未経験エンジニア必見!「現場が求める」ポートフォリオの作り方【転職エージェントが解説】
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未経験エンジニア必見!「現場が求める」ポートフォリオの作り方【転職エージェントが解説】
アンドエンジニア編集部
2023.11.22
この記事でわかること
未経験者にとって、ポートフォリオは「自分のスキルを証明する何かしらの作品」を指すことが多い
未経験からエンジニアとして開発業務に携わりたいなら、ポートフォリオは用意しておきたい
中途半端なポートフォリオは、逆に人事担当者からの評価を下げる可能性がある
未経験からエンジニアへの転職で不安な方は、IT業界に精通した専任アドバイザーのいるマイナビIT エージェントの利用がおすすめ

「ITエンジニアとして働きたい」と考え、異業種から転職を決意した際、どうしても気になるのが転職活動ですよね。

未経験でも受け入れてもらえるか、受け入れてもらえたとしてもスキルアップが望める環境なのか。 少しでも良い環境/条件でエンジニアライフをスタートさせたい方にとっては、悩みが尽きない問題です。

こうした中、未経験から転職するにあたって必要だといわれているのが「ポートフォリオ」です。 ポートフォリオを作成することは、体系的な知識を得られるだけでなく、自分がエンジニアとして働いていけるかの適性チェックにも役立てられることをご存じですか?

この記事では、未経験者がポートフォリオを作成すべき理由と、具体的な作成方法を5つの段階に分けてお伝えしていきます。 実際に転職市場の最前線で活動する、マイナビITエージェントのリクルーティングアドバイザーの意見も取り入れながら解説していきますので、エンジニア転職に関心がある方はぜひチェックしてみてください。

ポートフォリオとは「スキルの証明」

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エンジニアにとってのポートフォリオとはズバリ、「自身の能力を確認できるもの」です。

IT業界におけるポートフォリオの定義自体はあいまいで、デザイナーや実務経験者のエンジニアにとっては、自身の作品集や実績をアピールするWebサイトやPDFにまとめた資料を指すことが多いです。

しかし、エンジニア志望の未経験者にとっては、既に自身の作品を複数作成していたり、アピールするだけの実績を持ち合わせていなかったりする場合がほとんどではないでしょうか。

そのため、この記事では自作のWebアプリやサービスなど、自分のスキルを証明する何かしらの作品を「ポートフォリオ」と定義して進めていきます。

「ポートフォリオ」に関する"よくある質問"5選

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ここで取り扱う「ポートフォリオ」の意味については、ご理解いただけたかと思います。

早速本題に入っていく前に、未経験者がポートフォリオを作成するにあたっての「よくある質問」企業目線で情報収集されているリクルーティングアドバイザーにぶつけてみました

こちらも合わせて参考にしてみてください。

Q1.エンジニア転職にポートフォリオは必要?

A:必須ではないが、未経験なら用意しておいて損はない

正直な話、エンジニアになるという目的であればポートフォリオは必ずしも必要ではありません。

コロナ禍の影響で「未経験採用枠」は大幅に縮小してしまいましたが、現在は元々の水準、あるいはそれ以上にまで回復してきました。 そのため、下記の条件に当てはまる方であれば、IT業界への転職自体は今すぐにでもできてしまう状況ではあります。

・SESや夜勤など、働き方を問わない方 ・年齢が20代の方

しかし、はじめから"開発業務"に携わっていくなど、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせるにあたってより恵まれた環境/条件で働いていきたいと考える方はポートフォリオを作成しておくことがオススメです。

エンジニアにとって好条件を提示する企業の多くは"即戦力を求めている"ため、ポートフォリオは「企業側が要求する技術レベルに到達しているか」を測るうえでも重要な役割を担います。

ポートフォリオを作成するメリットについては、後ほど詳しく解説していきます。

Q2.30代未経験でもポートフォリオがあればエンジニアになれる?

A:30代未経験でも採用する企業は存在します

実際にマイナビITエージェントを利用して、30代未経験からエンジニアになった方もおりますので、年齢だけで判断されることは少ないです。 (ただし、30代未経験での採用はそう多くないのが実情です)

30代未経験を採用する企業が少ないのは、大きく分けて2つの理由があります。

・自社のやり方に順応できる、学習意欲があるか ・年下の先輩/上司とのコミュニケーションが不安

そのため、分からないことを吸収する学習意欲と、コミュニケーション力をアピールできれば、エンジニア転職への道も拓けてきます。

ただ、30代からエンジニアを目指す場合、まったくの未経験ですと、書類選考を通過しにくい傾向にあることは間違いありません。そのため、アピール材料として20代のライバル以上にポートフォリオに力を入れることが大切になってきます。 また、これまでの経験を活かしたポートフォリオ作成ができれば、30代からでも内定に一歩近づくかもしれません。

Q3.プログラミングスクールのカリキュラムはポートフォリオにできる?

A:逆に評価を下げる可能性があります

ひと昔前までは、プログラミングスクールで作成した成果物をポートフォリオとして扱っても問題ありませんでした。

しかし、カリキュラムで作った成果物をそのままポートフォリオとして提出するスクール卒業生が増えすぎてしまったため、いま同じ事をすると「またか……」と人事の印象を下げてしまう恐れがあります。場合によっては「やる気がない」と受け取られてしまうことも。

人事担当者がポートフォリオに求めていることは、どのような課題を見つけ、どのように解決したかといった実績です。 自分の言葉で「どうして作成したのか」を話せるよう、後述するポートフォリオの作成方法をご参考にしていただければと思います。

Q4.エンジニア志望でもデザインから勉強しなければならない?

A:必ずしも勉強する必要はありません

フロントエンドであれば、ある程度はデザイン知識もあったほうが仕事もスムーズに進むかもしれません。

しかし、システム開発を目指すエンジニアにとって、デザイン知識は必須科目ではありません。 それよりも、基本的なCRUD機能の実装やDB設計など、注力すべきポイントは別に存在します。限られた時間のなかで、本当に必要な機能の実装に労力を割くことが重要です。

ただ、ポートフォリオでもデザインが良いに越したことはないので、クラウドソーシングサイト等でデザイン部分だけ外注し、自分でコーディングするのは選択肢としてアリです。 「デザインまで自分が考えるべき」という企業は意外と少ないので、スケジュール感や外注時の金額等と相談しながら判断していただくとよいでしょう

Q5.ポートフォリオではどのようなスキルを証明すればいい?

A:どのような企業に就職したいかによります。

もちろん、自分が作りたいものを作るという前提がありますが、進みたいキャリアに応じて扱う技術を選定することをオススメしています

例えば、ネイティブアプリを開発する企業に進みたいのに、PHPでWebサイトを作成している……などは目的と手段がずれている可能性があります。プログラミング的思考を身につければ、他の言語を学ぶ際にも当然役立ちます。ただ、わざわざ遠回りする必要はありません。

どうしても技術の選定に迷ってしまう場合には、自分が働いてみたいと思う企業をいくつかピックアップして、募集要項に書かれている技術を確認するのも手です。

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未経験者がポートフォリオを作成すべき3つの理由

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エンジニアへの転職において、ポートフォリオはなぜ必要なのでしょうか?

ここでは、大きく3つの理由を書き出しました。

1.プログラミングスキルを体系的に学べる 2.即戦力として評価されやすくなる 3.エンジニア適性があるか知ることができる

それぞれ説明していきます。

メリット1.プログラミングスキルを体系的に学べる

ポートフォリオを作成する過程で、プログラミングスキルを体系的に学ぶことができます。

プログラミングスキルについては、実際に手を動かしながら学ぶことが一番効果的です。特にポートフォリオを作成する場合は、自分自身で必要な機能を考えて、1つ1つ実装していくためモチベーションが維持しやすいことも特徴です。

また、ポートフォリオ作成時はたいがい予期せぬエラーに躓くので、エラー原因を調べながら完成させていくことも、能動的に知識を身につけていくにはうってつけです。 仮にWebアプリを作ろうとした場合、HTML/CSSにはじまり、バックエンド、余裕があればクラウドの知識を学ぶ機会にもなります。

分からないエラーを調べながら実装していくことで、次第に「どういったワードで検索すれば目当ての記事にたどり着けそうか」というググり力も身についていくので、プログラミングに関する多面的な知識が得られるでしょう

メリット2.即戦力として評価されやすくなる

ポートフォリオがあることによって、即戦力として企業に採用されやすくなります。

企業側としても、採用するなら即戦力になりそうな人材を採りたいと考えます。まったくの未経験者を採用することは、育成コストも含めると企業側にとってはリスクが大きいのです。

ただ、ポートフォリオがあることによって、エンジニアにとって最低限の知識と自走力を証明することができます。ここでの自走力とは「自分で考えて適切な行動ができる力」とします。

エンジニアは、プロジェクトの完了、機能の実装など、目的に向かって最適な行動をとることが求められます。未経験者がエンジニアを目指すにあたって、ポートフォリオの存在は自らゴールを設定してあらゆる障壁を乗り越えてきた、とアピールする材料にもなるのです。

そのため、ポートフォリオを作成していることで、他の未経験者に比べて一歩リードしている状態になり、転職活動も有利に進めやすくなります。

メリット3.エンジニア適性があるか知ることができる

ポートフォリオの作成は、自分がエンジニアとして働いていけるのか、適性を知るきっかけにもなります。

エンジニアとして働いていくにあたって、多少なりとも適性の有無があることは事実です

未経験からエンジニアになったとしても、いざ働いてみたら「自分には合わなかった」と辞めてしまう方も少なくありません。これはあなたにとっても企業側にとっても大きな損失です。

このような悲しい結末を防ぐため、ポートフォリオ作成に着手することで「エンジニアとしてのキャリアを続けていけるか」を事前に確認することが大事になります。具体的には、以下などが確認ポイントです。

・継続してプロダクトの開発に取り組めるか ・エラーに躓いて自力で解決することが苦でないか ・実装を楽しめるか

自ら進んで、没頭できるぐらい取り組むことができれば、エンジニアとしての適性があると考えていいでしょう。

ポートフォリオに時間をかける2つのデメリット

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ポートフォリオを作成するデメリットは基本的にはありません。上述したように、プログラミングスキルを体系的に学ぶこともできるので、エンジニアに興味がある方にとっては非常にオススメです

たとえ転職活動で使用しなかったとしても、成果物を形作った経験は必ず今後のキャリアにとってプラスに働きます。

ただ、未経験からのエンジニア転職において、ポートフォリオに時間をかけすぎるデメリットは存在します。

1.いつまで経っても転職できない 2.早く実務を経験したほうが「学び」が多い

この2つのデメリットについて、それぞれ説明していきます。

デメリット1.いつまで経っても転職できない

期限を設けてポートフォリオ作成に臨まないと、いつまで経ってもエンジニアへの転職ができません。

「言われなくても分かる!」と憤る方もいるかと思いますが、意外と多いのが完璧を追い求めてしまうケース。完璧を追い求めてしまうと、デザインの"1px"まで気になってしまい、本当に重要なことにリソースを割けなくなってしまいます。

また、期限を設定しないとだらだら続けてしまうことになり、エンジニア転職へのモチベーションも次第になくなってしまう可能性があります

ポートフォリオを作成するにあたっては、「最長でも3か月!」などあらかじめ期限を設けるようにしましょう

デメリット2.早く実務を経験したほうが「学び」が多い

ポートフォリオに時間をかけるぐらいであれば、早い段階で実務経験を積むほうがメリットは多いです。"ポートフォリオ不要論"を唱えている方の多くは、この「とりあえず実務経験を積む」ことの重要性を説くものになります。

こちらの考え方も至極当然な意見で、独学・プログラミングスクールだけでは得られるスキルにも限界があることは事実です。

また、独学でも経験者に負けないアウトプットができるのであれば問題ないですが、ポートフォリオのクオリティによっては、逆に人事担当者からの評価を下げてしまう可能性もあります。 ポートフォリオを作成する時間的余裕がない場合は、可能な範囲で自己研鑽して早期に転職したほうが今後のキャリアにとって有意義な可能性が高いです

マイナビITエージェントでは、未経験者を対象にした”ポテンシャル採用”を行っている求人も数多く紹介しています。 なかなか転職に踏み切れない……という方は、登録だけでも済ませることで一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。

ポートフォリオの具体的な作成方法(5ステップ)

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ここからは、ポートフォリオの具体的な作成方法について解説していきます。

システム開発するエンジニアを目指す未経験者が「どこから何をやればいいか分からない…」という状態から抜け出せるよう、段階ごとにまとめてみました。

ステップ1:実体験からアイデアを生み出す ステップ2:作りたいアプリの概要、設計を考える ステップ3:使用する技術を選定する ステップ4:コーディングして形にしていく ステップ5:アプリを公開する

5つのステップに分けて説明していきます。

ステップ1:実体験からアイデアを生み出す

まず、ポートフォリオのアイデアがないことには、手を付けられません。ポートフォリオを作成するにあたって、最も困惑するのが「何を作ればいいのか」ではないでしょうか。

アイデアのヒントとしては、「2つ以上の既存のアプリを組み合わせてみる」「既存のアプリをニッチに尖らせてみる」といったことが挙げられます。特に、自分が普段使っているアプリなどで「もっとこうだったらいいのに」と思えるものを考えることが効果的です。

30個ほどのアプリを個人開発された株式会社MENTAの入江さんは、「たとえ競合アプリがあったとしても、カテゴリの細分化・パーソナライズ化に勝機がある」と話されています。

失敗してもおいしい個人開発のススメ!「MENTA」設立者が語る、すべての開発者が'10年構想'を意識すべき理由

自分が普段使っているサービスやアプリで気になったり、「こういうサービスがあったらいいなぁ」と思いついたりしたら、どんどんリストに書き溜めていくことをオススメします。 たった1日で良いアイデアが湧き上がることは滅多にありません。数日かけてもいいので、自分なりのアイデアリストを積みあげていきましょう。そうすることで、自分の作りたいものが見えてくるはずです。

ステップ2:作りたいアプリの概要、設計を考える

ステップ1で作りたいアプリを決めたら、そのアプリの概要や設計を考えていきます。

画面遷移図や取り扱うデータの内容、実装する機能については、初期の段階でなるべく詳細に決めておくことが大切です。 あとから「機能を追加したい」となっても、DB設計を見直したり他機能に影響がないか確認したりする手間がかかり、あらかじめ決めたスケジュールまでに終わらない可能性が高くなってしまうためです。

また、「あれもこれも実装してみたい!」と多様な機能を欲張りセットで詰めこんだ結果、ポートフォリオ作成に膨大な時間がかかってしまうケースも。 仮に「3か月」という期限を設けたならば、そのスケジュールで実現可能なレベルかを考えたうえで詳細を詰めていくと良いでしょう

ステップ3:使用する技術を選定する

ステップ2と少し似ていますが、使用していく技術もここで決めていきましょう。

使用する技術は自分が作りたいものによって変わってきます。

WebアプリであればPHP・Ruby・Python、ネイティブアプリであればKotlin・Swift・Flutterなどが選択肢に入るでしょう。

実際にローンチする際には、レンタルサーバやクラウドの利用を検討する必要もあります。このあたりは、実際に自分がどれぐらいポートフォリオに時間をかけられるかによって変わってくるポイントです。時間があれば、ぜひクラウドにチャレンジしてみてください。

転職時にポートフォリオを提出する際、面接で「なぜこの技術を使おうと思ったのか」と質問されることも多くあります。技術選定を行う際には、その理由も話せるようにしておくと良いでしょう。

ステップ4:コーディングして形にしていく

ここから、いよいよ実際にコーディングする作業に入っていきます。はじめはコピー&ペーストで実装していくのも手ですが、コードの内容を理解したうえでカスタマイズしていくことが理想です

機能を実装していく過程で、必ずエラーにぶつかったり、想定していなかった動きをしたりすることがあるかと思います。そこはむしろ成長するチャンスです。PCと対話するような気持ちで、楽しんで取り組んでみましょう。

機能実装時には、どのように問題を解決したのか覚えておくと、面接でも役に立つのでオススメです。

また、ソースコードはGitHubで管理し、しっかり草を生やしていきましょう。「草」とは、GitHubのコントリビューションカレンダーが緑色に塗られることを指す言葉です。 GitHubでは、コミットなどのアクションを行うとカレンダーが色づく仕様となっており、継続的なアクションが目に見えることでモチベーションアップにも繋がります。また、GitHubのURLを履歴書に載せた際にも、学習量が可視化されているため人事からの印象も良くなります

ステップ5:アプリを公開する

コーディングして形になったら、アプリを公開します。

ステップ3の段階でレンタルサーバかクラウドかは決めているかと思いますので、ローンチの準備を進めていきます。 ネイティブアプリを作成している場合であれば、GoogleストアかAppストアへの申請手順を踏むことになります。

ローンチする際、レンタルサーバやストアの登録料(利用料)がかかってしまうので注意しましょう。 ただ、AWSやAzureといったクラウドサービスには「無料枠」が設けられています。転職時に利用するのみであれば、「無料枠」の範囲内で十分収まるかと思いますので、スケジュールと相談しながら検討してみてください。

Azure入門|学習前に知っておきたい!無料枠のフル活用メソッド

無事に公開できたら、自身のSNSアカウントなどでシェアすることもオススメです。 ユーザーから貴重なフィードバックが得られる機会にもなり、改善点が見つかれば質の良いポートフォリオに近づいていきます。

おまけ:マネタイズも意識できれば「強み」になる

必須ではありませんが、差別化ポイントとして「マネタイズ」を意識することもオススメです。

特に、「将来のために、自分自身で稼ぐ力を身につけるんだ!」と血気盛んな方は是非チャレンジしていただきたいです。

"1円"でも稼ぐことができれば、その経験は今後のエンジニアライフにとって代えがたい資産となるでしょう。

ポートフォリオ作成にあたって注意すべき3つのポイント

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さて、ここまでポートフォリオの作成方法について述べてきました。

手順は一通り理解できたかと思いますが、ポートフォリオ作成時に注意すべきポイントもあわせて押さえていきます。

・「自分でも使いたい」ものになっているか ・公序良俗・著作権に反した内容ではないか ・コードの意図がしっかり説明できるか

こちらのポイントに気をつけて、「せっかくポートフォリオを作ったのに人事にマイナスな印象を与えてしまった……」とならないようにしましょう。それぞれ詳細をご説明いたします。

ポイント1.「自分でも使いたい」ものになっているか

実際にできた成果物が「自分も使いたい!」と思えるものになっているでしょうか?

当初は「こういうものを作りたい!」と考えていたとしても、いざ作ってみると「技術的に難しい」「スケジュール的に間に合わない」といった理由で実装を断念せざるを得ない場合もあります。

こうした妥協を積み重ねていった結果、考えていたものとはかけ離れた代物が生まれる可能性も十分にあるのです。

アプリ開発を手掛けるbondavi株式会社の代表、戸田さんも「アプリ開発においては"自分が毎日使えるかどうか?"を自問しながら作っています」と常にユーザー目線を意識されているそうです。

「天才じゃないとダメ…みたいな世界は苦手で」bondavi代表が語る”ユーザーを魅了する'アプリ開発の源泉とは【後編】

そのため、技術的な課題で断念する場合になってもユーザー目線で「足りない機能をどのように補完すれば納得してもらえるか」を考えることで、誰のためにもならない残念なアプリが生まれてしまった……という事態を回避できます。

自分で考え、どのようにカバーしたのか。この経験を面接でもしっかり話すことができれば、「自走力」があると捉えられ、好印象に繋がります。

ポイント2.公序良俗・著作権に反した内容ではないか

人様に見せるにあたって、公序良俗・著作権に反した内容ではないかもチェックしたい項目です。

特に、個人開発で意外と陥りがちなのが著作権の問題です

せっかく素晴らしいポートフォリオを作成したとしても、著作権的に問題であれば人事にマイナスな印象を抱かせてしまいます。これは非常にもったいない事態です。

そのため、画像・データは使用する際には、使用しても問題ないか、許可が必要なものでないかをしっかり確認するようにしましょう。

ポイント3.コードの意図がしっかり説明できるか

自分がコーディングした内容を、自分自身で把握できていない方もよく見かけます。

ありがちなのが、Qiitaなどのサイトで解決方法を調べて、コピー&ペーストするやり方です。コピー&ペーストすることが悪、という話ではなく「なぜ動いているか」が理解できるように努めることが重要なのです

「なんかよく分からないけど動いた」では意味がありません。自分の言葉で「なぜこのコードが必要なのか」を説明できるようにしましょう。

まとめ:ポートフォリオ作成を通じて「自分を変えよう」

ポートフォリオの作成手順について、内容をおさらいすると次のようになります。

ステップ1:実体験からアイデアを生み出す 「こうだったら良いなぁ」を自分で形にする。 ステップ2:作りたいアプリの概要、設計を考える 期限を設けて、実現可能なレベルまで落とし込む。 ステップ3:使用する技術を選定する 作りたいものを決めて、それに合った技術を選ぶ。 ステップ4:コーディングして形にしていく 継続的にGitHubで草を生やす。 ステップ5:アプリを公開する SNSでシェアすると、改善点が見えてくるかも?

TwitterなどのSNSをのぞいてみると、未経験からエンジニアになった方の声が多く存在することが見て取れるかと思います。 「未経験からでもエンジニアになれるんだ!」と心強く思う一方、異業種への転職は"期待"よりも"不安"な気持ちでいっぱいになってしまいますよね。

そこで、ぜひ利用を検討してみていただきたいのがマイナビIT エージェントです。

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未経験からのキャリアチェンジは心身ともに本当に大変だと思います。少しでもご自身の負担を減らすべく、エージェントサービスを活用して、失敗のない転職活動に臨んでいただければ嬉しく思います

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監修

長濱 啓太
株式会社マイナビ所属。転職エージェント歴11年。IT業界・コンサルティング業界も担当。多くの求職者様・企業様をご支援してきた経験を生かし、転職活動成功に向けたアドバイスを行っています。
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