CompTIA Server+とは

デジタル化が進む現代社会において、クラウド、ビッグデータ、セキュリティなど様々な分野において、サーバの役割はますます重要となりつつあります。企業活動においても、サーバの管理や運用が支障なく行われることが求められます。

CompTIA Server+は、国際的に認知されている、サーバ管理における幅広いスキルを証明する資格です。ベンダーを限定しないベンダーニュートラルの資格で、サーバ運用に必要な知識やスキルを網羅した、信頼性の高い資格として知られています。

CompTIA Server+はサーバーエンジニアのスキルを育成する資格

CompTIA Server+は、より高いサーバ管理スキルを取得したいと思っているエンジニアや、優秀なサーバーエンジニアを育成したいと考えている企業にとって、幅広いサーバスキルを習得し、競争力を高めることができるおすすめの資格です。

世界中の多くの企業でITエンジニアの育成に活用されていることから、この資格を持つことで、海外も視野に入れたキャリア展開も可能となるでしょう。

この記事では、CompTIA Server+の取得を検討するエンジニアの方や、サーバーエンジニアを育てたい企業の方のために、CompTIA Server+の基本情報や難易度、取得のメリットなどについて解説していきます。

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CompTIA Server+の試験概要

ここでは、CompTIA Server+を受ける際に知っておくべき、基本的な情報を説明します。そもそもCompTIA Server+とはどのような試験なのか、試験の受験情報、受験料、資格を活用できる職種の年収などについて解説しますので、把握しておきましょう。

CompTIA認定資格は、ネットワークやセキュリティ、クラウドなどさまざまな分野におけるITスキルと知識の習得を支援するための資格です。アメリカを本部とし、日本を含め世界に10拠点を持つ業界団体であるCompTIAが主催しています。

CompTIA Server+（SK0-005）は、CompTIA認定資格の中でも、サーバ運用を専門とするプロフェッショナル向けの試験です。特定のプラットフォームに依存せず、あらゆる環境でサーバ管理者として業務を行えるスキルを育成することが目的です。

【参考】：認定資格の種類と概要 | 資格の種類/概要｜CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)

CompTIA Server+は、試験運営企業であるピアソンVUEの全国100か所以上あるテストセンターで受験が可能です。試験はコンピュータを使用したオンライン形式（CBT）で行われ、試験日はテストセンターに空きがある日であれば、受験者の希望する日を選んで決めることができます。

制限時間は90分です。出題形式は単一選択肢と複数選択肢の問題があり、合わせて90問が出題されます。また、画面上に表示されるシミュレーション環境で設定やトラブルシューティングを行う、パフォーマンスベーステスト（シミュレーション）も出題されます。

【参考】：認定資格試験実施概要・受験方法 | CompTIA認定資格｜CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局) 【参考】：CompTIA Server+ | INFRASTRUCTURE｜CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)

CBT試験とは？概要やメリット、採用されている資格一覧を紹介！

CompTIA Server+の受験料は、一般価格とアメリカ本部にメンバー登録した場合のメンバー価格、CAPP Academic Partnerのメンバー校で学んでいる方向けのCAPP Academic Partner価格があります。

なお、CompTIA Server+は資格の更新は必要ありません。

■一般価格　　　　　 　　　 　　：46,284円（税込） ■メンバー価格　　　　　　　 　：37,128円（税込） ■CAPP Academic Partner価格　：15,381円（税込）

【参考】：認定資格試験価格 | CompTIA認定資格｜CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局) 【参考】：CompTIAメンバー | CompTIAとは｜CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局) 【参考】：CAPP Academic Partner | CompTIAとは｜CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)

IT関連の技術において、サーバは欠かせない要素です。そのため、CompTIA Server+は幅広いITエンジニア職で活用できる資格です。

サーバの構築や運用管理を行うサーバーエンジニアをはじめとして、サーバとネットワークの構築を行うネットワークエンジニア、顧客先でサーバのインストールや保守などを行うフィールドエンジニアなど、CompTIA Server+は様々な職種で活用できるでしょう。

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フィールドエンジニアとは？仕事内容・将来性・年収・向いている人を解説！

CompTIA Server+を活用できる代表的な職種であるサーバーエンジニアの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は429万円（※2023年6月執筆時点）、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT運用・管理（顧客情報向け情報システムの運用）を参考にすると、平均年収608万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、サーバーエンジニアは一般平均年収と同程度から、やや高めであることが分かります。

サーバーエンジニアの業務は、運用や保守を行う「下流工程」と、サーバ設計や構築を行う「上流工程」に大きく分かれます。より専門的なサーバスキルを身につけ、上流工程で活躍するサーバーエンジニアの方がより高年収である傾向があります。

【参考】：マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月～2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】：IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別（P7） 【参考】：民間給与実態統計調査-国税庁

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CompTIA Server+の難易度と勉強方法

ここでは、CompTIA Server+の試験に関して気になる情報について解説します。試験の難易度、出題範囲や、合格を目指す勉強方法についても解説していきます。

CompTIA Server+の合格率は非公開であるため、他の資格試験と数値による難易度の比較は困難ですが、一般的なIT系の資格試験の中では、中程度からやや高い難易度の試験とされています。

受験資格は特になく、誰でも受験できる試験ですので、難易度の感じ方も受験者の経験と知識レベルによって異なるでしょう。すでにサーバーエンジニアとして実務経験を積んでいたり、サーバ関連の技術に詳しかったりする方にとっては、難易度はそれほど高く感じないかもしれません。

しかし、問題数は90問、試験時間は90分で、選択回答ですが1問あたり1分しかかけられず、素早く回答していかなければなりません。また、合格スコアは100～900のスコア形式で、750スコア以上が合格基準と、比較的高い正答率が求められるため、十分な試験対策を行って受験する必要があります。

出題範囲は、以下の通りです。

1.：サーバハードウェアのインストールと管理 18% 2.：サーバ管理 30% 3.：セキュリティと災害復旧 24% 4.：トラブルシューティング 28%

【参考】：CompTIA Server+ | INFRASTRUCTURE｜CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)|試験情報/出題範囲

CompTIA Server+の合格を目指す勉強方法としては、公式で提供されているトレーニング教材を活用することがおすすめです。公式教材ですのでCompTIA Server+ の出題範囲を網羅しており、テキストだけでなく図解も多く、理解しやすい内容です。

また、公式から過去問や問題集の提供はありませんが、類似問題や、公式パートナーが提供するトレーニング教材のWeb模擬試験で実践練習を行ったり、1人で勉強をするのが苦手な方は、研修、通信講座などを受講したりしてみてもいいでしょう。

【参考】：CompTIA Server+ | INFRASTRUCTURE｜CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)|トレーニング 【参考】：CompTIA Server+　類似問題｜CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局) 【参考】：CompTIA 資格別教材検索

CompTIA Server+を取得するメリット

CompTIA Server+を取得すると様々なメリットがありますが、ここでは、サーバスキルを身につけられること、キャリアアップや転職に役立つ可能性があることについて説明します。

CompTIA Server+取得のための勉強を通して、物理的および仮想的なサーバの管理やリモート管理、セキュリティやトラブルシューティングなど、サーバ運用において必要なスキルを得ることができます。

サーバーエンジニアで、日々おおむね決まった環境で運用や保守に携わり、なかなかスキルを伸ばせないと悩む方もいるでしょう。そんな方は、CompTIA Server+取得を目指して勉強することで、より幅広いサーバスキルを身につけることを目標にしても良いでしょう。

CompTIA Server+の取得は、転職やキャリアアップに大きなメリットをもたらすことがあります。CompTIA Server+はサーバ管理者としてのスキルと知識を証明するもので、取得することにより上流工程を目指したり、より幅広いキャリアを選択できたりと、将来の幅が広がります。

また、サーバのインストール、管理、セキュリティ、トラブルシューティングなど、広いサーバスキルを持つことで、企業が求めるサーバ運用のスペシャリストとして、より自分が活躍できる企業に転職するのもいいでしょう。

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CompTIA Server+を取得してサーバの専門家であることを証明しよう

ここまで、CompTIA Server+の概要や、難易度、勉強方法、取得のメリットなどについて解説してきました。自分にとって取得が必要な資格かどうか、判断の材料になったのではないでしょうか。

これからますます進むIT化社会の中で、サーバの専門家は様々な場面で求められるでしょう。CompTIA Server+を取得して、自社内でキャリアアップを目指したり、エンジニアとしての自分の将来像が思い描ける企業へ転職を考えたりしてみてはいかがでしょう。

しかし、CompTIA Server+を活用して転職する場合、転職活動を1人で行うのは想像以上に苦労するかもしれません。スキルの証明はCompTIA Server+でできますが、より良い転職先企業探しや、面談の日程調整、面談での自己アピールなど、転職に必要な準備には、サーバスキルとはまた違ったスキルが必要とされます。

そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。 

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