ChatGPTをスマホで使う
ChatGPTは2022年に米国OpenAI社が開発したAIチャットサービスの名称で、「大規模自然言語モデル」を採用し、驚くほどの自然な会話を得意とすることから、人気が高まっています。
パソコンでChatGPTを利用している方は、その便利さが分かってくると、スマートフォンでも利用したいと考えるでしょう。
ChatGPTを開発したOpenAI社はそんなユーザの要望に応えるべく、ChatGPTのスマホ向けの無料アプリを発表しました。この記事ではChatGPTアプリを使わずにスマホでChatGPTを利用する方法と、始め方について紹介していきます。
移動中や、スキマ時間にChatGPTを利用したい方、パソコンよりもスマホ利用のウェイトが高い方はぜひ記事を参考にしてみてください。
【参考】:ChatGPT: Optimizing Language Models for Dialogue 【参考】:「ChatGPT」をApp Storeで
スマホでChatGPTを使うメリット
多くの方は、ChatGPTをパソコンで利用されていることでしょう。ChatGPTは私たちの仕事をアシストしてくれる機能が満載です。ChatGPTをアシスタント代わりに利用している方は、様々な活用法を編み出しているのではないでしょうか。
ビジネスメールの原案作成、マニュアル作成、FAQの作成、議事録作成、企画書作成、SEO記事の作成、ソースコードのデバッグ、ExcelなどのOfficeソフトとの連携・・・挙げてみると仕事の大半はChatGPTを利用できそうです。
ここでは、CharGPTをスマホで利用するとどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
移動中や外出先で利用できる
遠距離通勤の方、営業で移動時間が多い方など、社外での移動時間を有効に活用したい方は少なくないでしょう。Web経由で利用するChatGPTはスマホでもパソコンと機能は変わらず、通勤途上や移動中にもあらゆる機能が使えます。このため、移動時間やスキマ時間の有効活用が行えます。
パソコンと共有できる
スマホでChatGPTを利用した結果は、アカウントが同じであればパソコン側でも閲覧が可能です。もちろん、パソコン側で行った操作結果をスマホでも確認や利用ができます。それは、ChatGPTがクラウドを利用したサービスだからです。
従って、オフィスでの仕事の前準備をスマホのChatGPTで行っておけば、オフィスに到着してから直ちに続きの仕事を始めることができます。
時間とコストの削減になる
スマホは何処でも使えるのが大きなメリットです。ChatGPTは仕事をアシストする機能が豊富にあります。スマホでChatGPTを利用することで、その相乗効果が期待でき、時間とコストの削減を実現できます。
コミュニケーション能力の向上
ChatGPTは人とのコミュニケーションを得意とするAIチャットボットです。しかし、ChatGPTは正しいプロンプト(指示や質問など)を前提にしていますので、利用する人はコミュニケーション力が低いと使いこなせません。
いつでも、どこでも気軽にChatGPTを利用できるスマホであれば、ChatGPTとのやり取りを通じてコミュニケーション能力を高めることが可能です。
スマホでChatGPTを始める方法
スマホでChatGPTを始めるには、大きく分けて3つの方法があります。
1.ブラウザで公式サイトから利用する方法 2.OpenAIのスマホ向け公式アプリを使う方法 3.ChatGPT関連アプリを利用する方法
スマホのブラウザ(CharomeやSafariなど)から利用する方法は、パソコンとほぼ同じで、多くの方には最も馴染みやすい方法かと思います。以下、手順を紹介します。
1.ChatGPTのサインインページにアクセスする
ChatGPTをスマホのブラウザで始めるには、スマホからChatGPTのサインインページにアクセスし、以下のページを開きます。スマホのOSはiOSでも、アンドロイドでも問題ありません。
次の画面が開いたら、[Try CharGPT]をタップします。
【参考】:Introducing ChatGPT
2.アカウントの作成開始
「Welcome to ChatGPT」のページが開いたら、[Sign up]をタップします。既にパソコンでアカウント登録が済んでいる方は[Log in]でChatGPTの利用が可能になります。
3.アカウント作成方法の選択
「Create your account」画面が表示されたら、独自のメールアドレスを入力して登録するか、もしくはMicrosoftアカウント、Googleアカウントで登録するか選択します。ここでは独自のメールアドレスを使う方法を選択しました。メールアドレスを入力したら[Continue ]をタップします。
4.パスワードの設定
「Create your account」画面にパスワード入力欄が表示されますので、8文字以上(英数混合、記号可)のパスワードを入力します。ここに表示されたアカウント、パスワードがChatGPTのログインアカウントとパスワードになります。
5.アカウントの認証メール
アカウントとパスワードを入力すると、登録したアカウント(メールアドレス)に「OpenAI Verify your email」のタイトルのメールが届きます。成りすまし登録やご登録を防ぐためのメールです。届いたメールの下部にある[Verify email address]をクリックします。
6.個人情報の登録
認証が済むと、次の画面に遷移しますので、個人情報として氏名と生年月日を入力して「Continue」をタップします。First nameには名前、Last nameには姓を入力します。日本語での入力も可能です。生年月日は日/月/年の順番です。以上、正しく入力しましょう。
7.電話番号の登録
個人情報の登録が済むと、電話番号入力画面に遷移します。携帯番号欄の先頭には「+81」の日本の国番号が表示されていますので、携帯番号先頭のゼロを抜いて入力します。090から始まる番号であれば、90から入力します。
8.認証コード入力
電話番号入力後に、ショートメールで認証コード(数字6桁)が届きます。次の画面で認証コードを入力するとChatGPTをスマホで使うことができます。
9.登録完了
登録が済むと英文のアンケートが表示されますが、[Next]ボタンをタップしてスキップできます。2回[Next]をタップし、最後の画面で[Done]をタップするとChatGPTを利用できるようになります。
画面最下部にあるテキスト入力欄がプロンプトです。プロンプトにChatGPTに対する指示、質問などを入力し、>(送信)ボタンをタップします。
10.プロンプトの入力例
スマホでChatGPTを利用するメリットの1つに、移動中などのスキマ時間に使える点が挙げられます。例えば、出社後に取引先宛の営業メールを作成する場合、ChatGPTに営業メールのひな形作成を指示しておけば、出社後直ちに営業メールの作成を指示できます。
この例では、ひな形作成に止まっていますが、より具体的な条件を指示しておけば、ほとんど手直しが不要な営業メールを作成することも可能です。この操作内容はアカウント単位でクラウドに保存されていますので、同一アカウントでパソコンとも共有されます。
ChatGPTをスマホで利用する際に注意すべきこと
ChatGPTがスマホで利用できるのは大変便利ですが、社外でのスマホ利用に当たっては注意すべきことがありますので、挙げていきます。
機密情報の漏洩
公衆Wifiなどを利用する場合、セキュリティ対策面での注意が必要です。特に会社の機密事項を扱う場合は、情報漏洩に気を付ける必要があります。
セキュリティソフトがインストールされているか、パスワードは定期的に更新しているかなど、所属する企業や組織のセキュリティポリシーを守って利用するようにしましょう。
通信料の増大
モバイルデータ通信量が増大し、高額な通信費を請求されたり、定額データ通信量を超えたりする場合があります。ChatGPTをスマホで利用する場合は、データ通信量を抑制するためにテキストチャットを中心とした利用をおすすめします。
ChatGPTをスマホで活用しよう
ここまで、ChatGPTをスマホで利用するメリット、始める方法や注意点を中心に紹介しました。スマホならではの扱いやすさ、便利さがある反面、デメリットや注意すべきこともあります。
スマホでのChatGPT利用では注意点に気を付け、パソコンとうまく情報連携を行いながら、上手に利用して仕事の効率化に活かしてください。
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