GitHubのファイルダウンロード

GitHubでソフトウェア開発を行うケースが増えています。GitHubはソースコードをホスティングするプラットフォームであり、GitHubの用語を理解することでファイルダウンロードにおいても戸惑うことなく使用することができます。

ここでは基本的な用語を理解し、ファイルダウンロードの手順を学んでいきます。

GitHubは、ソフトウェア開発の生産性向上を高める情報共有プラットフォームです。アクセスの柔軟性を高めるとともにセキュリティに配慮した設計やアクセス制御が可能です。多くのツールに連携し、開発コミュニティも最大規模のエンジニア数を誇ります。

さらにスマホ版も提供されており、開発者とのコラボレーションに活用することができます。

【参考】：GitHub: 開発者のためのプラットフォーム 【参考】：GitHub Docs: はじめに 【参考】：GitHub: 世界中で利用されている開発プラットフォームをポケットの中に

GitHubとは？メリットや使い方、Gitとの違いも徹底解説！

GitHubの使い方とは？初心者向けに知っておきたい用語も併せて解説！

ファイルダウンロードに関連する用語

ここでは、GitHubで用いる用語の中から特にファイルダウンロードに関係する部分に注力して解説します。用語の意味を正しく理解しておかないと、ファイルダウンロードの作業が進まない場合もあります。ファイルダウンロードの実際の手順は後ほど解説しますが、その中で使用する用語をここで学んでおきましょう。

【参考】：GitHub Docs

リポジトリとは、ソフトウェア開発のファイルやフォルダーの保管場所を示します。GitHub.comに作成したリポジトリは、リモート リポジトリと呼ばれ、PCなどのコンピュータに作成したリポジトリは、ローカル リポジトリと呼ばれます。

クローンとは、リモート リポジトリをローカルにコピーすることを指します。codespaceと呼ばれるクラウドの開発環境にコピーを作成することもできます。クローンでは、プロジェクトのすべてのファイルやフォルダーのすべてのバージョンを対象とする完全なコピーを行います。

プロジェクトは、作業計画や進捗を確認する全体を指し、ボードやシートを用いて管理します。リポジトリは、ファイルやフォルダーが格納される単位ですが、プロジェクトは複数のリポジトリを束ねて管理できるように設計されています。

バージョン管理の用語は、いくつかあります。ここで必要な用語はブランチとマージです。ブランチは分岐した作業履歴で、マージは分岐の統合です。さらにコミットで記録を保存し、レビジョン番号を付加します。関連して読み取りをプル、書き込みをプッシュと呼びます。

GitHubのファイルダウンロード方法

ここからは、GitHubのファイルダウンロード方法を解説します。ファイルダウンロード方法はいくつか存在し、それぞれ使用するツールに違いがあります。GitやGitHub CLIを使用するには、事前にモジュールをダウンロードしインストールしておきます。

【参考】：Git: Downloads 【参考】：GitHub CLI のインストール

以降で解説するGitやGitHub CLI では、リポジトリのURLを利用します。まず最初にURLの確認方法を学んでいきます。

・プロジェクトやリポジトリ画面の表示 最初にGitHubにサインインし、検索ボックスから対象となるプロジェクトやリポジトリを検索します。表示されたプロジェクトやリポジトリをクリックして画面を表示し、ここで画面の右上に表示される「<> Code」ボタンをクリックします。

・URLの入手 「<> Code」ボタンをクリックすると、クローンの選択画面が表示されますので「HTTPS」タブに表示されるURLをコピーします。

なお、ファイルのダウンロードボタンが表示されない場合や、ダウンロードできないなどの場合は表示階層を最上部に変更すると「<> Code」ボタンが表示されますので、確認しながら進めましょう。

【参考】：GitHub Docs: リポジトリをクローンする Windows/Web browser

GitHub CLI は、すべての作業を1か所で行うためにGitHubの機能をターミナルに集めたオープンソースのコマンドライン ツールです。GitHub CLIを使用してファイルをダウンロード（クローンを作成）するには、GitHub CLIで ”repo clone” サブコマンドを使用します。

具体的には、”gh repo clone コピーしたURL” のように実行します。

【参考】：GitHub CLI のインストール 【参考】：GitHub CLI について 【参考】：GitHub Docs: リポジトリをクローンする Windows/GitHub CLI

GitHub Desktopを使用してファイルをダウンロード（クローンを作成）するには、GitHub.comに加えてGitHub Desktopへのサインインを行います。この場合も、リポジトリのメイン画面のファイル一覧の「<> Code」を使用します。

GitHub CLIやGitではコピーしたURLを使用しますが、ここではそのポップアップ画面の中段に表示される ”Open with GitHub Desktop” をクリックし、GitHub Desktopを起動します。

GitHub Desktopでは「Clone a Repository」が表示され、ローカルフォルダを指定します。ここで「Clone」ボタンをクリックするとコピーが保存されます。GitHub Desktopの、「File」「Clone a Repository」のメニューから指定することもできます。

【参考】：GitHub Docs: GitHub Desktopからのリポジトリのクローンとフォーク 【参考】：GitHub Docs: GitHubからのGitHub Desktopへのリポジトリのクローン方法

GitHub Desktopの使い方とは？初心者にも分かりやすく手順を解説！

Gitのコマンドを使用するには、Gitの ”git clone”コマンドを用います。”git clone” コマンドでは、ダウンロードするURLを指定します。URLは前述の手順で確認しておきます。

具体的には、 ”git clone コピーしたURL” を実行します。これによってプロジェクトのファイルがまとめてローカルにダウンロードコピーされます。

【参考】：GitHub Docs: Git の使用

Gitとは？GitHubとの違いやメリットをわかりやすく解説！

Zipファイルをダウンロードするには、Gitのクローンコマンドを使用する手順に従ってGitHubの画面からダウンロードを直接実行することができます。ダウンロードは、次のように行います。

・プロジェクトやリポジトリ画面の表示 対象となるプロジェクトやリポジトリの検索手順はクローンコマンドの実行手順と同様で、表示されたプロジェクトやリポジトリをクリックし、画面を表示します。ここで画面の右上に表示される「<> Code」ボタンをクリックします。

・ダウンロードの実行 「<> Code」ボタンで表示される画面下に表示される「Download Zip」をクリックし、ローカルにZipファイルをダウンロード保存します。ダウンロードしたZipファイルは展開して利用します。

この方法は、ソースコードアーカイブのダウンロードなどで用いる手順となります。

【参考】：GitHub Docs: ソース コード アーカイブのダウンロード

GitHubの画面に表示されるファイルのみをダウンロードするには、表示ページの右側の「Raw」ボタンをクリックします。ソースファイルが表示されたら、右クリックでメニューから「名前を付けて保存」を選択します。ファイルの保存は、任意の名称と拡張子を設定することができます。

【参考】：GitHub Docs: ファイルの表示

GitHubのファイルダウンロードは慣れでしまえば難しくない

GitHubは、ソフトウェア開発プラットフォームとしてメジャーですが、用語を理解するなど最初の基礎的な知識が必要です。開発者のコミュニティが活発なのは利用されている証ですので、その恩恵を受ける最初のステップと位置付け学びましょう。

結果としてGitHubのファイルダウンロードについても、慣れてしまえば難しくないことが実感できることでしょう。