ITコーディネーターとはどのような職種?必要なスキルやメリットを解説
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ITコーディネーターとはどのような職種?必要なスキルやメリットを解説
アンドエンジニア編集部
2023.06.25
この記事でわかること
ITコーディネータは、IT化やDX化を推進する企業に対して経営戦略の提案やITサービスの導入・運営の支援を行う職種である
ITコーディネータには、ITと経営の両面からのアプローチできる知識や、経営者とのコミュニケーション能力が求められる
ITコーディネータの経験を積むことで、ITと経営の両方の分野でキャリアを築くことができる

ITコーディネータとはどのような職種なのか

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近年、IT化やDX化の推進が進み、多くの企業においてIT戦略の立案や業務のデジタル化が課題となっています。しかし、ITの専門家の力を借りずにIT化を進めることは難しいものです。

ITコーディネータは、このようにデジタル化を推進する企業に、ITの視点から経営戦略を提案したり、効率的なITサービスの導入や運営を支援したりする職種です。

ITと経営の両方に関する知識と経験を持ち、経営者の立場に立って、ITを活用した経営を実現するための手助けをするプロフェッショナルです。

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ITコーディネータが求められるものとは

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企業のIT化を支援するITコーディネーターの存在は、現代のビジネス環境においてますます重要となっています。その専門知識と経験は、企業の競争力を向上させ、持続的な成長を実現するために欠かせません。

では、デジタル化が進む社会の中で企業への有益なアドバイスを行うために、ITコーディネータには何が求められるのでしょうか。

この記事では、ITコーディネータに興味がある方のために、ITコーディネータの業務内容や、求められるスキルを解説します。また、ITコーディネータとして働くことのメリットについても説明しますので、今後の自分のキャリアを模索している方は、ITコーディネータという職種について知り、ぜひ検討してみてください。

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ITコーディネータの概要

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ここでは、ITコーディネータの業務内容や役割を解説し、ITコーディネータを名乗る条件、年収など、ITコーディネータの基本事項について説明します。

ITコーディネータの業務内容

ITコーディネータの主な仕事は、企業の現状や経営目標をヒアリングし、業務プロセスやビジネスモデルを把握して、ITの視点から経営戦略を提案することです。ITの専門家としての経験から経営者が気づかない改善点を挙げると同時に、経営者側の目線も持って、支援内容を導きます。

企業によって、ITによってどのような成果を求めるかは異なります。IT化による業務改善、ビジネスモデルの変革、新事業への取り組みなど、様々です。

ITコーディネータは、企業に合わせて作成したIT化の経営戦略を経営者にプレゼンし、支援を実行に移していきます。さらに、運用しながらアフターフォローを行い、IT化を通した企業の最終目標の達成をサポートします。

ITコーディネータの役割

ITコーディネーターの役割は、企業の経営とITの融合を促進し、効果的なIT戦略を実現することです。経営者とのコミュニケーションを通じてニーズを把握し、最適なITソリューションを提案します。

様々な理由でITの導入に踏み出せない企業も少なくありません。ITと経営の専門知識を兼ね備えたITコーディネータが、そのような企業に新しい時代に向けての一歩を踏み出すサポートを行います。

ITコーディネータと名乗るには

「ITコーディネータ」と言うと、役割としての「ITコーディネータ」だけでなく、ITコーディネータ協会(ITCA)により認定される「ITコーディネータ資格」を指す場合もあります。

ITコーディネータという役割は、企業のIT投資を支援する専門家の必要性から、2001年に通商産業省(現在の経済産業省)が提唱した、ITコーディネータ制度に基づいて誕生しました。そして、ITコーディネータ協会により「ITコーディネータ資格」の認定が始まりました。

ITコーディネータを名乗るためには、ITコーディネータ協会の実施するITコーディネータ資格の認定が必要です。ITコーディネータとして働くための勉強にもなりますので、ITコーディネータとして働きたい方は資格取得を目指すと良いでしょう。

過去のITコーディネータ試験の合格率は平均50%〜60%前後で、一般的な資格試験と比べても難易度は平均的といえますが、認定を受けるには、試験に合格してケース研修も受講する必要があります。それぞれに費用がかかりますので、あらかじめ確認しましょう。

また、過去問はありませんが、公式サイトに見本問題が掲載されていますので、どのような問題が出題されるかもチェックしてみると良いでしょう。

【参考】:ITコーディネータ資格認定制度とは 【参考】:合格者数及び合格率発表 - ITコーディネータ協会(ITCA) 【参考】:試験対策 | ITコーディネータ試験 | ITコーディネータ資格取得サイト 【参考】:資格の認定 - ITコーディネータ協会(ITCA)

ITコーディネータの年収

ITコーディネータに近いと考えられるITコンサルタントの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は512万円(※2023年5月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のコンサルタントを参考にすると、平均年収928万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、ITコンサルタントは一般平均年収よりも高めであることが分かります。

ITコーディネータは、経営者層に対して直接IT戦略を提案したり、新規ビジネスモデルの提案を行ったりするなど、企業の経営に深く関わる業務を行います。ITと経営の両方に関する高い専門性が求められる職種であることから、年収が高い傾向があります。

【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

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ITコーディネータに求められるスキルとは

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ITコーディネータは、ITと経営の両面のスキルを求められる職種です。具体的に、どのようなスキルが必要とされるのか解説していきます。

ITの専門的知識

ITコーディネータになるには、ITの専門知識が不可欠です。多くの企業では、自社にITに詳しい社員がおらず、専門家の支援を得て新しいシステムを導入したいというニーズを抱えています。

IT支援を求める企業の業界や、ITを通して達成したい内容も様々ですので、ITコーディネータはあらゆるケースで有益な提案ができる幅広い技術力が必要とされます。

また、最新のIT情報を常に把握していることも重要です。そうすることで、今からの時代の経営戦略に最適なIT導入を提案することができます。

ITと経営両面からのアプローチ

ITコーディネータは、企業の経営戦略を提案するため、ITだけでなく、経営者や経営指導者としての知識や経験も兼ね備え、ITと経営の両面からアプローチすることが求められます。

企業の経営課題を克服し目標を達成するためには、ITの側面からだけでなく、経営状況を分析し、論理的な経営戦略に根拠に基づいてサポートしなければなりません。でなければ、ITを導入したけれど企業の目標は達成できなかった、ということになりかねません。

そのため、ITコーディネータはIT面と経営面の双方から問題を解決へ導く、高いスキルが要求されます。

経営者と会話できるコミュニケーション力

ITコーディネータとして活躍するためには、経営者やその周辺の人々と円滑なコミュニケーションを取る能力が不可欠です。経営者がITについて詳しくない場合も多いので、IT初心者でも理解しやすい簡潔な説明ができる必要があります。

また、ITサービスの導入やIT技術を活用したビジネスモデルの提案などにおいては、経営者を説得したり、決断を促したりする場面もあるでしょう。ITコーディネータはITの面において、たとえ相手が経営者であっても、自信を持って導くリーダーシップも必要とされます。

ITコーディネータのメリットとは

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ITコーディネータは、経営者にIT経営戦略を提案することが主な役割ですが、例えば企業の1部門の担当者であっても、そのスキルは役に立ちます。企業内でITコーディネータとして働くメリットを解説します。

企業内で活躍の場が広がる

ITコーディネータとしてのスキルを高めることで、企業内での様々な部門でもITと経営を意識した観点を持つことができ、より活躍の場を広げることができます。

例えば、経営企画やシステム企画の担当者であれば、より確かなITシステム戦略や企画を立案することができますし、ITサービス業の営業担当の場合は、経営戦略を意識したアプローチ方法を学び、営業活動に生かすことができるでしょう。

キャリアパスが広がる

ITコーディネータとしての経験を積むことにより、ITと経営の両方の分野でキャリアを築くことができるため、将来の選択肢が大きく広がります。

経営を意識できるITエンジニアとして技術を追求する道に進むことも、高度なIT専門知識を持った経営コンサルタントに進むこともできます。

IT化の需要は高まりつつある中、高度なIT人材が不足している企業も多いため、ITコーディネータのスキルは様々な分野や業界で必要とされると考えられます。

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ここまで、ITコーディネータの概要や求められるスキル、メリットなどについて解説してきました。

ITコーディネータはこれからの時代、IT化に踏み出せない企業にITの恩恵をもたらす大切な役割を担うことがお分りいただけたと思います。ITコーディネータとしてのスキルを身につけたら、ITの活用でさらなる成長を考えている企業に転職して、そのスキルを活かすこともできるでしょう。

しかし、自分1人でITコーディネータのスキルを活かせる企業を探し、転職活動をするのはなかなか大変です。転職先の企業で自分の望むキャリアパスを目指すことができるか、希望した条件で働けるかをよく判断しなければなりません。

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