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Git Bashとは?WindowsのLinuxツールを解説!
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Git Bashとは?WindowsのLinuxツールを解説!

アンドエンジニア編集部
2021.10.13
この記事でわかること
Git Bashとは、Git for Windowsに同梱されているBashおよびソフトウェアを指します
Git for WindowsをインストールすることでGit Bashが利用可能です
Linuxで用いる標準Unixコマンドが合わせてインストールされるため、シェルスクリプトの活用が可能です

Git Bashとは?

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Git Bashとは、Git for Windowsに同梱されているBashとターミナルエミュレーションを含むソフトウェアです。BashはLinuxやUnixならびにmacOSで利用されています。Windowsで利用する際は「Windows Subsystem for Linux」を用いるか「Git for Windows」を導入することでbashが利用可能です。

Gitとは?

Git BashのGitとは、プログラム開発で用いるバージョンコントロールシステムを指します。GitはLinuxのソースコードのバージョンコントロールを行う目的で開発されました。Gitは大規模プロジェクトで用いるために、全履歴がネットワーク全体で利用できます

このため開発者が多数参加するプロジェクトの場合も、ソースコードの共有や一元管理が行えるため、共同開発ツールとして数多く利用されています。 参考:git About

Git for Windowsでできること

Gitでは複数人でのプログラム開発時において、ソースコードの共有や一元管理ができます。Linuxカーネルの開発で使用しているため、超大規模プロジェクトにも対応します。

Git for WindowsGitのWindows版パッケージです。Git for Windowsは、Git SCMというGitのフルセットをWindows環境で利用することを目的としています。そのため、バージョン管理に必要な機能をGit Bash、Git GUIから利用可能にしています。 参考:Git for Windows Tools&Features

Git for Windowsのツールの違い

Git for Windowsをインストールすると、Git Bash・Git CMD(Deprecated)・Git GUIのツールがインストールされます。各ツールの用途は以下の通りです。

Git Bash  Bash環境をWindowsでエミュレートします(簡単にいうとBashとして利用できます)。  さらにLinuxで利用している標準Unixコマンドが利用できます。 ・Git CMD(Deprecated)  WindowsのコマンドプロンプトでGitのコマンドが利用できます。 ・Git GUI  Git BashがCUIなのに対して、GUIでGitを利用できます。  他にもGUI型のGitが多数あるので好みに応じて利用します。

Git Bashの使い方

usage

Git BashはGit for Windowsをインストールすることで利用可能です。LinuxやmacOSではBashが同梱されているため、追加作業は不要です。もし、Windows以外でもGitを利用してバージョン管理したい場合はGitをインストールする必要があります。

Git Bashのインストール方法

Git Bashのインストールをするには、Git for Windowsの公式サイトで「Download」リンクをクリックし、ダウンロードします。2021年9月時点でv2.33.0のインストーラ ”Git-2.33.0.2-64-bit.exe”が登録されています。その他のリリースは以下のGitHubに格納されています。 参考:Git for Windows Tools&Features 参考:Git for Windows All Releases

次に、ダウンロードしたインストーラを起動します。以下にインストーラのセットアップ画面の手順を説明します。 (1)ユーザアカウント制御  インストーラ起動時にユーザアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。 (2)GNU General Public Licenseの表示  「Next」をクリックします。 (3)インストールフォルダの指定  通常はそのまま「Next」をクリックします。 (4)Select Componentsの選択  Git Bashをエクスプローラーで利用するために、「Windows Explore integration」「Git Bash Here」のチェックを確認し、「Next」をクリックします。 (5)スタートメニューフォルダへの表示設定  指定後「Next」をクリックします。 (6)Gitで使うdefault editorの指定  VimまたはVisual Studio Codeを指定し、「Next」をクリックします。  Visual Studio Codeを利用する場合は別途インストールが必要です。 (7)リポジトリの設定  変更不要の場合はそのまま「Next」をクリックします。 (8)コマンドラインPATHの設定  変更不要の場合はそのまま「Next」をクリックします。 (9)HTTPS transportの設定  変更不要の場合はそのまま「Next」をクリックします。 (10)行末処理(LF、CRLF)の設定  変更不要の場合はそのまま「Next」をクリックします。 (11)Git Bashのターミナルエミュレータの設定  変更不要の場合はそのまま「Next」をクリックします。 (12)git pullの動作設定  変更不要の場合はそのまま「Next」をクリックします。 (13)追加オプションの動作設定  変更不要の場合はそのまま「Next」をクリックします。 (14)疑似コンソール(実験オプション)の動作設定  変更不要の場合はそのまま「Install」をクリックし、インストールが開始します。 (15)インストール終了画面  「Next」をクリックし完了します。

LinuxやmacOSでは、bashはそのまま利用できます。Gitを利用する場合は、Gitのダウンロードサイトからダウンロード・インストールします。macOSの場合はHomebrewまたはXcodeを使います。Linuxの場合はディストリビューションに対応したパッケージマネージャを使います。 参考:Git Downloads

Git Bashの起動方法

インストール時にスタートメニューに登録した場合、スタートメニューの「Git」または「最近追加されたもの」からGit Bashをクリックすると、Git Bashが起動します。同様に、エクスプローラーの設定で「Git Bash Here」をチェックした場合は、エクスプローラーで右クリックするとそのフォルダでGit Bashが起動します。

その他、インストール時に指定したルートディレクトリにbash.exeがあるため、コマンドプロンプトで直接起動することも可能です。デフォルトでは”C:\Program Files\Git\bin\bash.exe”となります。

Git Bashのフォルダ・ディレクトリの移動方法

Git Bashのホームディレクトリは、”~”です。カレントディレクトリ以下のファイルの表示は”ls”コマンドを使います。フォルダ・ディレクトリの移動は”cd”コマンドを使います。

Git Bashのディレクトリの移動方法は、Git Bashプロンプトで以下のコマンドを入力することで指定できます。 使用方法:  $ cd パス(パスは絶対パス、または相対パス) 使用例:1つ上のディレクトリに相対パスで移動  $ cd .. 使用例:特定のディレクトリに絶対パスで移動  $ cd "C:/Program Files/"

Git Bashを起動する前に、エクスプローラーでデフォルトディレクトリを指定することもできます。エクスプローラーで該当フォルダとして開きたい場所を開きます。そこで「右クリック」→「Git Bash Here」を選択してください。Git Bashが指定したディレクトリで開きます

なお、ドライブの変更は以下のように指定します。 使用方法:  $ cd /[ドライブ名] 使用例:Cドライブに移動する  $ cd /c

Git Bashのコマンド一覧

Git BashはGitとWindows用Bashが利用できるインストーラです。Bashの内部コマンドはBashの仕様に従います。外部コマンドとしてはLinuxで用いる標準Unixコマンドが同梱されるため、LinuxやUnixと同等の操作が可能です。ファイル表示は”ls”コマンドですので、Git for Windowsでインストールされたコマンド一覧”ls /usr/bin”で確認できます。

以下の代表的なコマンド一覧を説明します。 ・ls  ディレクトリのファイル一覧表示を行います(Windowsのdirに相当します)。 ・cd  ディレクトリの移動を行います(Windowsのcdに相当します)。 ・pwd  カレントディレクトリの表示を行います(Windowsのcdに相当します)。 ・mkdir  ディレクトリの作成を行います(Windowsのmd / mkdirに相当します)。 ・rmdir  ディレクトリの削除を行います(Windowsのrd / rmdirに相当します)。 ・mv  ファイル・ディレクトリを移動、名前変更を行います(Windowsのmove / renに相当します)。 ・cp  ファイルのコピーを行います(Windowsのcopyに相当します)。 ・touch  ファイルの作成を行います(Windowsのcopy nul / type nulに相当します)。 ・rm  ファイルの削除を行います(Windowsのdelに相当します)。

さらにコマンドを追加したい場合は、ルートディレクトリ下のusr/binにモジュールをインストールすることでGit Bashから利用可能です。ルートディレクトリはデフォルトの場合、”C:/Program Files/Git”です。

WindowsのパッケージマネージャであるChocolatey等からGit for Windowsをインストールすると、関連コマンドの追加が簡単にできます。 参考:Chocolatey

Git Bashのカスタマイズ方法

Git Bashのウィンドウの左上のアイコンを右クリックすると、メニューが表示されます。Git Bashのカスタマイズはこのメニューの「Options...」から行います。ここからターミナルのテーマを設定したり、見栄えやフォントを指定したりすることができます。

このようなカスタマイズは標準設定の機能だけではなく、GitHubにカスタマイズツールが多数登録されています。追加してGitを利用する際には、”git config”リポジトリの構成設定や確認を行いカスタマイズしていきます。

Git Bashを使ってOSの違いを吸収しましょう

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Git Bashを使うことで、Linuxで用いる標準Unixコマンドも合わせてWindowsで利用可能です。そのため、従来Linuxで稼働させたシェルスクリプトWindowsで動作するため、より柔軟にシステムを構築することができます。カスタマイズを進めて、さらに最適なシステム構築を目指しましょう。

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