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オラクルマスターゴールドとは?年収アップが可能なDB資格を解説
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オラクルマスターゴールドとは?年収アップが可能なDB資格を解説

アンドエンジニア編集部
2023.12.03
この記事でわかること
オラクルマスターゴールドは、オラクル社の最難関認定資格プラチナに次ぐ難関資格
オラクルマスターゴールドの受験にはシルバー資格の取得が前提要件となる
オラクルマスターはそのレベルに関わらず、取得によって資格手当の支給やキャリアアップに繋がる

オラクルマスターゴールド取得者の年収

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オラクルマスターゴールドとは、Oracle Databaseの管理や運用に関する高度な知識や技術を認定する資格です。オラクルマスターゴールドを取得すると、世界的にも価値が認められる「Oracle Database Administration Certified Professional」にも同時認定されます。

この記事では、オラクルマスターゴールドについて、資格取得によってどの程度の年収が得られるのか、仕事内容や試験実施概要、資格のデメリットとメリットなどを交えて解説していきます。

【参考】:ORACLE MASTER Gold DBA 2019

オラクルマスターゴールドはデータベースの専門家

オラクルマスターゴールドの資格取得には、データベースに関わる専門家として、様々な活躍の場が想定されます。データベースシステム構築の責任者、ITコンサルタントやIT監査など、その専門性を活かした職種があります。

オラクル社は世界に知られた企業であり、オラクルデータベースのプロとして海外や外資系企業での活躍の可能性も高まります。オラクルマスターゴールドは、データベースの専門家としてキャリアアップを目指すエンジニアにおすすめしたい資格の1つです。

オラクルマスターは難しい?試験区分と出題範囲から難易度を解説
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オラクルマスターゴールド資格保有者の年収

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ここでは、オラクルマスターゴールドの資格を取得することで、どの程度の年収が期待できるのかについて、求人サイトの情報、公的資料などから見ていきましょう。

公開求人から見た資格取得者の年収

マイナビエージェントの公開求人情報から、保有スキル「Oracle」をキーワードに求人検索を行いました。年収条件を設定せずに検索したところ、1,668件の公開求人がヒットしました。(2023年11月24日時点)

公開求人情報ではそれぞれの募集案件ごとに、年収が「300万〜800万円」というように、下限値から上限値までの年収幅で表示されます。ランダムに30件ほどピックアップし、下限値と上限値の平均値を算出したところ、年収幅は431万円〜1171万円、その下限値と上限値の中間値は単純計算で801万円でした。

募集職種がまちまちであるため参考程度となりますが、オラクルマスターの募集案件ではかなりの高年収を期待できることが分かります。転職希望の方はマイナビエージェントに登録すると非公開求人の情報も閲覧可能となりますので、登録してみることをおすすめします。

【参考】:年収300万円、Oracleの求人・転職・中途採用|求人・転職エージェントはマイナビエージェント

オラクルマスターゴールド資格を活用できる職種の年収

オラクルマスターゴールドを活用できる職種として、データベースエンジニアがあります。

その平均年収は、「マイナビエージェント職種図鑑」によると424万円、30代では536万円(※2023年11月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、データベースエンジニアは一般平均年収と同程度からやや高めであることが分かります。

ここに示したデータベースエンジニアの年収は、あくまでもオラクルマスターゴールド資格の取得者とイコールではありません。オラクルマスターゴールド資格取得者はプロフェッショナルとみなされるため、経済産業省調査のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))の平均年収が実態に近いと考えてよいでしょう。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

オラクルマスターゴールドの概要

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ここから、オラクルマスターゴールドの概要、受験資格、試験の実施概要など、受験に必要な基本情報を中心に紹介していきます。

ゴールド資格の位置づけ

オラクルマスターゴールドは「ORACLE MASTER Gold  DBA 2019」が正式名称です。「ORACLE MASTER 2019 認定パス」の中では、最上位資格Platinumに次ぐ資格です。以下、中級者向けの「Silver:シルバー資格」、初級者向けの「Bronze:ブロンズ資格」と続きます。

このゴールドの認定資格によって証明されるスキルは「あらゆる技術要素を理解したデータベース管理者として、様々な状況に応じて手法の提案や助言が行えるスキル」です。

オラクルマスターブロンズとは?資格試験の概要や活用できる仕事を解説!
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ゴールドの受験資格

オラクルマスターゴールドの受験資格は、シルバー試験に合格していることです。シルバー資格を取得していれば、実務経験や年齢に関係なく誰でも受験が可能です。

制度改定以前は、ゴールド認定に有償のオラクル認定コース受講が条件でしたが、現在はその条件が撤廃されています。シルバー資格取得後、「Oracle Database Administration II (試験番号: 1Z0-083)」試験に合格することで、ゴールド資格が認定されます。

【参考】:ORACLE MASTER Gold DBA 2019 (Oracle Database Administration 2019 Certified Professional) | Oracle University

試験実施概要

オラクルマスターゴールド試験の実施概要は、以下の通りです。

▪認定資格名: ORACLE MASTER Gold DBA 2019 ▪試験方式:コンピュータテスト(CBT方式) ▪試験番号: 1Z0-083-JPN ▪試験名: Oracle Database Administration II ▪実施日程:通年(テストセンターによっては受験できない日がある) ▪試験会場:ピアソンVUE社テストセンターもしくは自宅などで監査付きオンライン受験から選択可能 ▪受験料: 37,730円(税込) ▪出題形式: 選択問題 ▪試験時間: 120分 ▪出題数: 68問 ▪合格ライン: 57% ▪前提条件: シルバーに合格していること ▪試験結果:合否結果およびスコアレポートはOracle CertViewより確認

【参考】:ORACLE MASTER Gold DBA 2019 スタディガイド 【参考】:試験結果の確認方法およびガイドライン| Oracle University 【参考】:Oracle | ピアソンVUE

CBT試験とは?概要やメリット、採用されている資格一覧を紹介!

オラクルマスターゴールドの難易度など

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ここでは、オラクルマスターゴールドの難易度や試験範囲、資格取得のメリットなどについても解説します。

オラクルマスターゴールドの難易度や勉強時間

オラクルマスターは試験結果の情報について非開示としているため、受験者数や合格者数から合格率や難易度を判定することはできません。そこで、SNS上の合格体験記などから推察すると、IPAの国家試験、ITSSスキルレベル3の「応用情報技術者試験」と同程度ではないかと見られます。

勉強時間に関しては、業務経験年数や習熟度によって異なりますが、受験者の大半がシルバー資格を有していることもあり、合格者のSNSなどから判断すると3ヶ月前後(50時間程度)と思われます。

【参考】:ORACLE MASTER 認定資格取得のススメ 【参考】:応用情報技術者試験(AP)

オラクルマスターゴールドの試験範囲

オラクルマスターゴールドの試験範囲は、以下の5つの分野です。データベースの管理や運用に関する高度な知識や技術が問われるため、実務で培ったデータベーススキルだけでは不足しますので、事前に試験範囲をしっかり勉強しておく必要があります。

▪マルチテナント分野 ▪バックアップ・リカバリ分野 ▪デプロイ、パッチ適用、アップグレード分野 ▪Oracle Database 19c 新機能分野 ▪パフォーマンス管理分野

【参考】:ORACLE MASTER Gold DBA 2019 スタディガイド

オラクルマスターゴールド取得のデメリットとメリット

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企業や受験生にとって人気の高いオラクルマスターですが、ゴールドを取得するとどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?それぞれについて確認しておきましょう。

ゴールド取得のデメリット

オラクルマスターゴールドを取得するメリットを紹介する前に、デメリットを確認しておきましょう。デメリットとして主に、受験料の高さや更新期限がある点です。以下、3つのデメリットについて解説します。

■ 受験料が高い オラクルマスターゴールドの受験料は37,730円(税込)であり、IPAのIT資格試験と比べて高額です。また、ゴールドを受験するには、シルバーに合格している必要があり、シルバーの受験料37,7300円(税抜)と併せると合計で75,460円(税込)かかり、金銭的負担は少なくありません。

■ 試験範囲が広く難易度が高い オラクルマスターゴールドの試験は、データベースの管理や運用に関する高度な知識や技術が問われることから、試験の難易度は高いといえます。また試験範囲は広く、出題数も少なくありません。試験時間が120分と限られており、時間管理も重要です。

■ 資格の有効期限がある オラクルマスターゴールドの資格は、取得後3年間有効です。3年後には、再認定試験を受けるか、上位の資格を取得するかのどちらかを選択する必要があります。再認定試験は、オラクルマスターゴールドの試験と同じ内容であり、受験料も同じです。

上位の資格には、オラクルマスタープラチナがありますが、さらに高度な知識や技術が求められますので、ゴールド資格を取得後は3年目の更新時期を見据えて、プラチナ資格を目指すと良いでしょう。

ゴールド取得のメリット

オラクルマスターゴールドは難易度の高い試験ですが、その挑戦に見合うだけの資格取得メリットがあります。直接的なメリットとしては高年収や資格手当などの金銭的メリットがありますが、それ以外にも有形無形のメリットが挙げられます。

■ 専門スキルの証明となる データベーススキルの証明となります。オラクルマスターゴールドは、Oracle Databaseの管理や運用に関する高度な知識や技術を持つことを証明する資格です。オラクルマスターゴールドの取得により、自分のデータベーススキルを客観的に評価することができます。

また、オラクルマスターゴールドは、世界的にも価値が認められる資格であるため、国際的なキャリアとして活かせます。

■ キャリアアップに繋がる 就職や転職に有利です。オラクルマスターゴールドの取得により、データベースエンジニアとしての市場価値を高めることができます。データベースエンジニアは、IT業界だけでなく、金融や製造、医療など様々な業界で求められる職種です。

オラクルマスターゴールドを取得した人は、就職や転職の際に、優先的に採用される可能性が高まります。

■ 実務に役立つ オラクルマスターゴールド資格はOracle Databaseに関するプロフェッショナルの証であり、学習によって専門力と実践力を養えます。そのため、データベースシステムの構築や運用、改善などで主導的立場に就くことができます。

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オラクルマスターゴールドの勉強対策

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ここではオラクルマスターゴールドの合格に必要な知識や技術を身に付け、試験対策に有効な勉強方法について解説します。

参考書/問題集で学習する

ここで紹介する参考書はほとんどの合格者が活用しており、定評があります。オラクルマスターゴールド合格に役立つ参考書として、「オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ」の活用をおすすめします。

■ オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ  ORACLE MASTER 2019の上位資格である、Gold DBA試験の学習書です。日本オラクル株式会社の監修により、試験の出題範囲を網羅し、高度なDB管理技術をわかりやすく解説しています。また、各章末に練習問題と模擬試験を掲載し、Webアプリ版の模擬試験も用意しています。

▪著者:渡部 亮太・舛井 智行・峯岸 隆一・日本オラクル株式会社 監修 ▪ページ数:944ページ ▪出版社:翔泳社 ▪発売日:2022年05月27日

【参考】:オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationⅡ

ラーニング・サブスクリプションで学習する

ORACLE MASTER ラーニング・サブスクリプションとは、Oracle Databaseのスキルを習得するためのオンライン学習サービスです。その中から『ORACLE MASTER Gold ラーニング・サブスクリプション』をおすすめします。

Oracle Databaseの設計・構築・管理のスキルを高めるためのコースであり、ORACLE MASTER Gold DBA 2019に対応しています。このサービスでは、ORACLE MASTERの資格試験に対応したラーニングパスを1年間受け放題で利用できます。またラーニングパスには、試験の受験チケットも含まれています

【参考】:ORACLE MASTER Gold Learning Subscription - Japan ONLY

オラクルマスターゴールド取得でデータベースエンジニアとして活躍しよう

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ここまで、オラクルマスターゴールドの試験実施概要や難易度、資格取得のメリットやデメリット、勉強方法などについて解説しました。難易度が高い試験ですが、取得することでデータベース関連エンジニアのスキルを大幅に向上させることができます。

ゴールド資格は国内外に対して習得したスキルをアピールできるため、そのスキルを活かすためにデータベースエンジニアを必要とする企業への転職を検討してみるのも良いでしょう。

とはいえ、特に初めての転職では、独力での転職活動には限界があります。優良企業を見つけ出し、条件を交渉したり、面談の準備や受験対策をしたりするのは、容易なことではありません。

そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。 

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