GitHubとは?メリットや使い方、Gitとの違いも徹底解説!
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GitHubとは?メリットや使い方、Gitとの違いも徹底解説!
アンドエンジニア編集部
2024.02.02
この記事でわかること
GitHubはソースコードの保存や管理、公開ができる「ソースコード管理サービス」の名称
GitHubの主な機能としては、フォーク・プルリクエスト・マージがあり、開発の効率化に役立っている
GitHubはエンジニアの必須ツールとなっており、マスターしておくと便利

GitHubとは

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GitHub(読み方:ギットハブ)の名前は聞いたことがあるけれど、何のために使うのか、何ができるのか分からないという方が少なくないかもしれません。GitHubはソースコードの保存や管理、公開ができる「ソースコード管理サービス」で、GitHub社がその提供および運用を行っています。

GitHubはソースコードのバージョン管理ツール「Git」を利用しています。GitHubは2008年に開発され、クラウド上で「リモートリポジトリ」機能を提供することで、遠隔地にいる開発者同士が「GitHub」を利用して効率よくソフトウェア開発を進めることが可能になりました。

GitHubではソースコードの管理以外に、デザインや文書などのバージョン管理、さらには行政機関での文書管理などでも利用されるようになっています。この記事では、GitHubがどのようなサービスで、どういったことがすごいのかについて解説していきます。

【参考】:GitHub Japan | GitHub

Gitとは

「Git」とは、わかりやすく言えば、コードのバージョン管理を行うツールの名称です。チームやプロジェクトでソフトウェア開発を行う際に、ソースコードのバージョン管理が重要になります。

たとえば、複数のプログラマーがサーバ上にある1つのリポジトリ(貯蔵庫)を利用していると、どのファイルを誰が修正したのか、最新のファイルはどちらか、といったことが分からなくなる問題があります。こうした事態を防ぎ、コードのバージョン管理を行うツールが「Git」です。

 

GitHubの特徴やメリット

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GitHubは無料で使えるサービスですが、利用する前にGitHubで何ができるのか、メリットは何かについて確認をしておきましょう。

GitHubの主要機能

GitHubは主に次の3つの機能を目的として利用されています。これらの機能によって、開発の効率化を得られるというメリットがあります。

1.「フォーク」機能 フォークの形のように、1つのプロジェクトが複数に枝分かれしていく姿が、その名称の由来です。誰かが作成したリポジトリをコピーして、編集や改変して利用することができる機能のことです。

2.「プルリクエスト」機能 オリジナルをコピーし、それに対して変更を行い、その結果をオリジナルに反映してもらうための機能です。オリジナルの所有者に対して「プルリクエスト」の通知を送ることができ、オリジナルの更新を依頼することができます。

3.「マージ」機能 「プルリクエスト」を受け取った所有者は、ワンクリックで自分のリポジトリに変更を取り入れられる機能です。他者が書いたコードを自分のコードに受け入れることを「マージ」と言い、開発プロジェクトでは非常に重要なプロセスです。

「マージ」はコードを書き替えてしまい、時にはリスクがありますが、それらを安全に、かつ手間をかけずに行えるのがGitHubです。

GitHubの基本用語

GitHubの利用に当たっては、上記機能に加えて最低限抑えておきたい用語や機能があります。ここでは初めてGitHubを利用する人が知っておきたい言葉を5つ挙げますので、前述の3つの機能と併せて覚えておいてください。

1:リモートリポジトリ リポジトリとは倉庫のことで、Githubではディレクトリやファイルなどの情報を保管している場所を指します。リポジトリではファイルなどの変更履歴を記録しており、ファイルやソースコードなどのバージョン管理ができます。

リモートリポジトリはネットワーク上にあるリポジトリのことで、開発者はリモートリポジトリからローカルPCにリポジトリを複製することでローカルで作業を行い、その作業結果をリモートリポジトリにプッシュして同期することができます。

2:ローカルリポジトリ ローカルリポジトリは、ローカル(開発者のPCなど)にあるリポジトリのことです。ローカルリポジトリを新規にローカル環境に作成、あるいはリモートリポジトリから複製することで、作成・変更したプログラムに対してローカルリポジトリ上でバグ修正や機能追加などが行えます。

3:コミット(リビジョン) コミット(リビジョン)は、Github上のファイルの追加や変更履歴をリポジトリに登録することです。ファイルに対してコミットをし、その変更を保存すると、一意の ID(コミット識別番号)が作成され、同時にコミットした変更点と、誰がいつ変更したのかに関する記録が保持されます。

4:プッシュ プッシュは自分のローカルリポジトリをリモートリポジトリと同期させて、自分のコミットを反映させることを意味します。チーム単位の作業では、他のメンバーがプッシュして、リモートリポジトリに変更が加えられている場合もあります。

プッシュに対して、リモートリポジトリの変更内容をローカルリポジトリに同期させる場合を「プル」といいます。

5:ブランチ ブランチとは変更履歴の流れを分岐させて記録したものを指します。オリジナルの履歴から分岐したブランチは、それぞれ他のブランチの変更の影響を受けません。

既にリリースしたソフトウェアなどに影響を与えず、バグの修正や機能追加を行う際には、複数のブランチを作り、それぞれ別々に修正や機能追加を進められます。作業が終了し、チェックやテストが終了したブランチをオリジナルに統合することを「マージ(統合)」といいます。

GitHubでブランチ作成を行う方法とは?コマンド入力方法を解説

GitHubの料金

現在、GitHubではほとんどの機能を無料で利用することができます。

当初、GitHubは無料提供の「Free」プラン・有料の「Pro」プランに分かれており、利用できる機能に大きな差が設けられていましたが、2020年4月以降は「Pro」プラン向けだった主要機能の多くが無料プランでも利用が可能となり、さらに使いやすくなりました。

料金プランとしては、無料の「Freeプラン」、チームで利用する有料の「Teamプラン/月額4$」、企業などで利用する「Enterpriseプラン/月額21$」の3つのプランがあります。

【参考】:すべての開発者のためのプラン|GitHub

GitHubを使ってみる

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GitHubの特徴やメリットは理解されたことと思います。実際にGitHubを使ってみようという方のために、GitHubアカウントの作成方法と、コマンドでの操作が不要でGitHubを視覚的に扱うことができる「GitHub Desktop」のインストール方法について解説します。

GitHub Desktop 3.0とは?メジャーアップデートで何が変わったのか、概要を解説!

GitHubのアカウントを作成する

GitHubを利用するにはGitHubアカウントが必要です。GitHubを初めて利用する方はアカウントを作成しましょう。

(1)GitHubのサイトにアクセスし、[GitHubに登録する]ボタンをクリックします。

(2)GitHubの英文サイトに移動しますので、ここで「Username」「Email address」「Password」(15文字以上、または数字と小文字を含めて8文字 以上)を入力し、アカウント登録を行います。既に登録されている名前は使えません。

すべて正しく入力すると、8桁の起動コードが示されたメールが届きます。

(3)起動コードを入力すると、利用人数と「学生・教師」か否かを尋ねてきます。続いて、GitHubの機能で興味あるものを尋ねてきますので、選択した結果に適したプランを勧められます。有料プランもありますが、最初は無料のFreeプランで十分です。

「free」を選んでから「Continue」ボタンをクリックします。

この後、登録したメールアドレスに認証メールが届きますので、メールの内容に従ってユーザ認証を行ってください。これでGitHubアカウントの登録は完了です。

【参考】:GitHub Japan | GitHub

GitHubのインストール

GitHubアカウントの登録が済んだら、GitHub Desktopアプリのインストールを行います。ここではWindowsユーザー向けのステップを紹介します。Macユーザーも同ページの『Download for macOS』からダウンロードができます。

(1)下記参考リンクより「GitHub Desktopの公式サイト」にアクセスし、トップページにある『Download for Windows(64bit)』をクリックするとインストーラーの「GitHubDesktopSetup-x64.exe」がダウンロードされます。

(2)「GitHubDesktopSetup-x64.exe」の実行によりセットアップが開始され「Welcome to GitHub Desktop」画面が表示されます。

(3)「Sign in to GitHub.com」をクリックし、「Authorize GitHub Desktop」の画面にユーザー名・リポジトリ・個人データ・ワークフローが表示されていたら、[Authorize desktop]ボタンをクリックすると「Congigure Git」画面が表示されます。

ここで、ユーザー名とメールアドレスを確認して問題なければ[Finish]ボタンをクリックします。これで「GitHub Desktop」が使えるようになります。

【参考】:GitHub Desktop

GitHub活用スキルを高める

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ここまで、GitHubとは何か、GitHubの機能やメリット、GitHubのユーザー登録とGitHub Desktopのインストール方法などについて紹介しました。

世界中のエンジニアのノウハウやデータが集積されたGitHubは、私たちエンジニアにとっては必要不可欠のサービスになっています。

プログラミングで利用するコードエディタVS CodeからGitHubと連携させることが可能になり、開発作業の効率化を図ることができます。この機会にぜひGitHub利用スキルを高め、エンジニアとしての成長に生かしましょう。

【参考】:Visual Studio Code - Code Editing. Redefined

Git Bashとは?WindowsのLinuxツールを解説!
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