば、「クラス図」や「モジュール構成図」などの一般的な図を用いて作成することが一般的です。

設計書の書き方を知ってスキルアップしよう

外部設計書や内部設計書は、システム開発を行うSEやプログラマーとして業務を行うエンジニアにとっては必須の資料といえます。

そのため、これらの設計書の書き方や意図を正確に知って活用できれば、コーディングの効率化やプロジェクト推進の円滑化につながります。エンジニアとしてスキルアップしたい方は、外部設計書や内部設計書の書き方を学ぶことをおすすめします。

外部設計や内部設計について学んだら、その知識を活かしてSEとして活躍できる企業に転職してキャリアアップを図るのもいいでしょう。

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外部設計と内部設計の違いを理解して開発に役立てよう

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ここまで、外部設計と内部設計の違いや書き方について解説してきました。外部設計はユーザが直接触れる部分の設計で、内部設計はエンジニアがコーディングするための設計であることが分かりました。

外部設計と内部設計の違いを理解することで、効果的なシステム開発が可能です。より高品質な設計を行えるようになり開発現場で活躍できるでしょう。自身のキャリアの幅をさらに広げたい場合は、より多様な案件に携わるために転職を検討するのもおすすめです。

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