Unity認定試験とは?概要と試験の種類、受験のメリットを解説
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Unity認定試験とは?概要と試験の種類、受験のメリットを解説
アンドエンジニア編集部
2023.09.02
この記事でわかること
Unity認定試験は、ゲームエンジンであるUnityに関する知識や技術を問う試験で、Unityエンジニアとしての専門的スキルを証明できる
Unity認定試験は難易度によって分かれ、さらに各レベルごとに複数の科目があり、受験者のレベルや志向に応じて受験できる
Unity認定試験の受験により、Unityのスキル向上が期待でき、Unityエンジニアとしてのステップアップにも役立つ

Unity認定試験とは

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Unityは、Unity Technologiesが提供するゲームエンジンで、世界中で100万人以上の開発者が利用しています。Unityを使用することで、ゲームやリアルタイムインタラクティブソフトウェアを開発することができます。

Unity認定試験は、Unityに関する知識や技術を問う試験で、取得することでUnityに関する専門的スキルを持つことを示すことができます。プログラマーやアーティストなど、さまざまな役割のUnityエンジニアの方におすすめの資格です。

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Unity認定試験の種類を知って受ける試験を決めよう

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Unity認定試験には、試験には複数の種類があります。受験者は、Unityに関する自らの専門分野やレベルに応じて、受験する試験を選択することができます。しかし、多くの種類があるためどの試験を受けるか迷う方もいるでしょう。

そこで、この記事ではUnity認定試験の受験を考える方のために、Unity認定試験の概要や種類、試験範囲や受験のメリットなどについて解説します。ぜひ、この記事を通してどの試験を受けるか検討してみてください。

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Unity認定試験の試験概要

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ここでは、Unity認定試験の目的や種類、試験を活用できる職種の年収などについて解説します。

Unity認定試験の目的

Unity認定試験は、リアルタイムコンテンツ制作に従事する人々がプロフェッショナルとして認知されるための基準になることを目的として、アメリカのビデオゲームソフトウェア開発会社Unity Technologies社により実施されています。

Unity、ゲーム、3D、インタラクティブコンテンツ業界の専門家との協力によって設計・テストされており、Unityのプロフェッショナルを認定する試験として、世界基準の高い信頼性を持つ試験として知られています。

Unity認定試験の種類

Unity認定試験には、専門科目と難易度により試験の種類が分かれており、日本では6種類の試験を受験することができます。

認定アソシエイトではゲーム開発者・プログラマー・アーティストの3科目、認定プロフェッショナルではプログラマー・アーティストの2科目、認定エキスパートではプログラマーの1科目が受験可能です。

エントリー向けの認定ユーザ(プログラマー・アーティスト・VR開発者)は、日本では受験することができません。(2023年8月執筆時点)

【参考】:ゲームデザインとゲーム開発の認定資格 | Unity

Unity認定試験の受験方法

Unity認定試験は、試験実施企業のピアソンVUEで受験することができます。試験会場は全国に設置された会場から近い場所を選ぶことができ、試験日も、選んで試験会場の受験可能日であれば、自分の都合の良い日を選択することが可能です。

試験方式は、テストセンターでパソコンを使用して行うCBT方式で行われます。

受験費用は、認定アソシエイト(ゲーム開発者・プログラマー・アーティスト)、認定プロフェッショナル(プログラマー・アーティスト)が、1科目で34,055円(税別)、認定エキスパート(プログラマー)は45,845円(税別)です。

受験する科目が決まったら、ピアソンVUEのサイトで受験手続きを行い、試験の注意事項をよく確認してから受験当日を迎えましょう。

【参考】:Unity 認定試験 :: ピアソンVUE

Unity認定試験を活用できる職種の年収

Unity認定試験を活用できるUnityエンジニアに最も近いと考えられる製品開発/研究開発エンジニアの年収は、「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は477万円(※2023年8月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)を参考にすると、平均年収568万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、Unityエンジニアは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。

Unityエンジニアで高収入を目指すには、実務経験を積んで開発スキルを身に着けることが必要です。さらに、ゲーム開発で必要となる3D技術やイラスト力、チーム力なども高めることで、より高い年収を目指すことも可能です。

【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

Unity認定試験の試験範囲

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Unity認定試験の試験科目の中でどれを受けるのかを決めるには、それぞれの試験範囲を把握することが必要です。ここでは、Unityの科目ごとの試験範囲について解説します。

認定アソシエイト

認定アソシエイトの3科目の試験は、Unityプロジェクトのポートフォリオを持ち、プロとしてUnity関連の仕事を行う準備ができた段階の方のための認定試験です。

■認定アソシエイト:ゲーム開発者 Unity関連のプロフェッショナルとしてのキャリアを築きたいゲーム開発者志望の方が受験対象です。C#を使って複雑なゲームを構築できる能力、公開向けのゲーム構築経験、エンドツーエンドのゲーム制作に関する確かな知識などが求められます。

出題される範囲は、アニメーション、アセット管理、オーディオ、ゲームアートやデザインの原則、業界知識、ライティング、マテリアルとエフェクト、物理演算、プログラミング、プロジェクト管理、そしてサービスについての理解が求められます。

■認定アソシエイト:プログラマー Unityのプログラミングのプロフェッショナルとしてのキャリアをスタートさせたい方におすすめの資格です。広範なUnityプロジェクトの経験やアセットのインポートと競合の対処、デバッグなどについての知識が求められます。

出題される内容は、シーン管理、データ永続性の適用、Unity APIの適切な用途判断などのUnityでのプログラミング、ユーザーインターフェースをレイアウトするために必要な概念などのUI関連、さらにデバッグ、アセット管理まで幅広くカバーされています。

■認定アソシエイト:アーティスト Unityのコアスキルとコンセプトを習得し、Unity 2D・3Dアーティストとして働きたい方に向けた資格試験です。学校での授業の受講やそれと同等の自主学習と、ポートフォリオを通じた多様なUnityプロジェクトの経験や、デジタルアートと美術理論の理解、3Dモデリングと関連するファイルの知識が求められます。

出題範囲は、アセットの運用管理から照明、カメラ、マテリアル、エフェクトまで幅広くカバーされます。また、組み込みの2Dおよび3DゲームオブジェクトとProBuilderを使用したアセットの作成および実装や、Terrain settings (地形の設定) ・Collider(コライダー) についても問われます。

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認定プロフェッショナル

認定プロフェッショナルの2科目は、2年から4年のUnity関連の職務経験をもつUnityエンジニアを対象とし、専門的な課題に対処することができることを認定します。

■認定プロフェッショナル:プログラマー Unity開発者やソフトウェアエンジニア、モバイルアプリケーション開発者などのプロフェッショナル向けの認定試験で、Unityの開発プロジェクトを進めるために必要な技術力を持つことを証明します。

出題される範囲は、中核となるインタラクションのプログラミング、アートパイプラインでの操作、アプリケーションシステムの開発、シーンと環境デザインのプログラミング、パフォーマンスとプラットフォームの最適化、ソフトウェア開発チームでの作業などが含まれます。

■認定プロフェッショナル:アーティスト 3Dアーティスト、3Dジェネラリスト、ゲームアーティストなどを対象とした、ソフトウェア開発プロセスにおいて芸術的スキルと技術的スキルを兼ね備えたプロフェッショナルなアーティストとしての能力を持つことを証明する資格です。

出題範囲は、3Dオブジェクトのレンダリングやライティング、パーティクルとエフェクトの操作、アニメーションの操作、アプリケーション要素のプロトタイプ作成などです。

認定エキスパート

認定エキスパート:プログラマーは、5年以上のUnity関連の職務経験を持つ方が対象で、エキスパートレベルのスキルを持ち、Unity概念を高いレベルで理解していることが求められます。

■認定エキスパート:プログラマー Unityプログラミングの高度な能力を証明し、世界基準で専門技術や応用知識のトップクラスであることを示す認定試験です。豊富な実務経験を持つゲームプレイプログラマー、ゲームエンジニア、モバイルアプリケーション開発者、AIプログラマーなどを対象としています。

試験では、プロジェクトの実地経験に基づいた知識を活用し、分析や細部への気配り、批判的思考などのスキルを評価します。Unityに関する広範な知識を問われ、技術的実現可能性の判断、コードの評価、データ志向設計の理解などが試験範囲とされています。

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Unity認定試験のメリット

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Unity認定試験の受験には、多くのメリットがあります。Unityスキルの向上だけでなく、Unityエンジニアとしてのスキルアップや、転職にも役立つ可能性があります。

Unityのスキル向上

Unity認定試験の受験を通して、体系的なUnityの知識を身につけることができます。

Unity公式の教育サービスの一環として、Unityプラットフォームとゲーム開発の基礎を実践を通して学べるコースウェアも用意されていて、確かな実力アップにつながります。

【参考】:Unity 教育サービス | 認定アソシエイト対策コースウェア

Unity技術者としてのステップアップができる

Unity認定試験は難易度別に試験が分かれていることから、認定アソシエイトから初めて、認定プロフェッショナル、認定エキスパートと段階を踏んで着実にスキルアップを目指すことができます。

また、Unity開発者としてのステップアップだけでなく、Unityの専門家として多くのUnity学習者に学習コンテンツを提供し、プラスの影響を与えるUnity認定インストラクターを目指すこともできます。

【参考】:Unity 教育サービス | 認定インストラクター

Unity技術者を求める企業への転職に活用できる

Unity認定試験では実際の開発に沿った実践的な問題が出題されるため、Unityを使用する仕事への就職や転職時に、スキルの証明として役立ちます。科目もプログラマーやアーティストなどに分かれていて、自身のスキルを具体的に証明することが可能です。

ゲーム開発を手がける多くの企業がUnityスキルを持つ開発者を求めており、Unity認定試験の取得は、そのような企業に対して自信を持ってアピールできる有効な手段となるでしょう。

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Unity認定試験を通して将来のキャリアパスを描こう

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ここまで、Unity認定試験の概要や種類、受験のメリットについて解説してきました。

難易度や科目ごとに分かれていて、受験を通して自分の現在の位置が分かりやすいUnity認定試験を受けることで、段階的なキャリアアップを計画することが可能です。目指す将来のUnityエンジニア像も描きやすくなるのではないでしょうか。

取得することで、即戦力となるUnity開発者を求める企業へのアピールにもなるため、将来のキャリアパスを見据えて転職を検討するのも良いでしょう。

しかし、転職活動を行う際には、取得した資格や自分の強みを活かせる企業を探し、面接対策なども行わなければなりません。アドバイスやサポートもなく、1人で転職活動を行うのは大変なものです。

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